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(短編集)
スメラミシング
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スメラミシングの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.78pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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| 6つの作品で構成される短編集。「緊迫の陰謀論✕サイコサスペンス」という謳い文句は表題作のものですが、他も大なり小なり陰謀論が、もっと言えば人が大きな物語を信じる深層心理というテーマが通底していると言えるかもしれません。著者の作品を読む楽しみは、SFや戦争といった大きな設定の中でのメタファーと想像力、事実をベースにしたトリビアなど著者の博識さ、さらには理数系の知識を応用したロジカルさだと個人的に思いますが、ともすると著者の頭の良さについていけないことがあります。本書もそうで、例えば5篇目などは難解すぎてよくわかりませんでした。それでも3篇目はコロナ禍での弱者の妄想、6篇目は地球という船のメタファーとして楽しみました。本書は小川哲上級者向けで、初めて著者の本を読む人はその難解さに面食らう可能性があり、あまりお勧めできません。 | ||||
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| 過大評価ではないか。 正直面白さも、読みごたえもイマイチ。 陰謀論とか宗教とか題材はまあ何となく方向性は伝わるが、ストーリーとして面白いかというと、これが理解できる読者の自己満足を満たすような感じがしてふーむという感じ。 尖りすぎというか狙いすぎ。 | ||||
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| 敷居につまづきつつ読み進めていくと、裏読み可能な奥座敷が現れてくる、そんな短編集。真面目な顔をして大ホラを吹く、そんなカラクリを表題作を例に取って分析する(ネタバレ注意!)。 テーマは、SNS時代における陰謀論の拡散のメカニズム。ストーリーは、主人公の若者の日常的な生態をそれっぽく綴る。その語り口はモノローグとダイアログの二場面を行き来する構成で、文体は静謐さの中に時折剥き出しの狂気が現れる純文学的若者言葉である。 このストーリーのオチは、意味深なSNSのつぶやきが、実は身近な人間の口癖をコラージュしただけの短文であり、フォロワーの側がそれに勝手に意味を付け加えることで予言詩として独り歩きをした、というもの。誰もが発信者であり受信者である今の世の中において、流言、噂、それらの出自を探ることにたいした意味はない。それがテーマに対する回答として提示される。 この回答は、語り口それ自体としても表現される。すなわちミステリでいうところの叙述形式を構成しており、その仕掛けに最後に気付いた読者は驚く。 この叙述トリックを成立させるために、語り口は一人称主観視点である必要があった。ダイアログにおいては人称は「私」、モノローグにおいては「僕」と呼称するこの視点者は、ごく自然に読み進めるうちに「私」=「僕」と解釈できるよう仕組まれている。 この語り口はトリックのためのみならず、文体にも連動していて、村上春樹っぽい若者文学の雰囲気を醸し出している。村上文学の世界観は「何か大きな意味がありそうで、実は核心がつかめない」という読後感を持つことが特徴だから、これはパロディであると同時にテーマにも関係している演出なのだ。 他の4編の短編もそれぞれにナンセンス要素が仕込まれていて、そのスタイルは収録順に「中国系SF風」「ダジャレ・言葉遊び系」「ちゃぶ台返し系」「自己矛盾ツッコミ系」などバラエティに富んでいる。最後の1編は、「危機に瀕した地球を捨てた人類は新天地を求めて外宇宙に飛び立ち〜」と見せかけて始まる、あまりにも切ない生き残り戦略の話。実はかなり宗教色が強い作品なのだが、作者がそれを巧妙に隠蔽しているのでそれに気づくのが難しい。やはり、神の名は軽々しく口に出してはいけないということだろう。 | ||||
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| ●最初の作品「七十人の翻訳者たち」:聖書誕生にまつわる「七十人訳聖書」の謎。紀元前3世紀の賢者 の告白と2036年量子コンピュータによる「物語のゲノム解析」、それぞれが大いなる謎を解明しようと するが・・・。科学と信仰という対立したものの先にあるものは・・・驚愕する結末はこれぞSF!(★5) しかし、「啓蒙の光が、すべての幻を祓う日まで」は理解不能でお手上げ(★2)。私の読解力不足で 手に負えない作品だった。著者の知性に追いつけず残念。 ①量子力学をはじめビッグバン以前の虚数(i)の宇宙、超ひも理論など、最新科学(ex.理論物理学)の 先端はもはや信仰の世界なのでは?より多くの人間が支持し信じているという点では同じなのかも。 ②実数をゼロで割ることは禁忌であるならば、ゼロを実数で割ることは何を意味するのか? ③数学は元々宇宙に存在していたものを人間が発見したもの。ところで「ゼロ」は宇宙が誕生する以前に すでに存在していた云々(P.176)。であるならば数学では「ゼロ」を解明できないのでは?その先は 神の領域か? ・・・等々、本書は科学と神(信仰)の接点について、私の妄想を膨らます強烈な刺激剤でした。 | ||||
