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【遠田潤子】
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ミナミの春の評価:
4.50/5点 レビュー 2件。 - ランク
Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです
平均点4.50pt
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。 未読の方はご注意ください
感動をありがとう!今年最も心を動かされた本です
切なくて悲しいけれどちょっとほっこりするナニワの連作短編集
対照的に見える姉妹の漫才師
チョーコとハナコがきっかけで
人生が変わる人々に光を当てた連作短編集です。
毀誉褒貶の激しく二分される姉妹の人間性が、
関わる人々の生き様を通して
露わになっていくところがいいですね~。
惹かれに惹かれて、
気づけば私も熱烈なファンになっていましたよ。
終盤なんて、喫茶店でチョーコが放つ
ほんの一言で身体じゅう電気が走りましたもの。
よくぞ言った!って。
ハナコのつらい体験からくる優しさにも
圧倒的な魅力がありました。
考えさせられたのは、親の「良かれ」は、
子の毒になりうるという部分ですね。
悪気があれば言わずもがな、
たとえなくても一層危ういという
エピソードがザクッと刺さりました。
私もそうならないよう固く心に誓った次第です。
この作品の主人公は姉妹の周囲の人々ですが、
それぞれの歩みの中にも
グッとくる話が溢れていましたよ。
まず、元・相方らの”あの子”への慈しみと姉弟の絆。
か弱い女の逆転劇は爽快でしたし、
遅れて来た可能性の話は
意外さも相まってラストで見事にズキュン!
思わぬ道連れには共感し鼓舞されて、
異質な家族の話には
「親は愛情で子どもを壊せる」という言葉に
引っ張り込まれました。
不穏さを吹き飛ばす締め方にも痺れましたよ。
そして長い時間を経たあとの最終話。
すべての感動が詰まっていましたね。
満たされ、余韻に浸りつつ、
上を向いて念じましたよ。
感謝の気持ちを。
(対象年齢は13歳以上かな?)