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【岩井圭也】
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完全なる白銀の評価:
3.25/5点 レビュー 4件。 C ランク
Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです
平均点3.25pt
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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登山という行為
引き込まれる天才の苦悩
そこに登ろうとしているのが、藤谷緑里(ふじたにみどり)という写真家と、シーラというデナリ国立公園のレンジャーである。2人とも女性だ。シーラはリタという幼なじみが失敗し、行方不明になったデナリに登ろうとしている。
35歳の緑里は、この仕事を続けられるのは、43歳ぐらいまでだと考えている。植村直己も、星野道夫も43歳で亡くなったからである。
2人に友人、リタ・ウルラクは数々の山に登り、「冬の女王」と呼ばれたが、実際は大半の山に登っていない、という疑惑があった。シーラはその疑惑を晴らすためにデナリに登ろうとしているのだ。
リタはデナリの頂上で「パーフェクト・シルバー(完全なる白銀)」が見えたと言った。緑里の目的はリタが言った「完全なる白銀」を撮影し、彼女が登頂したのを証明することだ。
しかし、パートナーとなるシーラと緑里の間には心の溝があった。リタの登頂を緑里は少し疑っており、シーラもそれに気づいていたのだ。
緑里が疑うのにはそれなりの根拠があった。そんなちぐはぐの2人は、無事にデナリの頂上まで行けるのだろうか。
過去と現在が交互に描かれて話は進んでいく。商業カメラマンでも仕方がない、と思っていた緑里もリタから本当の夢を問われ、一流の写真家を目指すようになる。
登山という行為は、どうしたって人生を思わせる。登山家ではない私たちも、一歩一歩夢に向かって進んでいくべきかもしれない。そこには必ず足跡が残る。