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カリフォルニア独立戦争
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カリフォルニア独立戦争の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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元傭兵?特殊部隊?の主人公デズ(イギリス人)が米国カリフォルニア州を舞台にした陰謀を巡り、八面六臂の大活躍をするアクション小説。 小気味よく読み進めることができ、ハリウッド映画を見ているような感覚で楽しめた。 すでに同主人公の次作の出版も決まっているとのこと。楽しみ。 | ||||
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ホテルでたまたま女性ペトラを救った謎の男、デズモンド・アイロシウス・リメリック、通称デズ。 ゲートキーパー(門番)という数奇な職業に就く彼であったが、成り行きでペトラを救うために調査に協力することになるのだが、その先には恐るべき陰謀が・・・というストーリー。 最悪なのは、邦題でいきなりネタバレをしている点でしょうか。正直信じられないですよね、このセンスは。 どうしてこんな題名にしたのか意味不明です。 ゲートキーパー、で十分カッコ良かったのに。 内容的には、とても楽しめました。 根無し草のデズが成り行きで人助けをして陰謀を解決する点や、基本的に徒手空拳(銃はあまり使わない)で戦う点は、ジャック・リーチャーっぽい印象があります。 しかし、本シリーズのデズには、リーチャーにはないユーモアのセンスが多分に盛り込まれているので結構笑えます。 アメリカ人作家が、イギリス人の主人公を描いている点も妙味になっています。 ボリュームも十分だし、アクションシーンもそれなりにありますし、戦闘の描写もイケてます。 個人的には、是非続編の「Deadlock」も翻訳して頂きたい一作です。 | ||||
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"ゲートキーパー"という役割を担う歴戦のヒーローが活躍する話です。 序盤のアクションはとても魅力的。傑作の予感を抱きました。 高い戦闘技能を持つ主人公が偶然居合わせた戦闘的な場面で活躍し、やがて大きな陰謀に巻き込まれていく…典型的なアクション小説と見せかけて、実は主人公はあまり銃やナイフを使わない。(使えるだろうというイメージは持ちますが) そこがちょっと肩透かしというか、王道アクション小説を期待している読者には物足りないでしょう。 特殊部隊的な戦闘描写にわくわくするというような読書体験はできません。 しかし、キーパッド式の安物電子錠をメーカー隠しコマンドで開錠するところや正規使用者の入力を盗み見て桁数から警備状況を推理するところは、"ゲートキーパー"の凄腕をよく演出していると感じました。新たなヒーロー像が魅力的に描かれている。 背景や来歴が語られていませんが、主人公はおそらくイギリスの孤児院か修道院で育ち、フランス外人部隊出身(FAMASになじみがあり、多国籍な傭兵仲間がいることから)で、アメリカの軍や諜報関係で働いた経験もあると推理できます。 この辺、もっと説明してくれれば主人公の凄みがより味わえたのになあと歯がゆく感じます。 ここから後半のネタバレに併せてこの作品の短所を述べて、レビューを締めくくります。 最後の社内政治的な会話劇は、冗長で蛇足感があり退屈です。 主人公のモノローグ風にあっさりと済ませてほしかった。 政府中枢や関係機関の”高度な政治的判断”で救国の英雄に祭り上げらずに済み、影の立役者になるとか。 ヒロインの会社を救済する展開にしたかったのでしょうが、社内の口裏合わせで乗り切れる規模のやらかしで納めるのは、ちょっと尻すぼみに感じました。 面白さで一気に引っ張っていくにしては、あまりにも冗長でした。 総じて、序盤の魅力的な主人公像に惹かれいつかそれが発揮されることを待ちわびながら読み進め、冗長さに耐えているうちに完走してしまったという読後感を持ちました。 | ||||
