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硝子のハンマー
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硝子のハンマーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全24件 21~24 2/2ページ
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貴志さんは、大好きな作家でした。今までの作品は、ほかのミステリーにはない、貴志さんのカラーがあったと思います。彼の作品を支えているのは、人間の悲しさ、心の奥に潜む残酷さ。そして、それは誰にでも降りかかる可能性があるのだ、と感じさせる恐怖でした。でも、今回の作品。トリックは凄いし、一気に読ませる筆力もあったと思いますが、一言でいえば『魅力がない』過去の作品は、どの登場人物にも(どんな悪人、犯人であっても)それなりの魅力がありました。ですが、この作品には逆に魅力ある登場人物が誰もいません。トリックの技巧を追うことに終始してしまい、貴志作品の魅力である、人間描写、人間関係の怖さがまるでなかったのが寂しいです。他の作者の作品だったら「上質のトリック・ミステリー」として楽しめたかもしれません。でも、貴志さんに求められているものは、もっと違うと思うのです。いい作品なんですが、貴志さんへの期待を裏切られたということで、辛口ですが・・・☆二つです。 | ||||
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貴志祐介さんは大好きな作家のひとりです。でも、今回はぼくの好きな作品にはならなかったです。何でだろう?他の作品のように入り込めるような「何か」が足りなかったように思えます。本がガラス製なら叩き壊しているところですが、そうもいかないので古本屋さんに売りました。 | ||||
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と、読み終わったあとに思った。主人公の純子、榎本などいろんな登場人物が出てくる割に、いまいち目の前にその人物が浮かんでくるような感じがない。だから入り込めないまま、最後まで辿り着いた。でも、いっぱい出てきた登場人物のキャラクターを尋ねられても即答できないだろう。犯人の動機もしかり。すっきりしない読み終わりだった。とはいえ、こんな状態であっても、最後まで読ませてくれるのは、さすが貴志先生。細かい専門知識の数々、ものすごい労力で取り組まれてるんだろうな、というのがひしひしと伝わってくる。だから、パーツごとはとても楽しく読んだ。文章にして、世の中に出す以上、これくらいのこだわりが必要だ。これくらいこだわりがないと、本は面白くもならない。期待が大きすぎたのかもしれない。これまでの作品に入れ込みすぎていたのかもしれない。でも、次の作品も是非よみたい。そんなふうに、つい思わされてしまう作家さんだと、私は思っている。ということで、次回作を楽しみにしつつ、これまでの作品を読み返して待つことにしよう。 | ||||
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貴志祐介は好きだったんですけど「黒い家」「天使の囀り」「クリムゾンの迷宮」にあった危険な文体が消えてしまい寂しい気持ちですこの小説の完全犯罪に対して、伏線が隠れていないところや二部構成でありながら、犯罪コンサルタントの榎本と犯人の人物描写が差別化できていない犯人が犯行に至るまでの回想にも臨場感が薄いなど、二転三転するミステリーの醍醐味が無く構成に手を奪われた感が否めない4年半の間、時間をかけていたというにはお粗末で寂しい新刊でした | ||||
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