リアルワールド

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

リアルワールドの評価:

3.63/5点 レビュー 59件。 C ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.63pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全50件 21〜40 2/3ページ
No.30
(5pt)

1番好きかも

 各章が主要人物五人の視点から描かれる。各人の細かいニュアンスが感じられるし、それぞれが友人たちをどう見てるのか、その違いに驚かされたりとても興味深い。事件に関しても心理的には現実よりもリアルかもしれない。
 桐野作品は大分読んでみたが、私は今のところこれが一番好きだな。
リアルワールド Amazon書評・レビュー: リアルワールドより
4087746194
No.29
(4pt)

今の女子高生って。。。

物語としては、面白い。構成も面白い。作品としては、素晴らしいと思います。他人からしたら、羨ましいくらい魅力的な4人の女子高生がそれぞれに問題を抱えている。本人一人称では、気楽に生きている他のメンツとは違うんだ!! と思い切り熱く語っています。自分を守ろうとするキャラ,カラに閉じこもるキャラ,生まれ変わろうとするキャラ。そこに母親殺人の少年が投げ込まれる。とても、刺激的なシュチュエーションでした。しかし、実際問題として、現役の女子高生がここまで考察できているか、こんなに単語を知っているか、ここまで行動できるかということに関して言えば「???』です。言葉にできないナマの感受性と、それを言葉にできる成熟した作者の知性が作品として結実しています。それゆえ、あくまで虚構の世界でのできごとなんだなあ。。。と、感情移入はしきれませんでした。
リアルワールド Amazon書評・レビュー: リアルワールドより
4087746194
No.28
(4pt)

自己と他者

殺人事件をきっかけに4人の女子高生グループの
人間関係が変容していく様を、
それぞれの視点で描いた実に興味深い作品。
自分と相手の微妙な距離感。
自分だけがという勝手な優越感や劣等感。
そんな中で友達関係を築きながら、
この事件によってその友人関係および自分とはどんな人間なのか
くっきりとわかってきて、
それぞれの結末を迎えることになる。
ほんとおもしろい作品。
自己と他者を知るのによい作品です。
リアルワールド Amazon書評・レビュー: リアルワールドより
4087746194
No.27
(4pt)

現実か?

現実世界って堅いようで脆いのかもしれない。そんな趣のある小説。
時間は地繋がりで広がっているのに、
一歩横に逸れるとそこは違う世界。
高校生たちが経験する不思議な時間。
リアルワールド Amazon書評・レビュー: リアルワールドより
4087746194
No.26
(4pt)

衝撃的なラスト

隣家の少年が母親を撲殺して逃亡してしまう。少年の逃亡に係わる4人の女子高生たち。 最初はただのゲーム感覚だったのが最後に取り返しのつかないことになってしまう・・・ おもしろい作品です。各章が登場人物の視点で書かれているのが、よかったです。
リアルワールド Amazon書評・レビュー: リアルワールドより
4087746194
No.25
(4pt)

女子高生たちの第一歩目の自己確立の物語 大人の色気に欠けるかな、と・・

「ホリニンナ」という偽名を使い、現代の消費情報化社会に子供っぽい厭世観を抱きつつ生きている「トシちゃん」と個性ある3人の女友達が隣の家で母親を惨殺した少年の逃避行を興味半分で追いかける、という筋書き。主人公と友達と逃避行中の少年が交互に語る、という形式で物語が進む。最終的に「トシちゃん」がホリニンナ、なんて仮名を使わないでリアルワールドを受け止めて人生に誠実に生きていこうと決意するまでを書く。著者の桐野氏の年代を考えると、21世紀の青少年の心象にここまで迫った書き込みは良い出来だと思うし、場面がどんどん変わるので読みやすいが、著者の他作品と比べてしまうと(グロテスク等)少し成熟した大人の葛藤に欠けるかなと思う作品。桐野氏の作品のライトなテイストが好きならおすすめ。
リアルワールド Amazon書評・レビュー: リアルワールドより
4087746194
No.24
(4pt)

