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出没地帯 実話怪談
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出没地帯 実話怪談の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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初見の作家さんでした。 レビューの評価が良かったので購入。 まず文章は、失礼ですが以前の職業を鑑みると(本当に失礼な言い方ですね、すみません)良く出来た文章。 作家さんと考えると、並もしくは少々稚拙。 一見良く出来た文章に見えても、無理に作家らしい言い回しにしようとしている感じの箇所が何箇所かあるのが気になりました。 本題のホラーの内容。 大部分のエピソードにおいて、その霊の意思が感じられないというか。 ただそこを歩いていただけとか、佇んでいたとか、憑いて来てもすぐに消えたとか。 だからか、あまり怖くありませんでした。 まあ作者の実体験もしくは知人に聞いた話ということで、現実の心霊体験とはほとんどそういうものとも思いますが。 私自身少々霊感と言えるものがあり(作者ほどではありませんが)、極たまにそういうものを見ます。 道に佇む中年男性(道路ではなく塀の方を向いている)、女性の後頭部に張り付き女性を睨んでいた目、夜に近所の家のガレージに停められた車の助手席でどことなく楽しそうに揺れていた女性の影、一人で乗っているはずの連れの車(前を走る)の後部座席で遊ぶ女の子の影…その他諸々。 見えたからと、なぜそこにいるのかを調べようと思ったことなど一度もありません。怖いもん。 それを考えると、作者は心霊体験をした後にその物件について調べたり、すごいなぁと感心。 というか、この本を読んでそういった業界の撮影に廃墟などを使うと初めて知ったのですが。 怖いですよね、廃墟なんて。 読んで改めて、廃墟なんか迂闊に立ち入るものじゃないと(元から廃墟嫌いですが)。 読み進めるにつれ、稚拙さが気になる作家さんではありましたが、まあ読み易いですかね。 段落の作り方など細かい箇所も気になりますが。。 でもラスト・・・う~ん・・・「ラスト、怖い終わり方にしよう!」って意気込みが透けて見えるというか。。 他の作品も読みたいかと問われると、「いや、もういいや」という感じですね。 | ||||
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いないはずの第三者が現れた、北大塚のラブホテル。 江戸時代に処刑された刑罰者のように白い布で顔を隠した何者かを目撃した、目黒の邸宅の敷地内にある蔵。 不気味な子供を見かけた、鎌倉市にある、とある未解決事件の現場。 自身が体験したり、知人から伺った怪奇譚をドライながら生々しい筆致でつづった実話怪談集。 現在も存在する場所もあれば、今はもうない場所もある。しかし建物はないが土地は残っている。もしそこに新たに何かが建てられたら。もし自分がそこを訪れることになったら……。 情報が伝わらないだけで、きっと、こういう場所はもっとあるのだろう。生者・死者を問わず、人の思いが建物や土地のそこかしこに染み込み、電波と同じく、波長が合わない人間には何も見えず聞こえず感じられず、波長が合った人間の前でのみ再生される。だから同じ場所で見た人と見なかった人が出る。 そして本書に限らず全ての怪談に通ずることだが、真に不気味なのは、「なんだかよくわからないもの」の話だ。『タクシーの夜』のように幽霊でもなく、自身の体験故に都市伝説でもなく、錯覚の類でもない。「そういうことか」と得心する結末もなく、ただ厭な気持ちだけが残る話。 そういう話は、怖いというより、ただただ厭らしい。しかし、妙に惹かれる。 | ||||
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