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魔法使いクラブ
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魔法使いクラブの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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細かい描写では、共感できる部分もある。 が、全体として主人公には共感できない。自分を甘やかして、そんな自分を責めることもしなければ、そうかといって正当化することもない。 作者さん、ちょっとくらい考えさせなさいよ、と思ってしまう。 主人公以外の登場人物は、キャラクターに深みがなくシンプル。 前半では、普通の子供たちの心の機敏を描いているのかと思いきや、最後の方では、あまり普通ではない展開をしていく。そのせいか結末は、余韻を残すというよりは、とっ散らかって収拾つかなくなったかのような終わり方だった。 | ||||
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可愛らしい表紙とタイトル、そして裏表紙のあらすじを読んで購入したのだが、読了して激しく後悔した。 少女が色々な事を経験して成長していく物語だと思ったのだが、これは酷い。この主人公は、自分がどうしたいか分からず、自暴自棄になって、ただ流されているだけだ。この状況が「揺れ動く少女の心」だとしても、「自立の物語」などでは決してない。 | ||||
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内容がつかめず、結局買って読んでしまいました。途中、村上春樹氏の「ノルウェーの森」が浮かんできました。表現できないような孤独感。わかるなぁって人もけっこういると思います。 結仁を囲む環境はあまりに俗っぽく、結仁の純粋な気持ちとだんだんズレてくるのもわかる気がしました。ただ、結仁には兄弟がいるし、葵や史人もいる。その有り難さに結仁自身が気づくまでには、もうちょっと、彼女が自分の足で人生を歩いてみる必要があるのかも。 最後の一文を読み、少しほっとして本を閉じました。 | ||||
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最初児童文学かと思いました。 でもだんだん文体が覚めてきて 醜い現実をえぐり出すように。 ただ第一章が長くて、眠くなりそうでした。 あと第二章と第三章も、いかにも安物ドラマに ありそうな設定で、読んでてがっかりでした。 ただこれだけの分量の小説を最初に狙った設定で 描き続けた筆力には脱帽です。 もう少し救いのある最後だったら良かったと 思います。愛の無い話で、あれはあれで有りかと も思いましたが、いかにもあれでは安物ドラマのエンディングです。 | ||||
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一気に読み終わりました。とても素晴らしかった。 学生時代に感じていた、あの閉塞感がリアルによみがえってきて少し息苦しかったけど・・・。 環境が変わったって、どこにいたって、自分で自分を変えようと行動を起こさなきゃ、 何にも変わらないんだよなぁ。 ラストの展開は、彼女が自分の足で生きていくために初めて取った「行動」なのだと、 希望に繋がる逃避なのだと思いたいです。胸が痛い物語でした。 | ||||
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青山さんの本は結構読んでますが、 こんなロマンチックな作品も書けるんだ!と正直びっくり。 彼女独特の歪んだ感じ、斜な感じ、俯瞰した感じをを期待していただけであまりロマンス的なことは期待せずに読んだのですが、 展開はなかなか予想しにくく、 読み終えたあとは、ほう、、、となってしまいました。 「かけら」が今ひとつだったので今回は本当に期待せずに読んだのですが、 ちょっといい旅行でもしてきた気分です。 自作にも期待。 | ||||
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本の装丁が素敵だなと思って読んでみました。 しかし、予想以上に引き込まれ、共感するというか、「ああ、人生ってこんなかんじよね」と思い、結仁が愛しくなりました。 作者の力量の高さも評価したいです。 この作品に良い印象を持てない方は、きっと、幸せ(平凡?)な家庭で育ったのではないかと、思います。 | ||||