化け物を飼っている

なんとなく岡山バット事件を彷彿とさせますが、後輩は殴り殺してません。母親をバットで殴り殺した後、自転車で逃亡、という流れに連想しただけで、実際はあんまり関係ないと思います。
犯人の少年ミミズ(あだ名)と、彼の隣家にすむ少女ホリニンナ(偽名)と、彼女のナカヨシグループの3少女のそれぞれと、視点が移り変わります。オムニバス…でもないのかな。
思春期の少年少女が胸内に飼う一種の化け物じみた部分がすごかったのですよ。それが、客観的には意外に見え透いていて、言葉にしちゃうとうすっぺらいところが、むしろリアルな感じでした。彼も彼女もアナーキーでバランス悪くて、だけどものすごくありふれている。ありふれていることを自ら気付かずにいる、というのが面白かったです。
リアルワールド Amazon書評・レビュー: リアルワールドより
4087746194
No.23
(4pt)

読んでいて、痛かったです・・・。

この作品は年代によって見方・読み方が違うのでしょう・・・。私現在25歳ですが、私の視点は高校生でした。彼女達の大人には理解できない行動や考え方は、私にとっては痛く、懐かしく、まさに「リアルワールド」。しかし両親はこの作品を読んで「理解できない」との返答でした。両親にしてみたら、親の立場になるのでしょうか?現実にはありえない異次元ワールドのようです。やはり生きてきた『時代』によって感じ方は変わるのでしょう。しかし私自身「リアルワールド」の世界はまさに自分が生きてきた世界であり現実のもので、未だ残る心の傷が疼く作品でした。
リアルワールド Amazon書評・レビュー: リアルワールドより
4087746194
No.22
(5pt)

一人の高校生として

私も私立女子高に通っている女子高生です。この本を読んだのは受験が終わった頃でした。今の世の中単純に高校生というだけでレッテルをはられてしまうことがよくあると思うし、決めつけられている部分もあると思う。この本に登場する高校生達はリアルな世界というのを探していて、求めて止まない。一人一人がテーマみたいなのを持っていて、その形がどうであれいろいろ考えさせられるんです。この本は。そして、とても共感する部分もあります。五人五様の考え方もおもしろくて、これからどうなるんだろう?って読みだすと止まらない!!       今現役の高校生にもぜひ読んでほしいし、今の社会人にも読んでほしいです。そして、考えさせられてほしいと思うんです。 
リアルワールド Amazon書評・レビュー: リアルワールドより
4087746194
No.21
(4pt)

スピードにのって崩壊へ。

母親殺しからはじまった事件は、自己完結した4人+1人の自意識と関わりあってさらにとんでもない方向に向かっちゃいます。ものすごいスピード感は若さを表現しているのか。それにしても、ミミズを含めた男どもの情けなさよ。
リアルワールド Amazon書評・レビュー: リアルワールドより
4087746194
No.20
(4pt)

お父さんの認識を変える一冊

今読んでいる『ダーク』といい、『OUT』や『柔らかな頬』など、著者独特の冷徹な視点から、女性の奥底に潜む見てはいけないような恐ろしいまでの心理を描く作品に、改めて凄いと思わざるを得ない。これもまさにそんな作品。いまどきの女子高生を描いてるだけと思ったら大間違い、どんどん深みにはまっていくのを感じる。登場する4人の女子高生の個性や主張をしっかりと受け止めることで、女子高生=いまどき=浮ついた…というような連想ゲームは氷解するのではないだろうか。世のお父ーさん、スケベな中年男性、そして僕も含めて、世間に惑わされて根付いてしまった女子高性に対する偏ったイメージや認識を、そろそろを変えなきゃいけない時期にきてることに、きっと気づくはずだ。
リアルワールド Amazon書評・レビュー: リアルワールドより
4087746194
No.19
(5pt)

