ピース

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評判

ピースの評価:

2.33/5点 レビュー 92件。 E ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点2.33pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全44件 1〜20 1/3ページ
No.44
(5pt)

面白い!

ミスリードという手法において、最高峰の作品と言えるでしょう。
この作品を読んで犯人が誰かわかる人はいない。途中までの描写は退屈とおもうかもしれませんが、物語のラストで読者の予想を裏切ることを期待している方は読んでください。
ピース (中公文庫) Amazon書評・レビュー: ピース (中公文庫)より
4122051207
No.43
(5pt)

面白い!

ミスリードという手法において、最高峰の作品と言えるでしょう。
この作品を読んで犯人が誰かわかる人はいない。途中までの描写は退屈とおもうかもしれませんが、物語のラストで読者の予想を裏切ることを期待している方は読んでください。
ピース Amazon書評・レビュー: ピースより
4120037568
No.42
(4pt)

まぁ、小説だからね

ネガティブなレビューが多かったので読む前は躊躇したが、読み始めると最後まで一気に読み終えてしまいました。
文章も手堅いし、オチもなるほどねって感じ。
犯人の動機でガタガタおっしゃっている方も多いですが、小説なんだから。

軽薄な感じのタイトルと表紙を見て敬遠しようと思った人にこそオススメかも。
ピース (中公文庫) Amazon書評・レビュー: ピース (中公文庫)より
4122051207
No.41
(4pt)

まぁ、小説だからね

ネガティブなレビューが多かったので読む前は躊躇したが、読み始めると最後まで一気に読み終えてしまいました。
文章も手堅いし、オチもなるほどねって感じ。
犯人の動機でガタガタおっしゃっている方も多いですが、小説なんだから。

軽薄な感じのタイトルと表紙を見て敬遠しようと思った人にこそオススメかも。
ピース Amazon書評・レビュー: ピースより
4120037568
No.40
(4pt)

ああ、あったあった

犯人を駆り立てた問題の件は、90年代にある事件を巡り現実に起きたことで、それを本作の場面に移したのは作者の創作でしょうが、出来事そのものはほぼ実話なんですよね。現在と違いネットでどうという時代ではなかったので、雑誌か新聞あたりが中心でしたが、物議はかもしました。おじさんは当時たまたま映像も見たし、その痛みのような記憶も残っていたほうなので、種明かしを読んで、あ、なるほど、とピンと来ましたが。現実のほうは殺人には発展してないと思うけど。

ちなみに私は故・畑中純画伯のファンで、古本屋さんで表紙を見つけ、確かめたらやっぱり畑中純の版画だったので、樋口さんのことも本書の評判もまったく知らず買ってみたのです。秩父・多摩が舞台なのでここをライフワークの地とした畑中画伯が起用されたのかも知れませんね。で、内容も読んでわたし的には当たりで面白かったですよ。

それで読後にここのレビューを見たらやや意外でしたが、まあ好みの問題ですし。怒って叩き売られた方がいらしたおかげでワンコインで私の手元まで回って来た訳でして、世の中うまくできております。どうもすみません。

秩父の山の湿っぽさが一貫した薄暗い文章も好きですし、現在形の(実験的?)文体もこれがいいんだなとずっと思いながら読んでました。ショージ君の植物のような「あっしにゃあ関わりねえ」的世捨て感に結構魅かれます。麻美さんは確かに少し濃ゆくて、とりわけ私の嫌いな「女とは○○な生き物である」という薄っぺらな科白を取材相手と彼女がしたり顔で繰り返す箇所は閉口でしたが、まあ全体を損なうほどでもありません。ありがちですが老刑事坂森のコロンボみたいなしょぼくれキャラも好きですなあ、ほい。

非常に偶然なのですが、作中の20年前の件に加え、そのモデルとなったであろう実話のほうも、調べてみたらちょうど今の季節に起きていて、私が古本屋で見つけた日と数日の差だったのでした。こりゃ何かの縁か、作者の執念か、この季節には読んで思い出せ、というような。というわけで、あの件の記憶を共有する世代、1980年以前くらいの生まれで当時あの場面を目撃した方の中には「ああ、あったあった」的感慨とともにヒットする可能性があるかも知れません。
ピース (中公文庫) Amazon書評・レビュー: ピース (中公文庫)より
4122051207
No.39
(4pt)

