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パノラマ島綺談
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パノラマ島綺談の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.03pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全35件 21~35 2/2ページ
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本作の主人公同様に乱歩も妄想をほしいままにする人なのだろう。その妄想をそのまま小説にしたような作品。がはっきりいって駄作だ。展開が一本調子でしかも必要以上に冗漫なため全体にダレてしまっている。乱歩の好きなポーや谷崎をリスペクトしているのはわかるがもう少しリアリティが欲しい。話に説得力がない。アイデアだけなら正直この半分以下の短編でもよかったと思う。あまり思い入れが過ぎると往々にしてこういう失敗作になる。同じ妄想系では「人間椅子」がやはり傑作だろう。 | ||||
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江戸川乱歩を読むぞと、片っ端から読みまくっていた時期があったのだけど、文体は古いし、テーマも、基本グロいしで、結構つらい思いをした。 その時は、たぶん、まだ、道半ばというより、始まったばかりだったと記憶しているけど、この1冊に出会って、満足してしまい、残りを読まずに、このクエストを終えてしまった気がする。 それまで、読んでいた乱歩とは全く違うというと、語弊はあるけど、いろいろな意味で、ピークを感じた。エロでもグロでもなく、乱歩な世界が展開していた。お前見てきたんか!!な、描写は、本当にすごい。たぶん、見ちゃったんだろうなこの人は、という説得力すら感じた。 この時期に乱歩を読もうとされる向きには、お勧めかもしれない。この作品から入ると、続きはきついかもしれない。ほかに数冊読んでからがいいかもしれない。 | ||||
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こんな子供じみた妄想を小説に仕上げてしまうのが凄い。ただの貧乏書生がどうやってこんな一大テーマパークを作ったのか整合性を持たせるため、途方もない大金持ちに成りおおせた経緯と、その悪事が暴かれる結末が添えられているものの、その部分は不要と言い切っても構わない。恐ろしくもあり美しくもあるパノラマ島の無意味に壮大な仕掛けの描写が本作のキモであり全てだと思う。 パノラマ島に同行して男の欺瞞を見破ってしまった妻と、探偵に犯行を見破られた男は、共にパノラマ島の一部として散ってゆく。酸鼻ではあるが美しい。実現した夢が破れた時その夢に殉じる男の美学を見た。 | ||||
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表紙が全く違う物が届きました アニメの表紙になってました 全集を揃えようと思っていたので残念です | ||||
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この手の蝋奇譚は矢張り古すぎました。そもそもパノラマ装置を設置した館などは覧たことがありませんので、ピンと来ませんでした。 | ||||
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表題作は、遅くとも中学までには一度読んでいたはずなのだが、記憶にあるのとは やや違う話になっていて、乱歩好みの「一人二役」を実現する目的でか、廣介が菰田と 入れ替わるまでの展開に、思っていたよりもかなり多くの紙数が割かれていた。 確かにこの部分がないと、後半の描写だけではやや退屈と感じる人もいるだろうし、 好みが分かれる作品とも思うのだが、今回読み直してみて、個人的にはパノラマ島の 描写の猟奇性が、思ったほど突き抜けていないように感じた。また、これだけの人数を 集めて裸体の饗宴を展開させることが、果たして単なる金力だけで可能だろうか、という 素朴な疑問を感じないこともなかった(何か秘密クラブみたいなものがあって、選り抜きの 男女をスカウトしたとかいうのならともかく、そういう展開は一切省かれているので・・)。 また、乱歩作品だけに、相当きわどい差別用語が含まれているのは珍しくないわけだが、 最近は、「作品発表時の時代的状況を考え合わせ・・・」といった断り付きで載せてしまう のが普通のところ、併録作品の「石榴」には、何箇所かまだ伏字になっている箇所が 残されており(p.189, p.192)、一体何が書かれていたのだろうと気になってしまった。 | ||||
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「パノラマ島奇譚」は推理小説というよりは耽美小説に近いような気がする。ある作家が、富豪と瓜二つなのを利用して富豪が死んだあとなりすまし、その富を利用して自分の美的野望を実現する、という話。 「闇に蠢く」なんかはグロテスクで、物語を作ろうとする欲望の底が見えるような若い頃の作品と見える。 「湖畔亭事件」「一寸法師」とかは推理小説になっていて、どちらもガイシャと思われていた人が実は生きていた、という肩透かし的ハッピーエンドがある。「一寸法師」は明智小五郎が登場する。ただ、今の視点から見ると差別的表現もある。 | ||||