サスペンスというジャンルを越えて

桐野夏ç"ŸãŒæ›¸ãã‚µã‚¹ãƒšãƒ³ã‚¹ã¯æ‰€è¬‚サスペンスの領域ã‚'はるかに越えていると思う。松浦理英子が『OUT』の解説で書いているように、桐野は社会の底辺にいる女たちã‚'描いているからだ、と最初はそう思ったã-、それは確かにそうだ。犯罪è€...の特殊なç'°å¢ƒã‚„特殊な心理というより、それが社会構造に深くé-¢ã‚ã£ã¦ã„るのが桐野の小説の独自性だと思う。とã"ろが『リアルワールド』ã‚'読ã‚"で、いや、ã"の作家にはもっと野心があると思った。野心、というのは適切ではないかもã-れないã'れど、もっと読è€...に対する期å¾...とæŒ'発があると感じた。それは、私にトニ・モリスンã‚'想起させた。考えてみたらトニ・モリスンの小説もサスペンスではないか。いや、サスペンスというジャンルはもはやç-'わã-い。ジョーの愛人殺ã-、å¥'隷でã!‚!!った母の子殺ã-...そうã-た出来事の背景が複é›'な個人史、あるいはその両親の個人史ã‚'も含ã‚"で展é-‹ã™ã‚‹ã€‚それが桐野のä¸-界でもあるのだ。本人にもわからないような心のé-‡ãŒã€ã‚らゆるè§'度からã-かも緻密に描かれていく。ã-かも読è€...にそれがどã"まで読みã"めるかというæŒ'発がある。それは、つまり、そのé-‡ã‚'読è€...自身がどã"まで自らのうちに抱え込むã"とができるか、というã"とと思われる。ちょうど、『リアルワールド』のテラウチがトシちゃã‚"に最期の手ç'™ã‚'残ã-たように。
リアルワールド Amazon書評・レビュー: リアルワールドより
4087746194
No.18
(5pt)

1番好きかも

 各章が主要人物五人の視点から描かれる。各人の細かいニュアンスが感じられるし、それぞれが友人たちをどう見てるのか、その違いに驚かされたりとても興味深い。事件に関しても心理的には現実よりもリアルかもしれない。
 桐野作品は大分読んでみたが、私は今のところこれが一番好きだな。
リアルワールド (集英社文庫(日本)) Amazon書評・レビュー: リアルワールド (集英社文庫(日本))より
408746010X
No.17
(4pt)

今の女子高生って。。。

物語としては、面白い。構成も面白い。作品としては、素晴らしいと思います。他人からしたら、羨ましいくらい魅力的な4人の女子高生がそれぞれに問題を抱えている。本人一人称では、気楽に生きている他のメンツとは違うんだ!! と思い切り熱く語っています。自分を守ろうとするキャラ,カラに閉じこもるキャラ,生まれ変わろうとするキャラ。そこに母親殺人の少年が投げ込まれる。とても、刺激的なシュチュエーションでした。しかし、実際問題として、現役の女子高生がここまで考察できているか、こんなに単語を知っているか、ここまで行動できるかということに関して言えば「???』です。言葉にできないナマの感受性と、それを言葉にできる成熟した作者の知性が作品として結実しています。それゆえ、あくまで虚構の世界でのできごとなんだなあ。。。と、感情移入はしきれませんでした。
リアルワールド (集英社文庫(日本)) Amazon書評・レビュー: リアルワールド (集英社文庫(日本))より
408746010X
No.16
(4pt)

全然リアルっぽくないものが

あいかわらず、桐野さんは怖い小説を書くなぁ。
ストーリーは、題名とは裏腹に、全然リアルっぽくなく、まさに
オハナシとして進みます。
んなわけないじゃん、みたいな。
でも、現役女子高生の意見を聞きたいな。本当はこんな感じで、
それをリアルに思えないのは私らオヂさんだからなんではないか
しら。と、思い出すと、まさにこれは現役女子高生たちのとって
もリアルな会話、リアルな心情、そしてリアルな生活に思えてき
た。
ストリーは、彼女たちの周囲に起こったリアルな事件を、彼女達
は全然リアルに感じず、取り扱わない。
まるで、ごくそこで起こったことなのに、テレビのなかのドラマ
か、遠い外国で起こっている関係ないようなことのようにして、
遊んでいるような感覚でいるうちに、実はもちろん本当の事件で
あり、生身の人間が関係していることだもん、事件は事件として
発展していってしまう。
ストリーの運び方の妙、高校生とはいえ一人一人が当たり前なん
だけど、それぞれの人生をしょっていることの露呈。
とっても巧みで、面白い、そして怖い小説でした。
なお、精神科医で評論家の斉藤環の巻末解説は、秀逸です。
リアルワールド (集英社文庫(日本)) Amazon書評・レビュー: リアルワールド (集英社文庫(日本))より
408746010X
No.15
(4pt)

