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金のゆりかご
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金のゆりかごの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.15pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全33件 1~20 1/2ページ
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内容としては面白いものの、なんとか読者を欺こうという作家の意図が見える作品です。 あーでもないこーでもないと、ぐるぐる行ったり来たりして、やっとなんとか話を収拾した感じで、読み疲れてしまいました。もっと素直に結末にたどり着いても十分価値のある内容だったと思うと残念です。 | ||||
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読書家ではないので参考にならないかもしれませんが。最後まで一気に読めたので面白い本といえると思います。ただ結末は「??」という感じですこしもわっとしました。 1ケ月も経てばどんな本だったか細かいところは忘れてしまうような本で、また読みたいと思えるような本ではありません。 | ||||
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人間の命に軽重があってはならないってことをお題目にしてて、 そのお題目を守りづらくするためにいろんな障害と、幼児英才教育による 卓越した頭脳とを対比させてるんだけど・・・。 これだけ特異で込み入った設定だと俺ならどうする?みたいには読めない。 登場人物も、いかにも日本的な被抑圧的状況に置かれてばかりいてみんないらいらしてるし、 少年たちもまさしく受験レベルの競争で秀才になった人間の劣等感まみれの想像力が 描いた似非天才群像っていうか・・・。読んでて面白くないんだよなぁ。 天才ってのは徹底的にマイペースで、上機嫌で基本的にはやさしくて でも常識に照らし合わせたときに時に配慮が足らんということがあり、 結果的に周囲を傷つけたり挫折させたりってものかと・・・。知的に劣る存在を 見下すことにエネルギーをこれっぽっちでも振り向けるようなちっぽけなエゴの持ち主が はたしてブレイクスルーをもたらすのかな?成長がどっかで止まるとしたら脳の仕組み云々より、 俺は他のヤツより優れてるんだ、圧倒的な知性と業績でそれを証明し続けてやるんだっていう 生きる姿勢っていうか、勝手に自分で自分にかけてるプレッシャーじゃね? 周囲から浮いたり虐げられたりするのも、何かに没頭しすぎちゃうが故で、 人を見下す態度だったり、極端に貧弱だったりセックスアピールがなかったり ってことでいじめられちゃうのももういいよって。既視感ありすぎる。 んだから、T博士の、天才少年への接し方っていうのかな、持ち上げ方っていうのかな、 それが諸悪の根源じゃねーか、浅いよな。天才を作るならその辺もかなりデリケートな はずなのに、五感からの脳への刺激だけに傾倒しすぎっていうか、ホントに最先端? かなり幼稚な印象を受けた。トルストイは脳もメガネに過ぎないって書いてたけど。 あとがきではトンデモのない安心して読めるサイエンスミステリみたいな賛辞があったけど、 そういう次元ではないこじつけや安易なステレオタイプへの逃げはいろいろある気がした。 協調性を欠くいびつなエゴが醸成されるのは、幼児英才教育だけにはよらないでしょ。 金のゆりかごで天才育成って、それこそ5流のSFでもアウトな感じしますけど。 カバー画が藤田新策さんで期待して読んだが、ダメでした。 | ||||
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いじめについての部分には陰湿で不快で辟易しましたが読みやすくうまく騙されました。なかなかの大作ですが興味深く読ませていただきました。確かに頭の良さというのは高校くらいから伸び悩んだりしますね。私も小学生・中学生くらいまでは秀才でしたが高校でさぼりまくりとやればできるという勘違いで進路を誤りました。そういう意味ではなかなか教訓も得られます。苦手で興味の湧かない科目は意識して良い参考書や塾、家庭教師とか使わないと壊滅的にできない人になりますので、苦手科目も怠らず自分に相応の進路を早めに見つけて準備していかないと後々苦労します。そういう部分もえがかれていますのでためになります。 | ||||
