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ピカソになれない私たち



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【この小説が収録されている参考書籍】
ピカソになれない私たち (幻冬舎文庫 い 64-4)

ピカソになれない私たちの評価: 4.76/5点 レビュー 17件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.76pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全17件 1~17 1/1ページ
No.17:
(5pt)

思ってたより、人間味がある

才能とはなにか疑問を持たれている方に強くおすすめする一冊
ピカソになれない私たち (幻冬舎文庫 い 64-4)Amazon書評・レビュー:ピカソになれない私たち (幻冬舎文庫 い 64-4)より
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No.16:
(5pt)

泣けた

一色さゆりさんの小説は初めて読みましたが、エンディングに涙が出ました。4人の美大生と彼らにキツく接する教授の物語ですが、それぞれのキャラが外面、内面と丁寧に描かれていて、意外性や謎の伏線を巧妙に混ぜながら感動のエンディングへと進めていく構成が見事です。

森本教授が頭の中で碇ゲンドウになっていました。
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No.15:
(5pt)

突きつけたもの

タイトル通り、誰もピカソになれない、教員さえも、芸術を志すことの苦悩、芸術でなくとも。ここまでは流石にその道を経てきた著者ならではあろうと思う。これらの点以上に、現代の「教育」、そして「大学」に問題を提起していることが卓越的である。民主的な、ハラスメント指摘、そして調査。これが社会を変えることには間違いがないが、いっぽうで社会を萎縮させている。その姿を前向きに書いている。
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No.14:
(4pt)

駆け抜けるように読み切りました!!

装丁の表紙の方の作品を元々、知っていて、気になって読んでみました。

私自身、美大卒なので想像しながら読みました。のめり込むようにあっという間に数時間で読み切りました。

リアルではないかなぁということもありますが、小説なのでそういう事は気にせずどんどん駆け抜けるように読みました。
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No.13:
(4pt)

ミステリではありませんが

初読みの作家さんです。
ミステリでデビューされた作家さんだそうです。
本書はミステリそのものではありません。
しかし、話の進め方に、ミステリの影が見えます。

森本というパワハラの教授がなにをもくろんでいるのか?
五年前に事件があったというが、真相は?

といったところもミステリ的ですし、カードをわざと遅れて一枚、また一枚と出していって、「え、そうなの?」と驚かせるところもミステリ的だと思いました。

また、青春小説としても、絵画をめざす若者たちの苦悩が、読んでいるこちらにきちんと伝わってきて、切なかったです。

絵画に限らず、漫画でも、音楽でも、小説でも、創作に取り組んでいる若い人が読むと、共感する面が多いと思います。
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No.12:
(5pt)

人生の厳しさ

東京藝術大学を舞台としたストーリーで,主な登場人物は5人.1人は,周りからどう見られているのかを気にするあまり自分を見失う者,1人は,自分だけの世界観を表現しようとあらゆることに挑戦する者,1人は,他の者よりも絵に対する執着が弱く,自分のやりたいことを模索する者.1人は,自分の感じるままに絵を描く自分の世界を持った者.そして,その4人が在籍するゼミの教授.この教授のパワハラたるものこの上ない.
日本最高の美術大学である東京藝術大学に在籍することからくるプレッシャー,芸術で食べていけるのかという不安,他人の芸術の才能に対する嫉妬等,いろんな感情が入り混じったストーリーである.その中で葛藤しながら懸命に生きる大学生に心を打たれた.
自分には才能がないから…と諦めてしまうこともある.好きだったら別に良いではないか.でも,それで食べていけなかったら?
そんな風に悩みに悩む美大生の現実と,芸術の厳しさをまざまざと見せつけられた.
実を言うと,表紙の絵に惹かれたのであるが,話にも魅せられた.
ぜひおすすめしたい.
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No.11:
(5pt)

