夏物語

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評判

夏物語の評価:

3.46/5点 レビュー 82件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.46pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全164件 141〜160 8/9ページ
No.24
(5pt)

いっきに読みました

単純に面白かった。この作者さんの他の作品も読みたくなりました。
夏物語 (文春文庫 か 51-5) Amazon書評・レビュー: 夏物語 (文春文庫 か 51-5)より
4167917335
No.23
(5pt)

いっきに読みました

単純に面白かった。この作者さんの他の作品も読みたくなりました。
夏物語 Amazon書評・レビュー: 夏物語より
4163910549
No.22
(5pt)

夏子の半生くらいまでを追体験する

なかなかぶあつくて、読みごたえがありました。主人公の夏子が、人工授精で最終的に出産にいたるまでに思いなやむ過程をともに体験したような気分です。 
 むろん、自分は男なので性にたいして葛藤するぶぶんなどはおおいに考えさせられるところがありました。 
 
 途中、生殖倫理の話が続くところでは、こういうものならノンフィクションでもいいのになあとすこし勝手なことを思ったのだけれど、肝心なのは、夏子が幼いころから38歳になるまでの人生経験すべてふくめて、そのなかで、子どもを産むことや、セックスをすることにどういうふうに感じてきて、どのように向き合ってきたかを読者が読みながらともに体験することに意味があるのだと思いなおしました。  
 
 そう考えると、この物語はけっこう壮大です。性の葛藤、貧困家庭で苦しむこと、身近な人が死んでいくこと、幅広い要素が散りばめられています。 
 それから、登場人物の一人一人の個性だったり、台詞の内容だったりに、無駄がないというか、輪郭がくっきりしていて、すべてが際立っています。大阪弁の使いわけもグッドです。たいへん面白いです。 
 
 さて、いまからこないだ出たばかりの文藝の特集に載っている、いろんな人たちの批評を読んで、自分の浅い「読み」を補っていきます。
夏物語 (文春文庫 か 51-5) Amazon書評・レビュー: 夏物語 (文春文庫 か 51-5)より
4167917335
No.21
(5pt)

夏子の半生くらいまでを追体験する

なかなかぶあつくて、読みごたえがありました。主人公の夏子が、人工授精で最終的に出産にいたるまでに思いなやむ過程をともに体験したような気分です。 
 むろん、自分は男なので性にたいして葛藤するぶぶんなどはおおいに考えさせられるところがありました。 
 
 途中、生殖倫理の話が続くところでは、こういうものならノンフィクションでもいいのになあとすこし勝手なことを思ったのだけれど、肝心なのは、夏子が幼いころから38歳になるまでの人生経験すべてふくめて、そのなかで、子どもを産むことや、セックスをすることにどういうふうに感じてきて、どのように向き合ってきたかを読者が読みながらともに体験することに意味があるのだと思いなおしました。  
 
 そう考えると、この物語はけっこう壮大です。性の葛藤、貧困家庭で苦しむこと、身近な人が死んでいくこと、幅広い要素が散りばめられています。 
 それから、登場人物の一人一人の個性だったり、台詞の内容だったりに、無駄がないというか、輪郭がくっきりしていて、すべてが際立っています。大阪弁の使いわけもグッドです。たいへん面白いです。 
 
 さて、いまからこないだ出たばかりの文藝の特集に載っている、いろんな人たちの批評を読んで、自分の浅い「読み」を補っていきます。
夏物語 Amazon書評・レビュー: 夏物語より
4163910549
No.20
(1pt)

小説家の言葉

センセイによれば、この本を読むことで「読書の反応を超えたような」体験を経て、「人生の深いところから」感想が湧くらしいです。
センセイはこれまでどんな読書体験を積んだのでしょうか、、?
人生の深いところって何ですか??
いやはや、、
夏物語 (文春文庫 か 51-5) Amazon書評・レビュー: 夏物語 (文春文庫 か 51-5)より
4167917335
No.19
(1pt)

小説家の言葉

センセイによれば、この本を読むことで「読書の反応を超えたような」体験を経て、「人生の深いところから」感想が湧くらしいです。
センセイはこれまでどんな読書体験を積んだのでしょうか、、?
人生の深いところって何ですか??
いやはや、、
夏物語 Amazon書評・レビュー: 夏物語より
4163910549
No.18
(4pt)

根底に流れる主題は同じ?

