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そのマンション、終の住処でいいですか?
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そのマンション、終の住処でいいですか?の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.62pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
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都心の一等地にあるデザイナーズマンションでも、そのデザインのために住みにくかったり、裏にもっと欠陥が隠されていたり、色々と問題があるんだな、と思いました。また、デザイナーの思いやその家族や周りの人達の人生も関わってきて、建物と人の人生はリンクしていることがわかりました。 | ||||
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ページをめくるのが楽しみで自分もおっぱいマンションの住民になった様な感じです、 | ||||
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冬シーズンのドラマ「三千円の使い方」が面白かったので同じ原作者の著書を探していたところ、気になるタイトルだったので購読。 マンション、終の住処、この二つのワードは見逃せないものだった。一等地に建つ芸術的なマンションに住むというステイタスと降りかかる不具合の中で生活するという現実、残すか建て直しか、その中で繰り広げられる人間模様、建築や不動産の知識も織り交ぜながら、よく調べ上げて書き上げられた小説と思います。ユーモアもたっぷり。他の作品も読みたくなりました。 | ||||
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終の住処というものにすごく関心があった事、読みやすい文章という事もあり、あっという間に読み終えました。 想像していた話とは少し違うな、という印象ではありましたが、いろいろな事を考えるきっかけにもなり、最後は少し切ないような気持ちになりました。 好みはあるかもしれませんが、私は好きな作品です。 | ||||
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あるデザイナーズマンションをめぐってのいろんな人たちの「カルマ」とでもいうべきものが入り交じり、それがどれも自分にもあるな~と思い、ぐいぐい読んでしまいました。 とくに、これから壮年といった年代にはいる人にはとても感情移入しやすいのもあるかと。 | ||||
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小説を読んで得る読後感も色々あるんだけど「こんちくしょう」と吐き捨てたくなる作品ってのは中々に珍しい。それも自分の醜悪な部分に光を当てられた様な不快感がその根底にあるとなれば、だ。最近ちょこっとハマっている作家・原田ひ香の作品の中からタイトルの独特さに興味を惹かれて手にした本作だけどエグみがかなり強かった事だけは予め申し上げておく。 物語の方はある種の連作短編形式っぽい構成なのだが、赤坂ニューテラスメタボマンションという名の築45年を経て老朽化しまくったマンションを軸に展開されている。このマンション既に物故している有名建築家・小宮山悟郎なる人物の設計したものだが、70年代に持て囃されたメタボリズムなる様式を用いており住む事自体がステータスとなったという曰く付きの代物。 ところが建築家の美意識が反映され過ぎて雨どいすら設置されていない物だから老朽化した今となっては入居者たちが住む部屋は室内にカビが生えるわ、窓の隙間から雨漏りがするわというロクでもない状態に。そんな建て替える以外にどうしようもなくなったマンションを巡って登場人物個々の思惑が交錯し、建て替えの行方は住民会議での決着へ持ち込まれるが……というのが主なあらすじ。 こう書くとよくある住人間の揉め事を主軸に描く作品なのかと思われてしまうかも知れないが、読んでみたら事前の予想とはかなり毛色が違った作品に仕上がっていた。第一章は設計者である小宮山悟郎の一人娘であるリノベーションの専門家・小宮山みどりを主人公としているのだけど、彼女自身は自分の人生を振り回した事で父親を毛嫌いしておりマンション自体にも執着が無い人物として描かれている。 そんな彼女が父親の右腕として長年働いてきた建築士・岸田の勧めというか半ば懇願に負ける形で久しぶりに昔住んでいた父親のマンションを訪れてその意外な良さを認める事で第一章は幕を閉じる……正直、この時点では「ん?これは何を描きたい作品なのかな?」と作者が描きたい物が読み取れずかなり困惑した。 困った事に本作は困惑しながら第二章以降を読み進めると、ますます困惑の度合いが増す。定年退職後、妻から近隣住民から学生運動家崩れとして侮られていた事を告げられた理科教師の市瀬、岸田の妻で小宮山悟郎の成り上がり根性を侮蔑しながら娘の婚約者の裏切りに頭を悩ます香子、元は売れない役者で若い娘にしか興味を示さないパトロンからマンションを買って貰ったは良いが捨てられた女・宗子とあまり接点の無い人物を軸に語られるので話の行き先が全然見えてこないのである。 