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二重奏



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【この小説が収録されている参考書籍】
二重奏 デュオ (講談社文庫)

二重奏の評価: 4.00/5点 レビュー 4件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(5pt)

自然な運びー赤川ワールドー

二重奏というのは、被害者の奏でる物語イコール加害者の奏でる物語だと思う。
作者は三毛猫シリーズから500冊描きあげたということで改めて見直させて貰った。
それは、極端な推理運びではなく、また極端な悪人や残酷さもなく、普通な人々の物語を紡いでいるからだ。
 
 そして、罪を犯した人や被害を受けた人等、ちっとも後味の悪さがないからだ。
難しいことだ。無駄な言葉も一切なく、会話で登場する人物をうまく描く所が絶妙。
 
 一見香子を主人公にしているが、実は辻山夫妻の捩じれた関係が最後まで続く。
しかし、その罪も徹底して暴くことはせずにいるのも安定した推理物語の要因になると
思う。弱く幼き者や少女を救う香子も、単に予知力だけ持たせるのではなく成長させて
いる所が作者らしいと思った。
 
 時々、この地で文楽を鑑賞されたりする作者は、徹底的な悪を演目としない文楽の古き
良き芸能にも通づる作風を感じる。またクラッシク好きな作者は、香子にピアノを演奏させる所も爽やかな運びだ。すっきり運ぶ物語は作者ならではのこと。
 
 やはり昔に戻り、作者の本をたくさん読んでみたいこの頃です。
 物語で時々笑いがこみ上げて来るのも魅力だった。
二重奏 デュオ (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:二重奏 デュオ (講談社文庫)より
406275603X
No.1:
(5pt)

人の心の闇

人の心の闇を描いた作品かもしれない。
幽霊と言葉をかわし,これから起きる事件の映像が目に浮かぶ。

会社を経営する叔母。母の兄弟だったその夫。
二重奏は,最初は従姉妹と,次は従兄弟の恋人と,そして助けた女の子と,最後に腹違いの娘と。

実は,叔母との二重奏がここから始まるのかもしれない。
二重奏 デュオ (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:二重奏 デュオ (講談社文庫)より
406275603X

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