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(短編集)
沈みかけの船より、愛をこめて 幻夢コレクション
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沈みかけの船より、愛をこめて 幻夢コレクションの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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乙一の作品は中田永一や山白朝子名義を含めて15冊ほど読んでいますが、今回は中盤あたりに収録されている「カー・オブ・ザ・デット」まで読み、投げ出してしまいました。 元々ライトノベル系の文章と構成の作者ですが、今回の作品はそれが非常に強く出ていて、読みやすいというよりはむしろ稚拙に感じます。 いわゆるなろう小説にありがちな”クサい表現”が頻出し、展開も話の流れから予想のつくありがちなものばかりです。 乙一はこんな作風の作家だったでしょうか? 特に「カー・オブ・ザ・デット」は車内と路上の往復ばかりで場面の切り替えがほとんどなく退屈で、後半はセリフが少なくなるので状況の描写が不必要に多くなりダラダラと冗長で、テンポが悪くてゾンビ物の醍醐味である緊迫感がまるでありません。 子供向け雑誌や地域雑誌に掲載された話が多いので、その雑誌のコンセプトや購買層を考えるとこういう平凡な話の構成になってしまうのかな?とは思いますが、それでもせめて文章のレベルはもう少し高いものにしてほしかったです。 先にも述べたように、緊迫した場面での細かすぎる描写や、話の流れを切る不必要な描写などの、周りの文章から浮いた場面説明が多すぎて物凄く引っ掛かります。 ひとつ前の幻夢シリーズの「メアリー・スーを殺して」や、先日発売された周年記念の「さよならに反する現象」(こちらは値段の割にボリュームが少ないのが気にはなりますが)のお話はとても楽しめましたので、年々才能がなくなっていっているというわけではなく、たまたまこの作品が私にとって外れだったのだとは思います。 酷評しましたが好きな作家さんなので、次回作に期待します。 | ||||
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