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裏六甲異人館の惨劇
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裏六甲異人館の惨劇の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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講談社ノベルス1987年9月刊行…なんと『十角館の殺人』と同じ月に同じレーベルから刊行の、「新本格」ブーム直前において旧(?)に属するベテランが手がけた「館モノ」ミステリであります。 で、内容はといえば「人間が描けていない? 何それ?」といわんばかりに登場人物はとことんゲームの駒扱い。冒頭から殺人事件が発生し、探偵役が捜査に乗り出し、真相を推理するという展開に徹していて物語なんてあってないようなもの。ほとんど真相のアイデア一本勝負といっていいような、推理パズルの極北的一作でした。いやー、見え見えな真相かと思ったら見事に足元をすくわれてしまい、雑な描写や御都合主義展開と思えたものがきっちり伏線として回収されていったので、すっかりやられてしまいましたよ。 昭和末の本格ミステリはどんなものだったか、温故知新のおつもりでお楽しみください。2時間サスペンスっぽい展開に「腋のヘアで人気のポルノ女優」「以前は過激派の左翼学生だったけどいまはお屋敷のメイドさん」なんてキャラ設定に当時の時流が偲ばれます。ポルノ女優な女の子は振り返ってみると作中で一番(唯一?)まともな登場人物だったのですが、「ポルノ女優にしては明朗に健康という変わった特徴を持つ、珍重すべき存在」なんて書かれていて、そんなところにも時世の移り変わりをひしひしと。 | ||||
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