■スポンサードリンク
金のゆりかご
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
金のゆりかごの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.15pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全33件 21~33 2/2ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とにかく文章力がない 読んでて状況や風景、人物像などが思い浮かばない その為、作品に引き込まれないので何度も挫折しそうになる もっと早期教育に主体をおいたストーリーかと思ったらそうでもなかった とことん期待はずれ 原案は悪くないと思うので他の作家が構成を変えて書き直せば もうちょっとおもしろみがでたかも 話しが脱線しやすいのでもっと要点を明確にしてページ数を減らした方がよい | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
某書店員のコメントつきの帯にダマされちゃいけません。 あれはただの個人的な感想です。 存在感のない記号的な登場人物たちの空虚で説明的な台詞の羅列。 文章に艶がないというんでしょうか…。 不思議なくらい読み進めるモチベーションを維持できない。 どんでんがえしに別に戦慄も感じないし意外でもないし登場人物たちにシンパシーも感じない。 私が個人的に合わなかっただけなのかもしれない。 でも、こういう類のネタなら、萩尾望都の漫画「バルバラ異界」を読んだ方が百倍面白いですよ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
朝日新聞の書評でとりあげられていたので期待して読んでみたが、正直なところ期待はずれでした。SFとしてもミステリーとしても中途半端であり、特に終盤に真犯人が明らかになるところでは二転三転するあまり「ご都合主義」のような印象さえもってしまった。小説の決め手となる何かが決定的に欠けている感じが残る。それはおそらく、野上という主人公の造形が徐々に曖昧になり、最後には何のために登場してきたのか必然がよく分からなくなってしまうところから来ているように思う。作者はこの作品で何を訴えたかった・表現したかったのだろう? ただ、それでも最後まで読ませるだけの力量は認めざるを得ないが・・・。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
精神錯乱だとか、殺人だとか、失踪だとか、事件は起こるが、 それを解決するのが面白い作品、という訳ではなかったように思う。 子を護る親の思い、 我が子に早期教育をする親の思い、 自分を特別だと思う子、脱落していく子の思い、 そういう一途な思いに「営利」というものが入り込み複雑に絡み合っている状態が まるでノンフィクションなのでは無いかと思うほど、リアルに描かれている。 そういったことを、自分を振り返りながら考えているうちに、物語の奥深くまで入り込んでいく。 私は、子供がいるわけではないので、入り込むまでに若干の時間がかかったが、500Pを超えるボリュームの割には、飽きずに読めた。 最後の結末は、私にはすごく衝撃的で、終わってからも考え込んでしまう作品。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ミステリーは読まないが、幼児教育に関心があるので手に取った。昔神童ともてはやされ今はただの人、という主人公の設定だけでも十分ひきつけられた。 天才、脳科学といった分野に造詣が深いようで関連するセリフはとてもおもしろく読めた。特に天才少年が自分の物事の捉え方を凡人にわかるように説明するくだりなどは、長い長いセリフだが読ませる。 作者の天才とは、そして天才をつくることは可能なのか、に対する答えには全く同意見。主人公をはじめとする大人にふりまわされたかつての子供たちの苦しみにはリアリティーがあった。氾濫する早期教育ビジネスにまどわされ、わが子をぶっつぶさないよう心掛けたいものだ。 物語の展開は、スタートダッシュがもたついている感があるのと、未解決の話が結構残ったまま終わってしまった印象があり、これでいいの?と思わないでもなかったが、なにぶんラストがおもしろいので、そんなこといいや、と満足してしまう本でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本書を書店で見てまず感じたのはボリュームがあるということです。 500ページ超の作品なので、飽きずに読み続けられるか購入をためらいました。 しかしながら、どうしても気になった作品なので、購入を決意・・・。 結果は、中弛みせずに最後まで読み終えることができました。 脳科学的な説明を中心に、複雑な背景がつづられていますが、人と人との会話を通しての表現なので、あまり苦労なく読み進めることができるよう工夫されていると感じました。 結末は・・・意外な展開が待っていますが、クライマックスは展開が少々速すぎる感じを受けました。 結末に納得できるかどうかは読者の感性によると思いますが、個人的にはもう少しゆっくりと表現して欲しかったなと思います。 それを差し引いても、途中で飽きの来ないストーリー展開なので、すばらしいミステリーだと思います。 ボリュームが多いことだけを理由に読むのをためらっているのであれば、ぜひ手にとって欲しいと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読者が何に興味があるかにより、この作品の受け取りかたは大きく変わり、評価も同じく大きく変わります。サスペンス、教育、科学、倫理…。逆に言うと、それらが渾然一体となって作品の魅力になっていると感じました。私は新聞の広告欄に惹かれて読みました。当初は普通のサスペンスものかと思いましたが、幼児教育とは、人間の価値とはと、色々自分の思考をも悩ます内容がどんどん重なっていくうちに謎も深まっていきます。私はサスペンスものはあまり読みませんが教育、倫理、科学には興味があり、それらがサスペンス仕立てになった非常に魅力的な、世界に入り込める、よい作品だと感じました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
