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(短編集)

4TEEN フォーティーン



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【この小説が収録されている参考書籍】
4TEEN
4TEEN (新潮文庫)

4TEEN フォーティーンの評価: 3.76/5点 レビュー 176件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.76pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全118件 101~118 6/6ページ
No.18:
(5pt)

友達って

友達のために泣いたことがありますか?信じれる友達が何人いますか?自分には何人もいないけど、それでいいのかも。でもこの小説の登場人物達ほどそうであったのかはかなり疑問。友達の尊さを考えさせられました。ビバ友達。
4TEENAmazon書評・レビュー:4TEENより
4104595012
No.17:
(4pt)

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あまり本は読まないんだけど純粋にこれはおもしろい。さわやか。中学時代が懐かしく思えて教室での何気ない風景が浮かんできては甘い痛みを感じています。これをきっかけに本をもっと読んでみたい。
4TEENAmazon書評・レビュー:4TEENより
4104595012
No.16:
(5pt)

pure

自分と仲間を信じて時代や世間に流されることなく普通に正しく普通に強い自分のままであり続けるしなやかな14歳の感性は今もあなたのココロの中にある =)ノスタルジーだとかモラトリアムだとかキレイごとだとか言い出す下らない大人(リ-マン)になる前に読んでおこう!
4TEENAmazon書評・レビュー:4TEENより
4104595012
No.15:
(4pt)

空を見たのは何年前だろう

ミドルティーンのころ、よく空を見た。この連作短編には、その感じが良く出ている。作中では人も死ぬし、奇病もあるし、家出も援交もある。でも淡々と中坊の日常が途切れることなく続いていく感じがナチュラルに描かれている。特に最初の「びっくりプレゼント」がいい。これだけで終わってもいいくらいだ。花村萬月の「笑う山崎」の第一章みたいだ。全作品のエキスがここに集約され、あとはその世界の説明といってもいいくらいだ。そういう意味で、「月の草」が連作の中で整合性をやや欠くのが惜しい。
4TEENAmazon書評・レビュー:4TEENより
4104595012
No.14:
(5pt)

Good job!!

近所の本屋で月島が舞台というPOPが目にとまり、発刊されてすぐに読みました。興味をもったのは、わたし自身がナオトの家の近くに住んでいるからというだけでした。きっかけはともあれ、理屈抜きに面白かったです。読んでいる間は、遥か昔の中学生時代に戻ったような気分でした。友達とつるんでいた毎日、好きな女の子への想い、冷めているようで、でもくだらないことに熱くなれて。時代背景の違いこそあれ、世代に共通した普遍的なものがあることを感じずにはいられません。大人とこどもとの潮目で、今に大きな不満はないけれど、決して満足もしていない。将来に不安がないわけではないけれど、大切なのは今。そして、そんなはずはないとわかっているのに、漠然と今がずっと続くよち?な気がしていたあの頃。あの頃を経験した大人たちが、あの頃にいるこどもたちのことをわからないというのは、忘れてしまっているのか、それとも過去を否定しているのか・・・なんてことを考えるのは、この本には似合いませんね。懐かしくて、せつなくて、いとしくて、そして少し寂しくて、大人が読むとちょっと胸が痛くなる。そんな本です。でも、その痛みは心地の良い痛みのはずです。しばらくすると、またきっと読み返したくなる。そう思える一冊です。
4TEENAmazon書評・レビュー:4TEENより
4104595012
No.13:
(4pt)

