ピース
評判
ピースの評価:
2.33/5点 レビュー 92件。 E ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全32件 21〜32 2/2ページ
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ピースの評価:
2.33/5点 レビュー 92件。 E ランク
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本の扉を開く前にレビューを先読みして、酷評が多いのにびっくり。
恐るおそる読み始めましたが、
あれ、結構おもしろいじゃん、なんで評判悪いの? となりました。
ところが最後の最後に来て、ああ、これじゃ、ミステリファンは消化不良を起こすかもね、と納得しました。
売れっ子のエンタメ作家の中には、文体もへったくれもなく、ただもうストーリーを追うためにだけの文章を書いている人がいますが、
樋口氏は違います。
文章に立体感がありますよね。おそらく頭の中に映像が浮かんで、それを細かに描写していくという書き方をなさっておられるのではと想像しました。
これだけ描写が細かいと、普通べたーっとなってしまうのですが、ちゃんと奥行きがある。読み手も文章を通じて映像が浮かんできます。
人物造形もそれぞれに程よく魅力的。ディティールにも細やかに気を配り、料理の描写などお腹が鳴ります。
樋口ファンは、こういうところがお好きなのではないでしょうか。
ところが作家のこの文章と、物語の中の犯行の動機や実行の経緯に、いささか乖離がある。
動機など全く説得力がなく、これが原因でこんな連続バラバラ殺人を時を隔てて起こすなんて、犯人は偏執的でしかも幼稚な道徳観を持ち、人格も恐ろしく未熟であるはずなのに、そうでもないんだよね。これから読む人のために詳しく書けないのが苦しいところ。
なにより、万能ともいえるほど人を操るのに長けた人が犯人だったら、もうこれはモンスターで、そんな人物が真犯人なら、どんな辻褄だって合わせられちゃう。
こんなのないよって、最後に来てミステリファンが思うのも無理ないと思う。
私はあまり熱心なミステリの読み手ではないのですが、ミステリファンというのは、最後にすべてが見事に辻褄が合って、そこにカタルシスを感じるのかなぁ。そうだとしたら、村上春樹なんか読んだらものすごい消化不良を起こすだろうね。いろんな伏線や謎がそのままで終わっちゃうんだもの。
長い物語の途中はそれなりに楽しめたので、星三つ。