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月の立つ林で
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月の立つ林での評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.28pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全35件 1~20 1/2ページ
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たしか、棋士の渡辺明さんの紹介で知りました。 全体ほんわかしてるんだけど、読後感、良好でした。 続編、楽しみです。 | ||||
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今まで読んだ本のなかで、最高によかった。感動しました。 | ||||
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「これからどうやって生きていったらいいんだろう」とか、「俺の(私の)居場所は、この世の中にあるのだろうか」と不安に駆られている登場人物たちに向けた、「あなたの居場所、ありますから」「あなたと繋がっている誰かが、きっとあなたの手助けとなってくれます」てな、そんな作者のメッセージを感じました。 そして、登場人物たちがどこかで繋がってる五つの話には、どれも胸にじんわりと沁みる温もりがあって、話のどこかで、必ず一度は目頭が熱くなりました。 著者の作品では、先に読んだ『赤と青とエスキース』(PHP文芸文庫)がとても素敵な、胸熱くなる逸品でしたが、本書も魅力的な一冊でしたね。殊に、登場人物たちが連作短篇的に繋がっているその繋がり具合が、なんかとてもいい感じで、胸がほっこりするんだよなと、すっかり気に入ってしまいましたよ。 あと、本書に関しては、ポプラ社の単行本の表紙カバー、ペーパークラフトのデザインと肌触りが素敵だなと、好印象を持ちました。 | ||||
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若い頃は誰でも輝くものに気を惹かれる。その状態である自分にいつ気付けるかで人生の形は変わるものだと思う。 この本に出てくる人は皆素晴らしく、体験から得る学びを自分の中に取り込むのが早い。 本当は、それぞれの主人公は心に何かをかかえた時を過ごし、苦労して、何度もチャンスを逃し、やっとキッカケを掴んだのだろうなと思う。 ひとりひとりの長い長い物語も読んでみたいと思いました。 全ての事象が出てくる人物にそれぞれ関わってくるけど、都合の良い繋がりなんかではなく、世界は確かにこうなってる。 これは月から見た、地球に住む人間たちの物語だ。 とてもいい本でした。 | ||||
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1章の樋口さんの言葉や、4章の終盤のやりとりが特に印象に残りました。 青山美智子氏の小説を読むのは、 『木曜日にはココアを』『月曜日の抹茶カフェ』『お探し物は図書室まで』 に続き、4作目。 青山氏の小説は、各章が独立しており、 繋がりはあるものの全体を通したストーリーを噛み締めるというより、 登場人物の何気ないパワーワードを己の中で反芻したり、 各主人公が直面してる、日常的に転がってそうな問題に対する解を 己の中の感性と照らし合わせて、是非を問うような読み方をしていました。 そういう読み方より、この作品は伏線的な繋がりも強く、 全編を通して1つと捉えた方がいいのかもしれません。 『お探し物は図書室まで』では、各主人公に『気付き』やヒントを与える 小町さんというキャラクターが全編にわたって登場したのですが、 今作では、全編に登場するタケトリ・オキナ自体にも 大きなストーリーがあり、とてもよく出来ています。 1章の後、長らく音沙汰のなかった怜花が、 最終章に意外な形で登場したとき、思わず感動してしまいました。 読み終わって、なぜか真っ先に浮かんだのは、 佑樹って本当によく出来た男だよな、と。 彼のような明るさやモチベーションを持ち合わせたいものだ、と思いました。 | ||||
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それぞれの立場でポッドキャストの「ツキない話し」を聴くのですが、感動で涙が出てしまいます。一体ツキない話しを流しているのは誰なのか。感動の一冊です。 | ||||
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ストーリーに出てくる人が全てに繋がってて、読んだ後、当たり前の日常に優しくなれる気がした。ポッドキャストで色々聞いてみたくなったし、月を見上げたくなった! | ||||
