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果てしなき渇き
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果てしなき渇きの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.97pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全96件 61~80 4/5ページ
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”渇き”という題名で、役所広司主演で、映画化されるということで、 読んでみました。 行方不明になった娘を、元刑事の父が追いかける、、というもの。 娘は、美人で、成績優秀で、品行方正だったはず。 主人公の気違いっぷりというか、壊れっぷりにも、 ストーリーを読んでも、全く共感できるようなところはなし。 仮に、自分の家族をまもる、、という大義名分であっても。 娘の、ほうも、同様。 日本版エルロイとか、ノワールとかの書評もありますけど、 冗談じゃないですよ。 エルロイは、暴力的であっても、グロくても、気違いじみていても、 もうすこし共感できるような筆致があるよね、、。 まあ、訳の分からない事件がおこる世の中ではありますけれど、、。 | ||||
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先に八神純子シリーズを読んでいたので少し残念な内容でしたが、まあまあでした。 | ||||
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深町秋生の小説は、アウトシリーズから始まってデッドクルージング、ダウンバイローと読んで来たが、今のところ、これこそが最高傑作です。 文体が下手、構成が下手、という欠点はもちろんあります。むしろ、現在でも決して文章は上手くない作者のデビュー作なのだから正直目も当てられないレベルです。 しかし、それが逆に、この暗い物語を書かずにはいられない、作者自身の抑えきれない衝動のようなものの現れに感じられて、味わい深い作品です。 主人公もダメ人間なら娘もダメ人間、ダメ父娘が周囲を巻き込んで身勝手に暴走し、悪意を振りまきます。それに巻き込まれて暴行、拷問を受け、さらには死んで行く周りの人々。 まさに果てのない渇きに満ちた世界です。 読後は、もちろん爽快感など一切もたらさず、ただ、殺伐とした殺し合いが繰り広げられているサファリパークを通り抜けたような感覚にされます。 とにかく、嫌な世界、暗い世界を覗いてみたい、という時にはお勧めです。 そして、この作品が真に輝くのは、作者のあとがきを読んだ時です。 作者はどうも、この暗い世界に共感を覚え、慈愛に満ちた世界を疎んじているとのこと。 これを読んだ時に、そんな陰鬱な人間が実在していることに私は強いショックを受けました。 ある人間が、暗い青春時代からいつまで立っても抜け出せず(暗いと言っても作者のブログなどを読む限りたいしたものではなさそうなのだけど)、三十路近くなってもなお引きずり、挙げ句の果てに不器用な文章で小説に叩きつけた……そんな過程を経て生まれた、いわば大事故の産物がこの小説なのだと、私はあとがきを読んで始めて気づいたのです。 後の作品(ダウンバイローを除く)に比べてもエンターテイメント要素の薄い作中の雰囲気からも、作者の焦燥感が伝わって来ます。 こんな小説を書くに至る原因となった青春時代を振り返るレポートがあったとすれば、間違いなく、作者の最高傑作となるでしょう。 小説自体の完成度はもちろん、この小説に共感の声を寄せる感想文・レビューなどもすべて、見逃せない大アクシデントであり、貴重な体験でした。 ダウンバイローと並ぶ傑作です。 ひねくれてはおらず、グロテスクな世界に共感できない方にこそお勧めです。 | ||||
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分冊する理由がないです。上下巻買うと1000円になります。1000円払うほどじゃない。 狂った登場人物ばかりで共感とは無縁。 グロい描写、レイプ描写もあります。 ノワールとしては馳星周ほどじゃなく失踪感より闇、絶望しかありません。 | ||||
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主人公の元警察官が壊れてます。 娘が失踪したり(ヤバい稼業を始めたのも)お前が原因じゃん。 こういう身勝手でとち狂った人間が実は好きだったりします。 娘の同級生によるモノローグも後味が悪い。 読了感は最悪ですが、最悪な人間は堕ちるところまで堕ちるしか行き場がない。 まさに因果応報です。 | ||||
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突如消えてしまった娘の行方を追う父親、というあらすじを読んで予想していた内容とはかけ離れた、救いようのない小説でした。 とにかく主人公が身勝手で最低で、最後まで感情移入なんてできませんでした。 読み返したいとは思いません。 | ||||
