■スポンサードリンク
シャドウ
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
シャドウの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.60pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全50件 21~40 2/3ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
説明ベタですが 良かったです すらすら読めました人によって感じかたは違いはあると思うけど、あたしはおもしろかったです | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
(向日葵の咲かない夏→龍神の雨→鬼の跫音→ラットマン)の順で読んできましたが、 一言で言えばきれいな道尾秀介という感じでした。 今まで読んできた同氏の作品は、ほぼ全てどろりとしたやるせないラストを迎えるものばかりでした。 向日葵や鬼の跫音の最終頁の2行の影響もあり、警戒心を持ってしまい、 この作品も終章で手の平を返してくるだろうとハラハラして項をめくっていましたが、 シャドウは良い意味で肩透かしでした。いやー実に爽やかです。 トリックについて、 インモラルな人間関係は徹底してミスリードに活用されるのが逆に読めます。 なぜそこまでして危ない人間関係を好んでねじり込むのか。コレガワカラナイ。 この作品は、 ラットマンほどトリッキーな構成では無いにせよ、読了後に思わず読み返したくなる巧妙さがあり、 他に比べてベターエンドであることや純粋に凰介の成長物語としても楽しめるので、 道尾秀介作品を初めて読む方にお勧めしたい一冊です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ストーリーはいたって平凡だが、その見せ方がうまい いろいろな人の視点から、事件を見ることにより、読者の想像をどんどんとふくらませる | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
精神科医になる人は精神を病んでいる傾向があるとどこかで聞いたことがある。精神科医に限らず、自分のコンプレックスを解決するために必死に研究をしたり仕事をすることもあるだろう。そしてその過程で底のない深みにはまったり自分生来の、育ってきた環境による変えがたい性質であることに直面する。その相克が強いほど人は追い込まれて悪いほうへ悪いほうへと向かっていく。そんな現代の都会人的な病理が窺えた。人間的描写も細やかで文章単位で楽しめる良い小説だった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
正直「向日葵〜」ほどの衝撃はありませんでした。 希望のないラストを私が勝手に期待していたからかもしれません。 読み出すと止まらないのは「向日葵〜」と同じで一気に読んでしまいました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
次の展開を知りたくて、ついつい時間を忘れてページを繰ってしまう作品でした。 本格ミステリーと言えるのか分かりませんが、構成に上手さを感じます。 「精神科医」という人物設定が、意外な展開と結末をもたらせます。 (意外と言っても、「向日葵の咲かない夏」ほどの意外性ではなく、 推理小説の枠に収まる程度の意外性。) 推理小説として純粋に面白く、一気に最後まで読んでしまいました。 道尾秀介作品のなかでは、ザラザラした読後感の残らないとっつきやすい小説だと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
直木賞もとったので初めて読みました! 非常に読みやすくサクサク進んでいきました。 精神科医の設定もなかなかサスペンス的に興味深く、 「あ!」という部分も用意されていてミステリーとしてもよくできている気がします。 しかしながら、その「あ!」という部分が多すぎて どっちがどっちだかわからなくなってしまいそうにもなり……(泣)。 個人的な好みで言うと、大きな「あ!」が1個でよかったと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読んでて気持ちいいとは言えません。誰にでもオススメできる内容でもありません。 でも、雰囲気に捕らわれます。 おもしろくておもしろくて止まらない!というのとはちょっと違い、取り憑かれたようにページを繰ってしまいます。 道尾さんは邪悪な手触りを描くのがすごく上手いと思います。 愚かさや拙さ、愛情への疑心など誰でも少なからず抱いたことがあるような暗い感情を、 『真っ正面から』ではなく浮かび上がるように、確実に描きます。 好き嫌いが激しくわかれる作家・作品ですが、入り込んだらなかなか抜け出せないかも。です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