たぶん、引っ掛かる人はここでかなり読み進めるのに抵抗を感じるだろうなあという印象は否めない。自分自身、第三章の香子のダラダラした語りに飽きてちょっと頁を捲る手が止まりかけた。そういう意味でこの作品は決して読み易くは無い。 ただ、読み進めていると心の中にモヤモヤと別の意味で引っ掛けるモノが湧いてくる。上に挙げたみどり以外の人物は見事なまでに「俗物」丸出しなのである。学生時代、助教授だった小宮山悟郎のゼミに入れて貰う事を望みながら相手にして貰えなかった鬱屈を抱え続ける市瀬、栄達の為には名前を捨てる事に躊躇しなかった小宮山悟郎を侮蔑しながら自身が娘の結婚相手には拘る香子、自分が捨てられた女である事を他の住人に知られたくないがあまり、パトロンを死んだ事にしていた宗子……揃いも揃って噎せ返るほどに俗物根性剥き出しなのである。 が、この俗物どもを遥かに上回るのが舞台となるマンションを設計した小宮山悟郎だったりするのだから堪らない。「建築は口と血でするものだ」と師に嘲笑された屈辱感をバネになりふり構わすのし上がろうとした男の作り上げたマンションが後の世に住人となった俗物どもを振り回していた事が明かされるのだから毒っ気が半端ない。 しかもその究極の俗物を傍で支え続けてきた男・岸田の最後の目論見が小宮山悟郎の「真の作品」の前に覆される様がオチになっているのだから唖然とさせられた。俗物性から少しでも解放されただけでマンションに集った俗物連中とはここまで立ち居振る舞いに差がでるのかという驚きと同時に自分がどうあがいてもマンションの俗物の側だと思い知らされたような気がしたからである。 ……冒頭で申し上げた「こんちくしょう」という読後感はだいたいこの辺りに根差していると言っても良いだろう。ストーリー的には若干取っ散らかっていて読み易いとは言い難い上に読後感も良いとは申し難いのだが、それでも「俗物とは何か?」を見せ付けてくる一風変わった作風に「こういうのもありなのか」と唸らされた事だけは否定できない。そんな一冊。 | ||||
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有名建築家による中古マンションの建て替え運動についての小説。 各登場人物のそれぞれの強い情念のようなものが伝わってきてあまり気持ちのいいものではなかった。 人間の醜い一面を見た思いで、暗い気持ちになってしまった。 ラストも何のひねりもなく退屈な小説だった。 | ||||
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期待外れ | ||||
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『三千円の使い方』でこの著者のことを知り、興味があったので購入。『三千円の使い方』がわたしにとって面白かったせいか、本作品はドタバタ、ごちゃごちゃした感じで好きになれなかった。自分自身が先入観を持っていたからかもしれないが…。 欠陥住宅の問題をいろいろな視点から描きたかったのかもしれないが、それはわかるが、ごちゃごちゃした感じと何か物足りなさを感じる作品だった。 | ||||
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「赤坂ニューテラスメタボマンション」という有名建築家によるマンションは建設当時は画期的だと騒がれたが、実は欠陥住宅であることが判明し、住民から建て替え騒動が巻き起こっていく。 有名建築家の娘だが、父の建築物に興味がない娘、大学時代の挫折を忘れられない元教師、建築家の弟子であり右腕の男、ある秘密を抱えてマンションに住み続ける元女優。 マンションに関わる様々な人物の人生を振り替えながら、マンションに対する想いや未練などが描かれていて楽しめた。 ただ、個人的には読後感がいまひとつだった。盛り上げるだけ盛り上げておいて、ちょっと残念な終わり方に感じられたし、市瀬や宗子のその後がどうなったのかも知りたかった。 また、タイトルも「そのマンション、終の住処でいいですか?」というのは、本書の内容とそぐわないように思う。 | ||||
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題名から垣谷氏のような内容を想像してましたが、ちょっと物足りなかったです。まぁ同じような展開ならパクりと言われてしまいますもんね。いつもながらラストに救いがある作家さんで読みやすいです。 | ||||
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期待はずれでした。 | ||||
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私自身もかつてマンションの建て替えに数年かかって苦労したことがあり、てっきりその手の人間関係のドロドロした憎悪を描いた作品かと勝手に期待して買ったのですが、住人同士の対立はささっと描かれてるだけです。メインはマンション(中銀カプセルタワーがモチーフ)を設計した故人の有名建築家の娘やら助手やら交錯した人々のストーリーです。マンション建て替えの勉強になるかもと期待して買うと空振りしますが、小説としてはとても面白くて時間があっという間に過ぎました。 | ||||
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