自分を知るとは

他人と自分を比べて嫉妬してしまう。嫉妬すると苦々しい感情が残るが、それでも嫉妬の心は消えない。そのほうが楽なのだ。自分のことについて考えなくていいから。

自分のことについて考えれば考えるほど、自分という人間は凡庸であり、生きている意味について考え、不安になる。自己を知るというのは、言葉でいうよりも不安定で苦しい作業だ。

けれども自分は自分にしかなれないし、それ以上はないし、ましてや他人には決してなれない。

だからこそ、徹底的に自分と向き合った末に出てくる砂金を見つけて、それを磨き続けて光らせることが大事なのだ。

たとえそれがいばらの道であっても、個性が尊重される世の中になってきた現代において、一事を為すためにはそう生きていかざるを得ないのだと思う。

芸術×青春を描いたこの小説を読んでそんなことを考えた。若い自分にとっては今しか考えることの出来ないテーマだし、だからこそ読んで良かったと思う。
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No.10:
(4pt)

若者たちの成長に勇気をもらえます

一気に読んでしまいました。面白かったです!
美大生、美術大学・・・自分が決して知ることのできない世界を垣間見ることができるのは、小説の醍醐味です。
え~断食!?そこまでする?これってパワハラ!などと思いながらも芸術家の産みの苦しみ、壮絶な挑戦、でもその究極の体験から得るものもわかる気がすると自分の中に出てくる色々な感情も楽しみました。
登場人物が、それぞれが異なった生い立ちを持ち、それが強みでもあり、苦悩の根源でもある。等身大の若者の悩みや不安や希望が伝わってきました。まだまだ悩むことはあるでしょうが、傷つき悩み支え合いながら前向きに歩みだす姿は、読む方に勇気を与えてくれると思います。
一方で、自分の才能や進む道に悩みぬく青春の群像といったなつかしい小説といった感も受けました。著者は、まだ大変お若い方のようですのでこれからも楽しみです。
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No.9:
(5pt)

良いっ‼️

表紙もすごくいい。中身は勿論。ガチで読み耽りました。ヒリヒリ感がたまりません。美大卒業の娘をもつ親としては、リアル感にグイグイやられました。
芸術って罪作りですね。芸術的才能はない方がある意味幸せだと思いました。
一読して損はしません。
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No.8:
(5pt)

繊細で危なっかしく、熱量を感じる作品

芸術家の卵といっても、才能はもちろん、向き合う動機や作品を仕上げていく過程はそれぞれで、人と比べて嫉妬したり、絶望したり、焦ったり・・・葛藤する学生の心の動きがよく表現されていて、学生に共感したり、心配したり、見守るような気持ちで一気に読み進めました。繊細で危なっかしく、でも熱量を感じる作品でした。
一握りの人だけが入ることのできる国内唯一の国立美術大学という設定も、学生たちの人間らしさを際立たせる要素だったように感じます。
「才能って?」「自分らしさって?」「人生の正解って何だろう?」と問いかけてくれる小説でした。
以前からの作品もそうですが、美術に対する描写は、目の前に光景が広がり、美術に縁の無い者にもその素晴らしさを感じさせてくれます。
次の作品も楽しみです。
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No.7:
(5pt)

自分らしさとは何か、常に考えながら読む本

母に勧められ、気づけば四時間一気読み 笑

日本一の芸術の名門、東京芸術大学油画科の学生四人の卒業制作までの一年を葛藤、嫉妬、憤悶を交えてリアルに描いています。
フォーカスが当たっているのは題名からもわかる通り絵画の世界。
しかしこの本は美術の垣根を超え、すべての芸術関係の人々に深く刺さるのではないかと思いました。

『自分らしさとは何か』、『芸術とは何か』を常に考えながら読む一冊です。
久しぶりに何か芸術活動をしたくなりました!!
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No.6:
(5pt)