初めての長編でしょうか。
文章は一段と洗練され読み易くなりました。
ただ顔面のイボを憎悪の象徴みたいに描くのは如何なもんでしょうか。
過去の自作「乳と卵」を発展させる小説の作り方や、比喩を貫くあたりは村上春樹の影響かなと思いました。
しかし著者は以前は無痛分娩に失敗して帝王切開した話を書き、今回はありえない苦痛を味わう自然分娩を描き、器用な人だなと思いました。いずれにしても子育て日記的な作家に落ち着かず、一安心です。
白い光の下でビーズのクッションを用意して読みましょう。(笑)
夏物語 (文春文庫 か 51-5) Amazon書評・レビュー: 夏物語 (文春文庫 か 51-5)より
4167917335
No.17
(4pt)

根底に流れる主題は同じ?

初めての長編でしょうか。
文章は一段と洗練され読み易くなりました。
ただ顔面のイボを憎悪の象徴みたいに描くのは如何なもんでしょうか。
過去の自作「乳と卵」を発展させる小説の作り方や、比喩を貫くあたりは村上春樹の影響かなと思いました。
しかし著者は以前は無痛分娩に失敗して帝王切開した話を書き、今回はありえない苦痛を味わう自然分娩を描き、器用な人だなと思いました。いずれにしても子育て日記的な作家に落ち着かず、一安心です。
白い光の下でビーズのクッションを用意して読みましょう。(笑)
夏物語 Amazon書評・レビュー: 夏物語より
4163910549
No.16
(5pt)

愛と性と妊娠と結婚は、決してつながっていない。自分の頭で考えよと問う力作。読後感はVIVA人生!

出産を生まれる子の視点から考えるというのは、新しい。愛と性と妊娠と結婚は、決してつながっていないと、読者にパラダイムシフトを促す小説。既成概念の根本を揺るがし、自分の頭で考える大切さを自覚させられた。
 500ページ越えで様々な人物像と、価値観と、人生を描き、味わいがある。主人公は多くの残酷な言葉を浴び、また温かで親身な言葉をかけられる。どちらからも逃げ出し、身構え、普通に恋愛して産むという多くの人がしてることを、いちいち拘り考え、拗らせている彼女を、面倒な主人公と感じる読者もいるかもしれない(彼女の設定が、考え言葉を紡ぐことが生業の小説家であることで何とか納得できるところも)。そのため、前半を読み進みにくいと思う人もいるだろうが、読後はVIVA人生!という読後感に満たされるのではないか。
 生と死を超え、超然と存在する思い、かたちにならない思いというのを考えさせられた。わが身を振り返って考えることの多い作品だった。
 ボイジャーの挿話は、美しく、印象的で良かった。今後も時々、宇宙空間を一人行くそのイメージを想起しそう(ボイジャー生きてないけどねって、突っ込み入れたくなったけど)。
「真に親切だと気づかれない。親切さに限らず、だいたいのことってほどほどの濃度じゃないと人にうまく伝わらない。共感ってそういうもの」という言葉も心に残った。

 結論として、500ページ越えのずっしりした本書だが、そのページ数をかけてこその多様な人生と価値観を描き出し、文学としての味わいもある。また固定観念から自由に自分の頭で考える重要さを実感できる。よって、今、読んでおくべき価値ある小説だと思う。だから多くの国で翻訳されるのだろう。他に類のない読書体験ができる力作。
夏物語 (文春文庫 か 51-5) Amazon書評・レビュー: 夏物語 (文春文庫 か 51-5)より
4167917335
No.15
(5pt)

愛と性と妊娠と結婚は、決してつながっていない。自分の頭で考えよと問う力作。読後感はVIVA人生!