ホップに語られる、8つのストーリー

生きる事が上手なヒトは多くない。たいていの人が生きるのに不自由していながら、不自由でないふりをしている。オトナになればなるほど、不自由さを隠していく。不安というモノが「解らない」という事なら、明日も1時間後も1秒後も未来のコトはすべてが「不安」になる。月島を舞台に語られる、8つの不自由な生き方。その内容はポップな語り口とは反して、非常に重い。一つ一つが、今・現在の問題を明確に突き刺してくる。だから、読んでいる最中は楽しいのだけれど、読後に考えさせられる。自分の明日は「どういうコトになって」、自分の昨日は「どういうコトだったか」。そのように考えるコトを放棄することが、オトナになるということなのだろうか。だとしたら、それは酷く不自由だ。今の中学生がどのような生活をしているかはわからない。もし、4TEENで語られているような、あんな可愛げのないコドモオトナが今の中学生だとしたら、私のようなオトナコドモは敵うわけがないだろう。最近のニュースでやっていたが、ここ数年は学生達の暴力が低下の傾向にあるらしい。「最近の学生はおとなしくなった」と考える事もできる。しかしながら、4TEENを読んだ後はそうではない事に気が付く。彼らは、暴力の持つ無意味さに気が付いているのだ。敵いそうに、ないなぁ。
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4104595012
No.12:
(5pt)

みんなで飛ぼう

ダイ、ナオト、ジュン、テツローの4人の14歳が東京・月島で繰り広げる、ちょっと飛んじゃった物語。この物語は8編の短編で構成されていますが、どれもちょっと実現しそうにないけど、自分の殻を破れば実現しそうな物語です。この本の帯紙には「14歳はそらだって飛べるんだ!」とありますが、これは「14歳は、やろうと思えば何だって出来るんだ!」の意味だと思います。そしてこの物語はそんな石田さんのメッセージの塊だと思います。しかし多分このメッセージは14歳に限った事ではないと思います。何故なら文中に32歳の主婦が「七年間できなかったことが、今日はたった30分でできた。人間やろうと思えばできるのね。」という台詞があったり、ここでは出しませんがラストの部分にもそれよく出ています。それに現在43歳の石田さん自身からも「なんだってやってやる!」という気概が伝わってきます。そして何故14歳なのかもラストの部分に書いてあります。そう、「日本中みんなで飛んで、新しい世界に踏出そう!」それがこの本のメッセージだと思い、そのメッセージを受け取った僕には清々しい勇気が沸いてきました。星5つ、絶対お勧めの1冊です。
4TEENAmazon書評・レビュー:4TEENより
4104595012
No.11:
(4pt)

リアリティのある小説です。

築地・月島を舞台に展開される、4人の中学生を廻る青春小説(?)。平凡でありながら、個性輝く4人の主人公が、実際のドキュメントと思えるほどリアルに描かれています。引き込まれました。現代の日本が抱える不況、教育、性、ドラッグ等々の波に呑み込まれながらも強く、逞しく生きる主人公に勇気を与えられました。いまの社会は、大人よりも遥かに逞しく、想像力があるのでは?と考えさせられる部分もあります。古くはハックルベリーの冒険、ライ麦あたりに通じる小説かとも思います。非常に読みやすいです。
4TEENAmazon書評・レビュー:4TEENより
4104595012
No.10:
(5pt)

面白い!

どの世代の人が読んでもその人なりのとらえ方が出来て面白いと思います。主人公の子はどこにでもいそうなフツーの子で、繊細で、悩みがあって、でも言えなくて。恐らく青春物とでも分類されるのだろうけど説教くさくなく描かれていて、大人になったであろう私から見ても今でも共感できるキモチや、「こういうことあったなぁ」というキモチがたくさんつまっています。是非、主人公の彼と同じ中学生に読んでもらいたいです。読書感想文とか、そういうの関係なしにね。
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4104595012
No.9:
(5pt)

若かりし行動力ゆえに感涙!!

