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刀伊入寇



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【この小説が収録されている参考書籍】
刀伊入寇 藤原隆家の闘い (実業之日本社文庫)

刀伊入寇の評価: 4.10/5点 レビュー 31件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.10pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全22件 21~22 2/2ページ
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No.2:
(4pt)

刀伊の入寇を撃退した太宰権帥藤原隆家を主人公にしたファンタジー

刀伊の入寇(といのにゅうこう)は、寛仁3年(1019年)に、遼配下の満洲を中心に分布した女真族(満洲民族)と見られる海賊船団が壱岐・対馬を襲い、更に筑前に侵攻した事件である。この入寇を大宰権帥藤原隆家は九州の豪族や武士を率いて撃退した。この史実に基づいてストーリーは展開するが刀伊の長が藤原隆家の息子と云う設定はファンタジーとは云え無理があり過ぎる。平安貴族にも無骨な公家がいて後年の軟弱な公家のイメージとは違う戦う公家の貴公子と描かれている点は評価できる。
刀伊入寇 藤原隆家の闘い (実業之日本社文庫)Amazon書評・レビュー:刀伊入寇 藤原隆家の闘い (実業之日本社文庫)より
4408551678
No.1:
(5pt)

エンタメとして面白い。平安が舞台の時代小説。

歴史小説だと考えるには、
ちょっと登場人物がオールキャスト過ぎて、やりすぎ感がある。
でも、平安時代が舞台の時代小説なのだと考えれば、
ドラマチックで面白い。
この小説の要は、
都で道長が「望月の歌」なんぞを口ずさんでいるとき、
大宰府では外国の侵略を受けていた、
という一事。
なので、前半は題名とは裏腹に、
都の貴族たちの描写がダラダラと続く。
変人にして漁色家の花山院が引き起こす騒動に
巻き込まれていく藤原北家の人々が描かれている。
男たちの意地の張り合いや仕返しの応酬が延々と続いて、
「とい」という謎のことばと、謎めいた女が登場して
やっと伏線が現れた〜!という感じ。
さらには清少納言&紫式部や晴明なんかも登場。

たびたび起きる流血事件の描写を読んでいくと、
時代的には「枕草子」「源氏物語」の成立時期なのだが、
やってることは「平家物語」である。

後半に急展開で「刀伊入寇」が描かれる。
こうして物語として読むと、その被害の甚大さにあらためて驚く。
平安時代はホントに表の顔と裏の顔の落差が激しいなぁ〜。

もう少し最初から主人公を中心に描写して欲しかったのと、
小物的悪人の道長の造型にちょっと物足りなさを感じた。
また、源氏物語の創作エピソードは、蛇足だと思う。
読者によっては違和感が強すぎて引くような。
刀伊入寇 藤原隆家の闘い (実業之日本社文庫)Amazon書評・レビュー:刀伊入寇 藤原隆家の闘い (実業之日本社文庫)より
4408551678

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