出産を生まれる子の視点から考えるというのは、新しい。愛と性と妊娠と結婚は、決してつながっていないと、読者にパラダイムシフトを促す小説。既成概念の根本を揺るがし、自分の頭で考える大切さを自覚させられた。
 500ページ越えで様々な人物像と、価値観と、人生を描き、味わいがある。主人公は多くの残酷な言葉を浴び、また温かで親身な言葉をかけられる。どちらからも逃げ出し、身構え、普通に恋愛して産むという多くの人がしてることを、いちいち拘り考え、拗らせている彼女を、面倒な主人公と感じる読者もいるかもしれない(彼女の設定が、考え言葉を紡ぐことが生業の小説家であることで何とか納得できるところも)。そのため、前半を読み進みにくいと思う人もいるだろうが、読後はVIVA人生!という読後感に満たされるのではないか。
 生と死を超え、超然と存在する思い、かたちにならない思いというのを考えさせられた。わが身を振り返って考えることの多い作品だった。
 ボイジャーの挿話は、美しく、印象的で良かった。今後も時々、宇宙空間を一人行くそのイメージを想起しそう(ボイジャー生きてないけどねって、突っ込み入れたくなったけど)。
「真に親切だと気づかれない。親切さに限らず、だいたいのことってほどほどの濃度じゃないと人にうまく伝わらない。共感ってそういうもの」という言葉も心に残った。

 結論として、500ページ越えのずっしりした本書だが、そのページ数をかけてこその多様な人生と価値観を描き出し、文学としての味わいもある。また固定観念から自由に自分の頭で考える重要さを実感できる。よって、今、読んでおくべき価値ある小説だと思う。だから多くの国で翻訳されるのだろう。他に類のない読書体験ができる力作。
夏物語 Amazon書評・レビュー: 夏物語より
4163910549
No.14
(5pt)

清々しい強さを持てる小説

ロンドン出張の移動中に読みました。夏子というひとりの女性の中に潜り込んだように没頭しました。追憶の描写が美しくまるで自分なら体験したように、胸がぎゅうっとなりました。是非読んでほしい。夏子を体験したあと、いろんなことがふっきれて、誰と一緒にいようと自立して生きていけるとひとまわり強くなった気がします。
夏物語 (文春文庫 か 51-5) Amazon書評・レビュー: 夏物語 (文春文庫 か 51-5)より
4167917335
No.13
(5pt)

清々しい強さを持てる小説

ロンドン出張の移動中に読みました。夏子というひとりの女性の中に潜り込んだように没頭しました。追憶の描写が美しくまるで自分なら体験したように、胸がぎゅうっとなりました。是非読んでほしい。夏子を体験したあと、いろんなことがふっきれて、誰と一緒にいようと自立して生きていけるとひとまわり強くなった気がします。
夏物語 Amazon書評・レビュー: 夏物語より
4163910549
No.12
(2pt)

退屈な描写と展開

圧倒的感動の超大作、と帯にあり新聞にも取り上げられて期待していたが、面白く読んだ「乳と卵」と比べて、長編のせいか、同じ様な描写が続き、筋がよめてしまい退屈した。新しいテーマや「21世紀の世界文学」と表されてるわりに、新鮮さも無かった。
夏物語 (文春文庫 か 51-5) Amazon書評・レビュー: 夏物語 (文春文庫 か 51-5)より
4167917335
No.11
(2pt)

退屈な描写と展開

圧倒的感動の超大作、と帯にあり新聞にも取り上げられて期待していたが、面白く読んだ「乳と卵」と比べて、長編のせいか、同じ様な描写が続き、筋がよめてしまい退屈した。新しいテーマや「21世紀の世界文学」と表されてるわりに、新鮮さも無かった。
夏物語 Amazon書評・レビュー: 夏物語より
4163910549
No.10
(3pt)