 本書は、第129回直木三十五賞を受賞した作品である。ちなみに、候補作品を紹介すると『重力ピエロ』伊坂幸太郎、『4TEEN』石田衣良、『神田堀八つ下がり』宇江佐真里、『繋がれた明日』真保裕一、『手紙』東野圭吾、『星々の船』村山由佳(著者50音順)の6作品。この錚々たる作品のなかから『4TEEN』と『星々の船』が第129回直木三十五賞を受賞した。著者は『娼年』と『池袋ウエストゲートパーク~骨音~』でこの賞に二度ノミネートされており、三度目の正直で栄光に輝いた。 デブでスケべなダイ。秀才でクールなジュン。早老症で金持ちのナオト。そして本書の主人公、すべてが平均で普通のテツローからなる中学生4人組。場所は中央区月島。いまもむかしも中学生の悩みは変わらない。それを満たすもの!、方法、考え方、状況が違うのだ。それゆえ、出てくる答えは変わってくる。誕生日プレゼントが援助交際の女子高生だったり、出会い系サイトで人妻と不倫してみたり、「飛べ」とコールされて4階から飛び下りてみたり、オカマをカミングアウトした生徒が女子の人気者になったり、新宿の公園にテントを張り野宿してみたりと突拍子もないものになるのだ。しかし、本人たちはいたって真剣。それが正しいことなのかどうかを実体験する時期なのだ、中学生というのは。大人になった自分にその勇気や根性がないことが腹立たしくて寂しいから、その無垢で純粋な行動をみると涙が溢れてくるのだ。 しかし、最近の中学生ときたら‥‥と思うのは、書評子がオヤジになった証拠だろう。最近の中学生を知るにもうってつけの直木賞受賞作は、必読中の必読といえよう。
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4104595012
No.8:
(5pt)

それぞれの心

 仲良しの4人の男子中学生の物語。ボクの不安は僕だけのもんなんだ、とか考えてはいるものの、なんかね、話が進むうちにみんな似たようなものだ、ってことになる。もちろん一人一人の悩みとか、理想はそれぞれなんだけど、やっぱり現代の日本によくも悪くもとらえられている。彼らが大人になったときは、どういうふうに考えが変わってるのだろうか。
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4104595012
No.7:
(5pt)

最近のティーンってば・・・

はじめに言っておきますが。おもしろい!!です。エンターテイメントとしても優れていますし、現代の思春期世代がリアルに描き出されている点は注目です。主役の少年4人は少々個性的ではあるけれど、特別ヒーロー性が強いわけではなく、彼等の会話や遊び、現代の14歳ならではの光と闇がうまく小説としてまとまっています。不登校や援助交際、DV、SEX、とタイムリーな話題が物語りのエッセンスとして含まれていますが、読者に強制的に訴えるあつかましさがなく、ドライに語られているところが逆にリアルでした。また摂食障害の少女、タレント志望の同級生、死期間近の老人、プチ家出中の高校生…などなど、脇を固める登場人物もそれぞれの役割を最大限に果たしています。同じ10代の私でも、現仡?のlowティーンは理解不能だ…などと思っていましたが、彼等は大人が思っているほど病んではいません。テツロー君の言葉「ぼくが怖いのは、変わることだ」からも分かるように、むしろ社会の状況や環境が変化していく中で、自分達が蝕まれてしまわないように、しっかりとバリアしているのではないでしょうか。『最近の若者は理解不能』なんて考えている人は、きっとこの本によって、彼等をもっと身近に感じることができるでしょう。最近の若者は、ドライでクールで繊細、なのです。
4TEENAmazon書評・レビュー:4TEENより
4104595012
No.6:
(4pt)

重松清で読みたかった

月島中学2年の4人テツロー、ジン、ダイ、ナオトが悩んだり、女性に興味を持ったり、友達のために戦ったりする青春物語。決して屈折せず、彼らは彼らなりの考え方で堂々と進んで行く姿が描かれた、後味の良い直木賞受賞作。この素材、重松清が書いたらもっと…
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4104595012
No.5:
(5pt)

清潔感は文体に宿るのだろうか

丁度このレビューを書いている時,4teen が今年の直木賞に輝いたというニュースが入ってきました.ひそかに注目していた地元の女の子が一躍全国区アイドルになったような,嬉しいようなちょっと残念なような,そんな気持ちです.月島に暮す中学二年生四人組の日々が記載されるこの本の魅力は,その軽快さ(軽薄さ,ではない),バランスの良さ(中にはちょっと大袈裟な出来事も有りますが),そして清潔感ではないでしょうか.性やきわどい内容に触れる時には文体が清潔になり,湿った,べと付いた感触が全くしないのは作者の力量だろうと思います.「え?」と思うような行動もとるのですが,4人の主人公の性根が優しいのも読後感を良くしている一因かもしれません.特に遠方への自転車旅行と偽って2泊3日で新宿の繁華街を探訪する最終章は,後半に素敵な台詞が沢山出てきますし,最後の止めの文章もすごく良いですし,秀逸だと思います.各章はそれぞれ独立しているので,短編集のように別々に楽しむこともできます.前述のように清潔な文体ですし,「仕事が忙しくて疲れ果てて帰宅するので,重厚な本など読めない!」という方にもお勧めできる1冊です.
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4104595012
No.4:
(5pt)