それぞれの想いが交錯する傑作

殺人事件をきっかけに4人の女子高生グループの
人間関係が変容していく様を、
それぞれの視点で描いた実に興味深い作品。
自分と相手の微妙な距離感。
自分だけがという勝手な優越感や劣等感。
そんな中で友達関係を築きながら、
この事件によってその友人関係および自分とはどんな人間なのか
くっきりとわかってきて、
それぞれの結末を迎えることになる。
ほんとおもしろい作品。
自己と他者を知るのによい作品です。
リアルワールド (集英社文庫(日本)) Amazon書評・レビュー: リアルワールド (集英社文庫(日本))より
408746010X
No.14
(5pt)

救いがたい読後感は、やはり書き手の掌中にはまったと思うべきか・・。

来年は五十歳にもなろうという小生が読むにはいささか抵抗あり・・かとおもったけど、そんな想いは杞憂であった。
あてもなく、不安定な精神をかかえながら放浪する青春(死語www)ものという視点からとらえると「ライ麦畑で捕まえて」や「赤頭巾ちゃん気をつけて」のグロテスクな継承と思えなくもない。
しかし大昔のサリンジャーが、イノセントにこだわる甘ちゃんな男子目線であるのにくらべて、現代のジョシ目線は身も蓋もなくあられもない姿でココロの中まで刺さってくる。
リアルワールド (集英社文庫(日本)) Amazon書評・レビュー: リアルワールド (集英社文庫(日本))より
408746010X
No.13
(4pt)

自分だけは人より特別だ、という季節

小説は四人の少女と、一人の少年の独白形式で話が進む。少年は母親を殺して逃走した。少女たちは興味半分に少年の逃走を助けてしまう。ケータイで結ばれる彼女たち。自分だけは、「特別な自分」を見事に「友達」の少女たちに隠しとおせると思っている彼女たち。その一方で、「本当の自分」を分かってくれる「誰か」を探している。桐野作品だから当然のように物語は悲劇に向って進んでいく。
いまどきの若者の覗き見はそれなりにスリルがあって楽しい。でも「柔らかな頬」(上)(下)「OUT」や「玉蘭」のように、私の心は引き裂かれない。若者たちの悩みはすでに私からはあまりにも遠いところにある。けれども、自分だけは人より特別だ、自分のことだけを誰か知っておいて欲しい、という欲望だけは今も健在だ。この高校生たちはバカだ、と笑いきれないのもそこら辺りにある。
高校生を持つ親なら、この五人の独白小説を読んで背筋が寒くなるだろうと思う。
リアルワールド (集英社文庫(日本)) Amazon書評・レビュー: リアルワールド (集英社文庫(日本))より
408746010X
No.12
(4pt)

ABCDE

母親殺しの少年に興味を抱いたばっかりに、絶望へのスパイラルをかけおちる事となってしまった4人の女子高校生の物語。章が変わるたびに描写する主体(目線)を移しているため、友人同士の認識のズレが表れている点が面白かった。
また、何気ない各々の選択が次の展開を呼び、ラストの悲劇に連鎖していく過程が興味深い。ちょっと現実で起きたら怖いけど、このような人物達が現実にいるとは考えにくく、あくまで組み立てられた虚構内でのやり取り・駆け引きを味わう物語である。
リアルワールド (集英社文庫(日本)) Amazon書評・レビュー: リアルワールド (集英社文庫(日本))より
408746010X
No.11
(4pt)

少女たちが犯罪へ踏み込んでいく

『グロテスク』よりはずっと「普通にいるであろう」少女たちが主人公で、
彼女らの思考回路も「そういうこともあるだろう」と思えて、読みやすかった。
そして『OUT』よりも、さらりとしているとはいえ、
普通に生活している少女たちが、犯罪に踏み込む、
そのあたりの描写が上手い。そして怖い。
『OUT』では主人公たちの境遇はけっこう厳しくて、先が見えない感じがあった。
この小説に出てくる少女たちは、それなりに恵まれた境遇にある。
だから全体的にライトな感じがしていて、結末は明るいのかと思ったけれど、
やはりこの作者なので、想像以上に悲惨な方向へ行った。
ラストは一応、ソフトに仕上げているとも言えるが、それでも読後感はちょっと重め。
リアルワールド (集英社文庫(日本)) Amazon書評・レビュー: リアルワールド (集英社文庫(日本))より
408746010X