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パイロット・イン・コマンド
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パイロット・イン・コマンドの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.53pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全15件 1~15 1/1ページ
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最近、現役や元パイロットのyoutuberにはまってしまい十数年振りに読みたくなりKindleにて購入しました。 今となってはちょっと古い描写がありますが十分に楽しめました。 次作の「機体消失」もKindleで購入してしまったのでワクワクです。 | ||||
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日本に護送される国際犯罪者、クレームの常習犯、飛行機好きの小学生と、様々な乗客を乗せたロンドン発東京行きNIA202便は、東京(成田)まで11時間35分、ロシアを含む八カ国の領空を通過する1万1000㎞の空の旅に向けて、霧雨の降る夕刻のヒースロー空港を離陸した。フライト中のキャビンでは、ライフベストがトイレのごみ箱に捨てられるという乗客の誰かによる不審行動や、組織からの暗殺を逃れようとする護送犯によるハイジャック計画など、様々な思惑が渦巻いていた。だが、202便が日本海上空を通過し成田到着まであと1時間の地点に迫った時、突如、左翼側第二エンジンが爆発炎上!窓ガラス損傷により機内は急減圧され、CA、乗客の数名とともに機長二人が酸欠で倒れてしまった!第二エンジン炎上停止、一番二番与圧装置故障、二番発電機故障…, etc.、さらに燃料漏れも発生して…。今や第一指揮順位機長(Pilot In Command)となった副操縦士の江波は、酸欠を逃れた6人のCA達とともに、次々に起こる緊急事態を乗り越えて、乗員乗客150名の命を、無事に地上に送り届けることが出来るのか…? まず、急減圧が起こった場合“7秒以内に酸素マスクを装着しないと酸欠で失神する”とか、“パイロットは15秒以内に(マスク無しで呼吸ができる低高度を目指して)急降下を 開始する”とか、作品が航空機内での緊急サバイバルマニュアルにもなっているところが素晴らしいと思いました。また、物語後半、エンジンが爆発炎上してからのコクピットの緊迫した状況やキャビンの様子などが、とても臨場感があってドキドキさせられましたし、爆発直前に異変を察知したCA達がとっさに身構えて、危機的状況の中で訓練通りの対処行動をとるところなどはとてもたくましく、頼もしいと思いました。あと、P300以降の展開で、江波と夏子の会話(P308)にパイロットの責任と覚悟を感じましたし、また、玲衣子のCA達に向けた台詞(P311)に、50代後半から作家という新たな分野に挑戦した作者の人生における信条?的なものを感じ、また、それは同時に若い人達に向けたエールのようにも聞こえてきて、とても共感でき、また元気をもらいました。一点だけちょっと思いましたのは、フィート、マイル、ノット、ポンドが分かりづらいので、「1フィート≒0.3m、1マイル≒1.6㎞、1ノット≒1.8㎞/h、1ポンド≒0.45㎏」というのを付箋に書いて表紙の裏に張っておくと、すぐに確認出来て状況の理解が速まって良いかもしれない!と思いました。内田氏の作品は、前回読んだ「操縦不能」とともに、今回もとても面白かったです。星は5つしかありませんが、私の中では★8つでした。 | ||||
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ふとしたことから「機長からアナウンス」を読む機会があり、それが面白かったので、内田幹樹の小説を読みたいと思って購入しました。 元機長による、リアリティーにあふれるストーリーでグイグイ引き込まれました。 乗客の知らないところで、パイロットやCAの仕事が垣間見え、楽しかったです。 | ||||