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職場での人間関係につまずいてうつ向いてしまったり、運命に絶望したり、後悔してばかりの日常。それぞれの人々のショートストーリーが語られる。 共通するのはポッドキャストでお月さまにまつわる話をするタケトリノオキナを聞くことだけ。ウンチクだったり想い出だったり。寝るときに母に絵本を読んでもらってるようなあたたかいひととき。 しかし語り手もまた後悔していることがあったのだ。取り返しのつかない後悔が。 読み終えてから一筋の涙がこぼれていたことに気づく素敵な物語でした。この著者、鎌倉渦巻き案内書を書かれた人だったんですね。どおりで… | ||||
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初めて読む作家さんだ。連作短編集である。 ・誰かの朔 朔崎怜花は元看護師で、40歳を過ぎて仕事を辞めた。今は実家で家事手伝いをしながら仕事を探している。両親は元気だ。佑樹という弟がいて、劇団に入っている。今度、舞台で主役を演じることになって喜んでいる。怜花が20年近く勤めていた病院を辞めたのは、自分が看護師を続ける資格がないと思ったからだ。近野という新人看護師が入ってきて、杉浦という3年目の看護師が指導することになった。杉浦は愛想がなく、あまり乗り気でないように見え、近藤から杉浦とうまくいかないという相談をされた怜花。適切なアドバイスをしてうまくいったと思っていたら、事実は自分の認識とは全く違っていた。その後、看護師長には和恵という同僚が選ばれた。すっかり自信をなくし、退職したのだ。しかし、ブラックムーンストーンの指輪をネットで見つけたことから、気持ちが変わっていく。 ・レゴリス 本田は売れるお笑い芸人を目指してバイトをしながらピンの芸人として活動をしている。芸名はポン重太郎だ。ここに1章の佑樹が絡んでくる。ポンと佑樹は以前コンビを組んでお笑い芸人をやっていたのだ。その後、佑樹は劇団員になった。だが、ポンは全く売れていない。そんなポンが聴くようになったのが、タケトリ・オキナがやっているポッドキャスト、「ツキない話」だ。後の章で出てきそうな伏線も張られている。 ・お天道様 髙羽はバイクの整備工場を経営している。最近、娘の亜弥が信彦という男と結婚することになった。ここにも、佑樹が出てくる。そして、タケトリ・オキナのポッドキャストも。間接的にだが、ポンも登場する。髙羽と同じように、口下手で自分の思いを伝えられない信彦。2人は分かり合うことができるのだろうか。 ・ウミガメ 高校生の逢坂那智(あいさかなち)が主人公。高校を卒業したら家を出ようと思っていて、バイクを買い、ウーバーイーツでバイトを始めた。那智の同級生、神城迅の父親が佑樹の劇団の主宰者なのだ。それなりに重い話なのだが、人の善意を感じさせる短篇である。 ・針金の光 「誰かの朔」で出てきた、ブラックムーンストーンの指輪を作ったmiwaが主人公である。ジュエリーを手作りしてネットで売っている。最初は家でやっていたが、今は専用の部屋を借りて作っている。アクセサリーの本を出そうという話も来た。しかし、夫の剛(つよし)は「おめでとう」さえ言ってくれなかった。誘われてリリカというアーティストの展示会に行って話を聞くと、自分と同じ状態だったのだと気づく。ここにもタケトリ・オキナのポッドキャストがでてくるのだが、実は彼の正体は……。 月をめぐる知識を交えながら、5つの物語が進行する。深刻な話もあるが、読み心地は悪くない。前の短編に出てきた登場人物が後の章でまた出てきたりして、なるほどと思わせる連作短編集になっている。思わずホロッとさせられる出来である。 | ||||
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YouTubeでこの本を読んでいらっしゃる方がいてどんな内容だろう?と興味をひかれたのがきっかけで聞き始めました。短編集のような長編のような。作中、ポッドキャストで話される天体のお話はどれも興味深いものばかりでした。特に新月のお話が素敵でした。見えなくてもそこに確かに存在するものへの気づき。各章を聞き終えるたび、暖かい気持ちになれました。オーディブルで聞いて良かった点は、物語全体を通して重要な要素となるポッドキャストというツールを実際にナレーターさんが読み上げてくださることでリアルに体感できたこと。一方でそのナレーターさんの声の印象が強すぎて、ラストの展開を若干受け入れにくくしていたような印象も持ちました。ラストに関してはオーディブルではなく活字で読み進めていた方が良かったかなという感想です。それを差し引いても星5つ。素晴らしい作品です。 | ||||
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ゆるくつながる連作短編。 人の心に気が付くどの話も素晴らしい。 ラストの余韻を残す終わらせ方もベスト。 それぞれの人生のその先が明るいものに感じられてじんわりとした幸せに包まれる物語。 | ||||
