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ルパンの消息
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ルパンの消息の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.32pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全137件 101~120 6/7ページ
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話としては突如時効目前となって浮上した女教師の殺人事件の謎解き。高校生の試験問題盗難事件、時効を迎えるあの3億円事件が登場するなど話は壮大。青臭くリアルな人間模様と悲しき弱者の生き様と狂気の沙汰が入り乱れ、事件の真相を巧みに隠してしまう。 読み易くすいすいと読み進めてしまうが、途中にそっと用意された細かい伏線が読者を煙に巻く。それらが終結に向け一気に収束されていく様は圧巻。ページを繰る手が止まらなかった。文句無く面白い。 | ||||
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横山作品は、「第三の時効」「臨場」などなど全て読んでいます。最近、文庫化されている作品がなく寂しかったのですが、今回デビュー作であるこの作品が文庫化されてすぐ購入。 一気に読んでしまいました(GW期間中に・・)。 今の作品と比較するとサラッとしていますが、15年前の自殺事件を殺人事件として立証する話の流れがグイグイと時間の経つのを忘れさせてくれる程、面白かったです。 横山さんの作品は、推理小説であるより「人間小説」ですね。時代を反映する考え方を持った人物像を版画のように浮き彫りにするのがトテモ巧です。この作品は、その後の作品の原点であるような気がします。是非、一読をお勧めします。 | ||||
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青春の思い出、辛い記憶、幸せな記憶。色んな人の、相手を想う気持ちが15年の時を越えて繋がった瞬間は涙が出そぅゃった!!!でも思い詰めるって、相手を想いすぎるって身体に良くない('・ω・`) | ||||
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デビュー作ということで、たぶんいまいちなんだろうと思って読み始めたら、 止まらない、止まらない。 後の横山作品の濃密さはないが、ストーリーテリングは見事。 伏線の張り方、回収も見事の一語。 2回の改稿を経たとはいえ、 これで大賞が取れないなんて。 サントリーミステリー大賞って、映像化に向く作品ばかりで、 ミステリーとしてはいまいちというのが私の中での位置づけだったのだが。 横山ファンもそうでない人もまずはご一読あれ。 決して損はしないから。 | ||||
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本作品は、作者が元新聞記者ということも関係しているせいか、登場人物や人間関係の描き方が濃密で、泥臭いものになっていた。 横山秀夫作品は初めて読んだのだが、「素晴らしい」の一語に尽きる。 推理小説としても秀作だが、それ以上に作品を面白いものにしているのが、「人間ドラマ」。 登場人物が織りなす人間ドラマを読んでいると、ページを読み進める速度を遅くしないばかりか、むしろ速くなっていく。 “ミステリー小説”というとほとんど東野圭吾ばかりだったが、これからは横山秀夫も少しずつ読んでいこうと思う。 | ||||
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横山秀夫の作品をずっと読んできた。 警察小説の独自の切り口がとても新鮮な作家で、フアンになって今まで来た。 本作品は、その横山のまぼろしの処女作だと言うが、そういう事を知らずに、要するに横山の新作と思って 読んでいった。 するとどうだ。これまでの横山の、独特の警察組織への切り口とはまた全然違う。 非常に優れた推理小説で有り、サスペンスである、さらに青春ドラマでもあり大変に楽しめた。 時効間近の高校教諭自殺偽装殺人事件に、昭和の大事件「三億円強奪事件」を絡め、そこに高校の同級生3名 の15年後の人生を投影する。 大変重層的で、しかも読みやすく、一度手に取ると一気に読み終えるまで手放すことができない。 これが処女作であると言う事は、とりもなおさず横山のその後の発展が占える事であるし、同時に本作品は 発表当時のものに今の横山が十分に手を入れたものであるとの事で、その完成度が一段と上がっている。 読者にとっては、なんとも贅沢な喜びと言えるだろう。 謎解きも大変おもしろく、昭和の世相もなつかしい。様々に楽しめる好著と言えるでしょう。 | ||||