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本作は乱歩初期の長編を中心とした作品集。 中でも特に面白く読めたのは「一寸法師」である。 奇怪な一寸法師を始め、実に多くの登場人物達が繰り広げるミステリーであり、名探偵明智小五郎も登場する。 それぞれの思惑や利害が絡み合い、事件は複雑さを増してゆく。 ここには短編では味わえない醍醐味がぎっしり詰まっていると言える。 また最も不気味だったのが「闇に蠢く」である。 ストーリーがどこに落ち着くのか全く読めなかった。 期待するラストを勝手に描きつつ読み進めたものの、後半以降、それは徐々に裏切られてゆく。 その他「湖畔亭事件」や「パノラマ島綺譚」など、いずれの作品も短編には無い魅力が詰まっている。 第1巻とは異なった味わいが楽しめる一作。 | ||||
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孤島の鬼はどんどん引き込まれていきましたが、この作品にも不気味さと美しさがあります。ただパノラマ島に関する描写の表現が分かりづらい、私の頭では想像しきれませんでした(私の想像力が足りないのかもしれませんが)。いちいち出てくるものを頭の中で想像していたら疲れてきて途中で読むのを一度辞めてしまいました。ただ作品全体に漂う幻想的な雰囲気は嫌いではありませんでした。結末も何処か儚いものでした、是非時間が有ればもう一度読みたい作品です。 | ||||
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孤島の鬼はどんどん引き込まれていきましたが、この作品にも不気味さと美しさがあります。ただパノラマ島に関する描写の表現が分かりづらい、私の頭では想像しきれませんでした(私の想像力が足りないのかもしれませんが)。いちいち出てくるものを頭の中で想像していたら疲れてきて途中で読むのを一度辞めてしまいました。 ただ作品全体に漂う幻想的な雰囲気は嫌いではありませんでした。結末も何処か儚いものでした、是非時間が有ればもう一度読みたい作品です。 | ||||
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「パノラマ島綺譚」は見ようによっては子供じみた物語だ。乱歩自身も酷評しているし、展開もご都合主義だ。 しかし、それらを吹き飛ばすほどにパノラマ島の描写は美しい。犯人の語る美とは幼い頃、乱歩自身が憧れた世界だったのだろう。 誰しもが一度は自分だけの「秘密基地」を作ったりしたはず… それゆえ、私たちは魅せられ続けるのでしょう | ||||
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この本に収録されている「パノラマ島奇談」という物語。 死体と自分を入れ替えるシーンなど色々と不気味なシーンが出てきますがなんのことはない、 この話ほんっとに超のつくほどのメルヘンなのです。 少女漫画の美少女が美男子の先輩に憧れるように、整いきった環境の中でこの話は進むのです。 色鮮やかに書かれた「パノラマ島」それはもう乱歩の、いや人間なら誰しもが持っているはずの「陶酔感」「逃避願望」「破壊衝動」などの汚い感情をドロドロと流し込んだ皿なのです。 ストーリーなんか無視しちゃって、感情だけで読んでみたほうが楽しめるんじゃないかなーと思いました。 | ||||
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江戸川乱歩が描く 妖しくも耽美な世界で彩られる 異次元の話を思わせる作品。 「パノラマ島」 怪しげな人物が跋扈し、恐怖が巻き起こる 「一寸法師」 等々乱歩が後々まで指向した 幻惑世界が語られています | ||||
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本著はポーのアルン・ハイムの地所にインスパイアを受け 執筆されたことは有名ですが内容は本当に濃いです。 発端は金持ちのボンボンに似てる主人公が 死亡したボンボンに成り済ますことから始まります。 主人公の狂気の世界、歪んだ感覚が本作の世界を構築しており、 幻想的でもあり、ドアーズの名曲クリスタル・シップのようで好きです。 | ||||
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初期の中・長編が5作収録されているが、僕のおすすめは「一寸法師」後の乱歩作品で幾度も使用されるトリックが随所に登場する。乱歩自身は不出来の作品としているが、退屈しないで一気に読まされた。「闇に蠢く」は好き嫌いがあるでしょう。はっきり言って気持ち悪いです。カニバリズムに関する話です。男の僕でもかなり気持ち悪かった。昨今のホラーよりもはるかに怖い。「パノラマ島綺譚」は僕は退屈だった。パノラマ島の描写が長々と続いているわりには、ストーリーは単純に思えた。 | ||||
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