個人的には。。

無常の感じが淡々と書かれていて、芸術的でした。

結末に向けて、大衆迎合してしまった感があって、私は一気に冷めてしまいました。世の母親には丁度バランスが良いのかもしれませんが、もっと曖昧にもっと無常に、最後まで芸術的に迎合しないで欲しかったなぁと、勝手ですが思っております。
夏物語 (文春文庫 か 51-5) Amazon書評・レビュー: 夏物語 (文春文庫 か 51-5)より
4167917335
No.9
(3pt)

個人的には。。

無常の感じが淡々と書かれていて、芸術的でした。

結末に向けて、大衆迎合してしまった感があって、私は一気に冷めてしまいました。世の母親には丁度バランスが良いのかもしれませんが、もっと曖昧にもっと無常に、最後まで芸術的に迎合しないで欲しかったなぁと、勝手ですが思っております。
夏物語 Amazon書評・レビュー: 夏物語より
4163910549
No.8
(3pt)

概ね面白く読んだ

中学生時分、「生理が来そう」をとても嬉しそうに、「昨日もおりものがおりたの」と友達内に報告してた子を思い出した。「喜ぶ人も居るんだ」に驚き、同時に「嫌で嫌で堪らない」自分が、物凄くスレた人間になった気がしたっけ…

「父親の種ではない」と知った人が「騙されていた」になる、その回路が自分にはどうにもピンと来ない
常日頃から雑に扱われてきたなら「ああ、なるほど」で、何不自由なく丁寧に扱われてきたなら「赤の他人の子によくぞそこ迄」位で止まってしまう
「ルーツ」とか「アイデンティティ」を「精子」に求める気持ちは理解不能…当事者になってみないと分からないんだろうけどなあ
AIDに関して気になるのは、「提供者」の「子」が通常ありえない程の数はびこる。の、ただ1点
「提供者1人(←1回じゃなくて)に付き、〇人まで」とかの規制が必要だと思っている
ンでもAIDで生まれた事を、ことさらに「誇れ」と教える親は嫌だなあ
単に目的と手段、じゃダメなんかなあ。と

「非匿名」の精子提供した人に求められるアフターサービスを考えると、提供者は一体どんだけ報酬貰うんだろう?ボランティアで数十年後のアフターサービスまで引き受けられる人って実際に居るんだろうか?と、どうも情緒とはかけ離れた方向への興味だけが募ってしまった

基本楽しく読みました
夏物語 (文春文庫 か 51-5) Amazon書評・レビュー: 夏物語 (文春文庫 か 51-5)より
4167917335
No.7
(3pt)

概ね面白く読んだ

中学生時分、「生理が来そう」をとても嬉しそうに、「昨日もおりものがおりたの」と友達内に報告してた子を思い出した。「喜ぶ人も居るんだ」に驚き、同時に「嫌で嫌で堪らない」自分が、物凄くスレた人間になった気がしたっけ…

「父親の種ではない」と知った人が「騙されていた」になる、その回路が自分にはどうにもピンと来ない
常日頃から雑に扱われてきたなら「ああ、なるほど」で、何不自由なく丁寧に扱われてきたなら「赤の他人の子によくぞそこ迄」位で止まってしまう
「ルーツ」とか「アイデンティティ」を「精子」に求める気持ちは理解不能…当事者になってみないと分からないんだろうけどなあ
AIDに関して気になるのは、「提供者」の「子」が通常ありえない程の数はびこる。の、ただ1点
「提供者1人(←1回じゃなくて)に付き、〇人まで」とかの規制が必要だと思っている
ンでもAIDで生まれた事を、ことさらに「誇れ」と教える親は嫌だなあ
単に目的と手段、じゃダメなんかなあ。と

「非匿名」の精子提供した人に求められるアフターサービスを考えると、提供者は一体どんだけ報酬貰うんだろう?ボランティアで数十年後のアフターサービスまで引き受けられる人って実際に居るんだろうか?と、どうも情緒とはかけ離れた方向への興味だけが募ってしまった

基本楽しく読みました
夏物語 Amazon書評・レビュー: 夏物語より
4163910549
No.6
(5pt)