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短編だけど、それぞれが繋がっている物語。月をテーマに、人間関係を月と太陽と地球のように例えて、ある距離感をもってつながって、お互いに光を与えて日常を過ごしていることを表現してそうな、綺麗な物語。ポッドキャストを使っているところが現代風で、最後で伏線を回収するという絶妙さと感動も呼ぶ物語。 | ||||
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知り合いの方に本屋大賞のノミネート作品を数冊お借りしまして、それぞれのレベルの高さに感銘を受けました。その中で上位に勝るとも劣らないこの作品が私には一番印象に残りましたので、レビューを書かせていただきました。 人生には決して、派手でドラマチックな事ばかりが待っているわけではありません。 日常をただ一生懸命生きているだけでも、それぞれの気持ちは傷付き、求め、時に気付かないままにも触れ合い支え合ってゆく…。そんな関係をこの小説は見事に描かれていると私は思います。 苦しみを抱えた人生。でも「苦しい」ということは、まだそれに心が残っているということ、と昔読んだ本にありました。簡単な事ではないですが、苦しみの対象に正直に向き合ってみる…もう一度。そんな事もえがかれているような気が私にはしました。 内容的には、私は第一章が良かった。もし第一章を読まれて「短編~?残念!」と思われても読み進めてください笑。 このかたの「赤と青のエスキース」も読ませて頂きました。同様にラストの驚きと(驚きという点ではエスキースの方が驚きました)、そのあとの静かな感動を覚えることができました。一言で言うなら「ああ、いい小説だ…。」でしょうか。 2冊ともおすすめしたいと思います。月の綺麗な夜にいかがでしょうか。 レビュー読んでいただきありがとうございました。 | ||||
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人生はなかなか自分の思い通りにならないものだ。本作品の登場人物も自分の生活に悩みを持っている。そしてポッドキャストの「ツキない話」を聞くことで、何か気付きを得る。月は毎日姿を変える。休みなく、文句も言わずに。そして月は自分だけでは輝かない。太陽があってこそ輝きを見せる。でも、新月には姿を見せないし、曇りや雨の日も姿を見せない。人も他人がいるからこそ輝けるし、たまには輝けない日もあるだろう。そして生活にまったく同じ日はない。月のように毎日姿を変えるのが人生というものなのだろう。変わることが当たり前だと気が付けるかどうかが人生を楽しくするコツなのかもしれない。 | ||||
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月は満ちても欠けてもそこにある。月を近くに愛らしく思えてきた。 | ||||
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この小説にある表現のように、太陽は明るすぎて、見ることができません。 一方で、月は愛でることができ、派手さはないですが、その移り行く様は飽きることがありません。 この小説はいくつかのストーリーが短編で描かれていて、それらが繋がっています。 その一つひとつは、ささやかな出来事に過ぎないませんが、だからこそ愛おしく感じます。 一つの物語の中に、「月は自らが輝いているのではなく、光を受けて輝いて見える。刻々と姿を変え る様子に、地球に住む私たち人間それぞれが想いを込める」というような一節があります。 静かで、控えめな、優しい光だからこそ、じっくりと味わうことのできる月明りにも似た小説です。 私の書評は”月並み” ですが、この小説のクオリティは”ツキ抜けて” いて、読んだ後に、温かい気持ち になりました。 | ||||
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もっとずっと読んでいたいと思える本… 人との繋がり方が最高でした。 短編だけど繋がってる…私の大好きな手法 ポッドキャスト…いいなぁ | ||||
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それぞれの話に出てくる人物が微妙に絡み合いながら進むストーリー展開が見事でした。見逃しそう日々の小さなしあわせに気付かせてくれる… 慌ただしい毎日に少し疲れている人にお勧めの本です。 | ||||
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即、読むべし。(家内が大ファンで絶賛しております) | ||||
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ツキナイ日はだれにでもあって ツキナイ日はきっかけやチャンスでもあって ツキナイ日は人々を繋げて ツキナイ日はストーリーを繋げていく そんな素敵な本でした。 是非多くの人に読んでほしいと思いました。 | ||||
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