芸術とは何か、どうやって表現されていくのか、心に響き読後感が良い

登場人物それぞれの苦悩が心に響きました。芸術に向き合う厳しさと、それを学んでも、将来の保証がない。自分の中から作品を生み出す苦悩が実によく表現されていると感じました。読み進めていくうちに、著書の中に表現されていく絵画を実際に鑑賞しているような不思議な体験に見舞われました。目の前に登場人物が描いた絵画が広がる…。絵画を言語化して感じさせてもらえる。次回作も楽しみです。
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No.5:
(5pt)

「才能って0か1じゃない」に勇気づけられた

雑誌ダ・ヴィンチ4月号に著者のインタビューが掲載されているのを読んで購入。一気読みしました。美術には疎く、美術館に行かないこともないが、絵をどう鑑賞したらいいのかよくわからない私にとっては、絵の良さを論理的に言葉で表現する専門家の著者の本は、とっつきやすく興味深い。文章だけで美術作品を表現していくところが、今回の作品も読んでて「へー」「ほー」「なるほど、こう書く(描く)か!」の連続でした。雑誌のインタビューにあった「才能って0か1じゃない」という著者の言葉の意味は、小説を最後まで読むとわかります。この「才能って0か1じゃない」って、美術の世界だけではなく、他のことにも言える。そこに勝手に励まされた感じです。
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No.4:
(5pt)

芸術に向き合う人に読んでもらいたい本

芸術を言葉にする事の素晴らしさ。才能という言葉の凄まじい残酷さ。
人の評価から抜け出した時、見出せる制作。
今一度、絵を描きたくなりました。
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No.3:
(5pt)

読む悦びが確かにある一冊

試し読みした後に一気に購入を決め、一気に読み切りました。王道を踏襲しすぎているきらいはあれど、本作には読書の悦びが確かにありました。登場人物の息遣いが聞こえてくるような、芸術というものをもっと知りたくなるような、そんな小説です。

この物語を書いた一色さゆり氏に嫉妬 笑
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No.2:
(5pt)

美大生の不可思議な日常!

美大生はピカソになれない。当たり前である。そんな才能は誰も持ち合わせていない。しかし、例えば、奈良美智氏の「前髪を切りすぎた少女」であれば、誰でも思いつきそうである。ところが、こういうアイデアはなかなか生まれない。
①芸術家は職業ではない。作品をパトロンに買って貰い、その収入で暮らし、依頼により作品を創造する。自分の作品を高額で買ってくれるパトロンを見つければ誰でも芸術家になれる。しかし、プロの芸術家は近代以降に生まれた。
②美大生は他では出来ないデザインのバイト収入で稼ぎ、海外の美術館を巡り、見聞を広げれば良い。
③そして有名な芸術家に弟子入りして作品を創作し、展覧会に出品して認められれば、芸術家としてデビュー出来る。小説家が新人賞を受賞してデビューするのと同じである。
④そういうチャンスに恵まれず、自分の才能の無さに気づき、諦める美大生が大半である。であれば、美術的センスを磨いて評論家になれば良い。岡崎乾二郎氏は画家と評論家を兼ねる稀有な芸術家である。彼の抽象画絵画は、キャービズムとピカソから学んだものだ。ドゥルーズの言う『差異と反復』を参考にしたい。数学的に言えば、微分的思考である。
悩める芸術家の卵としての美大生が本書に登場する。
お勧めの一冊だ。
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No.1:
(4pt)

あと一歩、あと一歩踏み込んで欲しかった

期待を持って読みはじめました。
芸術を目指す若い人のひりひり感は感じました。屈折した思いも。

一人ひとりについてもう少し突っ込んで書いて欲しかった。知りたかったです。先生のエピソードだけで、一編の小説ができそうな気がします。

もねの方言が唐突すぎて、彼女のイメージに合わないのと、彼女の体の弱さがストーリー にあまりいきていなくて、かえってありきたりな話になってしまった気がします。

長い目で見たい彼女たちです。続編を期待します。
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