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機長としての経験と知識に裏打ちされているであろう、飛行中の描写や、乗務員同士の関係性、操縦中の緊張感が素晴らしい小説でした。 砧機長の設定が特に良いです。典型的なクソオヤジ上司だけど、確かな・意外な実績も持っているというあたりが生々しい。現実に多くの人が直面するくそ上司も、実際にはこんな人ですよね。 ただ、主人公や砧機長、つまり作者が実際に関わってきた人については多面的な造形がなされていて良いのですが、それ以外の登場人物が軒並み一面的なキャラ付けをされていて、正直、「多くの人間の思惑が絡むミステリー」としては楽しくありません。 女性に至ってはさらに問題度が一段階上です。 ほぼ全ての女性キャラは何かしらその肉体の美しさを妙な文章量で持って語られます。読んでる身としては、あーこういう綺麗なヒロインなんだ良いなー、とはなるんですが、何というか実にオッサンくさくて気持ち悪いです。どんだけ女性キャラの外見にこだわってるんだお前、ってなります。男性キャラについては、性的な目線は殆ど出て来ないです。 もう本当にオッサンイズム全開です。 CAのメイク事情など、そんなもの一般人にバラしてやるなよと笑ってしまう部分もいくつかあったんですけどね。 あと、そもそも文章が素人臭いという欠点もあります。処女作なので仕方ないですが。 全体として、作者にとって犯罪組織の思惑とかは物語の核ではなく、ただただ操縦者にとってのパニックを描きたかったわけで、だったらバードストライクという現実にもいくつかあった事例を用いることはないはずです。 小説にするなら、読者としては現実の航空パニックの焼き直しではなく、現実に起こったことのないパニックが見てみたいわけで。 面白いのですが、同じ作者のであれば、もっと後期の作品かノンフィクションをお勧めします。 | ||||
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内田さんの作品は面白いです。作者の性格や人柄に興味を持ちました。さゆり | ||||
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個人読書履歴。一般文学通算412作品目の読書完。2012/08/08 | ||||
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元機長としての知識をフル活用して細やかな描写がなされています。 正直なところ細かい機器がどうのこうのは分からなかったりで・・・ しかし視点となる人物を切り替えることで臨場感や緊迫感のある物語に仕上がっていると思います。 おススメです。 | ||||
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著者の処女作でサントリーミステリー大賞優秀作品賞を受賞作。 この優秀作品賞。審査員が決める最優秀でもなく、読者が決める賞でもなく、どちらの選からもはずれたものから選ばれるという実に奇妙な賞。でも、その後活躍する作家が多いらしい。(解説より) そういう意味では著者もそのひとりかもしれない。 さて、本書の簡単なあらすじは、 ロンドンの夕日を浴びて飛び立った飛行機は、主人公で副操縦士の江波順一とふたりの機長が操縦し快適な空の旅で東京に向かうはずだったのだが・・・・ と、ミステリーなので書きすぎちゃうとストーリーがわかっちゃうし(笑) 物語の中では、著者がパイロットなだけにその者にしか判らない風景を見事に描写。また、専門用語もポイントをつかんで書いているので嫌みにならずに臨場感あふれる作品になっている。 映画化したらおもしろそう☆ また、知らず知らずのうちに読者も飛行機に乗るときの心得について教育させられている。さすがは「指導教官」である。 ただ、トビラの著者近影をみると、この人に指導されたらちびっちゃいそうに強面であるが・・・ 他の方も書かれているが、事件発生までが長いので、そこを耐えて読んでください。 | ||||
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ここにストーリーを書くのは避けるべきですが、帯に記載された「エンジン炎上、機長は意識不明」といえば、だいたい想像できるでしょう。そこに別な事件や人間関係が入り込み、話が面白く展開していきます。 ストーリーも面白いのですが、飛行機の乗客としての安全に対する知識もリアルに伝えてくれる本です。 | ||||