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1991年、第9囘 「サントリーミステリー大賞」 佳作賞受賞作。 横山秀夫の原點とも云はれ、デビュー前に書かれた「幻の處女作」とも云はれる作品である。 ただし、2005年に光文社から刊行されるにあたつて、作者による改稿がなされてゐる。 1975年12月、不良高校生(死語?)の3人組がテスト問題を盜み出す計畫を立てた。 名付けて「ルパン作戰」といふ。 そして、その作戰實行當夜の9日に、一人の女性教師が學校の屋上から墜落死してゐた。 この作品の「現在」は1990年の12月9日。 すなはち、女性教師の墜落死から15年、もし殺人事件であれば時效が完成する日だ。 その前夜、當局に「あの事件は殺人事件だ」といふタレコミがあつたらしく、搜査員たちは、わづか1日の間で時效を迎へる事件を搜査する破目になつたのだ。 搜査員たちは、「ルパン作戰」を實行した當時の高校生を探し出し、署に連行して當時のことを語らせる。 果たして、女性教師の墜落死はほんたうに殺人事件だつたのか? 犯人はいつたい誰なのか? 迫る時效完成時間との勝負。 この作品を讀んでゐて、最初に違和感を感じたのは、取り調べ室で調書を記録する美しい婦人警官の存在。 あまりにも、登場した際の描寫が丁寧で存在感がある。 もちろん、彼女の存在はあとで大きな役割を果たすことになる。 ストーリーが命といふ作品なので、ここであまり書くつもりはない。 ただ、1968年に起つた3億円強奪事件が關係してくるといふことだけは書いておきたい。 私の少年時代と重なる時代、「昭和」を感じさせる、どことなく懷かしいやうな作品だつた。 | ||||
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この小説がデビューのきっかけになったらしいけど、出版されたのは 15年後。 3億円事件も上手く絡ませながら高度な伏線を張った文章は緊張感を 倍増させて終わりまで一気に読ませてくれた。 推理小説とか全然興味なかったけど、横山秀夫、クセになりそう。 | ||||
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横山秀夫の本の処女作ということで、 読んでみた。 処女作ということでかなりの粗さがあるし、著者の若さも感じるし 表現が野暮ったかったりするが、高校時代のテストを盗む 事件と3億円事件が見事にリンクしあっていて ストーリーのプロットはさすがにしっかりしているなぁ・・と感じた。 橘がなんであんな風になってしまうのか、少し府に落ちなかったが・・ 細かいところは抜きにして楽しめたので★4つ。 | ||||
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忘年会の警察庁に入った一本のタレコミ電話。「15年前に自殺として処理された高校教師の墜落死は殺人事件」。時効まであと1日。捜査陣は、教え子3人組から聞きこみを開始する。彼らの行っていた「ルパン作戦」を辿り…。 横山秀夫氏の処女作にあたる作品、ということなのだがなるほどなぁ…というのが第一声。なんて言うか、良い意味で「若さ」を感じる作品だった。 個人的に、横山秀夫作品というと、「老成した」という印象を持っている。そもそも主人公の年齢そのものが高いものが多いし、一筋縄ではいかない曲者の人物が多いように思うのだ。が、本作に関しては、全く逆。現在と15年前のパートに別れるわけだが、過去のパートの主人公は、テストを盗み出そうという「ルパン作戦」を計画する悪ガキ3人組。どっちかといえば単純な性格の彼らが、計画を立て、実行をし、事件に巻き込まれ、自分の手で事件を探る。そして、15年後の現在に舞台が移り…。 作品として、「?」と思うところはある。強引さみたいなものも確かにある。ただし、それを補えるだけの勢いがあるように感じる。現在の横山氏の書く、「老成した」作品も魅力的ではあるんだけど、本作のような「若さ」「勢い」のある作品というのをもっと読んでみたいな、と感じる | ||||
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15年も眠っていた処女作。 この本の読了後には「ハア・・・」ととてもこの物語で展開されるドラマの終焉にふさわしいため息をつくことができる。 | ||||
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最初は「なあ〜んだ青春小説・・・」と落胆していましたが・・・。 それも束の間、直ぐに、ぐいぐい引き込まれてしまい、あっと言う間に 読み終えました。 これがデビュー作とは! 高校生の悪ガキ3人のちょっとした悪戯から、殺人事件に発展し、更 に、あの3億円事件にまで結び付いてしまう・・・!? いつもながら筆者の巧みなストーリ展開、登場人物の心情変化&バック グラウンド等、本当に巧いな!って感服します。 また、書かれてからかなり年数が経っている(勿論、若干の肉付けはさ れているようですが)ところが、私のような中年の読者には、学生時代 を懐かしむことも出来、好感が持てました。 とは言え、お若い方にも、お勧めの1冊です。 | ||||
