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金のゆりかご
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金のゆりかごの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.15pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
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人間の命に軽重があってはならないってことをお題目にしてて、 そのお題目を守りづらくするためにいろんな障害と、幼児英才教育による 卓越した頭脳とを対比させてるんだけど・・・。 これだけ特異で込み入った設定だと俺ならどうする?みたいには読めない。 登場人物も、いかにも日本的な被抑圧的状況に置かれてばかりいてみんないらいらしてるし、 少年たちもまさしく受験レベルの競争で秀才になった人間の劣等感まみれの想像力が 描いた似非天才群像っていうか・・・。読んでて面白くないんだよなぁ。 天才ってのは徹底的にマイペースで、上機嫌で基本的にはやさしくて でも常識に照らし合わせたときに時に配慮が足らんということがあり、 結果的に周囲を傷つけたり挫折させたりってものかと・・・。知的に劣る存在を 見下すことにエネルギーをこれっぽっちでも振り向けるようなちっぽけなエゴの持ち主が はたしてブレイクスルーをもたらすのかな?成長がどっかで止まるとしたら脳の仕組み云々より、 俺は他のヤツより優れてるんだ、圧倒的な知性と業績でそれを証明し続けてやるんだっていう 生きる姿勢っていうか、勝手に自分で自分にかけてるプレッシャーじゃね? 周囲から浮いたり虐げられたりするのも、何かに没頭しすぎちゃうが故で、 人を見下す態度だったり、極端に貧弱だったりセックスアピールがなかったり ってことでいじめられちゃうのももういいよって。既視感ありすぎる。 んだから、T博士の、天才少年への接し方っていうのかな、持ち上げ方っていうのかな、 それが諸悪の根源じゃねーか、浅いよな。天才を作るならその辺もかなりデリケートな はずなのに、五感からの脳への刺激だけに傾倒しすぎっていうか、ホントに最先端? かなり幼稚な印象を受けた。トルストイは脳もメガネに過ぎないって書いてたけど。 あとがきではトンデモのない安心して読めるサイエンスミステリみたいな賛辞があったけど、 そういう次元ではないこじつけや安易なステレオタイプへの逃げはいろいろある気がした。 協調性を欠くいびつなエゴが醸成されるのは、幼児英才教育だけにはよらないでしょ。 金のゆりかごで天才育成って、それこそ5流のSFでもアウトな感じしますけど。 カバー画が藤田新策さんで期待して読んだが、ダメでした。 | ||||
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題材は興味深かったし、フィクションではあるものの、思わず納得してしまいそうになる“GC理論”からも、作者の 調査・取材の努力がうかがえる。 問題は、全然魅力のない登場人物達と、長すぎる(ヘタな?)文章。主人公であるはずの野上雄貴は、やたら 物事に首つっこむ割には、何をしたいのか分からない。実際、「俺は・・・何もできない!」とか自分で言っちゃってるし。 ストーリー展開も中だるみし、この内容なら20%ボリュームカットできるはず。 随所にみられる、講義口調でダラダラ続く長セリフは、読者への説明サービスなんだろうなぁと思いつつも、違和感ありまくり。 もっと上手い表現法は無かったのか? ちゃぶ台返し的なラストも、読んだときは「オォ!」と驚いたが、読後にストーリーを反芻してみると、かなり無理がある。 駄作とまではいかないけれど・・・・・なんだかなぁーな作品でした。 | ||||
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分厚い本を読み切って、どれ一人共感するキャラも居なければ肩入れしたくなるキャラも居ない。 美人も天才も輝かず、わかりやすい『母の愛』すら共感出来ないつらい展開。 えーこれ天才…?という感じの天才が、他の探偵小説より切れ味の悪い説明で最後をあばくラストはガッカリさマックス。 主人公の奥さんも、絡むような設定を持ちながら生かされないまま終わるし、最後突然現れる女性も「ところでなんでその子にそんな肩入れ…?」 致命的なのは、「このキャラが出てくる話をもう1度読みたい」という部分ゼロなところ。 人間の複雑さを描こうとしてるけど、なーんか単純、そんな仕上がり。 書店のPOPに「こんな本が出てくるから書店員はやめられない」ってあって、それ見て感心して買ったんですけど、もう君書店員やめていい大丈夫という気分でした。 しいて言えば、文章は軽くて読みやすいです。 | ||||
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あちこちに伏線『風』なエピソードを挿入しているのは良いけど、結局どれも収拾付けられて居ないと言うか、理路不整然なところがなんともはや…最後にはキレイにまとめるのかと読了まで頑張りましたが、ねぇ…私の時間を返せ | ||||
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平積みされて売れているとの情報に 完全に騙されました。 期待はずれのがっかり作品です。 前半が超スローペースでほとんど飛ばして読んでも 差し支えない感じ。 後半になってややおもしろくなるものの、 急に何度もどんでんがえしをして、 あまりに意味不明。 そもそも主人公の葛藤がよくわからない。 元の通りにするのが使命とか、 何を急に言い出しているのか・・・。 正直おすすめできない作品です | ||||
