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不夜城の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.19pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全74件 21~40 2/4ページ
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この作者の小説はいつも日本人が背景として描かれる。 確かにこの主人公や登場人物と比べて自分たちの刺激のなさ、危機感のなさ、平和ボケ感を強く思い知らされる。本書は歌舞伎町という馴染み深い街を舞台にした小説だけにより強くそう思った | ||||
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ある年代の冒険小説を読んでいる人たちにとって、馳星周が坂東齢人氏のペンネームであったことに「なるほど」と思ったにちがいないと思う。坂東氏がいなければ、花村萬月氏の傑作『ブルース』などを知ることもなかったのではと思うと、感謝の気持ちしかありません。 それだけ多くの作品を読み、おそらくは多くの作家さんたちと話ながら、自分の作品の狙いを定めて勝負した作品です。 それまでの日本の冒険小説の主人公にあった自己の規範(ルール)を守る人物か悪漢の2つの隙間をぬって、一見普通のようでありながら、友情も簡単に捨てることができる下衆な人物を設定したことはとても驚きでした。 ただ改めて、(自分の中にある)冒険小説の文脈などをとっぱらって読むと、生きるために必死な只の生き物がそこにいることに気がつかされます。 最後の一行で、物語が引き締まった後に 彼がどうなっていくのかは続編である『鎮魂歌』で思う存分味わうことができます。 | ||||
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なかなか面白かった。結構難しいテーマも含まれてるんだけど、所々に挿入される回想がなんとなく少し失笑してしまうほどにハードボイルド。しかし悲しい話だね。 | ||||
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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ハードすぎる.ハードボイルドとは,男の美学とは,生きるとは何か. この物語で重要なのは,どんな生き方をするか,幸せな人生とは何か, ではなく,とにかくもがき苦しみ,生にしがみつくということ. なぜ生きるのか.そんな悠長なことは考える暇もない. 生きているから,生き続けなければならない.どんなことをしても. 正直最後は驚いた.きっとこうなるだろうけど,ならないかもしれなくてドキドキする, が,ならなかった!という裏切. 主人公が裏社会でうまく立ち回って生きていく話しだが,次から次へと難題が降りかかってくる. 終盤,もう無理だろうと思ったがなんとか切り抜け,ようやっと終わったか,あとは後始末だな. と思ったらさらに追い込まれる.選択を迫られるが,機転と相手の思惑を読み取り難なく切り抜けたと思ったら罠でした. とにかくいろんな人物の思惑と企みが交錯して,誰が最後に勝つのか. そしてやっぱり最後に迫られる選択は辛く重い. 生きるには何かを捨てなければいけない. 勘がいい人は結末までわかってしまったかもしれないが,結末が重要なのではない. 主人公の生き様とその過程を踏まえてからの結果・選択が重要なのだ. つまり最初から読んで主人公を知ってからそういう結果なのかとわかるからおもしろい. 主人公を理解することはできないかもしれないけど. | ||||
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この小説を初めて読んだ時の衝撃はいまでも忘れられません。当時こんな小説、読んだことなかった。 馳星周って何者?すごいのが出てきた!って。映画も金城武の、一番良い時代。山本未来も適役だった。 映画には描かれていないエピソードに、健一の生きることへの執着と切なさと寒気と・・・いろいろ 感じます。たまに読むと、あのときの、「なんじゃこりゃ!すごいのが出てきた!」の衝撃を思い出すんですよ。 | ||||
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前からほしかった、本なので満足しています、またよみたいのがあれば購入したいです。 | ||||