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横暴で傲慢な機長、操縦に自信が持てないでいる副操縦士、性格や過去に問題を抱えている CAたち。空という逃げ場のない空間で次々と起こる事故(事件)にそれぞれが必死に 対処していく姿を描いた航空サスペンスです。 ちなみに、著者は元パイロット。その経験が十二分に生かされていて、 飛行機の操縦シーンや無線のやり取りなどは圧倒的リアリティにあふれています。 またコクピットから見たヨーロッパの街や、北の空にひろがるオーロラの描写が息を のむくらい美しく描かれていて、著者の空への愛着が感じられ素直に感動できました。 ただ、エンジンが炎上するまでに200ページ近くかかっていて、そこまでに行き着くテンポが 遅く大変いらいらしました。エンジン炎上後は、嬉々として筆を執っている著者の様子が うかぶほどテンポが良くなり、物語りに没頭できましたが、350ページの本書の中で、 半分以上経過しないと物語が本格的に動かないというのはどうかと思います。 あと、エピローグはショックでした。事件中に意識不明で全く操縦桿を握っていなかった 機長2名の処分。乗客の安全や同僚の手当てなど必死に仕事をしたCPのその後…。 飛行機事故の厳しい現実を見せ付けられると同時に、その理不尽さに憤慨もしました。 これが現実なのかと思うと、操縦士も楽じゃないですね。 | ||||
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今や航空小説家となってしまった元国際線パイロット内田幹樹氏のデビュー作が文庫本化されて再登場。 前回出版された単行本よりは読みやすくなっております。また、目次も付いていて物語の流れが分かりやすくなりました。さらに、CAの担当区域が一部訂正されております。 特に、事故が発生してからの物語にリアリティとスピード感があり、読者をぐいぐい引き付けるだけの力が作品から感じられます。 人物の描写が素晴らしく、読んでいて頭の中にその光景が浮かんでくるようです。 作品に古さを感じさせない筆力と作品構成には驚きです。 今後も著者の作品を期待します。 | ||||
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通勤電車でのめり込んで読んでいたら、行きと帰りにで電車を乗り過ごしてしまいました。 大変面白い本でした。ただ場面変更の際の行間があっさりしていますが、これも話の展開スピード と言う事でたいした減点要素にはなりませんね! このシリーズを読みたいと思いました。 | ||||
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第14回サントリーミステリー大賞の優秀作品賞受賞作品を文庫化。当時現役パイロットであった内田氏の執筆活動開始作品。 ちなみに、パイロット・イン・コマンド(PIC)とは、フライトの総指揮をとる機長のことをさすそうで第二指揮順位の機長だとセカンド・イン・コマンド(SIC)となります。 スピード感あふれる航空サスペンスで、かつ非常に緻密でリアリティーあふれています。 著者の本来の意図としては、安全に関する誤解や、現場からの声を分かりやすく伝えたいということだそうですが、物語としてもなかなかまとまっていると思います。 ただし、以下の2つの理由により☆1つ減点します。 1.多くのスチュワーデスさんが交互に入れ替わり立ち代り登場するので、どの人がどの人だか、やや混乱します 2.個人的に、主要キャラのうち一人の結末に少し納得いかない(笑) | ||||
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日ごろ気にせず乗っている飛行機。その運行方法や機内の設備など飛行機好きの人にはたまらないものだと思う。 また、トラブル時の緊迫感や、空からみる陸地の印象など、実際にもこんな感じなんだろうと思ってしまうものだった。 あえて言えば、登場人物数が多く、そのために人間関係やその人の立場などが分かりにくい。 話にあまりかかわりのない人の描写は避けてもらえたらと思う。 | ||||
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ロンドンを夕刻に飛び立ったNIA202便は、137名の乗客乗せて東京へ向かった。シベリアを越え、日本海上空に入り、成田到着まで一時間あまり。あとは安全に着陸するばかりだったのだが、異変はそこから始まった。大音響と共に第2エンジンが火を噴いて爆発し、機体に穴が空き、乗客ははじき飛ばされ、機体は急降下。更に機長は倒れ操縦不能に。この絶体絶命の事態に、いかにして着陸するのか……。 本書は1999年に刊行し、サントリー・ミステリー大賞優秀作品賞受賞した同題作品を新装したものとのこと。特に第2エンジンが火を噴いてからの機内の様子は迫力満点で、リアルな恐怖も感じました。多少展開に欠点を感じる部分もありましたが、6年前の作品としては古さも全く感じませんし、最初から最後まで目が離せず、物語に引き込まれる面白さがありました。 | ||||
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