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とにかく文章力がない 読んでて状況や風景、人物像などが思い浮かばない その為、作品に引き込まれないので何度も挫折しそうになる もっと早期教育に主体をおいたストーリーかと思ったらそうでもなかった とことん期待はずれ 原案は悪くないと思うので他の作家が構成を変えて書き直せば もうちょっとおもしろみがでたかも 話しが脱線しやすいのでもっと要点を明確にしてページ数を減らした方がよい | ||||
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某書店員のコメントつきの帯にダマされちゃいけません。 あれはただの個人的な感想です。 存在感のない記号的な登場人物たちの空虚で説明的な台詞の羅列。 文章に艶がないというんでしょうか…。 不思議なくらい読み進めるモチベーションを維持できない。 どんでんがえしに別に戦慄も感じないし意外でもないし登場人物たちにシンパシーも感じない。 私が個人的に合わなかっただけなのかもしれない。 でも、こういう類のネタなら、萩尾望都の漫画「バルバラ異界」を読んだ方が百倍面白いですよ。 | ||||
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朝日新聞の書評でとりあげられていたので期待して読んでみたが、正直なところ期待はずれでした。SFとしてもミステリーとしても中途半端であり、特に終盤に真犯人が明らかになるところでは二転三転するあまり「ご都合主義」のような印象さえもってしまった。小説の決め手となる何かが決定的に欠けている感じが残る。それはおそらく、野上という主人公の造形が徐々に曖昧になり、最後には何のために登場してきたのか必然がよく分からなくなってしまうところから来ているように思う。作者はこの作品で何を訴えたかった・表現したかったのだろう? ただ、それでも最後まで読ませるだけの力量は認めざるを得ないが・・・。 | ||||
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デビュー以来覆面作家を通し、最先端科学を作中に取り込む事で著名な作者が、脳構造を改造する幼児早期教育による天才育成をテーマに採り上げた作品。主な舞台はGCSセンターと言う早期教育を施す団体。この教育法の発案者は天才に魅せられた近松と言う学者。主人公のタクシードライバ野上は近松の庶子で、このGC教育を受け、かつては天才少年と呼ばれた。野上は高校時代、梨佳と言う同級生を妊娠させ駆け落ちするが、子供は堕胎したと聞かされ、二人の仲も引き裂かれる。挫折した野上は近松に恨みを抱く。また、GCSセンターには、9年前、4人の幼児が精神に異常を来たしたと言う黒い噂があり、河西と言うフリーライタは今でもその事件を追う。そして、その中の一人の守は実は梨佳の子だった。近松は心臓病で亡くなり、野上にGCSセンターの幹部として入社するよう遺言する。野上は遺言に反発するが、梨佳が突然失踪し、GCSセンターの庇護下にある守のため、入社を決意する。 このように背景説明が長過ぎる割には、肝心の脳のハード改造理論が全く説明されないので、不満が募る。そして、梨佳を追っていた河西が殺される。河西は9年前に幼児の"スリ替え"があったとの疑惑を持っていたのだ。守の真の素性は ? 梨佳はそれとどう関係するのか ? いずれにせよ、単なる因縁話であり、"脳のハード改造と天才育成"をテーマにする必然性が全く感じられない。他人の人格を軽視する性格に設定されていた野上が、終盤急に人格者っぽく振舞うのも奇異。結末も、人間が持つ自己本位の醜悪性が暴かれるだけで、ミステリとしての意外性のカケラも無い。構想倒れの一作と言えよう。 | ||||
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デビュー以来覆面作家を通し、最先端科学を作中に取り込む事で著名な作者が、脳構造を改造する幼児早期教育による天才育成をテーマに採り上げた作品。主な舞台はGCSセンターと言う早期教育を施す団体。この教育法の発案者は天才に魅せられた近松と言う学者。主人公のタクシードライバ野上は近松の庶子で、このGC教育を受け、かつては天才少年と呼ばれた。野上は高校時代、梨佳と言う同級生を妊娠させ駆け落ちするが、子供は堕胎したと聞かされ、二人の仲も引き裂かれる。挫折した野上は近松に恨みを抱く。また、GCSセンターには、9年前、4人の幼児が精神に異常を来たしたと言う黒い噂があり、河西と言うフリーライタは今でもその事件を追う。そして、その中の一人の守は実は梨佳の子だった。近松は心臓病で亡くなり、野上にGCSセンターの幹部として入社するよう遺言する。野上は遺言に反発するが、梨佳が突然失踪し、GCSセンターの庇護下にある守のため、入社を決意する。 このように背景説明が長過ぎる割には、肝心の脳のハード改造理論が全く説明されないので、不満が募る。そして、梨佳を追っていた河西が殺される。河西は9年前に幼児の"スリ替え"があったとの疑惑を持っていたのだ。守の真の素性は ? 梨佳はそれとどう関係するのか ? いずれにせよ、単なる因縁話であり、"脳のハード改造と天才育成"をテーマにする必然性が全く感じられない。他人の人格を軽視する性格に設定されていた野上が、終盤急に人格者っぽく振舞うのも奇異。結末も、人間が持つ自己本位の醜悪性が暴かれるだけで、ミステリとしての意外性のカケラも無い。構想倒れの一作と言えよう。 | ||||
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