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「このミス」だか「書店員」で選出されていたときにオビを読んで興味を引かれていましたが、そのボリュームに圧倒されてしまい、読むのを躊躇していました。が、最近図書館で見つけたので、つまらなかったら途中で読み捨てればいいやなんて思いながら読み始めたら、それは杞憂であることがすぐに分かりました。SFチックな要素も絡めながら進むストーリーは最後まで、まったく中だるみすることもなく一気に読ませます。恥ずかしながら多数の登場人物の人間関係をきちんと把握できていないかもしれないのですが、そんなことさえ気にさせないみごとなプロットの構成に翻弄されまくる快感に酔いしれました。 あ、それから小さなことだとは思いますがひとつ。”天才少年”たちが交わす会話が随所に見られますが、大人でもすぐには理解できないような難解な内容を喋っているのに、それが大人ではなく子供が喋っているんだということをしっかり感じさせました。単語の使い方や文末の助詞の使い方などが実に上手というか気配りされていて、不自然さがまったくありませんでした。こんな些細なことにも筆者の筆力を感じたのは私だけでしょうか。 | ||||
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早期教育。親なら誰もが一度はわが子にやってみたいと思うことだろう。この本のテーマはずばり,「早期教育は天才を作るか?」ということである。 天才かどうかを見極めるのに,よくIQを使う。IQ140以上がいわゆる天才とされている。しかし,アメリカの科学者がIQ200以上の天才児のその後を追ったところ,彼らは社会的に成功しているとは言い難かった。もちろん頭はいいので,いい大学には入れる。しかし,IQで対応できるのはそこまでである。大学院や実際の仕事で業績を残すには,創造力や対人関係能力が必要になってくる。これらはIQテストで測ることはできない。IQと成功とは必ずしも結びつかないのだ。それに,IQにはもう一つ問題がある。IQは精神年齢/実年齢×100ではじき出される。しかし,この式が意味するのは,10歳で20歳の人間並みの思考や精神活動ができればIQが200だということである。しかし,年齢が上がっていくとどうなるだろうか。たとえば45歳で90歳並みの精神年齢だとすれば,人はその人を頭がいいとは言わない。ボケているか,頭の働きが鈍いと判断する。従って,IQはせいぜい20代前半までしか指標として使えない。 さて,本書である。天才を作る研究機関,GCS。一見,順調に天才児を作っているように見える。しかし,その裏には大きな秘密を抱えていた…という,ミステリーの王道を行くような作品ではある。しかし,真相は,早期教育の是非から少しずれているため,ちょっと期待外れ。しかし,脳科学を切り口にしたミステリー小説になっており,楽しめた。命の重さ,天才とそうでない者との差別,そんなことを考えさせられる小説である。教育には正しい「型」などないのだ−改めてそう思う。しかし,最後のほうになって,話は複雑になる。殺人も起こる。そして,予想もつかない真相が明らかにされる。すべてを知った時,私は感心した。恐るべき計画である。真犯人によって操られる主人公たち。文句なしに面白い。 | ||||
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乳児のうちから、独自の刺激を与えることで脳の発達を促し、天才を作りあげようとする。 そのうち何人かは、天才といえるような子に育つのだが。。。 殺人事件が起きてから、ストーリーがぐっと進んでいくのですが、トリックのトリック返しみたいな感じでした。 ミステリというより、愛情について考えさせられる部分のほうが強かったと思います。 自分の子どもに、天才と障害児がいたとして、その二人を平等に愛せるのか? どちらか一方しか助けられなかったら、どっちを助けるのか? | ||||
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最後まで一気に読めたので、ストーリーは面白かったと思います。状況が二転三転して「結局どうなの!?」と気になって、私は飽きずに読めました。 ただキャラクターが弱いのは否めません。登場人物は数が多い割に、見せ場が終わったらすぐ退場、という感じで、読み終わったあとにモヤモヤする部分も多々ありました。主人公はこれからどうするのかかなり不安です(笑)。 でも読んでる間は結構楽しめたので☆4つです。 | ||||
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天才って運動神経や絶対音感と一緒なんじゃないかなと思うから、普通の子供を天才にするって設定がかなり無理っぽい。 でも最後のどんでん返しはかなりすごい。 推理小説以上の面白さ。 | ||||
