■スポンサードリンク


(短編集)

痛みかたみ妬み



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

痛みかたみ妬みの評価: 4.00/5点 レビュー 3件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(5pt)

気軽に読めてしまいます。

初めて筆者の作品を読みました。歌舞伎の知識のみならず、内容が豊富で楽しく読めました。お勧めです。
痛みかたみ妬み - 小泉喜美子傑作短篇集 (中公文庫)Amazon書評・レビュー:痛みかたみ妬み - 小泉喜美子傑作短篇集 (中公文庫)より
4122063736
No.1:
(5pt)

小気味よく飽きのこない語りと展開

著者は1934年生まれの推理小説家・翻訳家。51歳の時に酒に酔って新宿の酒場の階段から転落し、脳挫傷のため他界している。築地生まれらしい語り口が特長で、もう少し年齢を重ね、おばあちゃんの目線を通してさらに幅広くかつ深く、女性の心の中の闇を描いて欲しかったと思う。

 「あとがき」によると、この短編集は著者の第五短編集である『痛みかたみ恨み』(双葉社、1980年6月)の6編に、第四短編集である『またたかない星』(集英社文庫、1979年10月)からの二編と単行本未収録の二編を加えて再編集したもの。

 掲載順に作品の題名と幾つか感想等をご紹介します。
『痛みかたみ恨み』(1890年)より、 
 「痛み」
   感化院で決闘して傷ついた少女が告白する、べとついた心の痛みが描かれていく。
 「かたみ」
   幽霊話のようで幽霊話でない。謎は深まるばかり?
 「妬み」
   女の妬みとは斯くもという一作。とにかく妬みの描写が凄い。男には無理です。
 「セラフィーヌの場合は」
   日本のXX・バーはフランスの上流階級の人間も騙せるらしい。日本語ではなく英語なのがみそ。
 「切り裂きジャックがやってくる」
   大体の結論は前半から読めるのだが。成功かどうかは分からない微妙さ。
 「影とのあいびき」
   著者が大好きだという歌舞伎を題材にしたミステリー。中近東には今でも魔法が使える人間がいるようです。

 『またたかない星』(1979年)より「またたかない星」、「兄は復讐する」。
 単行本未収録の二編として「オレンジ色のアリバイ」、「ヘア・スタイル殺人事件」。
痛みかたみ妬み - 小泉喜美子傑作短篇集 (中公文庫)Amazon書評・レビュー:痛みかたみ妬み - 小泉喜美子傑作短篇集 (中公文庫)より
4122063736

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!