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深紅



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【この小説が収録されている参考書籍】
深紅
深紅 (講談社文庫)

深紅の評価: 3.93/5点 レビュー 59件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.93pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全41件 41~41 3/3ページ
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No.1:
(4pt)

衝撃の前半と非常の後半

 帯に衝撃のミステリーとあったが確かにこれは一本とられた感じがある。前半は期待通り。しかし後半は賛否が分かれそうだ。個人的にも評価に悩む書だった。 前半はそれこそ衝撃だ。主人公の奏子が修学旅行中に一家が惨殺されてしまう。奏子の立場なんてあった物じゃない。それ以上に、そのことが一生トラウマになりつつける様は無情だ。二章では犯人の上申書と判決文が淡々と流れる。野沢尚は感情移入させるのが上手い。ここでそうすることで三章以降がでてくるのだから。 その後は犯人の娘である未保とのサスペンス。これが後半の非情と言ったところか。非情なのは読み進めていく内に分かると思う。だが本当にあれがリアリティを求めることになったかは自分にはよく分からないでいる。そのほか書き方にしても大学時代と小学生時代が入れかわるところは間がよく分からないなどやや雑なところがあった。 そう言う意味で後半は非常に好き好きで違うと思う。当然野沢尚が用意したシナリオとラストは認めなければならない。自分としてはかなり凝った書だと思うし、途中読者を裏切っておきながらラストに繋げるところは違った意味での魅力だった。そういうリアリティもあっていいと思う。最高点は付けられないが、徹底した心理描写で感情移入させるところはよい。そこは認めるべきだし、それあっての野沢尚じゃないだろうか。 異色であることは言うまでもない。と言うより何度も言ってきた。しかし認めるべき絶品だ。賛否が分かれるのは仕方ないが、個人的にはいい読み物を読んだと思っている。
深紅Amazon書評・レビュー:深紅より
4062102854

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