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深紅
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深紅の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.93pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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第一章、第二章でこれからどうなるのか非常にひきつけられそのまま最後まで読むことができた。いろいろと釈然としないところもあったがそれなりに楽しめた。 | ||||
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前半は生活を破壊された加害者の娘との会合など面白いのだが、後半はややグダグダな作品 もう少し綺麗にまとめられなかったものか それなりには楽しめるが、あまり期待しないほうがいい作品 | ||||
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他のレビューの方々のおっしゃるとおりでした。しかし読後の印象はとても疲れる〜。三章以下の主人公の心理を順序付けて細かく描写していく構成には感嘆しましたが、「空白の30秒」の解明がなされていなかったのがとても心残りでした。またミステリーなら最後に逆転があってもいいかと期待しましたがそれもなかった。被害者の娘さんの心理はときどきすっきりしない。加害者の娘さんのキャラクターはちょっとどこかちがうんじゃないかと思った。作者の野沢尚さんはとても気まじめな方だと思った。もう少しユーモアがあれば、というか、いいかげんな性格ならご自身を追い詰めることもなかったんじゃないかと想像しました。読後感は苦しい。できたら、主人公の思考にもう少し別の要素、哲学的・宗教的なものとの精神的葛藤を入れてくれば救いも見出される小説になった気がします。とりあえず、最強に悪い奴は、被害者となった父親なのははっきりしている。 | ||||
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主人公は現在二十歳の女性。小学校の修学旅行に行っている最中、両親と弟ら家族を惨殺された過去を持つ。 彼女は、その凶行が、父親の仕事絡みでの金銭トラブルによるもので、トラブルの元凶は、意外にも、 父親の方にあったことを、後から知ることになる。 さらに、死刑を言い渡された加害者に、自身と同年齢の娘がいたことを知る。 わけのわからぬ衝動に駆られて、彼女に接近する主人公。 加害者の娘(未歩)と被害者の娘(奏子)との絡みが興味深いので、長いけれど完読することができた。 「一家惨殺」という凶悪犯罪が、未歩と奏子の人格にいかなる影を落としたのか?という点について、 作者はそれなりに考えていると思う。 とくに、末歩の人格については、夫からの暴力を容認してしまっている理由を、「潜在的な自己懲罰の 欲求によるものだ」と自己分析するくだり、ベタではあるが、共感でき、胸が熱くなった。 一方、被害者の娘である奏子についてはどうか? こちらの方は、正直言って微妙だ。 恋人に抱かれても感じることができないというのは、彼女の被った深い心の傷を示唆するもので、 納得できる設定だ。だが、屈折した人格の持ち主であることは分かるものの、全体的に、妙に落ち着いている感じがして、 違和感を覚えた。 成長過程における具体的なエピソードが無い。人物造形の面で不十分だと思う。 その意味では、未歩の暴力夫を殺してしまうようけしかける展開に関しても、「加害者の娘に対する復讐」 という理由付けはあっても、乱暴すぎる印象は拭えず、読んでいて戸惑いを覚えた。 また、後半、奏子は、交際相手の同級生である拓巳に、一方的に別れ話を持ち出す。 その台詞は「拓巳はいつか、私を持て余すようになる」というものだが、あまりにも一方的すぎる。 このあたりのやりとりに、もっと紙数を割いてくれれば、奏子の人格を、より深く解明するための助けになったのではないか? と残念に思った。 結論としては、「主人公の奏子の人格が十分に解明されていないことが、作品全体の力を弱めてしまっている」 ということになるだろう。 | ||||
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鮮烈な描写で最初の事件を重く深く読ませた割には、 事件後の遺族感情の記述は少なく、 その後の展開が浅く感じた。 もっとバランスがとれてればなー。 最後まで不明瞭な箇所もあり消化不良。。 | ||||