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上下2巻の本ですので、通勤途中しか読書時間のない自分としては読み終わるのに一週間以上かかりました。読み終えた感想としては、タイトル通り、何も得るものがありませんでした。ただただ暗くダーティーな人生を描いただけで、読者に何を投げかけたかったのだろうと、不可解な塊だけが残りました。出来ることならあの一週間を返してほしい・・・。 あとこれはどうなのかと思ったのは、女性器を表すひらがな4文字の言葉が、◯とかの「ぼかし」なしの4文字そのままで文庫本に活字として見たのは、私は本書が初めてでした。これで一気に気持ちが萎えました。言葉の暴力を投げかけられた感じでした。長い読書生活で初めてです。この辺は、出版社としてどうなんでしょう? | ||||
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もう狂っている人ばかりです。 なかでも、主人公の狂気ぶりにひいてしまいます。 一番狂気なのは、主人公である元刑事でした。 もとはと言えば、悪いのはあんただろうに。 後味の悪い作品でした。 | ||||
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もう狂っている人ばかりです。 なかでも、主人公の狂気ぶりにひいてしまいます。 一番狂気なのは、主人公である元刑事でした。 もとはと言えば、悪いのはあんただろうに。 後味の悪い作品でした。 | ||||
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馳星周の初期作品の様な救いのない話。疾走した娘を追って元警官の父が狂奔するが、その行く手には闇しか残されていなかった、という話。馳氏の影響を受けたのか、かなりのホープレスストーリーだが、単に気分が悪くなる描写も多く読後感も悪い。アクションなどの描写もそんなにないし、カタルシスを得る要素も少ない。感情移入できる登場人物も皆無なのが痛い。同氏の作品「東京デッドクルージング」を先に読んだが、こちらは軽妙なアクション小説で面白かった。昔の作品で粗削りの部分もあるのだろうが、私は好きになれなかった。 | ||||
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私は人間のダークサイドを扱った小説や映画が好きなので期待して読んでみたが、期待が大きかった分、失望も大きかった。 たとえば、暴力でズタズタにされた死体をモチーフにした芸術写真があるとする。芸術としてそれが人の心を捉えるためには、おびただしい血や臓物がつきつけてくる恐怖や嫌悪の先にあるものに触れ合えなければならない。美術作品の場合はアーティストの視点、美術的なクオリティなどの深さに作者の力量が試されるのだと思うが、小説の場合も同じような事が言えるのではないだろうか。 背徳や頽廃などダークな物語はテーマそのものが扇情的であるがゆえに、本当の意味で人の心に響かせるのはとてもむずかしいと思う。本作が追いつめられた人間のどうしようもない悲しさや、破滅しか救いのない孤独などを描こうとされているのだとしたら、残念ながら私には伝わってこなかった。そこに美しさを見いだせなかった。悲しすぎる事の、また壊れていく事の美しさを見つける事ができなかった。もし美しさなど感じてもらおうとは思っていないということならば、私はいったい何をこの物語に見いだしたらいいのであろうかと考えてしまう。 言い方が悪いが青年漫画週刊誌のバイオレンス物のような表層的な感じがした。 | ||||
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だって、そういう小説なのだから。 レビューの中で「不愉快だ」「残酷だ」との言葉も多いですが それはシュークリームを食べて「甘い」と言ってるのと同じです。 主人公も娘も嫁もみな常軌を逸しているとは思います でもそれは「渇望」しているからなんです。 じゃあ、何を? 結局のところ愛情に飢えているのでなく、刺激に飢えているのだと思います。 登場人物みんな同じ「渇き」です。 新たなる刺激を求め、暴走する人々、それを目撃したい読者。 読者もまた刺激を求めているんです。 もっと新しい場面、もっと新しい刺激 性急な思いに駆り立てられ、疾走感あふれる作品になっっていると思います。 僕自身、読んだのは数年前ですが、とても印象的でした。 ただ、再読するものじゃありません。 文体や構造もそれほど練られたものではないと思います | ||||
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自分はこの本を読む前に『ストロベリー・ナイト』を読んでいたので、 グロテスクな描写はそんなに気になりませんでした。 (『ストロベリー・ナイト』が、吐き気を催すような酷さだったので・・) ストーリー全体としては、本当によく構成されているなあという感想です。 父親の心情もさることながら、ラストまでのストーリーの運び方は非常にセンスがありました。 娘の失踪から始まった物語は、無理なく闇社会への突入へ進んでいましたし、 その時々に必要な登場人物も、きっちり役割を与えて登場させていた感が自分を唸らせました。 (たまに「この人必要ないんじゃないか・・」と思う人物を登場させる作家さんがいますので・・) ただ、みなさんが指摘しているように、主人公の人格の壊れっぷりは目に余るものがありました。 他者に対する接し方が狂っています。 あんな人間を元警察官と設定するなんて、作者は何を考えているんだろうと少し疑ってしまいました。 思い切って元極道の人とかにすればスンナリ読めたかもしれません。 また、娘の失踪や、その他自分の周りにいる人間に対する報復の理由はまあ納得できたのですが、 いかんせん主人公と娘の過去がエグイです。 ここに嫌悪感を抱く読者は多いかなと思いました。 でもラスト少し救われました。 なので☆4つくらいが妥当だと自分は判断しました。 | ||||