ああ、あったあった

犯人を駆り立てた問題の件は、90年代にある事件を巡り現実に起きたことで、それを本作の場面に移したのは作者の創作でしょうが、出来事そのものはほぼ実話なんですよね。現在と違いネットでどうという時代ではなかったので、雑誌か新聞あたりが中心でしたが、物議はかもしました。おじさんは当時たまたま映像も見たし、その痛みのような記憶も残っていたほうなので、種明かしを読んで、あ、なるほど、とピンと来ましたが。現実のほうは殺人には発展してないと思うけど。

ちなみに私は故・畑中純画伯のファンで、古本屋さんで表紙を見つけ、確かめたらやっぱり畑中純の版画だったので、樋口さんのことも本書の評判もまったく知らず買ってみたのです。秩父・多摩が舞台なのでここをライフワークの地とした畑中画伯が起用されたのかも知れませんね。で、内容も読んでわたし的には当たりで面白かったですよ。

それで読後にここのレビューを見たらやや意外でしたが、まあ好みの問題ですし。怒って叩き売られた方がいらしたおかげでワンコインで私の手元まで回って来た訳でして、世の中うまくできております。どうもすみません。

秩父の山の湿っぽさが一貫した薄暗い文章も好きですし、現在形の(実験的?)文体もこれがいいんだなとずっと思いながら読んでました。ショージ君の植物のような「あっしにゃあ関わりねえ」的世捨て感に結構魅かれます。麻美さんは確かに少し濃ゆくて、とりわけ私の嫌いな「女とは○○な生き物である」という薄っぺらな科白を取材相手と彼女がしたり顔で繰り返す箇所は閉口でしたが、まあ全体を損なうほどでもありません。ありがちですが老刑事坂森のコロンボみたいなしょぼくれキャラも好きですなあ、ほい。

非常に偶然なのですが、作中の20年前の件に加え、そのモデルとなったであろう実話のほうも、調べてみたらちょうど今の季節に起きていて、私が古本屋で見つけた日と数日の差だったのでした。こりゃ何かの縁か、作者の執念か、この季節には読んで思い出せ、というような。というわけで、あの件の記憶を共有する世代、1980年以前くらいの生まれで当時あの場面を目撃した方の中には「ああ、あったあった」的感慨とともにヒットする可能性があるかも知れません。
ピース Amazon書評・レビュー: ピースより
4120037568
No.38
(4pt)

味わいのある推理小説

なんとも言えぬ味わいのある推理小説でした。
多くを語らぬ秘密めいた登場人物が大人っぽく、物語の中に出てくるジュークボックスの選曲がとてもかっこ良く懐かしい。
読み終えた後に改めて表紙の「子供達の笑顔とピースサイン」のイラストを見るととても場違いに思うが、納得させられてしまう。
ピース (中公文庫) Amazon書評・レビュー: ピース (中公文庫)より
4122051207
No.37
(4pt)

味わいのある推理小説

なんとも言えぬ味わいのある推理小説でした。
多くを語らぬ秘密めいた登場人物が大人っぽく、物語の中に出てくるジュークボックスの選曲がとてもかっこ良く懐かしい。
読み終えた後に改めて表紙の「子供達の笑顔とピースサイン」のイラストを見るととても場違いに思うが、納得させられてしまう。
ピース Amazon書評・レビュー: ピースより
4120037568
No.36
(5pt)

未解決とか意見がありますが
それが良い作品だと思いました、
読者が想像できる範囲で謎を残し
とても面白かったです

これがわからないのは、ちょっと発想力なさすぎです
ピース (中公文庫) Amazon書評・レビュー: ピース (中公文庫)より
4122051207
No.35
(5pt)

未解決とか意見がありますが
それが良い作品だと思いました、
読者が想像できる範囲で謎を残し
とても面白かったです

これがわからないのは、ちょっと発想力なさすぎです
ピース Amazon書評・レビュー: ピースより
4120037568
No.34
(4pt)