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まあその・・・重いといえば重い 本人の意識次第といってしまうには重すぎ? 正直なところ、あまり好きな本ではないです。 なにが好きでないか書くと、自分が嫌な人になりそうなので省略(笑 | ||||
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帯の文句にあるような「奇跡的傑作」とは思えないが、 私には評判のいい前半部よりも、後半部のほうが心に残る。 はっきりいってしまうと、後半部だけでもよかったのではと思う。 このモチーフで短編が読みたかったなぁ。 ミステリーとして読むと肩透かしを食わされるし、ジャンルでは縛れない小説である。 | ||||
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前半の話は本当に引きずり込まれた。殺人描写も残虐で生々しく、これからこの娘の人生はどうなってしまうのだろうと。 後半、殺人者の娘の登場で話の展開が変わった。私はてっきり殺人者の娘は被害者の娘の正体に気付いていて、最後にどんでん返しがあるのだろうと思っていた。ところが、何のひねりもなく赤の他人の関係のまま終わってしまった。読んだ後、これはないなと思わず呟いてしまった。がっかりした。私の中では何ひとつ解決してなかったから。殺人者の死刑判決を延ばす本当の理由もイマイチ納得できなかったし、主人公も一体どうしたかったのかもはっきりしなかった。親戚の叔母さんが面倒みてくれた理由や父親の愛人との絡み、何もかも中途半端な感じ。娘同士の奇妙な友情もどうせならお互いの素性を知った後の展開までしてほしかたなぁと思う。前半の話の面白さから差し引いて星三つにしました。 | ||||
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前半数ページを読んだだけで、私はこの本を読みきる自信がなくなった。何より、その当時の私の家族構成や状況がこの事件で惨殺された家族の構成や状況とかなり似通っていたからであった。 しかしそれと同時に、もっと先を知りたいという渇望も沸々と沸いてきて、やはり今回も野沢さんにやられたな、と思っていた。 が、私の記憶はそこでぷつりと途切れる。 前半のあまりのインパクトに、後半が印象に残らないのだ。 被害者と加害者が偶然出会って、そこからどうしたとなれば、誰もが想像するのが陰惨な復讐風景。 前半であれだけ盛り上げたのだから・・・。 と思わせといて後半、記憶に残る事件が何もない。 奇を衒ったのかも知れないが、これでは尻すぼみといわれても仕方がない。 日本人の多くが導入部しか知らない、ベートーベンの「運命」のようなイメージだ。しかしあの導入部だけで人々の記憶に強烈な印象を与えるのが野沢尚らしいともいえる。 | ||||
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「自分だけが助かった。」その事実は決して奏子を喜ばせはしない。なぜ自分だけが助かったのか?なぜ自分も死ななかったのか?被害者の家族なのに罪悪感が残ってしまう。死んだ家族のことを考えると、心の底から笑えない。その思いは家族を突然失った者にしか分からないだろう。笑うことに後ろめたささえ覚えるのだ。奏子は未歩を憎んだ。しかし、未歩の苦しみも理解できた。理解できたからこそ、未歩を最後まで追い詰めることができなかったのだろう。犯罪は、周りの人全てを不幸にする。決して犯してはならないのだ。 | ||||
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殺人犯の裁判所に出した上申書のあたりを読んでいると、グッと引き込まれたのですが・・・被害者の娘が殺人犯の娘に殺人をけしかけるまではよかったんですが、どうも最後が締まらない。尻すぼみな感じが残ります。 | ||||
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先日著者の新刊「反乱のボヤージュ」を読んだが、本書は全く違う内容のサスペンス。脚本家らしく、どの作品もドラマを見ているような感覚を覚えるのだが、本書はサスペンスとしては正直やや物足りなさを覚えました。事件当日の犯行の様子や、主人公である奏子の心理状態や事件に関った者の心の痛みは非常に良く描かれていて、前半部分は緊迫した内容なのですが、奏子が加害者の一人娘と会い、復讐を仕掛けようとする辺りから、それまでの緊迫さが薄れ、心の動きは良くわかるものの曖昧さが目立ち、ラストもすっきりしない結末となっていたのは残念でした。被害者の娘と加害者の娘の関りをサスペンスとしていることには興味を覚えましたが、テーマを作品に活かしきれていない面もあったように思います。 | ||||
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