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果てしなき渇き
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果てしなき渇きの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.97pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全40件 1~20 1/2ページ
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書かずにいられなかった後半、馳星周「夜光虫」に通じるエルロイ愛(特に「ホワイト・ジャズ」)が必然的に滲む。 | ||||
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ハードボイルドでありグロテスクでありクライムサスペンスでありとにかく出てくるやつみんな狂ってて一気に読んだ 描写がなかなかきつくて後味も良くないがしっかりとした読みごたえに満足 にほんはへんたいばっかりってわかるー | ||||
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大変面白く読ませて頂きまし、次の新刊に期待いたします。 | ||||
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映画を見てから気になって購入しましたが、面白かったです、、!綺麗だったし買ってよかった | ||||
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きれいだしはやかったしまんぞくです。 | ||||
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映画を見てから読んだが、原作のDEEPさに圧倒された。 | ||||
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役所広司主演の映画「渇き。」の原作本、是非一読あれ。この原作本を読んでから「渇き。」を観るとなかなかのリアル感を感じ取れます!狂ったお父さんに引き込まれていきます。 | ||||
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暗黒エネルギーの塊の様な小説である。それをぶん回すパワーたるや、凡百の作家が束になっても敵わないだろう。 作者自身の自伝的なストーリーを織り込みながら、物語は進んでいく。 家庭崩壊、愛娘の失踪、そこに絡んでくる裏社会。 国内でノワール小説と言えば馳星周がいるが、新時代のノワールと言えば深町で間違いない。 どこまでもどこまでも墜ちていく男。そこまで墜ちなければ娘にはたどり着けないのだ。だがどうして墜ちていくのか。作中では疑問符しか浮かばない。 ――ねえお父さん、一緒に地獄まで行こうよ。という声が聞こえてくる展開だ。「walk with me in hell」を歌うラム・オブ・ゴッドも真っ青である。 主人公は藤島だが、その実、真の主人公は加奈子でもあるのだ。彼女は自分を餌に父親にどん底を味わってほしいのだ。証言や回想にしか彼女が登場しないのに強烈な印象を残すのはその為だ。悪魔の出てこない現代版『エンゼル・ハート』と言っても過言ではない。 作家のデビュー作には全てが詰まっていると言うが、自身を暗黒の底に突き落とし、そこに宿るエネルギーを見つめている。凄まじい筆力(パワー)をもってそれを描写する深町には圧倒されるばかりだ。 この後の彼はキャラクターに主眼をおいたシリーズ物を連発している。商業的に作家として生きていくための戦略なのだろう。 それが悪いというわけではない。エンターテインメントとしては破格の出来だし、読んでいて忘我の境地に立たせてくれる作品にはそうそう出会えない。だがどうしても本作の様な傑作が欲しくて仕方ないのだ。 何年か、いや、十年に一度、実るか実らないかわからない暗黒の実。これを書くまで作者にどれだけの苦労があったのかは考えたくない。自伝的な部分を読むだけでたくさんだ。彼にとって救いのない時代。誰も辿り着けない暗黒面へと作者は根を伸ばしていた。そこから吸収した豊富な養分で暗黒の実(=本書の構想)はすくすくと成長していた。 いつかまた、本書の様なスリルとサスペンス、謎、暴力と破滅が待ち受ける強烈な一作を我々読者は待っている。作者の中で暗黒の実が育つのを楽しみに眺めながら。 | ||||
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ある悲劇的な事象が発生したとき、その周囲の人々は、自分との関係性を勝手に想像し、やがては自滅していくという物語でした。 藤島の、行方不明の娘を探す心理は理解でき読み進められましたが、やがて暴走がエスカレートするうちに、次第と馳星周のような、悪の教典の蓮実のような、サイコパス的人格が露見していく点に混乱してしまいました。 第三回「このミステリーがすごい!」大賞作品だけあって、最後まで面白く読めました。 | ||||