ミステリーとしてはともかく、小説としては巧みだ

今回はワケあって出版社による紙の帯やら書店員による手書きポップなどは目に触れることなく、この文庫本を読んだ。紙ジャケットは付いていたが、子供たちが「ピース、ピース」とやっている図柄であるせいか、私はてっきりユーモア小説なのだろうと勘違いして読んでしまった。それにしても他の書評子(reviewers)による評価は頗る低い。娯楽小説だと思って読んだのに、村上春樹ばりの伏線未解決モヤモヤ純文学(もどき)であることが気に入らないのだろう。
 注意! 以下、ネタバレ。未了の読書子は、此処でストップされたし。
 中でも最後の数ページで元公安の八田によるマインド・コントロールの可能性を「仮定の話」として持ち込むベテラン刑事坂森のせいで、ミステリー小説の結末としては完全に破綻している。しかしきっと作者は百も承知でラストの破綻を描き込んだように思う。もしや続篇があり、坂森は警察に就職したての自慢の息子ともどもハンニバル・レクター教授ばりの八田と戦うのだろうか、などと夢想もしたが、私は斯様な小説は好まない。
 この結末らしからぬ数ページがなければ、写真家小長が単独犯であり、爆弾で被害者もろとも吹っ飛んでお陀仏という薄っぺらい小説になっただろう。小長が梢路に犯行を見破られ、20年前のテレビ映像を見せる下りから、私も他の書評子同様に題名ピース(Piece; Peace)と文庫カバー絵の持つ意味が初めて氷解した。しかしミステリー作品としての興味はここで尽きてしまった。小長のこれまでの人生に就て、もう少し踏み込んで書いて呉れていても良かった気がする。
 これまでの人生と言えば、梢路のそれには肩透かしを喰らった。中学時代に母親を殺害した廉で少年院に入っていたことや、殺害の動機が不可解なことが地方紙の中年女性記者麻美にのみ明かされる。読者も麻美の視点でこの老成した青年梢路の過去を知るわけだ。少年が実の母親と肉体関係にあり、それを精算したくて殺したという「仮定の話」も入るが、八田マインド・コントロール説同様に最後まで解き明かされることなく小説は終わる。梢路に付かず離れず引っ付いてくるアル中女子大生(梢路の中学時代の同級生)の存在は最後まで思わせぶりで、これにも肩透かしを喰らった。作者としてはもっと利用のし甲斐が有る人物だったろうに、何とも勿体無い。
 他の書評子に不評な麻美について私も最初から嫌悪感を抱いた。タバコを吸うようなオッサン臭い女が嫌いということもあるが、どうも私には女に見えなかったのだ。陰茎を医学的に切除してしまった俗に言うニューハーフのような、或いは吉本ばななの『キッチン』に登場する女装して綺麗に化粧した父親のような違和感を抱いた。梢路の元クラス担任から梢路の過去を聞き出した中年女(とされる)麻美が、その秘密事項を自分の胸の内にだけしまって措くだろうか。いや、到底考えにくい。女なら必ず誰かに話す筈だ。遠方に住む別の女に電話して「口外無用」としつつ長々と話すことだろう。聞かされた女も別の者に話し、「口外無用」の噂は、挙句の果てには「中学生が母親の屍肉を喰らった」とかいう尾鰭まで付いて拡散して行くだろう。
 ちょっと脱線したが、要はオイディプス・コンプレックスに苦しんだ中学生の梢路が、父親不在のため、オイディプス王とは違って、性交渉の相手である母親を殺したとする伏線なのかも知れない。が、謎は謎として残留する。
 ともかくもミステリーとしては失敗しているように思うが、小説としては巧みだ。最後までひと通り読み了えてから再び冒頭に帰ってみると、この作者の巧みさがよく分かる。登場人物の生活感を含めた奥行きある肉付けや梢路の作る料理の描写なども秀逸だ。
 しかし残念なのは、ここまでディテールに注意を払う作家が、ことタバコやワインの銘柄には無頓着であることだ(尤も私にはタバコはどれも同じで、その煙や匂いが苦手だが)。高級品に拘泥するのは此処バー「ラザロ」では無論場違いなので、安物でも良い、ワインの産地や蔵元(英語wine estate; 米語winery)の名やブドウの種類や醸造の年号などの描写も有って然るべきだと思う。
ピース (中公文庫) Amazon書評・レビュー: ピース (中公文庫)より
4122051207
No.33
(4pt)