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強力な主人公男性が現代的な要素を駆使しつつ最終的には身体的優越性に依拠して困難を変えいけるしていく。話の展開は面白い。主人公女性も毅然と知的で女性的でもある。この両主人公の絡みも大変スマートに処理されている。 それでいて邦題にあるような「独立戦争」は起きないのでなんとなくガッカリ。アクションとSFの違いか。 そう考えるとオチも予定調和的に感じてしまう。主人公女性がラスボスでも良かったと思うのだが。 | ||||
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先人のかたもおっしゃるとおりそもそもタイトル「カリフォルニア独立戦争」がちょっと?です。原題の「THE GATEKEEPER」のほうが手に取ってもらえる確率が上がるし、内容を説明してくれていると思うのですが・・・。 軍幹部、謀略説で煽るメディア、財界の大物、組織に潜む「白人至上主義」の協力者、他国の大使たちが練り上げた大がかりなクーデタ計画を「偶然」目撃したスーパーヒーローがほぼたったひとりで阻止に向かう、というお話です。素手での格闘は無敵、鍵のピッキング、コンピュータのハッキング、語学の才能、ギター演奏など羨ましいほどの完全な「文武両道」です。しかも氏素性が語られることはいっさいなく、シリーズ化に成功すれば「過去さかのぼり」の可能性も感じられます。 そしてこの手の小説常道の「初対面の怪しいひとを信頼して手を差しのべてくれる」都合のいい協力者も何人か現れます。 素朴な疑問です。「皿を洗うのは、どこか禅に似たようなところがある。」そうかな・・・。「ドラフト・ビールを注文した。(中略)ウマの小便の入ったボトルをちびちび飲んでいた。」アメリカンビールの悪口には同意しますが、ドラフト・ビール=(樽からジョッキにそそぐ)生ビール、との思い込みが強いので、瓶詰めのドラフト・ビールというのは想像しにくかったです。 | ||||
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「カリフォルニア独立戦争 "The Gatekeeper"」(ジェイムズ・バーン 早川書房)を読み終えました。 主人公はデズ(モンド)・アロイシウス・リメリック。彼は英国人なのかどうか?出自が不明ですが、超人ハルクのように豪傑でありながら、バンドでベースを弾き、ハッキングに優れ、とてもいいキャラクターを持つ最後まで正体不明のヒーローとして登場しました。彼は"The Gatekeeper"と呼ばれています。 デズが泊まるホテルで美しい女性が襲撃され彼女を助けたことでデズはその美女・ぺトラから手を貸してほしいと要請されます。彼女は或る世界的企業のCEOの娘であり、その襲撃事件の裏には極右、軍、大手メディアが関与する巨大な陰謀が隠されていることに気づくことになります。 まずは、この邦題は"キャッチ"としては有効なのかもしれませんが、ほぼネタバレですのでその許容範囲を超えているような気がします。「ゲートキーパー」のままが素敵だと思います。自分の発言によって(私もスリラーの一読者としての縛りから)ストーリーの詳細を語ることができなくなりました。 昨今の米国の姿が巧みに描写されているバックグラウンド。シャープなアクションが連続する前半に比して、そのスケールが縮小されシェイクスピア悲劇を見るような室内劇へと向かうストーリーテリングについては、全篇アクションを希望する私のような読者には少し肩透かしでした。 しかしながら、デズ(モンド)の正体が不明なままでは納得がいきません。次作の翻訳を心待ちにしています。 本書にはバイデンの前の大統領の時代の極端な「米国」が反映されています。KKK、ホワイト・プライド、アーリアン・ブラザーフッドを筆頭とするイカれた極右勢力。煽り立てるマスメディア。実際に起きてしまった2021/1/5の「連邦議会議事堂襲撃事件」。そこには悪しき白人優位主義と隠そうとすればするほど露呈する差別があって、その場所から遠ざかる努力がなくなってしまった時世界はより悪い方向に向かって振れていくことになるのでしょう。いかにそれらと戦うのか?どこにパワーを行使すべきなのか?常に問われ続けています。 | ||||
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