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オール・ノット



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【この小説が収録されている参考書籍】
オール・ノット

オール・ノットの評価: 3.55/5点 レビュー 11件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.55pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(3pt)

オールノットとは何か?を検索してから読む

表紙デザインの色が美しいので本を購入。オールノットとはなにか?調べてから読みだした。
著書名にも惹かれますが、ストーリーも、はじかれることなく つながって、どんどん引き込まれました。
女系家族で裕福な人が世間に出たら こんな感じなんだろうか?と興味深い。
オール・ノットAmazon書評・レビュー:オール・ノットより
4065312191
No.3:
(3pt)

ディストピア小説で終わっていて驚き

古き良き時代の話かと思って読み進めると、最後は驚きのディストピア小説だった。
物語の核が今一つ不明確で、感情移入できない。
オール・ノットAmazon書評・レビュー:オール・ノットより
4065312191
No.2:
(3pt)

シスターフッドの限界とそれを踏まえての希望は描かれているけど

『終点のあの子』から読んでいたものの、『Butter』以降に漂うミサンドリー臭からしばらく距離を置いていた柚木麻子作品。今回の、貧しさの中で生きる苦学生である真央が彼女が働くスーパーで出会った、浮世離れしているけど何でも売れる不思議な試食販売のおばさんである山戸四葉。交流を深めていくうちに真央は四葉に彼女の全財産である宝石箱を手渡され……という題材に惹かれて購入。
私自身はロスジェネ世代とはいえ、真央のいいとは言いがたい家庭環境、家族の無理解、苦学や貧しさからくる可能性の狭まり、それゆえの余裕のなさや目先の価値に飛び付きがちな思考は共感できるし、描写の端々から感じる生々しさや逼迫がひしひし伝わり気詰まりになる程。だからこそ対照的に試食販売のおばさんこと山戸四葉の没落したとはいえ育った環境の良さから形成された丁寧な暮らしぶりや出来る範囲での最大限のノブレスオブリージュが美しいです。しかし、真央はコロナ禍という時流、それによる余裕のなさからくるひしゃげた気持ちと四葉の誇張癖気味な喋りからの猜疑心からか、四葉がくれた宝石箱の中身の買取額が期待はずれに終わったのを機に四葉と没交渉になっていきます。没交渉にはなったものの、真央はふとしたことから四葉のかつての友人だった昔はボーイッシュ美少女、今は自堕落おばさんな業田美亜子と出会い、山戸家の繁栄と衰退、山戸家の事業のひとつだった銘菓のパッケージモデルの性被害、その発端の画家を告訴したことにより決定打となった没落を知っていくという中盤以降の展開は、これまでの良く言えば結束力のある、悪く言えば弁当の蓋にこびりついたひしゃげた飯粒さながらのべったりしたシスターフッドやガールズブラボーな従来の柚木作品とは一線を画し、シスターフッドや勇気を出して行った正義が必ずうまくいくわけではない。しかし、それでも希望の光は灯っているという堅固な柚木麻子の意思と祈りを感じます。が、社会問題を詰め込み過ぎて、いくら戦後の昭和の歴史と共に栄えた山戸家の眩さや山戸家が週末行うパーティーの華やかさ、四葉が祖父母の体調を慮って拵えた滋養溢れるイギリス料理、山戸家を軸とした90年代のきらびやかな横浜社交界にふわふわと入り込む美亜子のしたたかさと刹那的なきらめきというスパイスをまぶしてもなお、ルサンチマンやミサンドリーがこぼれ臭うのは非常に残念だし、四葉との没交渉があったからこそ、四十路になった真央が貧しさのどん詰まりで可能性を狭めつつある職場の後輩に出来る限りでのノブレスオブリージュをしていくという終盤の展開と、その後の四葉の華麗なる復活を真央が意を決して動いたとあるアクションの副産物によって知るというラストがあるのはわかっていても、真央に対してのモヤモヤと怒りがわき、「たとえ少ししか足しにならなかったとしてもなあ、助かったのは事実だろうが!正直に打ち明けつつも助かりましたと一筆書いて菓子折りなり故郷の特産品なりネット通販で送ってきちんと礼はしろ!」とはしたなくも毒づきたくなりました。
作者自身の社会への憤怒はわからなくはないし、はっとする箇所は以前の作品に比べてあり、読み応えはあるものの、やはり『Butter』以降の作品同様にモヤモヤや疲労感が募り、星3つ。
オール・ノットAmazon書評・レビュー:オール・ノットより
4065312191
No.1:
(3pt)

楽しく読みました・ネタバレあります

面白い。面白いんだが、どうにもこうにも「貸した手も示した誠意も彼女に返って来ることはない」
部分がどうにも割り切れない
なぜなら彼女はなんやかんや言って『しっかり』してるから。なんとかしちゃう力があると思われてるから
…理不尽だ…
親切で手を差し伸べて相手から切られた時に、後悔はせず悲しみもしないとしても切なさは感じるだろうに
描写されていない「良かった元気だったんですね。あの時はごめんなさい」を想像し、その時その切なさはなかったことにされてしまうであろうことにやるせない不条理を感じる
よく、恩を受けたと思ったら他の人に返せばいい。という大変に美しいお返し巡りの考え方が世の中には在るけれど、自分は一貫して「恩は受けた者に返せ」派だ
面白いよ。楽しく読んだ。一気に読みだよ。でも一見気持ちの良いラストが自分にはもやもや度MAX
オール・ノットAmazon書評・レビュー:オール・ノットより
4065312191

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