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この本を読み終えた日に、偶然TVで青龍刀を用いたアジア人の殺人事件がニュースで流れていた。 一見平和そうな日本でも、こんなノワールな世界が実在するのかもとゾクっとしました。 ハードボイル小説でも、愛を描いているのかと思って読み終えそうになっていたら、最後の1頁でビンタを張られた様に突き離されて、やっぱりネとショックを受けなかった振りを(誰も見てないのに)しました。 | ||||
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本作品は、主人公劉健一の歌舞伎町での危険な3日間を描いています。彼は普段故買屋として、中国人黒社会を器用に渡り歩いています。しかし、上海マフィアのボスの片腕を殺して行方をくらましていた、元相棒の呉富春が街に戻ってきたことで命の危険にさらされることに!ボスの目の前に富春を差し出せなければ、3日後には死体になってしまう。危機を乗り越えるために、頭をフル回転させる健一。同じころ、夏美という女が彼に物を売りたい、と電話をかけてきて、様々な経緯を経て一緒に行動することになります。 物語が進むにつれ彼女の正体も明らかになりますが、作品の佳境とも関わりますので、ここではカットしますね。また、作中では台湾、北京、上海など複数の中国マフィア同士の腹の探り合いがあったり、歌舞伎町で暮らす(ここでしか暮せない、と言うべきか)特殊な人間たちが至る所で取り上げられています。これらが、物語の味を引き立てるスパイスとしての役目を果たしており、この街を知らない僕や読者たちを引きこんでいくように思えました。 僕にとってこれはただのピカレスクではありません。健一、富春、夏美に共通するキーワードは差別。3人とも日本人と中国人との間に生まれ、どこにいても差別に苦しめられてきました(健一の場合は、父親が台湾人)。中国人社会での半々という差別用語が何度も登場し、幼いころから彼等の心を蝕んでいたことが、惨酷なまでに細かく記されています。富春と夏美を通して、中国残留孤児の過酷さも突き付けられます。 また、健一はところどころで、自分は歌舞伎町以外では暮して行けない、と語っています。僕は、物語を追っていくうちに彼の中にある弱さを感じ取りました。幼いころからの差別によって、人間はカモるかカモられるかの2択しか存在しない、とした信条、ゆがめられた判断基準は、最終的に歌舞伎町での生業として形をなしていきます。この街以外でのネットワークを知らず、街から離れてしまえば生活が成り立たなくなる。彼はおそらく、歌舞伎町から出ることに恐怖を抱き続けているのではないでしょうか。かろうじて自分の存在意義を感じることができ、上手くやっていける環境を変えようとすることは容易ではありません。ましてや、健一のように幼いころから疎外され、心に闇を抱えた者にとっては、さらに難しいのではないでしょうか。 物語の後半には銃撃戦が至る所で展開され、予想外の結末へと動き出します。詳しく書くわけにはいきませんが、読了後、楊偉民という台湾人黒社会の元締めのずる賢さが、僕の頭の中に強烈に焼きつきました。刺激が足りないなどと嘆いているそこのアナタ!そんな刺激に飢えたアナタにおすすめしたい一冊ですので、是非手に取ってみてください。 | ||||
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走ろうぜ、マージを読んで、再読。 当時、ハードカバーも買って読んだけどなじみのない世界なりに面白く読めた記憶を思い出しました。 まだまだ著者が歌舞伎町在住と思い込んでいる方も多いのでは?上手くは書けないけれど、動かす原動力のマージ然り、いろいろあって現在に至るという感じが素敵です。 読まないとわかりません。 読んでみて下さい。 | ||||
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台湾人と日本人を両親に持つ劉健一を主人公として、世界的な歓楽街・新宿歌舞伎町を舞台として繰り広げる中国マフィアの縄張り争いが本書のテーマである。数多くの人物が登場して、皆が嘘と裏切りを重ねあいながら、小説は進行する。本書を読み進むうちに、小説の結末が気になってくる。その結末は、私には想像できなかった結果であった。その意味で、本書のストーリーは読者を飽きさせず、どんでん返しが用意されており、非常に丹念に作りこまれている。 小説は、中国マフィアの歌舞伎町における縄張り争いや闘争にのみ焦点を当てているだけでなく、台湾と日本の二つの血を受け継ぐ主人公が、自らのアイデンティティーに悩んでいた様子も随所に描かれている。