ミステリーとしてはともかく、小説としては巧みだ

今回はワケあって出版社による紙の帯やら書店員による手書きポップなどは目に触れることなく、この文庫本を読んだ。紙ジャケットは付いていたが、子供たちが「ピース、ピース」とやっている図柄であるせいか、私はてっきりユーモア小説なのだろうと勘違いして読んでしまった。それにしても他の書評子(reviewers)による評価は頗る低い。娯楽小説だと思って読んだのに、村上春樹ばりの伏線未解決モヤモヤ純文学(もどき)であることが気に入らないのだろう。
 注意! 以下、ネタバレ。未了の読書子は、此処でストップされたし。
 中でも最後の数ページで元公安の八田によるマインド・コントロールの可能性を「仮定の話」として持ち込むベテラン刑事坂森のせいで、ミステリー小説の結末としては完全に破綻している。しかしきっと作者は百も承知でラストの破綻を描き込んだように思う。もしや続篇があり、坂森は警察に就職したての自慢の息子ともどもハンニバル・レクター教授ばりの八田と戦うのだろうか、などと夢想もしたが、私は斯様な小説は好まない。
 この結末らしからぬ数ページがなければ、写真家小長が単独犯であり、爆弾で被害者もろとも吹っ飛んでお陀仏という薄っぺらい小説になっただろう。小長が梢路に犯行を見破られ、20年前のテレビ映像を見せる下りから、私も他の書評子同様に題名ピース(Piece; Peace)と文庫カバー絵の持つ意味が初めて氷解した。しかしミステリー作品としての興味はここで尽きてしまった。小長のこれまでの人生に就て、もう少し踏み込んで書いて呉れていても良かった気がする。
 これまでの人生と言えば、梢路のそれには肩透かしを喰らった。中学時代に母親を殺害した廉で少年院に入っていたことや、殺害の動機が不可解なことが地方紙の中年女性記者麻美にのみ明かされる。読者も麻美の視点でこの老成した青年梢路の過去を知るわけだ。少年が実の母親と肉体関係にあり、それを精算したくて殺したという「仮定の話」も入るが、八田マインド・コントロール説同様に最後まで解き明かされることなく小説は終わる。梢路に付かず離れず引っ付いてくるアル中女子大生(梢路の中学時代の同級生)の存在は最後まで思わせぶりで、これにも肩透かしを喰らった。作者としてはもっと利用のし甲斐が有る人物だったろうに、何とも勿体無い。
 他の書評子に不評な麻美について私も最初から嫌悪感を抱いた。タバコを吸うようなオッサン臭い女が嫌いということもあるが、どうも私には女に見えなかったのだ。陰茎を医学的に切除してしまった俗に言うニューハーフのような、或いは吉本ばななの『キッチン』に登場する女装して綺麗に化粧した父親のような違和感を抱いた。梢路の元クラス担任から梢路の過去を聞き出した中年女(とされる)麻美が、その秘密事項を自分の胸の内にだけしまって措くだろうか。いや、到底考えにくい。女なら必ず誰かに話す筈だ。遠方に住む別の女に電話して「口外無用」としつつ長々と話すことだろう。聞かされた女も別の者に話し、「口外無用」の噂は、挙句の果てには「中学生が母親の屍肉を喰らった」とかいう尾鰭まで付いて拡散して行くだろう。
 ちょっと脱線したが、要はオイディプス・コンプレックスに苦しんだ中学生の梢路が、父親不在のため、オイディプス王とは違って、性交渉の相手である母親を殺したとする伏線なのかも知れない。が、謎は謎として残留する。
 ともかくもミステリーとしては失敗しているように思うが、小説としては巧みだ。最後までひと通り読み了えてから再び冒頭に帰ってみると、この作者の巧みさがよく分かる。登場人物の生活感を含めた奥行きある肉付けや梢路の作る料理の描写なども秀逸だ。
 しかし残念なのは、ここまでディテールに注意を払う作家が、ことタバコやワインの銘柄には無頓着であることだ(尤も私にはタバコはどれも同じで、その煙や匂いが苦手だが)。高級品に拘泥するのは此処バー「ラザロ」では無論場違いなので、安物でも良い、ワインの産地や蔵元(英語wine estate; 米語winery)の名やブドウの種類や醸造の年号などの描写も有って然るべきだと思う。
ピース Amazon書評・レビュー: ピースより
4120037568
No.32
(4pt)