14歳のきらめき

「池袋ウエストゲートパーク」シリーズの、石田衣良が月島の14歳の中学生4人組をメインに、8つの連作でつづった青春物語。IWGP同様に、それぞれのストーリーで、いろいろな人と絡んで行き、その時々の触れ合い方が、とっても心を動かされます。14歳の子供らしいけど、ちょっと普通とは違った彼らなりのモラル・ルールで、締めくくるのが、キーですね。最初の話で、ガツンときます。早老症(映画「ジャック」の主役と同じ病気?)で入院の同級生のために、援交女子高生をプレゼントしようと、渋谷に探しに出る仲間たち。やばい設定だけど、それぞれの人の気持ちが出てるセリフが爽快です。他にも…華火(花火)大会を控えるなか、死を目前にした老人との出会い。あとは、ゲイっぽい男の子と美少女の駆け!引き。どうしようもない父親の死後に届いたプレゼントの話。多分、この4人が最高の時を過ごせるのは高校受験も直近ではなく、ある意味モラトリアム的な14歳だからこそ、とは思います。それでも、続編の「5TEEN」を期待してしまいます。
4TEENAmazon書評・レビュー:4TEENより
4104595012
No.3:
(5pt)

誰もが共感できる小説!

東京・月島に住む中学生4人組を主人公とした短編小説集。Hや異性のことで頭がいっぱいで、それでいて将来に不安を抱えながらも生きているあの頃。この小説は、誰もが過ごしてきたティーンの頃を思い出して、清清しい気分にさせてくれる。最近何かと注目を集める中高生。「いったい何を考えているんだろう?」的に扱われることの多い彼らであるが、この小説を読んですごく救われた気分になった。さすが石田衣良はティーンエイジャーを描かせたらうまい。
4TEENAmazon書評・レビュー:4TEENより
4104595012
No.2:
(5pt)

進化した(?)少年たち

私は長いコト、今の時代のこどもたちを一方的に「被害者」のように見てきたけれど、そう単純なことでもないのかもしれないなぁ。殺伐とした現代に生きる者の心は壊れきってしまっても無理がない。という諦めムードすら漂っている昨今だけれど、実は、なんかそう捨てたモンじゃないんじゃないの!?そう思わせてくれるのが、この話。こどもの持っている生命力ってそんな、柔じゃないのかも。病原菌が薬剤耐性を持つように、過酷なこの世の中で、こどもたちはタフで優しく進化してしまったのかもしれない。どん底から巻き返しを図って。やっていることは、病気の友達に女の子を差し入れるとか、旅に出ると言って、都会のド真ん中を彷徨ったり、良いとばかりも言えないことが多々。でも、この本の エピソードひとつ一ついとおしい。私たち古い世代が友達を思う気持ちとなんら変わらない。かといってキレイゴトにはならない、程よい思いやりが、化学肥料で荒れた畑にじわじわと浸透中。続編にも期待。まさに今、そこら辺にいる少年達を原寸で3Dのように出現させてしまった傑作。
4TEENAmazon書評・レビュー:4TEENより
4104595012
No.1:
(4pt)

程よいバランス感覚

14歳の4人グループの、オムニバス小説。最近の小説にありがちなやたら頭が良くて生意気で、そして人生をやたらと達観している中学生の話かと思いきや、さにあらず。重い病気にかかっているナオトがグループにいるからでしょうか、お互いを思いやる気持ちが強い。だからといって大甘なお涙頂戴ストーリーでもなく、その思いが照れつつ小出しにされて嫌味な感じは受けません。笑いあり、涙あり、そしてHへの尽きない興味ありの、上質な中学生エンターテイメントに仕上がってます。
4TEENAmazon書評・レビュー:4TEENより
4104595012

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