しかも、混血児の登場人物は、主人公だけでない。小説の別の重要な登場人物も混血児として登場している。複雑な人間模様も、本書のストーリーに厚みを与えている。物語の展開が読み通せず、かつ巧みであり、最後まで一気に読ませる作品となっている。 ただ、地名や駅名、地下鉄線名、特定の建物・施設名等が多数出てきており、臨場感あふれる描写になっているものの、東京の地理に詳しくない人にとっては、多数の不知の地名等が登場するで、煩わしさを感じている読者も少なからず存在したであろう。 本書の単行本としても刊行は、平成8年、つまり1996年であり、描かれている時代は1990年代をベースとしているため、現在の歌舞伎町の実社会とは幾分様子が異なる面もあるであろう。1990年代に中国マフィアが跋扈していたことは各種の報道等からよく知られており、当時の状況を今に伝えるフィクション作品となっている。 なお、本書は、作家・馳星周のデビュー作品であり、第18回吉川英治文学新人賞受賞作品である。(2015/2/8) | ||||
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歌舞伎町を舞台にしたマフィアもの。知っているようで知らない台湾・中国マフィアの世界、アジア最大と言われる歓楽街の裏側。個々のマフィアのディテールを生い立ちまで含めて丁寧に描くことで、スケールの大きさとリアリティを両立させるのに成功している。 ストリーのリズムのよさと、適度な複雑さもいい。 あえて指摘するとするとラスト。この流れで誰もハッピーエンドは期待しないと思うけど、それまでは毒をもって毒を制していた主人公が、最後にあっさりと毒の前になすすべもなくなるのは納得感がない。 | ||||
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ハードボイルド物。 仁義なき戦いみたいなヤクザ物を、舞台を歌舞伎町にして、登場人物を中国系マフィアにしたような感じでしょうか。 全体的な雰囲気はダークでクールでいい感じです。主人公の細かいエピソード描写など、キャラの掘り下げも丁寧です。ヒロインの夏美のツンデレぶりも可愛く書けています。 そういった点で、傑作といえるでしょう。 ただ、ミステリーとして読んだ場合、登場人物の行動が意味不明です。 主人公はトラブルに巻き込まれたのなら、妙な駆け引きを行わず、しばらく歌舞伎町から離れればよかっただけでは? 自分は歌舞伎町以外では生きられないみたいなことを言っていますが、ほとぼりが冷める程度の期間離れるだけで、万事解決したようなことだと思います。どんな不都合があるにせよ、殺されるよりはマシです。君子危うきに近寄らずが、クールな男の行動ではないでしょうか? 他の登場人物たちも、ただの凶暴な精神異常者だったり、妙に面子にこだわったり、すぐ流血沙汰にしたり、子供っぽいと思います。行動が不合理なのに、クールにかっこつけているキャラクターたちが、逆に子供っぽく見えます。マフィアというものはああいうものなのかもしれませんが。 簡単に解決できるのに、全員遠回りして、無駄な駆け引きを繰り広げ、見えない敵と戦っているみたいで、そこは違和感を感じてしまいました。 ハードボイルドというよりも、キャラクターたちが子供なだけでは? マフィアというよりも、中学生のヤンキー同士のケンカみたいでした。 | ||||
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なんて言えばいいんでしょうか。というより、何とも言いようがない。 そんな読後感です。 舞台は新宿。中国マフィアの渦巻く舞台に生きる半半の健一。福建、上海、台湾、北京。 それぞれの派閥が騙し合い、奪い合い、殺しあう。そんな舞台に生き抜く健一は、中国人と 日本人のハーフ。つまり半半。騙し合い、奪い合う中国マフィアのよく言うセリフは、 「日本人の考えていることはわからない。」そんな世界。 その健一に持ち込まれた難題。「お前の仲間、富春を差し出せ。」期限は三日以内。縁を 切ったかつての仲間を探し、そして富春を狙うグループに差し出す。奔走する健一は、様々な 思惑に翻弄される。歌舞伎町の裏の世界の魑魅魍魎。楊偉民、小民、元成貴、崔虎、黄秀紅、 そして葉。彼らの渦巻く思惑の中、出会った同じ半半の小蓮。 彼らの思惑の実現の舞台は小文の店。富春をめぐる陰謀の決着は..... とにかく引っ張るだけ引っ張って、最後の急展開がみものです。 騙し合い、信じ合い、愛し合い、殺し合う。そんな日常を余すところなく描ききり、 考えられるだけの、陰謀と裏切り。