■スポンサードリンク
金のゆりかご
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
金のゆりかごの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.15pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読書家ではないので参考にならないかもしれませんが。最後まで一気に読めたので面白い本といえると思います。ただ結末は「??」という感じですこしもわっとしました。 1ケ月も経てばどんな本だったか細かいところは忘れてしまうような本で、また読みたいと思えるような本ではありません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
いじめについての部分には陰湿で不快で辟易しましたが読みやすくうまく騙されました。なかなかの大作ですが興味深く読ませていただきました。確かに頭の良さというのは高校くらいから伸び悩んだりしますね。私も小学生・中学生くらいまでは秀才でしたが高校でさぼりまくりとやればできるという勘違いで進路を誤りました。そういう意味ではなかなか教訓も得られます。苦手で興味の湧かない科目は意識して良い参考書や塾、家庭教師とか使わないと壊滅的にできない人になりますので、苦手科目も怠らず自分に相応の進路を早めに見つけて準備していかないと後々苦労します。そういう部分もえがかれていますのでためになります。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「このミス」だか「書店員」で選出されていたときにオビを読んで興味を引かれていましたが、そのボリュームに圧倒されてしまい、読むのを躊躇していました。が、最近図書館で見つけたので、つまらなかったら途中で読み捨てればいいやなんて思いながら読み始めたら、それは杞憂であることがすぐに分かりました。SFチックな要素も絡めながら進むストーリーは最後まで、まったく中だるみすることもなく一気に読ませます。恥ずかしながら多数の登場人物の人間関係をきちんと把握できていないかもしれないのですが、そんなことさえ気にさせないみごとなプロットの構成に翻弄されまくる快感に酔いしれました。 あ、それから小さなことだとは思いますがひとつ。”天才少年”たちが交わす会話が随所に見られますが、大人でもすぐには理解できないような難解な内容を喋っているのに、それが大人ではなく子供が喋っているんだということをしっかり感じさせました。単語の使い方や文末の助詞の使い方などが実に上手というか気配りされていて、不自然さがまったくありませんでした。こんな些細なことにも筆者の筆力を感じたのは私だけでしょうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
早期教育。親なら誰もが一度はわが子にやってみたいと思うことだろう。この本のテーマはずばり,「早期教育は天才を作るか?」ということである。 天才かどうかを見極めるのに,よくIQを使う。IQ140以上がいわゆる天才とされている。しかし,アメリカの科学者がIQ200以上の天才児のその後を追ったところ,彼らは社会的に成功しているとは言い難かった。もちろん頭はいいので,いい大学には入れる。しかし,IQで対応できるのはそこまでである。大学院や実際の仕事で業績を残すには,創造力や対人関係能力が必要になってくる。これらはIQテストで測ることはできない。IQと成功とは必ずしも結びつかないのだ。それに,IQにはもう一つ問題がある。IQは精神年齢/実年齢×100ではじき出される。しかし,この式が意味するのは,10歳で20歳の人間並みの思考や精神活動ができればIQが200だということである。しかし,年齢が上がっていくとどうなるだろうか。たとえば45歳で90歳並みの精神年齢だとすれば,人はその人を頭がいいとは言わない。ボケているか,頭の働きが鈍いと判断する。従って,IQはせいぜい20代前半までしか指標として使えない。 さて,本書である。天才を作る研究機関,GCS。一見,順調に天才児を作っているように見える。しかし,その裏には大きな秘密を抱えていた…という,ミステリーの王道を行くような作品ではある。しかし,真相は,早期教育の是非から少しずれているため,ちょっと期待外れ。しかし,脳科学を切り口にしたミステリー小説になっており,楽しめた。命の重さ,天才とそうでない者との差別,そんなことを考えさせられる小説である。教育には正しい「型」などないのだ−改めてそう思う。しかし,最後のほうになって,話は複雑になる。殺人も起こる。そして,予想もつかない真相が明らかにされる。すべてを知った時,私は感心した。恐るべき計画である。真犯人によって操られる主人公たち。文句なしに面白い。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