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題材は興味深かったし、フィクションではあるものの、思わず納得してしまいそうになる“GC理論”からも、作者の 調査・取材の努力がうかがえる。 問題は、全然魅力のない登場人物達と、長すぎる(ヘタな?)文章。主人公であるはずの野上雄貴は、やたら 物事に首つっこむ割には、何をしたいのか分からない。実際、「俺は・・・何もできない!」とか自分で言っちゃってるし。 ストーリー展開も中だるみし、この内容なら20%ボリュームカットできるはず。 随所にみられる、講義口調でダラダラ続く長セリフは、読者への説明サービスなんだろうなぁと思いつつも、違和感ありまくり。 もっと上手い表現法は無かったのか? ちゃぶ台返し的なラストも、読んだときは「オォ!」と驚いたが、読後にストーリーを反芻してみると、かなり無理がある。 駄作とまではいかないけれど・・・・・なんだかなぁーな作品でした。 | ||||
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分厚い本を読み切って、どれ一人共感するキャラも居なければ肩入れしたくなるキャラも居ない。 美人も天才も輝かず、わかりやすい『母の愛』すら共感出来ないつらい展開。 えーこれ天才…?という感じの天才が、他の探偵小説より切れ味の悪い説明で最後をあばくラストはガッカリさマックス。 主人公の奥さんも、絡むような設定を持ちながら生かされないまま終わるし、最後突然現れる女性も「ところでなんでその子にそんな肩入れ…?」 致命的なのは、「このキャラが出てくる話をもう1度読みたい」という部分ゼロなところ。 人間の複雑さを描こうとしてるけど、なーんか単純、そんな仕上がり。 書店のPOPに「こんな本が出てくるから書店員はやめられない」ってあって、それ見て感心して買ったんですけど、もう君書店員やめていい大丈夫という気分でした。 しいて言えば、文章は軽くて読みやすいです。 | ||||
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文体に魅力がありません。でもラストの天才少年君の推理はそれなりに見物です。登場人物の行動倫理があまりに単純すぎて不自然に感じました。また嘘をついている人が凄く正直者です。挙動不審でガタガタ震えます。証言者にとって嘘をつくメリットがあるかないかなどの推理は一切不要な親切設計です。結果的には二人の天才児の対決だったのですが,それなりに面白かったです | ||||
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あちこちに伏線『風』なエピソードを挿入しているのは良いけど、結局どれも収拾付けられて居ないと言うか、理路不整然なところがなんともはや…最後にはキレイにまとめるのかと読了まで頑張りましたが、ねぇ…私の時間を返せ | ||||
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平積みされて売れているとの情報に 完全に騙されました。 期待はずれのがっかり作品です。 前半が超スローペースでほとんど飛ばして読んでも 差し支えない感じ。 後半になってややおもしろくなるものの、 急に何度もどんでんがえしをして、 あまりに意味不明。 そもそも主人公の葛藤がよくわからない。 元の通りにするのが使命とか、 何を急に言い出しているのか・・・。 正直おすすめできない作品です | ||||
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紀伊國屋の店員さんが大プッシュして平積みしたところからじわじわ売れ始めて、という新聞記事に惹かれて期待して読んだ。登場人物も伏線も多くどんでん返しも何度も仕組まれた複雑精緻な物語で、お前にこれが書けるか、と聞かれれば絶対に無理、その意味では間違いなくプロフェッショナルな作品だ。尊敬する。つまらないか、と言われればそんなことはなく、おもしろい。時間をつぶすには(新幹線に乗るときとか)お薦めです。しかし宮部みゆきや有吉佐和子や東野圭吾や花村萬月や江國香織に比べてどうかと言ったら残念ながら中学生の作文といった印象で、まあそれを言ったら私などは小学生以下ということになるが、宮部みゆきや(以下略)が如何に偉大なレベルにあるのかを、これを読んで逆にひしひしと実感させられた。本好きの店員さんがなにゆえこれに惚れ込んだのか、まったく謎。頭のよさとは何か、といった根源的思考を迫る前半にはそれなりの刺激は受けたが、それとても「アルジャーノンに花束を」とか最相葉月の「絶対音感」とかに比べれば(比べてばかりで申し訳ない)ずいぶん浅い印象。 | ||||