デビュー以来覆面作家を通し、最先端科学を作中に取り込む事で著名な作者が、脳構造を改造する幼児早期教育による天才育成をテーマに採り上げた作品。主な舞台はGCSセンターと言う早期教育を施す団体。この教育法の発案者は天才に魅せられた近松と言う学者。主人公のタクシードライバ野上は近松の庶子で、このGC教育を受け、かつては天才少年と呼ばれた。野上は高校時代、梨佳と言う同級生を妊娠させ駆け落ちするが、子供は堕胎したと聞かされ、二人の仲も引き裂かれる。挫折した野上は近松に恨みを抱く。また、GCSセンターには、9年前、4人の幼児が精神に異常を来たしたと言う黒い噂があり、河西と言うフリーライタは今でもその事件を追う。そして、その中の一人の守は実は梨佳の子だった。近松は心臓病で亡くなり、野上にGCSセンターの幹部として入社するよう遺言する。野上は遺言に反発するが、梨佳が突然失踪し、GCSセンターの庇護下にある守のため、入社を決意する。 このように背景説明が長過ぎる割には、肝心の脳のハード改造理論が全く説明されないので、不満が募る。そして、梨佳を追っていた河西が殺される。河西は9年前に幼児の"スリ替え"があったとの疑惑を持っていたのだ。守の真の素性は ? 梨佳はそれとどう関係するのか ? いずれにせよ、単なる因縁話であり、"脳のハード改造と天才育成"をテーマにする必然性が全く感じられない。他人の人格を軽視する性格に設定されていた野上が、終盤急に人格者っぽく振舞うのも奇異。結末も、人間が持つ自己本位の醜悪性が暴かれるだけで、ミステリとしての意外性のカケラも無い。構想倒れの一作と言えよう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
デビュー以来覆面作家を通し、最先端科学を作中に取り込む事で著名な作者が、脳構造を改造する幼児早期教育による天才育成をテーマに採り上げた作品。主な舞台はGCSセンターと言う早期教育を施す団体。この教育法の発案者は天才に魅せられた近松と言う学者。主人公のタクシードライバ野上は近松の庶子で、このGC教育を受け、かつては天才少年と呼ばれた。野上は高校時代、梨佳と言う同級生を妊娠させ駆け落ちするが、子供は堕胎したと聞かされ、二人の仲も引き裂かれる。挫折した野上は近松に恨みを抱く。また、GCSセンターには、9年前、4人の幼児が精神に異常を来たしたと言う黒い噂があり、河西と言うフリーライタは今でもその事件を追う。そして、その中の一人の守は実は梨佳の子だった。近松は心臓病で亡くなり、野上にGCSセンターの幹部として入社するよう遺言する。野上は遺言に反発するが、梨佳が突然失踪し、GCSセンターの庇護下にある守のため、入社を決意する。 このように背景説明が長過ぎる割には、肝心の脳のハード改造理論が全く説明されないので、不満が募る。そして、梨佳を追っていた河西が殺される。河西は9年前に幼児の"スリ替え"があったとの疑惑を持っていたのだ。守の真の素性は ? 梨佳はそれとどう関係するのか ? いずれにせよ、単なる因縁話であり、"脳のハード改造と天才育成"をテーマにする必然性が全く感じられない。他人の人格を軽視する性格に設定されていた野上が、終盤急に人格者っぽく振舞うのも奇異。結末も、人間が持つ自己本位の醜悪性が暴かれるだけで、ミステリとしての意外性のカケラも無い。構想倒れの一作と言えよう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ありえないガジェットがたくさん散りばめられていて、およよ、と思うのだが、日本文学らしくSFにはならないミステリー。また、日本文学らしく、主人公の苦悩が綿々と綴られ、ストレートフォワードにストーリーは転がらないなぁというのが感想。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
まったく飽きさせずに自然にこれだけのどんでん返しが盛り込まれている希有な作品。 普通、読んでる途中で犯人ってだいたい見えてくる物だけど全く予想出来なかった展開。 それにして「天才を作る」って本当に出来るなら我が子にそんな教育を受けさせたくなる人、続出だよなー。 でも実際問題、脳に刺激を与えて云々ってちゃんとした成果が出るまではコンセンサスを得にくいよなー。こんな研究されているんだろーなー、でも。 ■読んで欲しい人 ・自分を変に特別だと思っている子供を持つ人 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私も北川氏はこれから入ったが、その後、のめり込んだ。内容は前の方が書いてくださったとおりなので省くが、とにかく読ませる。少々いろいろなものを詰め込み過ぎて、ごちゃごちゃする感はあるが、読み終わった後、損をしたとは思わない。この人のテーマは、常に遺伝子、だれの血を引いているか、本当の親子か、そうでないのか、それがどういう意味を持つのか、そんなものが多い。これから読むという方、この作品から入るのがいいと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ミステリーとして、発達心理学や、天才論として、とても刺激的で面白い。インチキ科学などを導入せずに、最初はいろいろ考えさせられる天才や教育に関するエピソードが広がり、中盤に殺人事件やミステリー色が濃厚になり、最後にカチカチと現在納得できる枠組みに急降下し着陸する。森博嗣氏のような理工系の香りとロジックに、発達や教育という要素をしっかり融合し、グングン惹きつけられる作品になっている。少なくとも「天才」とか「子供の何を愛するのか?」とか、「早期教育」とかに感心がある人なら、ミステリー好きでなくても、ミステリーを通して多くの考えるヒントをもらえるだろう。多くの人が読んで充実感を味わえる作品のように思います。非常に上質な伏線も多く、私の配慮が行き届かず少しでもネタバレしてしまう恐怖感があるため内容そのものには触れないでおこうとおもいます。この本により、読む前より多くを考えるようになったことは、次のようなことです。・子供が天才児と障害児でも「全く同じ」に愛せるか?・才能がある者を魅力的に思うことの「本質」は何だろうか?・そもそも人の命は本当に平等なのか?公平なのか?「そうあるべき」なのか? | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!