おもしろかった

元、純文学の作家として引き込まれる文章を見せ付けられた。
この作家の書く主人公はどこか似ているようなところがあるが、
きっとそこが作家の書きたいところでもあるのだろう。

記号的な人間を出さずに、不可解な行動や当たり前の行動にもそれまでの想いがあって
人間味を忘れさせない文章がとてもおもしろかった。

あくまで人生の一部を切り取っただけ、という見せ方なのだろうが、
個人的に酔っ払いの女子大学生だけはもう少し掘り下げて欲しかった。
気が向けば同じ主人公で続編を書いて欲しい。
ピース (中公文庫) Amazon書評・レビュー: ピース (中公文庫)より
4122051207
No.31
(4pt)

おもしろかった

元、純文学の作家として引き込まれる文章を見せ付けられた。
この作家の書く主人公はどこか似ているようなところがあるが、
きっとそこが作家の書きたいところでもあるのだろう。

記号的な人間を出さずに、不可解な行動や当たり前の行動にもそれまでの想いがあって
人間味を忘れさせない文章がとてもおもしろかった。

あくまで人生の一部を切り取っただけ、という見せ方なのだろうが、
個人的に酔っ払いの女子大学生だけはもう少し掘り下げて欲しかった。
気が向けば同じ主人公で続編を書いて欲しい。
ピース Amazon書評・レビュー: ピースより
4120037568
No.30
(4pt)

埼玉県北部在住者としての一言

小説に身近な地名とか出てくると、結構親しみが沸くもんなんですかね。熊谷が都会扱いとか、東京の人からすれば「えっ?どこが??」って感じでしょうけど。大宮ですら田舎扱いですから。

まあそんな埼玉県(特に北部)に対する評価はさておき、小説としては結構面白かったです。

確かにミステリーとしては動機もトリックも伏線の回収も??という気分にはなりましたが、人物描写や情景などは十分興味を引くものでしたし、読了感も決して悪いものではなかったですね。
ピース (中公文庫) Amazon書評・レビュー: ピース (中公文庫)より
4122051207
No.29
(4pt)

埼玉県北部在住者としての一言

小説に身近な地名とか出てくると、結構親しみが沸くもんなんですかね。熊谷が都会扱いとか、東京の人からすれば「えっ?どこが??」って感じでしょうけど。大宮ですら田舎扱いですから。

まあそんな埼玉県(特に北部)に対する評価はさておき、小説としては結構面白かったです。

確かにミステリーとしては動機もトリックも伏線の回収も??という気分にはなりましたが、人物描写や情景などは十分興味を引くものでしたし、読了感も決して悪いものではなかったですね。
ピース Amazon書評・レビュー: ピースより
4120037568
No.28
(4pt)

過去の出来事に由来する意外な殺人動機

連続バラバラ殺人事件の捜査の進展を追って、物語が進む。被害者には当初何の共通点もありそうになかったが、20年前のある大事件に関連する事実が徐々に明かされ、まさにこの事実が殺人の発端となったことが判明する。
捜査の過程で見出された、いくつかの意味不明の所見も、最後は殺人の原因となったこの過去の出来事に収束してゆく。

現在に起こった殺人が過去の出来事に由来するという本作品の全体構造は、作風はだいぶ異なるが松本清張の「ゼロの焦点」を想起させる。

謎が徐々に提起されそして解答が示されてゆく過程、意外な殺人動機、登場人物のキャラ設定や濡れ場の差し込み方など、エンターテイメント・ミステリとして高い水準の作品だと思うし、掛け値なく面白いと思う。

他のレビューでは、伏線がすべて解消されていないとか、殺人動機に現実味がないというような批判が多いようだ。しかし、伏線をすべて回収する必要はないし、もしすべて回収したら、むしろそちらの方が現実味がないだろう。一部の謎は、謎のまま残っても良いのだ。
また殺人動機については、犯人を神経症患者として見れば、自分は十分にあり得ると感じたので、現実味が薄いとは思わなかった。ただしこの辺は、読者側の感じ方にも大きく依存するだろう。もっとも、本当の名作というのは、大多数の読者に訴えかけるものだという意見もあるとは思う。