非常に、道尾秀介さんらしい作品。 読んでいくうちにいくつかの伏線があることに気づき、テトリスみたいにどんどんつみあげて、最後は全部消えちゃうような。 物語は、2人の子供と2人の父親(でも実際にはほぼ3人)で進んでいく。 登場人物もあまり多くないいs、小説を読みなれている人なら、結末はAパターンかBパターンかCパターンだな、と予想することができるでしょう。 そして多分どれか1つは当てはまる。 人によってはとってつけたような表現が鼻に付くところもあるだろう。 道尾秀介さんの作品は好きだけど、いささかドラマチック仕立てなのを感じるからね。それは若さゆえにだと思うんですけど(実際私と3つしか変わらないし)。 けど最終的にポンポンと当てはまっていくピースが心地言いし、けしてバットエンドではないので最後いやーな感じは残りません。 読みやすいところは確かだし、退屈ではないのは確か。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読み始めたらなかなか中断できない作品の1つは間違いなくミステリでしょう。いろんなパターンがありますので、一概に「こういう話がミステリの大道だ」とはいえません。本書はそのミステリを主に2つの<家族>にスポットライトをあてて描いています。「人間の深層心理に迫る」ことを得意とする作者のいわば原点の作品を読んだ気がしました。精神医学の知識を取り込んだ作風にしている点も新鮮でした。何気ない話かなと最初は思っていたのですが、やはり道尾秀介の作品はそうではない。登場人物は多くないのに、彼(彼女)らの関係やその距離感の微妙なゆえが物語に心地よいアクセントを与えています。本題「シャドウ」の意味も最後でお分かりになるでしょう。それもまた単純明快というわけではないようです。 道尾秀介さんの作品には、なかなか「際どい」と思える題材が取り込まれています。それは『龍神の雨』や『光媒の花』などにもあるものでした。小説は、現実から完全に乖離した「浮き離れの作品」ではなく、「ありそうでなかなかない」など、現実と空想のバランスが大事になってくるように思います。あまりに当たり前の話では退屈でしょうし、逆にありえない話を延々と書かれてもまたそれは退屈でしょう。本書の内容はそういう意味では、その狭間をゆくバランス性ある内容ではないでしょうか。精神医学の知識が盛り込まれていても、それは一般読者に必ずしも縁遠いものではありません。どんどん突き進んで読んでいける作品です。お薦めです。 主人公の一人である小学生5年の男の子の発想というか、精神の逞しさには少し驚きました。本当に今の小学生なのかと何度かと問いかけました。彼の作品ではいっぱしの大人というよりは、わりと年齢的に低い人物が主人公になっているものが多いのかもしれません。「小学生でここまで頭が回る?」という印象ですが、このことが本書の価値を減じる要素ではありません。スリリングなタイトルである本書「シャドウ」をお楽しみください。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ミステリーにオカルトを持ち込むのは個人的にはアンフェアだと思っている.回収しきれなくなった伏線を無理やり解決するために用いられる手法,ある種のデウス・エクス・マキナ的展開はファンタジーに近いものであり,そうなってしまった時点で一般的な読者の科学的推論は日の目を見られず,ある種の徒労を感じてしまうであろうからだ. 以前に同作家の著書「向日葵の咲かない夏」を読み,物語に引き付ける文章の巧さと同時に,ラストでの説明には失望させられた.それに対し本作は物語に破綻がなく,巧く纏まっている.また,物語の流れは「向日葵の咲かない夏」同等かそれ以上であるため,完成度の高いミステリー作品といえるだろう. | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
道尾俊介さんの作品を、色々読んでると何となくパターンが解った気になっていたが、この作品の 結末は、予想出来なかった。 パターンが解った気になっていた自分が、少しは恥ずかしかった。 もっと、道尾俊介さんの作品を読んでみたくなった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「向日葵ー」を読み終え、「シャドウ」を読みかけなのですが、引き込まれ過ぎて一日で読み切ってしまうのが勿体ないくらいです。 好きな作家さんの一人ですね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
毎晩眠る前に読みました。 文章自体に変な癖がなく、私は読みやすかったし内容に集中できるのでとてもよかったです。 読み進めていく過程で、何度も主人公に「気を付けてっ〜!」と心の中で叫んでしまう面白さがあります。 登場人物がそれぞれどんな人格を持っているのか。また、それぞれにどんな気持を抱いているのかがしっかりと伝わってくるところが、ミステリー要素をさらに面白くさせていると感じました。 買ってよかったと思える一冊であると同時に良くも悪くも「引っかかるもの」が無かったような読後感。☆-1にしました。 変な引っ掛かりが無い分、忙しい時期の気分転換や、気晴らしをしたいときのミステリーとしてオススメの一冊です! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