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心理描写が少ないとか動機が不純とかいわれてるけど、普通に読めば中学生でも気持ちを汲み取れると... たしかに多少理解し難いところもありますが、そこもこの作品の評価すべきところだと思います。 内容はあまりにも濃く、また非日常的なのに登場人物の感情が生々しリアルに書かれていて。フィクションと分かっていても、なんとなく現実味のある話に感じました。 | ||||
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大型トラックにドーンとブチ当てられたような、実に重量級のショックを受けました。 映画のほうを先に観たのですが、あのわけのわからない映画が、実は原作にかなり忠実に作られているということが、本作を読んでわかりました。 暴力的なセックスの写真を見て、主人公が勃起するというシーンがありました。 実は読んでいて、私も同じでした。 おそろしいです。 おぞましいことに、自分の中に暴力的な性へのあこがれ、みたいなものがあるということを、引きずりだしてしまう小説です。 一方、あまりの過激さに、とても万人に勧められる小説でないことも事実です。 | ||||
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雰囲気が映画『冷たい熱帯魚』にかなり近い。 最初のシーンで元妻が呼び出すところが非常に違和感。 主人公が崩壊していくストーリー展開が好み。 棟方と緒方だっけ?この二人の漢字が近過ぎて 混乱したのは俺だけ? 映画化されたようだがR15ってことは大分抑えたな。 普通に映像化したらR18の内容。エログロです。 | ||||
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人間の生臭いような目を逸らしたいような描写をあえて書き連ねるようにしていますね、残酷な話もエグイ話も数多と読んできましたがそういった作品でも省かれるようなあえて言うなら「人間性」を描いています。 主人公の行動言動心理、話の展開、家族間のタブー、人間関係の醜さ、暴力、性欲、獣性、目を逸らしたくなるような物に溢れて救いがたい、私も含めてですが多くの人が読んでいて不快な気持ちになるのでしょう。 深町秋生の作品は良くも悪くも娯楽性が強いものが多いですが、この作品は毛色が違います。 何度も読み返さなくても良いが読む価値はあると思えるようなそんな作品です。 父と娘だけではなく誰もが皆渇きにもがいているのでしょう。 | ||||
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映画だけでは語られてない部分が把握できました。 映画だけだと星は2つです。 | ||||
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なんとなく自分が好きな作品の傾向がわかった。 こういう穴が開いてて、そこに吸い込まれていったり、 傍から見てどれだけ愚かしくてもそこに飛び込んで行ったりする やつがいい。漏れないように塞いで回るだけのは大嫌いだ。 俺はここ最近は読み物は海外一辺倒で、たまに読む国産は 幼稚すぎて本当にげんなりさせられてたけど、こいつは悪くない。 ただ、シャブはずるいと思う。ってか大丈夫? | ||||
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ここの評価、低いですね。映画化されたし図書館では予約待ちが何十人もいるというのに。確かに内容は暴力とクスリと売春、腐った警察、イカれたガキども、悪魔のような少女。読んでても目を背けたくなるようなストーリー。でも目が離せないのは事実。私は久々に本を夜中まで一気読みしました。 | ||||
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中古ですがとてもきれいな状態でした。発送も迅速に対応していただきありがとうございました。 今回はですが映画の宣伝を見て興味をもちもした。個人的には決して嫌いではないですが、全般的にとてもダーティでエグイ内容なので、 年頃の子供の母親としてはかなりきつかったです。 自分の中ではこの主人公の父親とは役所さんがかなり違うイメージなので どう演じているのかとても気になりました。 | ||||
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映画(「渇き」)が公開されて話題になっていますが、父娘の話だったかな?? 単行本刊行時に読みましたが、男の子がメイルレイプされる話じゃなかったですか? 身も心もグシャグシャにされて帰宅し、親の心配をよそに復讐心に燃えて再び出かけ、また拉致され、またヤラれる。泣きっ面にハチとはこのことだね。リアルです。絶望の先にはさらに大きな絶望しか無いのが世の常、と云う大切なことを教えてくれます。絶望したくなかったら、「絆」を断ち切るしかありません。 それにしても、元刑事の父親なんて出てきたかな? まったく憶えとらんが。 | ||||