乳児のうちから、独自の刺激を与えることで脳の発達を促し、天才を作りあげようとする。 そのうち何人かは、天才といえるような子に育つのだが。。。 殺人事件が起きてから、ストーリーがぐっと進んでいくのですが、トリックのトリック返しみたいな感じでした。 ミステリというより、愛情について考えさせられる部分のほうが強かったと思います。 自分の子どもに、天才と障害児がいたとして、その二人を平等に愛せるのか? どちらか一方しか助けられなかったら、どっちを助けるのか? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最後まで一気に読めたので、ストーリーは面白かったと思います。状況が二転三転して「結局どうなの!?」と気になって、私は飽きずに読めました。 ただキャラクターが弱いのは否めません。登場人物は数が多い割に、見せ場が終わったらすぐ退場、という感じで、読み終わったあとにモヤモヤする部分も多々ありました。主人公はこれからどうするのかかなり不安です(笑)。 でも読んでる間は結構楽しめたので☆4つです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本書を書店で見てまず感じたのはボリュームがあるということです。 500ページ超の作品なので、飽きずに読み続けられるか購入をためらいました。 しかしながら、どうしても気になった作品なので、購入を決意・・・。 結果は、中弛みせずに最後まで読み終えることができました。 脳科学的な説明を中心に、複雑な背景がつづられていますが、人と人との会話を通しての表現なので、あまり苦労なく読み進めることができるよう工夫されていると感じました。 結末は・・・意外な展開が待っていますが、クライマックスは展開が少々速すぎる感じを受けました。 結末に納得できるかどうかは読者の感性によると思いますが、個人的にはもう少しゆっくりと表現して欲しかったなと思います。 それを差し引いても、途中で飽きの来ないストーリー展開なので、すばらしいミステリーだと思います。 ボリュームが多いことだけを理由に読むのをためらっているのであれば、ぜひ手にとって欲しいと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読者が何に興味があるかにより、この作品の受け取りかたは大きく変わり、評価も同じく大きく変わります。サスペンス、教育、科学、倫理…。逆に言うと、それらが渾然一体となって作品の魅力になっていると感じました。私は新聞の広告欄に惹かれて読みました。当初は普通のサスペンスものかと思いましたが、幼児教育とは、人間の価値とはと、色々自分の思考をも悩ます内容がどんどん重なっていくうちに謎も深まっていきます。私はサスペンスものはあまり読みませんが教育、倫理、科学には興味があり、それらがサスペンス仕立てになった非常に魅力的な、世界に入り込める、よい作品だと感じました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
まったく飽きさせずに自然にこれだけのどんでん返しが盛り込まれている希有な作品。 普通、読んでる途中で犯人ってだいたい見えてくる物だけど全く予想出来なかった展開。 それにして「天才を作る」って本当に出来るなら我が子にそんな教育を受けさせたくなる人、続出だよなー。 でも実際問題、脳に刺激を与えて云々ってちゃんとした成果が出るまではコンセンサスを得にくいよなー。こんな研究されているんだろーなー、でも。 ■読んで欲しい人 ・自分を変に特別だと思っている子供を持つ人 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私も北川氏はこれから入ったが、その後、のめり込んだ。内容は前の方が書いてくださったとおりなので省くが、とにかく読ませる。少々いろいろなものを詰め込み過ぎて、ごちゃごちゃする感はあるが、読み終わった後、損をしたとは思わない。この人のテーマは、常に遺伝子、だれの血を引いているか、本当の親子か、そうでないのか、それがどういう意味を持つのか、そんなものが多い。これから読むという方、この作品から入るのがいいと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ミステリーとして、発達心理学や、天才論として、とても刺激的で面白い。インチキ科学などを導入せずに、最初はいろいろ考えさせられる天才や教育に関するエピソードが広がり、中盤に殺人事件やミステリー色が濃厚になり、最後にカチカチと現在納得できる枠組みに急降下し着陸する。森博嗣氏のような理工系の香りとロジックに、発達や教育という要素をしっかり融合し、グングン惹きつけられる作品になっている。少なくとも「天才」とか「子供の何を愛するのか?」とか、「早期教育」とかに感心がある人なら、ミステリー好きでなくても、ミステリーを通して多くの考えるヒントをもらえるだろう。多くの人が読んで充実感を味わえる作品のように思います。非常に上質な伏線も多く、私の配慮が行き届かず少しでもネタバレしてしまう恐怖感があるため内容そのものには触れないでおこうとおもいます。この本により、読む前より多くを考えるようになったことは、次のようなことです。・子供が天才児と障害児でも「全く同じ」に愛せるか?・才能がある者を魅力的に思うことの「本質」は何だろうか?・そもそも人の命は本当に平等なのか?公平なのか?「そうあるべき」なのか? | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!