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(短編集)
殺しの掟
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殺しの掟の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.31pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
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若き頃鬼平と剣客商売は愛読していたが、梅安は読んだつもりで最初の二冊しか読んでおらず、このほど絶筆部分までを一気読み。そして世界から去りがたく、この短編集「殺しの掟」も読んだ。 先年、素晴らしいトヨエツ版映画で見事蘇った「梅安彦さん」。その豆腐を偏愛する彦次郎が、本書の「梅雨の湯豆腐」に、住まいもふさ楊枝作りもそのままに登場する。 しかし瞠目すべきは、この「彦次郎」は三寸針を使うのだ! なんということか。梅安は彦次郎から分離した男だったのだ! 本書での彦次郎は命を落とすが、かれから生まれた梅安に、梅安物では彦次郎がつねに寄りそい、ついには鍼を覚えて代診を務めるほどにもなり、そこに小杉十五郎をくわえ、目黒の新居でこれからも三人が暮らすのだろう⋯⋯と予感させるまま、最終作は絶筆未完となった。 まだ作者が「仕掛人」という単語を思いつく前の「仕掛人もの零」である本作は、音羽の半右衛門をはじめ、おなじみの元締たちも登場しつつ、素人の捨て身の復讐作も扱う。 読んで損なし、素晴らしい短編集である。 | ||||
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中が焼けが有りましたが読むことは出来ました。年数が経っているのでしょうが無いかな~と | ||||
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これは、ヤバイ本です。出だしから、内容が凄い。夜狐になると、ワルの絶頂。 音羽の半衛門が出てくる。正太郎さんが梅安を描く前段の本だそうで、そうですか? 仕掛人なる言葉もまだ出来る前の物語。しかし、凄いよ。何と❗彦次郎が殺られる。 | ||||
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『仕掛人藤枝梅安』の原点である短篇集。どの短篇も面白い。 | ||||
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闇の世界の殺しに関わる人々を、魅力的に書く、池波正太郎はすごい! どうしようもない「夜狐」のような小悪党や、「顔」のようなやるせなさ、「殺しの掟」「夢の茶屋」のようなプロの世界、全て登場人物が魅力的でした。 香具師の元締が何人か出てきますが、縄張りを仕切るだけでなく、機転が利き、その対処などもうならせるものがあります。 池波作品では、本の中で、何年もずっと人が生き続いているような気がします。 | ||||
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昔、紙の本で所有していたけれど、引っ越しを機会に売ってしまったのでトータルで3度めの購入。 やはり、「梅雨の湯豆腐」は最高です。 自分が梅安シリーズのファンだというのもあるけれど、さわやかにドロドロした雰囲気は池波正太郎ならでは! 是非、旅のお供にどうぞ。 | ||||
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ここが梅安シリーズの発端だったのですね。全編を彩る雰囲気はかなり陰惨というか暗いですね。どのストーリーも哀しいものばかりです。もっとも梅安シリーズの最後もかなり暗いですけど。たとえ話によってはそれなりのハッピーエンドが用意されていても、著者の描き方はかなりシニカルなものです。というわけで僕にとっては必ずしもあっという間に全編を読める作品ではありませんでした。 ここからスタートした仕掛人シリーズがあれほど継続されたのが不思議なくらいですね。ディテールと旅や梅安を囲む登場人物の増加で持たせたようなもんでしょうか。でも仕掛人の話というのはこのような描き方になってしまうのはある意味その本質からは当然なのでしょう。梅安シリーズの長寿はおそらくさまざまな要因が重なっての結果であり、必然的に最後はかなり破綻した構成になっています。そのため著者に相当のプレッシャーを与えたのかもしれません。 さて短い間に相当な数の仕掛け人ものを読みましたが、僕にとってはこのように一話で完結する短編の方が、引き締まっていて面白かったというのが正直な感想でした。 | ||||
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梅安の出ない仕掛け人の短編集です。 梅安シリーズで相棒の彦次郎が主役で登場する作品もあり、ファンにとっては嬉しい限り。 しかし梅安シリーズよりも重々しい雰囲気が漂う内容となっています。 | ||||
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池波正太郎氏の、鬼平・小兵衛・梅安とくれば三大作であり、私の大切な蔵書である。 とりわけ、梅安と彦次郎の掛け合いは、読む者にとっては血生臭い殺しの場面を救う 一服の清涼剤と言いたい。本編に書かれている彦次郎は、梅安に傾倒し、信頼し、当初は 別個の仕掛け人であったが、やがていつも離れがたい盟友となる。本編では、彦次郎は 優しげな、大人しげな、そして凄みのある殺し屋であるが、本編に先がけて短編の 「梅雨の湯豆腐」があると知って、その彦次郎に会いたい知りたいと本書を購入した。 短編集「殺しの掟」は梅安に至る先駆けであり、私の希望通り彦次郎を知ることが できたが、この本では彦次郎は殺されてしまう。彦次郎そのものの描き方も少し荒く 本編に至る成熟度はないように思えたが、こんなことを言ったら先生に叱られそうだ。 でも面白かった。他にも、香具師の親分など本編をにぎわすメンバーが出場する。 | ||||
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「梅安シリーズ」の原型というのだから、必殺仕掛け人シリーズのご先祖みたいな小説だ。 しかし、この頃というか、テレビ時代劇の必殺シリーズとは違い、池波正太郎の殺し屋が出てくる小説は、人情小説なのだ。 殺す側、殺される側、そして殺しを頼む側、それぞれの都合と事情を描いたうえで、依頼は実行される。 世の中に殺されても良い、死に値する人間なんて、いてほしくないのだが、池波正太郎の小説の世界には存在する。 どうしようもないヤツなのだ。いてはそいつに関わる人が災いを受けるだけ。 そいつはもう十分、この世で法外な極楽を堪能しているから、もうそれ以上生き延びる必要はない。 そんな人たちが消えていく。 | ||||
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九編からなる短編集。殺人の情景、背景を描いた作品。仕掛人や香具師の元締も登場するが、シリーズものではない。「藤枝梅安シリーズ」なら主人公の視点で読めばよいが、本作品は、外側から事件の経緯を見守るような心持になる。皮肉だったり、虚無的であったりとその色合いも様々で、池波作品の一面を知り得る。巻末に山本一力氏の解説ならぬ回想が付いているのも新装版ならではか。 剣客商売や鬼平などのシリーズ物に比べるとちょっと物足らない。 | ||||
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時代劇小説を始めて読みましたが、非常に読みやすい。 一口に「殺し」と言っても、様々な理由があって背景があって、殺し方が逢って、「依頼」するほうも「依頼される」ほうも「実際殺める」ほうも、それぞれの理由があって、そんな様々な世界が時には「悲しい結末」もあり時には「敵討ち」のようなものもあり時には「悪は罰せられるもの」と言う感じもありと非常に読み応えがあった。 | ||||
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梅安シリーズを読んだ上で、読んでおきたい一冊。 音羽屋半右衛門、西村左内、そして数々の仕掛人たちの生き様が 池波正太郎の筆で描かれてゆく・・・。 ただし、一篇だけ、いわゆる仕掛人が登場しないものがあるが、 それもまた味わいに富んだ殺しを描いている。 解説は、味わいには欠けるけどね。 | ||||
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