登場人物たちへの親しみ

川上未映子さんの著作はすべて読んできました。その中でも、乳と卵がいちばん好きで、緑子たちはどうなったのかなあと、遠くの友達のことのように思っていました。なので今回の新刊はとてもとても嬉しいものでした。

以下、ネタバレあり。
独りよがりな感想ばかりです。

緑子と観覧車に乗って、ぶどう刈りの話をするシーン。ぶどう刈りに行きたくて行きたくて行きたかったのに行けなかった夏子(主人公)のために、巻子(主人公の姉)が家でしてくれたぶどう刈り。泣けました。
私は若くして亡くした兄と2人兄妹でしたが、私も兄も子どもだった頃よく遊び、時には兄ぶってみる姿を思い出してさらに涙が出ました。

全編、ヘブンと乳と卵を併せた感じの文章。言葉えらび、言葉ならびが大好きです。情景の描き方が緻密で、いま目の前で見ているように浮かび上がってきます。
緑子の成長が姪っ子の成長を見ているようで胸が詰まります。

子どもを持つということについて、ぐるぐると考えを巡らせ、様々な他人の価値観に触れる夏子。私も子どもができるまで長い間、色々なことを考えて考えて、人工授精で授かることができました。なので、夏子が子どもに会いたいと思う気持ち、脳内にぱんぱんに詰まる切迫感めいたもの、考え続けてしまう止められない感じ、は痛いほどわかります。

私は自己肯定感が低く、子どもを産んでもなお(子どもはとても愛していますが)自分自身が産まれてくるんじゃなかった、このまま生きてていいのだろうかと思いつめることが未だにあります。なので百合子の気持ちもまた共感するところがありました。

生きるのはしんどいことの連続だし、何が正解かわからないし、いつ死のうかいつ死のうか彷徨うこともあるけれど、この一冊を読めて、生きていてよかった……!と思っています。今後も楽しみにしています!
夏物語 (文春文庫 か 51-5) Amazon書評・レビュー: 夏物語 (文春文庫 か 51-5)より
4167917335
No.5
(5pt)

登場人物たちへの親しみ

川上未映子さんの著作はすべて読んできました。その中でも、乳と卵がいちばん好きで、緑子たちはどうなったのかなあと、遠くの友達のことのように思っていました。なので今回の新刊はとてもとても嬉しいものでした。

以下、ネタバレあり。
独りよがりな感想ばかりです。

緑子と観覧車に乗って、ぶどう刈りの話をするシーン。ぶどう刈りに行きたくて行きたくて行きたかったのに行けなかった夏子(主人公)のために、巻子(主人公の姉)が家でしてくれたぶどう刈り。泣けました。
私は若くして亡くした兄と2人兄妹でしたが、私も兄も子どもだった頃よく遊び、時には兄ぶってみる姿を思い出してさらに涙が出ました。

全編、ヘブンと乳と卵を併せた感じの文章。言葉えらび、言葉ならびが大好きです。情景の描き方が緻密で、いま目の前で見ているように浮かび上がってきます。
緑子の成長が姪っ子の成長を見ているようで胸が詰まります。

子どもを持つということについて、ぐるぐると考えを巡らせ、様々な他人の価値観に触れる夏子。私も子どもができるまで長い間、色々なことを考えて考えて、人工授精で授かることができました。なので、夏子が子どもに会いたいと思う気持ち、脳内にぱんぱんに詰まる切迫感めいたもの、考え続けてしまう止められない感じ、は痛いほどわかります。

私は自己肯定感が低く、子どもを産んでもなお(子どもはとても愛していますが)自分自身が産まれてくるんじゃなかった、このまま生きてていいのだろうかと思いつめることが未だにあります。なので百合子の気持ちもまた共感するところがありました。

生きるのはしんどいことの連続だし、何が正解かわからないし、いつ死のうかいつ死のうか彷徨うこともあるけれど、この一冊を読めて、生きていてよかった……!と思っています。今後も楽しみにしています!
夏物語 Amazon書評・レビュー: 夏物語より
4163910549