一点だけ気になる点を指摘すると、実際の犯人の背後に、糸を引いている真の犯人がいる、という設定は、不要なのではないか。この設定は、最近のいくつかのミステリで使われるが(殺人鬼フジコなど)、うまく使わないと、かえってよく練られた基本プロットの破壊力を減じさせると思う。本作品では、その基本プロットが優秀なだけに、このような小細工は要らないのではないかと思った。
ピース Amazon書評・レビュー: ピースより
4120037568
No.27
(4pt)

過去の出来事に由来する意外な殺人動機

連続バラバラ殺人事件の捜査の進展を追って、物語が進む。被害者には当初何の共通点もありそうになかったが、20年前のある大事件に関連する事実が徐々に明かされ、まさにこの事実が殺人の発端となったことが判明する。
捜査の過程で見出された、いくつかの意味不明の所見も、最後は殺人の原因となったこの過去の出来事に収束してゆく。

現在に起こった殺人が過去の出来事に由来するという本作品の全体構造は、作風はだいぶ異なるが松本清張の「ゼロの焦点」を想起させる。

謎が徐々に提起されそして解答が示されてゆく過程、意外な殺人動機、登場人物のキャラ設定や濡れ場の差し込み方など、エンターテイメント・ミステリとして高い水準の作品だと思うし、掛け値なく面白いと思う。

他のレビューでは、伏線がすべて解消されていないとか、殺人動機に現実味がないというような批判が多いようだ。しかし、伏線をすべて回収する必要はないし、もしすべて回収したら、むしろそちらの方が現実味がないだろう。一部の謎は、謎のまま残っても良いのだ。
また殺人動機については、犯人を神経症患者として見れば、自分は十分にあり得ると感じたので、現実味が薄いとは思わなかった。ただしこの辺は、読者側の感じ方にも大きく依存するだろう。もっとも、本当の名作というのは、大多数の読者に訴えかけるものだという意見もあるとは思う。

一点だけ気になる点を指摘すると、実際の犯人の背後に、糸を引いている真の犯人がいる、という設定は、不要なのではないか。この設定は、最近のいくつかのミステリで使われるが(殺人鬼フジコなど)、うまく使わないと、かえってよく練られた基本プロットの破壊力を減じさせると思う。本作品では、その基本プロットが優秀なだけに、このような小細工は要らないのではないかと思った。
ピース (中公文庫) Amazon書評・レビュー: ピース (中公文庫)より
4122051207
No.26
(4pt)

ミステリとしてより設定が面白い

のどかで平和な田舎町、秩父で突如発生したバラバラ殺人事件。
 登場人物たちの隠された謎。

 登場人物がどれも濃く、しかもそれを出し切らせていないのがすごい。
 また、謎のひとつが表紙として表に出ている一方で、明かされないままの謎もあり、謎が謎のまま残ることで、物語に余韻が出て、深みを増している。

 ただのミステリではなく、料理本としても使えそうな内容。
また、瞽女や山窩、オシラ様など民俗学的な内容も出てきて、個人的にはとても興味が沸いた。
 オシラ様って、東北だけでなく埼玉にもいたんですね。

 ストーリーもすごいが、それ以上に細かな描写や設定が、とても楽しめる。
 三冊分くらいの設定が一冊に詰まっている感じで、お得な内容になっています。

ピース Amazon書評・レビュー: ピースより
4120037568
No.25
(4pt)

ミステリとしてより設定が面白い

のどかで平和な田舎町、秩父で突如発生したバラバラ殺人事件。
 登場人物たちの隠された謎。

 登場人物がどれも濃く、しかもそれを出し切らせていないのがすごい。
 また、謎のひとつが表紙として表に出ている一方で、明かされないままの謎もあり、謎が謎のまま残ることで、物語に余韻が出て、深みを増している。

 ただのミステリではなく、料理本としても使えそうな内容。
また、瞽女や山窩、オシラ様など民俗学的な内容も出てきて、個人的にはとても興味が沸いた。
 オシラ様って、東北だけでなく埼玉にもいたんですね。

 ストーリーもすごいが、それ以上に細かな描写や設定が、とても楽しめる。
 三冊分くらいの設定が一冊に詰まっている感じで、お得な内容になっています。

ピース (中公文庫) Amazon書評・レビュー: ピース (中公文庫)より
4122051207