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海辺のカフカ
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海辺のカフカの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全345件 241~260 13/18ページ
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上、下巻読みました。 SFぽいところと哲学的なところがあり、 読んでいてどうなるかワクワクして一気に読んでしまいました。 個人的にはノルウェイの森より面白いと思う。 | ||||
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村上春樹氏が得意とする、2つの世界の融合をこの「海辺のカフカ」でも見事に表現されている。 僕(田村カフカ)が四国へ家出をするという話しと、60年前で奇妙な事件の被害者となったタナカさんの物語がパラレルに展開する。やがて(上)巻後半では、2つの全く関係のないストーリーが重なり深みを増す。 2つの物語がどのように融合し、結末はいかに?(下)巻に期待です。 | ||||
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世界的な評価を受けた(狙った?村上さん?!)作品です。村上春樹を読めば誰しもしてしまう「深読み」をいくらでも受け入れてくれそうな多様で深遠な内容です。相変わらず頑張らなくても読み進められるし、どんどん自分で想像していけますね。いやはや脱帽。村上さんが今回神話をモチーフに使っていることに少し違和感を感じたことも否めません(海外の人々向け目的?)が、面白いことに変わりありません。彼の語る物語の広がりは一体どこまでいくのでしょう... | ||||
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15歳の家出少年とナカタさんという少しズレた老人の二つの物語がこの海辺のカフカ。最初はこの二人がどうつながっていくのか、と、考えたが意外な部分でビックリした。15歳の家出少年カフカの驚くべき奇跡のような巡りあわせの出会いというのがとてもこの物語のニュアンス的にピッタリだ。そして物語だからこその登場人物の設定にも考えさせられる物がある。村上春樹の本というのは小説を娯楽として読むのではなく、「村上春樹の本」として読むべきではないのかとおもう。小説家の中には個性豊かな筆質で楽しませてくれる人も多いが、そういうモノとは考え方や、趣旨がまるで違うんじゃないかと思う。それは第2の主人公のナカタさんを表現する文の質からも、観てとれるのではないか?あの不思議な世界感を表現しつくすというのは孤高な人物だから出来たのではないかと。そしてなんといってもカフカ少年を主とする会話の流れにも改めて、読んでみておもしろみが出てくる比喩法。ここまでか!!という程に登場人物の心の内側の部分をさらけ出す部分。まさにソウルミュージックと通ずる所がありますね。カフカ少年はプリンスもよく聴いてますし。そしてオブラートにつつんで曖昧にしている表現もまた素晴らしい。しかし私がこの本で一番読み応えがあったのは、ナカタさんとホシノ青年の友情関係かな。会話を続けていくと次第にナカタさんに引き込まれていくホシノ青年。読者もそうなるでしょう。 | ||||
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村上春樹作品を読んだのは初めてです。 文体のせいなんでしょうか、読み始めは非常に戸惑いました。 私の中で浮かび上がってくる情景が、何処だか分からないんです。 ヒョットして舞台は海外なのかな、と思って読んでいくと日本なんですね。 舞台は、中野区、高松と高知です。 私の中に、イメージは湧くのですが昔絵本の中で見たような街並みが浮かんでしまうのです。 こんな風に感じたのは初めてです。 そこには、今までに感じたことの無い独特の世界が展開されています。 主人公「田村カフカ」の失くしてしまった自分探しが奇数章で、側面的にそれを助ける「ナカタ」さんの物語が偶数章で語られており、この絶妙なコンビネーションが物語りに深みを与えています。 内容はシリアスですが、「カーネル・サンダーズ」や「ナカタ」さんの存在がそれを和らげ読者をグイグイ引っ張っていきます。 ヒョットして少年期の私だったら、大事なものが見つかったら、そこから離れなかったかもしれません。 忘れていた少年期の戸惑い、悩みを久しぶりに思い出しました。 自分を見つめ直すきっかけも与えてくれる一冊です。 | ||||
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この作品の評価が分かれるのは、多くの謎が未解決のままだということ。熱心なファンは それを汲み取ろうと楽しめると思うが、そうでない人には難解で理解できずもどかしさが残る。 そして必要以上と思えるエグイ個所もある。そういう意味で敷居の高い内容だ。 この現実と非現実が入り混じった村上ワールドを共有できるかどうかで評価は変わると思う。 それでも飽きずに一気に読めてしまうのは、緻密なストーリーと言葉遣いの巧みさ、 そして異様なまでのリアリティーがあるから。さすがです。 | ||||