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ハッピーエンドものばかりの展開にあきあきしていた 私にとって、この作品はとても印象に残りました。 でも、「きっと最後はいい方向になるんじゃないか」と どこか期待してる部分もあったので、読み終わったあと もやもやしたというのが正直な感想です。 七夕のことがきっかけで主人公と友達だった子は 最終的に関係が修復しないところや、 契約のような約束をしたなかの3人の関係が 最後まで壊れたままのところが、 今まで読んできた作品と違っていて、新鮮でした。 それから、主人公の「好き」という気持ちが 恋愛の好きとはまた違った「好き」だという 複雑な「好き」という気持ちの描写が個人的に好きです。 きっとハッピーエンドで終わったなら ここまで心には残らなかったと思います。 帯の説明以上に深くて重い作品だったとおもいます。 本棚に一冊おきたい作品ということで★5です。 | ||||
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小学生4年生のころ、仲良し三人で結成した「魔法使いクラブ」 その年代なら当然区別ができるはずの現実と夢想をごちゃごちゃにしてしまった為にクラスから孤立する主人公。それは仲間はずれなのか、彼女が心を閉ざしているだけなのか、 魔法使いクラブの仲間以外に誰も心が開けなくなった彼女は中学生になり、夢想の世界から現実の社会へ飛び出せるような機会が何度も現れる、しかしその世界に留まった彼女は ますます夢想の世界に縛られ、「魔法使いクラブ」の仲間にさえ心を閉ざし、現実から逃避する。 そこに待ち受けている過酷な現実を見つめようともせず。 大人になっても「魔法が使えたら」と思うし「おまじない」「迷信」は気になる。 しかしそれが全てだとは思わない。 夢想の世界に生きている子を社会はつまはじきにする。 小学生の時に主人公がうけたしうち、これはよくある事だと思う。 しかし多くの人はそこから学び、本音と建前を使い分けるようになる。 そうできなかった主人公は社会からはじき出されてしまった。 多くの幸運になれるチャンスがあったというのに・・・ 読んでいてやるせない気持ちになった。 | ||||
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タイトルは実にメルヘンな感じなのだが、内容はわりと殺伐としている印象を受けた。(おそらく、そこがねらいなんだろうけど) 序盤は、違和感なく読めたけれども後半になると、感情移入しにくくなった。 大人になるにつれ、失っていくものや辛いことも増えていくのは分かるのだが、ちょっとマイナスな方向に偏りすぎな気がした。 もう少し「魔法」のイメージを活かしてほしかったと思う。 | ||||
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以前、FMラジオで「忘れていた学生時代を思い出させる」と、紹介されていたこの本。 先日偶然書店で目にして、購入してみました。 物語は三部構成、第一章から第三章までで成ります。 ただ、私はこの本を読んでいて、第二章の中盤から堪らなく鬱々とした気分になりました。 主人公の角来結仁、彼女の性格は見ていて正直苛立たしいものでした。 そういう主人公を書きたかったのは理解できますが・・・なんというか、残念 年を重ねるごとに閉鎖的になり、友情も愛情も失っていく様は、最早見ていられないものでした。 それでも最後のページまで読み続けたのは、彼女が変わってくれると信じていたから。 結末は言いませんが、読後感は今まで読んだ本の中でも圧倒的に悪いものでした。 「こういう物語」に「こういう感想」を書くのは正しいモノとは思えませんが、一筆書かせて頂きました。 | ||||
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坂の上の雲をめざすことなど考えられなくなった、現代の青春物語。結仁(ゆに)ら3人は何一つ隠し事のない仲好しで、心を合わせれば願いが叶う魔法を信じる小4だった。幼き日の夢のような友情はいつの時代にも脆いものだが、それに代わる大人への世界の確かな手応えは、坂の上に出ようとしても今は決して見えてこない。何よりも足場とすべき家族自体が脆かったのだ。結仁は中学を経て高校へと辿り着き、物語は初めの印象に反して、気が滅入るほど悲しい展開に陥いる。読後に振り返ると、それらの伏線はそもそも中2や小4の頃に巧みに張られていたことがわかる。それこそが作者の並々ならぬ力量であり、現在を深く捉える感性なのだろう(書籍の帯の表現は、内容を正しく表していないと思える)。 友達も家族も恋人も勉強もスポーツも(結仁が得意だった)絵も、現実にあるものは虚ろで、多くは心を届かせる確かさを示してくれない。リストカットの無数の傷口から紡いだら、こんな現代の若者の物語が出来上がるような感じで…。けれど、私たちにとっては正にこれこそが現実なのだ。 | ||||
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