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(短編集)
中庭のオレンジ
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中庭のオレンジの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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月とコーヒーも大好きで、こちらも楽しく読ませていただきました。 オレンジの香りが本当にどこからか漂ってくるような…静かで不思議な世界観にどっぷり。 とても良かったです。 尚配送に関しては、他の方も書かれていましたが、カバーが切れていて、新しいものを再送していただきました。届いた際はチェックされた方がよいかと思います。 | ||||
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ショートショートよりも長く 短編よりは短い 1話が15ページ程のお話が21編収められた作品集です。 どの話も著者らしい奇妙な味わいを持ち 落ち着く環境でじっくりと味わいながら読んで頂きたい本です。 著者らしいトリッキーな遊び心が随所に散りばめられているのも楽しみの一つ。 そもそもタイトルのストーリーは各話の並べ方の伏線となっており あるいは、そのタイトルを音読したらニヤリとしてしまうものあり。 特にタイトルの1話は本好きに捧げる1篇ともいえる内容で 古い友人の記憶と同様に 本の記憶は想像の中で現実の事物と結びつき 爽やかな香り、そよぐ風、柔らかい日差から物語を感じる様を描いたくだりは 暖かいものが胸の内に溢れてくるような気分になりました。 -ただこの酒を飲めばいい そうすれば、頭の中で物語が始まるんだよ 変わった判型、厚さ、紙質、重さ。 書かれている物語と実にマッチしていて、違和感なく掌に収まり、ページのめくり心地が良い。 本というのは文字を伝えるだけでなく、触感を含めた五感に刺激を与えるものという著者の想いが伝わってくるようです。 | ||||
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戦禍での焼失を恐れて、オレンジの種とともに中庭に埋められた図書館の本。やがて本は土に還り、種は一本の木となり結んだその実は、物語の味がするという──。 もうこれだけで吉田篤弘さんの世界観にうっとりしてしまう。たくさんの物語が詰まっているこの本自体がまるでオレンジの木のよう。甘かったり、酸っぱかったり、苦かったり、かたちも大きさもバラバラの21個の果実。ページをめくる度に、瑞々しいオレンジの香りが漂ってくる。 個人的には『月とコーヒー』よりも好みの話が多くて、「ジョー・バンセン」「ミミズクの手紙」「常夜灯が好きな天使の話」が特にお気に入り。オレンジの木の連作短編も良く、最後の話を読んでから最初の話へ戻ると物語がより鮮明になり、わっ!と心が沸き立った。 頭で考えずに全部心に委ねて、たゆたうようにずっと読んでいたい。 | ||||
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