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カラスの親指 by rule of CROW's thumb
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カラスの親指 by rule of CROW's thumbの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.11pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全24件 21~24 2/2ページ
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題名の「カラスの親指(by rule of CROW's thumb)」はイギリスの諺で、「理論よりも経験が大事」の意。武沢とテツの詐欺師コンビを主人公にした"復讐コン・ゲーム"物語で、題名と内容を鑑みて、鳥と詐欺に関する洒落が各章の題名に付いている(heron=鷺と詐欺など)。J.アーチャー「百万ドルを取り返せ」を想起させる題材だが、作者はこれにヤミ金などの昨今の世相と人情味を加え、更にコン・ゲームらしい仕掛けを用意している。 途中まではかなり退屈。武沢とテツに加えて、彼らが過去に関連した事案の被害者姉妹とその友人が仲間になるのだが、異様に高い人間関係の偶然性に釈然としない感じが残る。現実感が乏しく、物語に求心力・サスペンス性が無いのだ。そして、コン・ゲームらしく彼らの共通の敵に復讐を企てるが、そのアイデアはかつての映画を観ている様。そして、武沢達の境遇を考えれば、"そんなに巧く行くかよ"、との疑念が残る。 最後に明かされる真相で、上述の疑念は晴れるものの、更なる「一人の人間が考えた通りに物事がそんなに思惑通り進む筈はないだろう」との想いが強まる。初めから、コン・ゲームなんて不要だったのではないかとの感だけが残る。作者のある種のアイデアを披瀝するために、無理やり物語を創り上げた印象が強く、全体としてチグハグ感が目立つ作品となった。 | ||||
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題名の「カラスの親指(by rule of CROW's thumb)」はイギリスの諺で、「理論よりも経験が大事」の意。武沢とテツの詐欺師コンビを主人公にした"復讐コン・ゲーム"物語で、題名と内容を鑑みて、鳥と詐欺に関する洒落が各章の題名に付いている(heron=鷺と詐欺など)。J.アーチャー「百万ドルを取り返せ」を想起させる題材だが、作者はこれにヤミ金などの昨今の世相と人情味を加え、更にコン・ゲームらしい仕掛けを用意している。 途中まではかなり退屈。武沢とテツに加えて、彼らが過去に関連した事案の被害者姉妹とその友人が仲間になるのだが、異様に高い人間関係の偶然性に釈然としない感じが残る。現実感が乏しく、物語に求心力・サスペンス性が無いのだ。そして、コン・ゲームらしく彼らの共通の敵に復讐を企てるが、そのアイデアはかつての映画を観ている様。そして、武沢達の境遇を考えれば、"そんなに巧く行くかよ"、との疑念が残る。 最後に明かされる真相で、上述の疑念は晴れるものの、更なる「一人の人間が考えた通りに物事がそんなに思惑通り進む筈はないだろう」との想いが強まる。初めから、コン・ゲームなんて不要だったのではないかとの感だけが残る。作者のある種のアイデアを披瀝するために、無理やり物語を創り上げた印象が強く、全体としてチグハグ感が目立つ作品となった。 | ||||
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前半の闇金に追い詰められていく人間描写が素晴らしく、ぐいぐい引き込まれただけに、後半に進むにつれ話しが漫画チックになり、オチのどんでん返しは「それやっちゃったらなんでもあり」になってしまうというレベルだったのが残念。 あれだけ面白い前半と魅力的な人物設定なだけに、後半に期待しすぎてしまったかも‥。というのが素直な感想。 | ||||
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前半の闇金に追い詰められていく人間描写が素晴らしく、ぐいぐい引き込まれただけに、後半に進むにつれ話しが漫画チックになり、オチのどんでん返しは「それやっちゃったらなんでもあり」になってしまうというレベルだったのが残念。あれだけ面白い前半と魅力的な人物設定なだけに、後半に期待しすぎてしまったかも‥。というのが素直な感想。 | ||||
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