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ヨコハマベイ・ブルース
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ヨコハマベイ・ブルースの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.60pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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私は、この作家の短編とは相性が悪いのかもしれない。 少しは良いものと出会えるかもと、4冊目に手を出したのだが…。 主人公の一人称主観視点でも、三人称客観視点でもない、中途半端な文体にイライラさせられる。 ハードボイルドの資質を持つ作家なら、文章の視点は非情に徹した三人称客観視点か、観察者としての主人公の独白的一人称視点か、どちらかに徹底するべきであって、中途半端では話にならない。 その点に違和感を感じ始めると、文章の粗雑さが目に付いてくる。 たとえば、第1話で主人公がカレーライスを食べる場面では、「三杯目のお代わりを食べ終え」た後に、「さすがに四杯目を食べる気にはならなかった」と書かれている。 作者は、この「四杯目」とは、あくまでも「お代わり」の「四杯目」であって、「のお代わり」は省略したつもりなのだろう。 しかし、厳密に言えば「三杯目のお代わり」と通算での「四杯目」は同じであり、同じものを「食べ終え」たのか「食べる気にはならなかった」のか、ハッキリしない粗雑な文章だと見ることもできる。 純文学の世界であれば、編集者から注意を受けるのではないか。 「さすがに四杯目を食べる気にはならなかった」と「全部で五杯も平らげる気にはならなかった」とは、文章の簡潔さでは同じだが、後者であれば「三杯目のお代わり」と通算での「四杯目」との混同は生じない。 文体に配慮する作家なら、当然、後者のような表現をするであろう。 あるいは、はじめから「お代わり」という言葉を使わない。 第2話以降にも、同じような粗雑さ感じさせる文章が散見され、読む気がそがれた。 この作家が短編に向いているとは、到底思えないのだが…。 | ||||
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購入したものの、読むのにあまり気乗りせず、 本当のちょっとした空き時間を利用して読んで見た。 最初は、北方謙三の焼き直し?とも思ったが、 読み進むにつれ、 オリジナリティーも出てきて、 なかなかよかった。 作品によって好き嫌いが分かれるかもしれないが、 読んでみて損はないと思う。 シリーズ化されるといいなぁと思うほどである。 | ||||
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香納諒一といえば、盲目の元ボクサーが、手探りで闇の中を進むように事件を追う「梟の拳」という名作ハードボイルドのイメージが強い。硬派な作家という印象だ。 しかし、この作品は軽いタッチの連作で、<横浜ファミリー>とでもいうようなキャラクターたちが、毎回顔を出してさまざまなトラブルに絡む。 主人公は汚職の汚名を着せられて辞職した元刑事の用心棒と、<裏社会の何でも屋>とでもいうべき社長のコンビ。元刑事は重い過去を背負っているが、復讐に燃えて暴走するほど熱くもなく、じわじわくすぶりつつ淡々と日々を過ごしている。一方の社長は、金が絡むと目の色が変わるが、金にならないと判断した瞬間に怖じ気づく「わかりやすい」キャラだ。 これに、カレーの臭いにつられてやって来る「おっさん」とか、情報通の刺青彫り師など、味のあるキャラクターが加わる。 どの話もさらりと読めて、そこはかとなく苦い味わいがあり、こういうのもいいなあ、と思った。 | ||||
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トラブル何でも解決屋の用心棒となった元刑事が主人公。持ち込まれるトラブルの話、命を狙われる話など6つのハードボイルド短篇からなります。 一つ一つの話の趣向が違い、また、スピード感もあり、一気に全編読み続ける楽しさです。脇役も個性派ぞろいでした。 ハードボイルドの中に、「せつなさ」や「人間の情」が、ピカッと光る話ばかりでした。続きが読みたい・・・と思わせる本でした。 | ||||
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二人コンビの刑事もの映画が好きだ。とりわけ二人の主役の個性が際立っていてそれぞれに演じる役者が上手いとなるとそれだけで、映画は低予算であれなんであれ成功したようなものではないだろうか。 『破壊』のエリオット・グールドとロバート・ブレイク。『フレンチ・コネクション』のジーン・ハックマンとロイ・シャイダー。『フリービーとビーン大混戦』のジェイムズ・カーンとアラン・アーキン。『48時間』のニック・ノルティとエディ・マーフィ。それぞれに対照的なコンビの不調和こそが映画のストーリー軸を波立たせ、観客を事件そのものとは別のリズムで乗せて行く。こういう乗せられ方が好きだ。 | ||||
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