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この作品のストーリーテラーの一人である藤島は、正に絵にかいたような人でなしだ。自分の保身(社会的な地位ではない)のみを優先し、その為であれば家族を含め他者を激情のまま虐げ、それでいて、本人に全く自覚がないところが更に罪深い。 突如、別れた妻から告げられる娘の失踪。父である藤島はその時初めて娘の学校生活、交友関係、普段の言動含め、娘の事を何ひとつ知らないという事実を突きつけられる。自分と家族との埋めようもないどこまでも深い溝に気づきつつも、藤島は危機に陥ったであろう娘を必死で救う事で「良い父親」として振る舞おうとする。そうすることで、もう手の届かないところにいってしまった、懐かしいあの日に戻れるかのように… そう書くと、まるで家族の再生を描いた感動の物語のように聞こえるが、藤島の前に広がるのはただただ無情に広がる荒野であり、この世界に現れた地獄。 娘を探すうちに徐々に明らかになる闇は自分自身が無意識に目を逸らし封印した過去そのものの闇。その闇が娘を探す過程で徐々に浮き彫りになり藤島自身が闇に引きずり込まれる様は、サスペンス映画の名作「エンゼルハート」のようで、人間の弱さ、残酷さ、冷酷さ、浅ましさを如実に表している。 失踪した娘・加奈子が残した足跡から浮かび上がるのは優等生としての表の顔と、麻薬にかかわり、不良グループや街の有力者とつながる裏の顔。 守るべき存在と思い込んでいた娘が容赦なく突きつける数々の現実は、まるで父である藤島に「目をそらすな」と突きつける刃のようであり、一切の逃避を許さない苛烈さをはらんでいる。それはまるで、かつて「父だった生き物」への断罪のようだ。 加奈子は許さない。 自分自身を傷つけたものを。 自分が傷つけられた時に自分を見捨てたものを。 絶望の中でようやく見つけた小さな温もりを汚し傷つけ、自分から永遠に奪い去ったものを。 本当の痛みを理解せず、無責任な言葉を紡ぐものを。 物語は加奈子の煉獄のような復讐の炎に彩られ、多くの人間を地獄に引きずり込みながら怒涛の勢いで進み、読みながらどんどん世界に引きこまれる。しかし不思議な事に、この物語には読者が感情移入出来るようなキャラクターが一切存在しない。なぜなら本来感情移入すべき存在は、一足早く退場しているのだから。 この物語は断罪される側の物語。断罪する側は既に舞台を降り、断罪される側だけが永遠に踊り続ける世界。語り部の一人である藤島は突きつけられた己の闇に慄き、そこから逃避する為に救いを求めてもがき続け自分自身と他人を傷つけるが、そこから解放してくれる者も許しを与えてくれる者も既にない。 それはまるで、穴だらけの乾いた身体に渇きを癒す水を流し込むようなもの。飲んだ水は身体中の穴からダラダラと流れ出し、飲んでも飲んでもその渇きが癒される事は無いのにそれでも飲む事を止める事は出来ない。 「果てしなく渇き」というタイトルが意味するのは、永遠に求め続けながら、絶対に叶う事のない渇望であり、藤島が受ける罰。藤島が求める許しの言葉は永遠に彼の耳に届く事はない。それは永遠に満たされる事のない飢えに苦しみ続ける六道地獄のひとつの餓鬼道のようだ。 不思議な事に、非常に凄惨な物語でありながら後味という点でいえばけして悪くない。 小説にはいろいろな顔がある。幸福感に包まれる小説、思い出すだけで腹を抱える小説、温かい涙を流す小説、哀しく暗い涙を流す小説や義憤に駆られる小説、心躍る小説、心が重くなるような小説。そのどれもが人生の疑似体験であり、めくるめく冒険である。 そういった点でこの作品は、怒涛の展開、スピード感溢れる文体、敢えて語り部を二人にした世界観、文章の揺れで表現した一人称故の精神の不安定さなどひとつの小説として非常に高いレベルの冒険だと思う。 それが証拠に、この小説は一旦読み始めると、どれだけ嫌悪感を抱こうとも途中下車は許されない。 好きか嫌いかは人それぞれだけれども、最後まで一気に読ませる文章の熱さ、リズム、疾走感という点で間違いなく面白い作品と言える。 いったい主人公は誰なのか? それを読み解き、行間を読むようにするだけでこの物語の見え方と印象はガラリと変わってしまう。 ちなみに語り部である藤島と瀬岡はそのどちらもが主人公でなく断罪されるべき罪人。 特に瀬岡は一見すると被害者のようであるが、その実、加奈子の憎悪を一身に受ける罪人である。 彼の罪は何なのかを考えるのもまた、この小説の面白さなのかもしれない。 | ||||
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映画の賛否両論が気になって 自分はどちらの感想を持つのかな?と思い観に行きました。 映画は暗く救いがなくグロいシーンもありということでお薦めは出来ない。 学生に見せるべき作品ではないと思いつつも 個人的には好きな作品でした。 なので映画との差異が気になり読みたくなって購入。 映画と小説どちらが好きかといえば小説の方が好き。 設定で決定的な違いが一つあり、それが映画と小説の印象を大きく分けていると思う。 どちらも良い作品だと思うが前述の通り、人にはお薦めしないです。 | ||||
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