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新聞や雑誌で取り上げられていたので、読みました。この作家さんの作品も初めてです。 印象としては、導入から中盤にかけて盛り上がり、その後の展開がややスピード感に欠け、 結果、クライマックスもだらだらインパクトが弱いものになってしまった感が残りました。 脳科学や天才のキーワードは今年注目されましたので、テーマとしては読みやすいです。 (もっともこの作品は09年以前に発表されたものですが) 事件の真相にたどり着くまでの展開がごちゃごちゃし過ぎた為、読み手のイマジネーション力 が問われる読み物になってしまっていると個人的に思いました。 | ||||
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新聞や雑誌で取り上げられていたので、読みました。この作家さんの作品も初めてです。 印象としては、導入から中盤にかけて盛り上がり、その後の展開がややスピード感に欠け、 結果、クライマックスもだらだらインパクトが弱いものになってしまった感が残りました。 脳科学や天才のキーワードは今年注目されましたので、テーマとしては読みやすいです。 (もっともこの作品は09年以前に発表されたものですが) 事件の真相にたどり着くまでの展開がごちゃごちゃし過ぎた為、読み手のイマジネーション力 が問われる読み物になってしまっていると個人的に思いました。 | ||||
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大抵の世の親は、いわゆる“親ばか”で、いつもどこかで「我が子は一番」と思っているものです。 本作は、そうした親心を惹きつける舞台設定が魅力です。 私も典型的な“世の親”ですが、やはり本作の、 ー天才を作り出すことは出来るのか。読み進むごとに深まる謎とラストに待つ真実ー の帯文と書店のPOPには逆らえませんでした。 SFあるいはミステリーというには、結構な分量の割には食い足りなさが残りました。 テーマも深淵なだけに、人間ドラマにもっと振ってみても良かったのかも知れません。 エンタテイメントとして、色々な可能性のある素材を、和洋中のどの料理でだすか決めかねたという感じです。 「我が子の出来がもう少し良ければ・・・」 これまた、大抵の世の親は嘆く場面も多いのですが、そんな時に読んでも面白いかもしれません。 特に受験生をお持ちの親御さんには必読のエンターテイメント・・・かな? | ||||
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大抵の世の親は、いわゆる“親ばか”で、いつもどこかで「我が子は一番」と思っているものです。 本作は、そうした親心を惹きつける舞台設定が魅力です。 私も典型的な“世の親”ですが、やはり本作の、 ー天才を作り出すことは出来るのか。読み進むごとに深まる謎とラストに待つ真実ー の帯文と書店のPOPには逆らえませんでした。 SFあるいはミステリーというには、結構な分量の割には食い足りなさが残りました。 テーマも深淵なだけに、人間ドラマにもっと振ってみても良かったのかも知れません。 エンタテイメントとして、色々な可能性のある素材を、和洋中のどの料理でだすか決めかねたという感じです。 「我が子の出来がもう少し良ければ・・・」 これまた、大抵の世の親は嘆く場面も多いのですが、そんな時に読んでも面白いかもしれません。 特に受験生をお持ちの親御さんには必読のエンターテイメント・・・かな? | ||||
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単行本は1998年7月リリース。文庫化は2001年11月25日リリース。帯表記によれば15万部売れているらしい。 確かに小説の骨子となる部分はなかなか良いかもしれない。ただ、その骨子をいかに構築して完成させるかに作家の手腕があると思える。その点で、この作品には突っ込んだ作り込みが無いと思える。具体的に言えば同じ素材をジェフリー・ディーヴァーが扱えば、脳科学の記述の部分はより詳細かつ化学的なものになるだろうし、ラストに向かうほどジェット・コースターが加速が付いた状態になる。惜しいことにこの作品にはその力が不足している。 果たして覆面作家を通す北川氏は真剣に脳科学に関する文献を研究しただろうか。少し浅過ぎはしないだろうか。そこが浅いために研究所のリアリティが格段に落ちてしまっている。天才の研究も不足気味なのは否めない。骨子の部分は良いだけに読了後、非常に残念に感じたのはぼくだけではあるまい。 | ||||
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