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| 普通の読者であって専門家ではないので専門用語を 羅列されても意味がわからない。では、その用語を 調べればいいじゃないかと言われるがそこまでして 得られる満足度は低そうだと判断し、流し読みして読了。 他の作品に比べ個人的に興味がわかなかった。 | ||||
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| 「地図と拳」「君のクイズ」と多くの人に受け入れられる傑作の後は、「これぞ小川哲!」が迸る秀作短編集でした。その鋭く変幻自な世界観に、頭をフル回転させながらついていく読書体験。まさに小川哲氏の真骨頂!掲載の順番も大変に素晴らしく、今夜はカティサークを傍らに読書を楽しみたい気分です。 | ||||
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| 収録されているのは『70人の翻訳者たち』『密林のもがり』『スメラミシング』『神についての方程式』『啓蒙の光が、すべての幻を祓う日まで』『ちょっとした奇跡』の短編6編。 『神についての方程式』『啓蒙の光が、すべての幻を祓う日まで』『ちょっとした奇跡』の3編が未来世界を舞台としたSF、『70人の翻訳者たち』は広い意味での歴史ものSF、『密林のもがり』『スメラミシング』の2編はコロナ禍の日本を舞台とした現代小説になります。 表題作である『スメラミシング』はラストであっ!と驚き、作者によるミスリードに気持ちよく引っかかったことに気づかされると同時に、凄いもの読んだなと、素直に小説としてのクオリティに感心してしまいます。 『密林のもがり』は宅配業で働く「僕」の一人称小説ですが、この「僕」の特殊な家系設定もあり、宅配業を「神から預かった神を神に届ける仕事(発送を依頼する客という神、荷物という神、荷物を受け取る相手という神)」ととらえ真面目に働いているところに好感が持て、ネット右翼の上司や、その上司に反感を持つ同僚とのやりとりなど、人物設定がとても面白いです。 一方、『神についての方程式』は一読後なんだかきょとんとしてしまい、最初から読み返すうちに、なるほどなるほどそういうことか、とその足元ぐらりと揺れるような量子論的スケールの大きな作品で、読み返すことでその凄さが伝わってきます。 『啓蒙の光が、すべての幻を祓う日まで』も宇宙から地球を見るようなスケールの大きいお話です。 巻末の『ちょっとした奇跡』は地球の自転が止まってしまった世界を舞台にしたSFで、まあよくぞこんな話思いついたものだなと、その発想に驚きました。物悲しくも未来を感じさせるエンディングが素晴らしく、本書最後を飾る作品としてふさわしい物語でした。 本書に収録された作品はそれぞれ独立したもので、舞台となる時代もまちまちですが、どこか共通した印象を受けます。 それは「世界を変える」ということであったり、「宗教の利益」であったり、「神の存在」であったりと、結構大きなテーマをいずれの作品も内在している、そう感じました。 短編集ですので、必ずしも前から順番に読み進める必要はなく、個人的には、現在もので読みやすい『密林のもがり』『スメラミシング』の2編から入り、それから最初に戻って歴史SF『70人の翻訳者たち』、『神についての方程式』『啓蒙の光が、すべての幻を祓う日まで』と進み、ラストに『ちょっとした奇跡』で余韻ある読後感を味わう、という読み方をお勧めします。 それにしても小川哲の引き出しの多さにはいつも感心させられます。 『ゲームの王国』発表以後ずっとタイムリーに読み続けている作家さんですが、常に期待を裏切らないクオリティ高い作品を発表しつづけており、今後の作品も楽しみな作家さんの一人です。 | ||||
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| 思いの外SF度が高い短篇が多くてデビュー作から追ってる身としては嬉しい収穫。「スメラミシング」にはしてやられた。 | ||||
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| 私、小川哲ファンですが、こりゃ一体何でごわすか?どこから面白くなるんだってモヤモヤしているうちに終わた。。短編集になっていて、一つ一つの話が全然面白くないです(先生およびファンの方すみません)。掲題の「スメラミシング」も、んで、何?という展開で読後感がもやーっとします。 贔屓目に採点してもギリ星2だな。 1カ月後、暇でしょうがなかったらもう一回頭から読んでみようと思います。 帯に「挑戦的な快作」とか評している女性作家の名前を見て嫌な予感がしていたけど、悪い予感的中でした。今後そのしょーもない作家のレコメンドがある本は買わないです。 | ||||
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