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の理科の授業中に 【風の歌を聴け】を呼んで以来 春樹ファンです。 【猫好き】です。 そんなおいらがこの本を読んで 影響うけたのは 愛猫を時々 【猫さん】 と呼ぶようになったことだな・・・ 【犬さん】 はしっくりこないないし ありえないな・・・ 【猫さん・・・・】 これから、しばらくは 時々使うんだろうな | ||||
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春樹さんの小説は好き嫌いがハッキリ分かれますが、私は大好きです。 この小説も独特の春樹Worldが現れているので、のめりこめれば、たっぷり楽しめる1冊です。 世界に入り込むまでは辛抱が必要でしたが、入り込んでしまったら一気に読み進めました。 読むのにもパワーが必要だと思ったので、☆は4つ。 | ||||
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と思って読んでいたんですが、余韻が心地よかった。 小難しい数字や、意味の解らない箇所も たくさんありましたが、さすが村上春樹。 結局は余韻を大切にする為だったのかなあと 納得 | ||||
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私はかなり好きです。かなり引き込まれてしまい、ページ数が少なくなっていくと、読み終えるのが寂しくて何度も本を閉じてしまいました。読み終えた後は、それこそ魂を半分持っていかれたように呆然とし、涙がこぼれてきました。 「ナカタさん」と「佐伯さん」の繋がりなんて大した問題じゃないのです。あちらの世界に一歩足を踏み入れた人にしか見えない、分からないものがあり、それを知った人達の繋がりの話なのでは?(大島さんと星野さんはあちらの世界には行っていませんが…) 露骨な性的描写との批判の声もありましたが、私は逆に、それらのシーンが切なくて、エロさはそれほど感じませんでした。切なさ・哀しさ・温かさの方が強かったです。続かない関係だということは誰もが(本人達も読者も)分かっていて、でも求めずにはいられない…。エロくないです切ないです。 佐伯さんが、ナカタさんによって苦しみから解放され、思い出の中に(もとあるべき場所)に帰っていくシーンは、私にとって一番印象的で忘れられない感動の一コマです。涙があふれて仕方ありませんでした。 私にとっては大切な作品のひとつになりましたが、評価がわかれているのを見ると、きっと合う合わないがあるのでしょう。が、「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」を好きな方は、この作品も好きになるのでは、と思います。 長々と失礼致しました。(ちなみに初めて書き込みをしました) | ||||
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小ジャレた台詞や独特の暗い雰囲気は健在。 今作はふと笑いを誘う場面が多くて好き、猫の人生観(?)も面白かった。 全編を通して性欲がひとつのテーマになっているのでちょいエロ。 あと残酷なシーンもあるので流血が苦手なひとには向かないかも。 総合的な印象としてはポップな感じを意識していて、それが好みに合った。 | ||||
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小説の構造には文句なし。絢爛豪華な知識の洞察の洪水。ぜいたくな作りだ。あらゆる芸術形態(音楽、彫刻、絵画、詩、映画)をまな板に上げた上で、小説のよって立つ所は文章の面白さだと言い放つ。不完全だから魅力があるというテーゼも導入する。迷宮の魅力も提言する。それがそのままこの小説の構成になっている。不完全な迷宮であるが、それを構成する個々の文章が面白い。それがこの小説の目指したもの。様式への実験を繰り返した筒井康隆と同じだ。小説という芸術形態の意味を世に問うているのだ。 そう考えると、小説に採用されている大きなコード進行がノルウェイの森からの借り物になっていることも大した欠点ではない。理想の女性像を持つがゆえに欠落感を抱えた若者が、理想の女性を入手する一歩手前まで行くが、理想の女性は崩壊しこの世を去る。内面的完璧は決して求めてはならない危険物だ、ということだ。そして若者は、強い生命力を放つ生身の女性=現実の社会との関わりの象徴に回帰していく。その回帰の宣言は、いつもその女性との電話での会話で行われる。 不完全の美を追求する矛盾は、小説に一応のケリをつけて終えて見せる段階で顔を覗かせてしまう。「白いもの」の何ともジャパニメーション風の登場と退場は、まるで紙芝居的な話の進めぶりで、ジョニーウォーカーの猫殺しの場面での心の揺さぶり方にくらべると、作者がリアリティを出すのに苦労している感じを与えてしまう。 | ||||
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世界はメタファーでできている。この小説で起こることも、登場する人物でさえも、すべてがメタファーだ。 大切なことは言葉ではいいあらわせない、作者もそれは文中で何度も説いている。 物語を通して意味すること、これを感じ取ることが、この小説の楽しみ方だと思う。 この小説で描かれるのは、人生をとりまく全てだ。特に、意識と魂の違い、生と死、主体と客体、 そういう概念とか哲学とかの領域=言葉では言い表しにくいことを、 15歳の少年の疑問と体験を通して、読者の前に示している。 だから、物語の内容自体は非現実的で病的なほど奇妙な世界ではあるけれど、 その苦痛を乗り越えられた人は、面白い!と思う本かなと感じます。 私は最後の最後で傑作かも!と思いました。 | ||||