第7回本格ミステリ大賞受賞作。 仲の良い2組の家族に降りかかる悲劇が、それぞれの小5の子供を中心に描かれる。 思わせぶりな記述、逆にあっさりした記述に、結末を推し量りながら読み進んだが、退屈せずに意外な結末まで辿り着いた。ビッグサプライズというまでの結末ではないが・・・。 小学生の子供の目線での話といえば、同じ著者の「向日葵の咲かない夏」には落胆させられただけに一抹の危惧があったが、杞憂に終わった。しかし、小学生の子供を軸にすえるというのは、仕掛け上は都合の良いこともあろうが、どうしても大人びたところと無邪気なところのアンバランスが気になる。 反面、本作においては、発生する事件というのが暗いものなのだけれど、ラストの子供達の会話が救いにもなっているのでマイナスばかりでもないけれど。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最近話題の作家さんだということで (しかも同い年!)読んでみました。 表紙に見られるようなホラー色を漂わせながら ストーリーはどんどん進んでいきます。 読みやすいです。 そして物語の中盤で「シャドウ」の意味が 説明され、タイトルの「誰がシャドウだ?」 に大いに興味をそそられ、 さらに読み続けてしまいます。 最終的に二転三転するストーリーには 「なるほど、これが人気の理由かぁ」 と納得しました。 でも★が5つにならないのは どうしても物語に 深みが感じられない気がするからです。 ミステリだから、それが重要じゃないことは 当然わかるのですが・・・ 読みやすい分、読後感が軽く感じられます。 これは好みの問題でしょうか? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
父親同士、母親同士が同級生という2組の家族の子供同士である凰介と亜紀。この2人もまた同級生というつながりの深い中、双方の母親の死にともないその裏に隠されていた悲しい過去が明らかになるストーリー。 読み始めから、見えてくる光景、出来事の裏に、何か恐ろしいものが隠されているような気がし、背筋がぞわっとしながらもグイグイと引き込まれて行きました。 また、特に凰介に関し、子供とは思えない理解力がある反面、亜紀に対する呼び方に迷ったり、父親に対する、「何があっても絶対」と言えるような愛情など子供らしい面もあるなど、大変丁寧に描写している印象がありました。 ラストを見てどう思ったか、読んでいる過程でこのラストは想像しうるものだったかは、この小説の場合ここで書いてしまっては、読む過程の楽しみが半減してしまうと思われますのでやめておきますが、ただ一言言えるのは、「著者の話の運び方は上手かった」ということですね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公の少年が、それぞれに深刻な問題を抱えた父親と幼なじみの少女にたいし、 どのように向きあい、答えを見出だしていくかを描く成長物語の側面もあるミステリ。 父親の問題と幼なじみの問題は、関連をにおわせながら同時進行していきますが、 作者の巧妙なミスディレクションにより、読者は、その二つの間に本当はどのような 繋がりがあるかを容易には見通せないつくりとなっています。 また、大学病院の精神科が舞台となり、三人称多視点の叙述形式が選 ばれていることも、読者に真相を即断することを躊躇わす要因となります。 幻覚を見たり、精神的に不安定であるため、信用できる視点人物かどうか 判然としない精神科の関係者、そして、どこに仕掛けられているか予測で きない、意図的な〈書き落とし〉による叙述トリック――。 読者は、事件の全体像を把握できない宙吊り状態のまま、結末まで、 作者の卓越したストーリーテリングに翻弄されていくことになります。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
比較的早い段階で、キーマンが誰か分かってしまったので、 結末も想像ができてしまいました。 ただ、それが想像以上に込み入っていて、 良くできているなという印象です。 残念だったのは、偶然が重なりすぎているような気がするのと、 小学5年生の男の子がこれから一生背負うには、 重すぎる出来事ではなかったかと言うことです。 ストーリーとしては面白かったけれども、 子どもの親としては、後味が悪かったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
WHo's the SHADOW ? −−シャドウは、誰か? そんな副題の作品、 第7回本格ミステリ大賞受賞作です。 小学5年生の凰介は母親を癌で亡くします。 ほどなく、幼なじみの亜紀の母親が自殺、 亜紀自身も事故に遭ってしまいます。 さらに、二人の父親の言動に不可解な点が生じて・・・。 とにかく、読みやすい。 ストーリー展開も小気味よく、 ページを繰る手が止まらなくなります。 そして、この作者得意の後半の二転三転。 シャドウとは何か。シャドウとは誰なのか。 結末に向けて物語は一気に加速します。 どんでん返しの衝撃度は、 それほど強くないけれど、 ラストに至るまでの物語展開が、 凰介の精神的苦悩と成長を描いています。 単なるミステリでは終わることなく、 小説として清々しさを感じさせるところが、 注目の作家と言われる所以だと思いました。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!