■スポンサードリンク
刀伊入寇
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
刀伊入寇の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.10pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全21件 21~21 2/2ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
歴史小説だと考えるには、 ちょっと登場人物がオールキャスト過ぎて、やりすぎ感がある。 でも、平安時代が舞台の時代小説なのだと考えれば、 ドラマチックで面白い。 この小説の要は、 都で道長が「望月の歌」なんぞを口ずさんでいるとき、 大宰府では外国の侵略を受けていた、 という一事。 なので、前半は題名とは裏腹に、 都の貴族たちの描写がダラダラと続く。 変人にして漁色家の花山院が引き起こす騒動に 巻き込まれていく藤原北家の人々が描かれている。 男たちの意地の張り合いや仕返しの応酬が延々と続いて、 「とい」という謎のことばと、謎めいた女が登場して やっと伏線が現れた〜!という感じ。 さらには清少納言&紫式部や晴明なんかも登場。 たびたび起きる流血事件の描写を読んでいくと、 時代的には「枕草子」「源氏物語」の成立時期なのだが、 やってることは「平家物語」である。 後半に急展開で「刀伊入寇」が描かれる。 こうして物語として読むと、その被害の甚大さにあらためて驚く。 平安時代はホントに表の顔と裏の顔の落差が激しいなぁ〜。 もう少し最初から主人公を中心に描写して欲しかったのと、 小物的悪人の道長の造型にちょっと物足りなさを感じた。 また、源氏物語の創作エピソードは、蛇足だと思う。 読者によっては違和感が強すぎて引くような。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!