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このミス第3回大賞。 グロだってのは聞いていたけど、確かに最後の1ページで、不愉快ながらほう、と思った。 最後の最後に救いじゃなくてずどんと落とされた感じはすごいG。 でも、途中の女性への暴力シーンだとか覚醒剤使用のくだりは、いらないような気がするけど。 最後の1ページのための小説と思えばあの疾走する狂気も仕方ないのか? ただ、最後の1ページのガツン、というショックの大きさだったら、 むしろその前はさらっとしているほうがGはでかいのでは? 作品もきれいだし・・ということであたしなら、最後のGの大きさとしては、荻原浩の「噂」に、軍配。 | ||||
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終始救いがなく、且つ暴力描写の連発。 読後感の悪さは、作者の意図によるものであり、責めに帰すところではない。 現時点と3年前が交互に描写されており、伏線含め、読者を離さない工夫が為されていると思う。 ただ、主人公(?)の藤島の破綻しているといっても過言でない性格には、その背景が描かれていおらず、違和感を覚えた。3年前部分の語り手である少年以外、登場人物への感情移入は出来なかった。もう少しリアリティが出るような肉付けがあれば、良かったのではないか。 | ||||
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私も「かほひめ」さんと全く同意見です。 とにかく、暴力シーンや性的描写がきつく、父親の藤島が救いようのない人間に思えてなりません。 それでも、先へ先へと読み進めてしまうのは、どこかに必ず救いがあるはずだと思ったから…加奈子の心の奥が知りたかったからです。 そういう意味では、読者を惹きつける作品ではあると思いますが、心がへこみ気味の時に読むのは止めておいた方がよいかも。 | ||||
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暴力シーンや性的描写はとても生々しく、不快感を抱く人も多いはず。主人公の刑事藤島はこれでもか、というところまで堕ちていきます。しかしながら、読者をぐいぐいと引きずり込む凄まじいパワーと、圧倒的な破壊力を秘めた作品です。分かる人には分かるし、分からない人には分からない、そんな魅力を持ったまさに“問題作” | ||||
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衝撃的なプロローグから胸をえぐられるようなあらゆる暴力のオンパレード。「このミス大賞受賞」という帯にひかれて買ってみたものの、何度途中で読むのをやめようと思ったか。 元刑事の藤島は元妻からの連絡で行方不明になった娘を捜し始めます。しかし、元刑事とは思えないほどあまりに常識はずれで暴力的で、しかもなんだか性欲の固まりのようなこの男にまったく共感ができません。親ならもっと他の心配の仕方があろうかとも思いますが、離婚したのも警察を辞めるはめになったのも自業自得だと納得するほどまあ中身はぼろぼろの男ですね。 しかも描かれているのは、世の中の悪という悪を集めたかと思えるような裏社会。こんなものがほんとにあったらどうしよう、あるとするなら、死ぬまでそんなものとは無縁でいたいと思う、言葉では表現しきれない不快感があります。 それでも読んでしまったのは、娘の加奈子がどうしてそんな裏社会とつながりをもつようになってしまったのか、どうしてそこまで冷徹な人間になってしまったのか、二人の子をもつ親として興味があったからかもしれません。 この小説の行き着く先は、どこかにほんの少しでも救いはあるのか、吐き気がするほどの暴力描写に耐えながら(笑)最後まで読んで・・・ ああ、全てはこの最後のページのためだったんだな、と納得しました。この父親はとんでもない馬鹿で救いようのない親父だと思いますが、この男なりに娘を愛していたんだとわかりましたよ。 激しい暴力描写はとてもとても、と思う方にはおすすめできないんですが、ただ、読み始めたら最後まできちんと読んだ方がいいと思います(途中でやめると不快感だけが残るので)。最後まで読むと、ほんのちょっとだけ気持ちが持ち直しますよ。 | ||||
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父親が娘を女として求める心理描写が生々しい。確かに展開は早く、読み進めるのに困難はないが、最後まで救いを予感させるものはありません。 | ||||
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このミス大賞-第三回大賞。 ドラッグを部屋に残したまま行方不明になった娘。その父であり元刑事の藤島は必死に、そして狂乱の世界にはまりつつ娘を求め探す。娘と深く悲しい関わりがあった同級生の過去の話と現在の父親という二人の目線から、徐々に娘の姿が浮かび上がってくる…娘は何を考えて何をしていたのか。 とにかくグロいし暴力的・性的な描写が激しく生々しくて時折キツかったくらい。キツすぎて電車の車内で俺すげぇ顔してたみたいで向かいに座ってる人にチラ見されてた。でもそのくらいの強烈な描写が登場人物の人間味や恨みなんかを一層リアルに感じさせてるのかも。たまに出来すぎな展開もあったけど、それを気にさせないスピード感とスケールのデカさがあって最後までドキドキさせられる。細かい事は考えずに、酒でも飲みながら世界にどっぷり浸かって一気に読みたい一冊。 | ||||
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