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横山 秀夫の原点ともいえる作品。設定や、落ちなど強引なところも見られるがそれが気にならないほどの力と勢いを感じる作品。疾走感が最後まで続く良作といえる。 本作の刊行にあたり作者があえて設定を変えず必要最小限の加筆にとどめた理由がそこにある。 青春小説の香りもする、横山 秀夫 らしからぬ? 幻の処女作。 一度お試しあれ! | ||||
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青春小説っぽいノリ。 お得意の巨大組織内のイザコザ描写も少ない。 スイスイとページが進みます。 とりわけ、美人婦警のバックストーリーが泣かせます。 | ||||
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現在のストーリーテラーとしては抜群の横山秀夫氏の処女作でわくわくしながらページを繰りました。相変わらず文章は流れるようで読み易い。最後は思わず涙を誘うどんでん返しもきちんと用意されています。今から約20年前、同世代の私としては本当に懐かしい新宿や池袋の風景もちりばめられています。青春小説としてもすばらしい。横山作品のなかでも一押しの名作です。娘もこの作品の大ファンになり、親子の仲直りにも一役買ってくれました。 | ||||
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『半落ち』で大ブレイクした、今をときめく人気ミステリ作家・横山秀夫氏が15年前に「サントリーミステリー大賞」に応募して佳作になった、氏が作家デビュー前に書いた初めての作品。 今回の発行に当たり、多少改稿作業はされたらしいが、初稿時のみずみずしさは失われていない。 それどころか「あと1日で時効」というタイムリミットを中核に置いた「サスペンス」と、真犯人が最後までわからなかったり、ドンデン返しがあったりという「本格謎解きミステリ」の体裁もしっかりと両立維持している。 「警察小説」でありながら「青春小説」の色合いもあったり、果ては「三億円事件」まで絡んできて、若き日の著者のあふれんばかりの創作意欲がうかがえる、色んな要素テンコ盛りの傑作だった。 | ||||
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高校生のテスト用紙強奪作戦、高校の管理事情、レズビアンの実態など強引でリアリティに欠けるという意見がある。そのとおりだ。難癖をつければつけられる。 しかしその後世に出された横山作品を楽しみながら、この作品にけちをつけるのはフェアではないだろう。横山作品のスタート地点がここにあると思えば、楽しんで読むことが出きる。 | ||||
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幻の作品を損なわぬように加筆したデビュー作。ファンにとっては幻だった作品ですが、期待を裏切らない仕上りです。後の横山氏の作品に伏線となる仕掛けもさりげなく登場し、商業的に成功した横山氏の構成がふんだんに盛り込まれ、デビュー作ならではは粗い部分も後の成長との比較に繋がる面白さに。因縁がこのミステリーのキィワードになりますが、その因縁が横山氏の人生にもかかわるのがあとがきから知るおまけもあり。 | ||||
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あぁ~昔ワルでも今は良いパパだったりまだ不良だったりするよねぇ~って思いながら一気に読みました。実際に起きた3億円の事件も本当にこの通りだったら・・・ちょっとありえない展開かも知れないけどそれはそれで。 | ||||
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横山さんの作品はすべて目を通しているのですが、15年もたってデビュー作を読むとは思いませんでした。はっきり言って、最初は2時間ドラマっぽくて軽い作品なのかなと思いましたが、読み進めていくうちにいつもの重厚な感じがしてきました。とはいえ、やはりデビュー作。高校生のドラマにしてはヘビーすぎませんか。女教師との恋愛があんなに簡単に進むとも思えません。でも舞台は”高校”でなくてはならなかった。むずかしいところですね。どんでん返しの連続のこの作品、最後の最後までやられました。涙してしまったのは私だけでしょうか。 | ||||
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