そして始まる世界とは.... ホモもあれば、近親相姦もある、壮絶な殺戮もあり、濃厚なセックスもある。ようやく 見つけた半半の信じる女も、信じていた弟も、いつの間にか渦の中に巻き込まれ、結果、 淡々とした日常を語ったのか。って感じでした。 ハードボイルドって言うんでしょうか。ドロドロの恋愛小説っていうんでしょうか。 何とも表現の仕様がない。とにかく渾身の一作。 よく振り返れば、自分の日常にもこんな話は山ほどあるかもって。そんな風に思い返して しまえば、何のことはない、この人たちの普通の日記みたいなものか。そういうには、 ちょっと過激かも。 とにかく面白かったです。90点かな。お勧めします。 | ||||
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這い上がり生き抜くために 信じられるのは自分の頭だけ。 まさに弱肉強食 気を抜けば死にゆくだけ。 ハードな世界なんだけど、つい憧れる。超クール。 たぶん、こんな主人公なんかじゃなくても こういう世界で生き、死んで行く人って多いのだろう。 ワタシのように、ゆる〜く生きている方が、 地球上でみたら希有なんだろう。 愛とか希望とか薄っぺらい歌や文章があふれる世の中で 主人公の厭世観がもの凄くリアル。 読みやすく、読み応えあり。 面白いです。 | ||||
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1996年ということで、15年前の作品だが、読み返しても結構面白い。 学生時代に読んで、それ以来、馳星周にはまったきっかけになった本でもある。 新宿を舞台にしたノワール小説なんだけど、主人公の心の機微が克明に描かれており、後登場人物がおりなす謀略がコンゲーム的で自分好みの作品である。 何度かの読み返しで気付く点も多く、飽きない作品だと思う。 マイナスポイントは後半からオチまでの疾走感がやや強すぎて、やや置いていかれた感じになってしまったこと。この辺は好みの分かれるところか? | ||||
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Wizardry小説アンソロジーで『酔いどれの墓標』を発表した作者の別名義の作品ということで手を出してみただけで、正直いってまったく興味のないジャンルだった。それだけに、どうしてああも夢中になれたのか自分でもわからない。現代日本を舞台にした犯罪小説だが、密度の濃い描写の為にまったく嘘くささを感じない。無駄な要素が一切存在せず、あらゆる情報が伏線として機能してくる。飽きる暇もなく展開される物語は加速度的に膨らんでいくが、最後は見事に収まるところに収まる。 この作品のベースには前述したWizardry小説アンソロジー収録の『酔いどれの墓標』のプロットがあることが最後まで読むことで理解できる。『酔いどれの墓標』を読んだことがある方には是非この不夜城も読んでみてもらいたい。 | ||||
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北方謙三の作品は胸が熱くなるハードボイルドですが、 馳さんのこの作品は体の奥から冷えるハードボイルドだと思います 読後は、強烈なニコチンを吸ったかのような 冷静さと、中毒性を与えてくれます 凄く好きです! | ||||
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歌舞伎町の裏の部分を舞台に、そこを牛耳る日本人ではない人種達の抗争劇。 それはあたかも民族紛争さながらで、台湾・上海・北京、そして半々の対立、 謀略、裏切り等のストーリ進行は非常にスリリングで、全く飽きる事があり ません。 主人公とヒロインの最終的な着地点も、驚愕の結末とも言えるし、しかし 物語の流れとしての終着点としては納得の行く当然の結末とも思えるし、 とにかく良く練られていると思います。 最近のノワールはグロな描写が多い者が主流となってしまっていますが、 本作は全くグロくなく、それでいてとても緊迫感があります。 金城武主演の実写版も見たくなりました。 | ||||
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小説はラストがっかりする事も多いですが、 最後まで楽しめました☆ 途中、登場人物が多すぎてこんがらまりましたが、 一気に読み切れました!! 不夜城おもしろかったです。 DVDも見てみたいです | ||||
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