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大人のためのファンタジーです。その物語の運びのうまさから読めばスーッと、その世界に入り込んでいる自分がいる。現実にあることなの?なんて問いはここで要らない。描かれる事象はありっこないと自分の常識の範疇では考えてしまうかもしれないが、そんなことは、ファンタジーのなかでは大した問題ではない。「ありっこない」と思う物語に、実際にありえる人の想い、人との関係、この世というものが描かれている。ただ、一度だけ読んだだけでは、作者が細部に何を仕掛け、描こうとしているかは全て汲み取ることはできていない。「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」と同じく、今は、ただその世界に浸ることに幸せを感じているが、再度じっくりと読み返してみたいと思う。ファンタジー好き、フィクション好きにはおすすめだと思いますが、いちいち、こんなことあり得ないと自分の枠を越えることができない方には不向きかもしれません。 | ||||
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僕が小説を読むのは、その物語を体験したいからだと思う。作品には作者なりの意図があって、作品は完成しているはずだから、その中にいろいろな意味があるのだろう。しかし、読み手は作者と全く同じことを感知するわけではないし、わからないことも出てくる。それは当然だろう。考えてみれば、自分自身の事だって自分で完全にわかっているといいきれない事と同じ気がする。だから、書き手もそれは望んではいないと思うし、読み手も物語そのものを受け取ればいいと思う。 小説とは、書き手と読み手の内的世界に生まれる「小説的現実」というノンフィクションだと僕は捉えている。そういう点でこの「海辺のカフカ」は、面白い体験だった。 | ||||
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ありそうで、絶対ありえない人物設定、微妙にエロティックで寓話的な物語展開、まさに村上春樹度爆発といったところである。まだ下巻にとりかかってはいないが、この作者の小説にしては珍しく下巻でカフカ少年、大島さん、佐伯さん、この三人がどうなるのか推測できてしまった。それでも、やはり一番魅力的なナカタさんのそれからを読まないわけにはいかない、と思ってしまう。村上春樹の作品はいつもあまり好きになれず、私は再読することが少ないが、それでも読み始めると、やっぱり最後までぐいぐいひっぱられるストーリーテリングのうまさ!参りました!蛇足ですが、お椀山での事件について引率教員がずっと後になって送った手紙の内容、普通の良識ある女性なら言わないよな〜という部分が長々あり、そこはげんなりしました。 | ||||
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「カフカ君の自分探しの冒険」物語かな…?また、一連のハルキ作品の大きなテーマでもある「喪失と回復」の物語でもある。 この物語を通して自分自身も「回復」していきそうな素敵なストーリー。日本を代表する最もエレガントな前衛作家の新たな代表作。 | ||||
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今まで青春三部作と言われる作品を読んできた。 僕(主人公)、ねずみ、ジェイ、双子 それと比べると今回は僕(主人公)ではなく、大島さんとかナカタさん(主人公以外の人物)が好きになった。 ■ 僕の人生のオプションの中にはない。 ■ 幸福とは寓話であり、不幸とは物語である。 こんなクールなこと言う大島さんと ■ ナカタはあまり頭がよくないのです。 と言うナカタさん。 なんだか肩の力が抜けるんだよなぁ。 物語は二つの話が交互に進んでいく。上巻で近づいてきた糸が下巻でどう一つになっていくかがすごく楽しみ。 全体としてまだ評価はできないけど、今回の登場人物達はかなり好き。☆四つ。 | ||||
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カフカくんがとっつきにくいキャラだったけど、他の登場人物は個性豊かでおもしろかった(特に星野青年!村上春樹の小説は結末が曖昧で印象に残らないことが多いのだけれど、笑うことを思い出した主人公が東京に戻るラストは、希望に満ちていて、まぁよかったと思う。内容自体を深く考えると大変なので、文章の言い回しで"海辺のカフカ"を楽しむようにしている。でもやっぱり村上さんの"努力をしない、変えられない運命論"は好きになれない…しかも人が死にすぎだし、異常な性描写や残酷な場面が多すぎだと思う。 | ||||
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厨房のものです。 今月で15歳になるという丁度良い時期良い小説に出会い かなり共感できたと思う。 誰もがどこか時間もないような世界に逃げたいと思ったことがあると思う。けど、この小説のように本当にそんなところはなく、そこにいるべき人間でなくては行ってはいけないのだと思う。 同じ15歳としてこれほどタフな中学生は正直いねーなあとは思ったりもしました。。 けどみんな同じ。 いつも不安で、おどおどしたりするかもしれない。 誰も自分を必要としてないかもしれない。 けど生きる。生きる意味を探す事が、生きている証。 世界の万物はメタファーだ! | ||||
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