一〇八怪談 夜叉
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一〇八怪談 夜叉の総合評価:
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「大晦日に鐘の音と共に煩悩を吐き出すが如く、108話の怪談を読んで頂こう」…そんなコンセプトの元に上梓されたのが本書。 全編が見開き1~2頁の短編なので読み易い上に話数も多く、また体験者への聞き取り調査を中心に纏めているので、実録怪談が好きな方にはお薦め出来るであろう。 本書に収められているのは白昼夢、虫の知らせ、不思議な動植物、旅先や出張先での恐怖体験、人形の怪異、心霊写真、予知能力、妖怪譚、怨念等など、とにかく題材が豊富である。 勿論、各編が短いので結末が呆気ない話も多いが、実際の経験とはそんなものなのではなかろうか…即ち、誰もが体験し得る不思議な現象はほんの一瞬…寧ろ妙にストーリー展開が巧みな話の方が“作り物感”があると思うので(勿論、その方が物語としては怖いのだが)、却って臨場感があったように思う。 因みに、生霊と言うと私のイメージはどうしても『源氏物語』の六条御息所なので、今一つ現実味を帯びないのであるが、実は現代の怪異譚でも生霊は大活躍しているようである。 成程「幽霊よりも生霊の方が余程怖い」と言う話も聞いた事があるが、何しろ生きている人間の霊が本人の知らないうちに抜け出すという怨念の強さは尋常ではない。 更に、事故物件は通知の義務があるという話はよく聞くが、本書を読んで、中古車を購入する場合に果たして事故車両については通知義務があるのだろうか…と疑問に思い、車に限らず、前の持ち主の怨念が残る中古品は買うべきではないと思ってしまったりもした。 様々な怪異譚を幅広く収録した一冊。 皆様も是非、煩悩の数だけの恐怖を味わってみては如何だろうか。 | ||||
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実話だからと言って怖くて面白い訳じゃない。 起承転結のある作り話の方が怖くて面白いかもしれない。 しかし毎日数話ずつ読んでるうちに段々と恐ろしくなる。 質より量で怖がらせる本。 | ||||
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端然とした文章でとても読みやすい。 著者のネット投稿の怪談譚は客観的視点で面白くよく渉猟していた口ですが、 7話のベランダへの投げ込みはカラスは鳩を捕食する事があるので野生の営みの一端。 鉢植えが千切った餌の保存場所になっては迷惑ですけどね。 11話の世田谷勝光院、吉良氏の菩提寺だったんですね、世田谷城址近くなので、 所縁があっても何ら不思議はないですが、よく近くを通りかかった際にただならぬ風格を持合せた、 門構えだなと思う事はあったんですが、入った事はなく一般に著名でもないので、 まさか鎌倉時代に遡る古刹とは知りませんでした。 今12月ぼろ市にでも久々に行って、じっくりと訪れてみたいと思います。 本書の著者、調べ得た背景を程好く”挿入”を忘れない、手を抜かない性格とお見受けする。 そのお陰で普段触れる機会のない各地の歴史風習などの記述について、 思わずこちらがネットで調べてしまう様な興味をそそる内容も多々あり、 様々な体験談を基に限定された紙幅で飽きさせずに読ませる内容は出色。 結論ずけず、糸を引くように読み手に解釈させる余韻もあって奥が深い。 これだけの題材、内容を削げ落とさず一話一話内容を掘り下げた続編?拡張版? が有っても面白く読めると思いますよ。 | ||||
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川奈さん自身の体験談ではなく、すべて人の話です。それもほぼ怖くありません。これこそが実話怪談と言うのであればそうかもしれませんが、期待はずれでした。しかも、川奈さんの最近の傾向として、文学作品的な作りにしようとして、言い方は悪いですが、自分の知識のひけらかしが随所に見られ、ちょっとなーといった感じです。もちろんあくまで個人的な感想なので、この作風が好きな方の否定をするつもりはありませんが、単に怖い実話怪談を求める方にはオススメしません。 | ||||
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本当に怖い実話怪談はオチがない、もしくは分からないモノばかり。 川奈さんの怪談もそう。 薄っすら寒々しい空気だけ残して今回も読み終えました。 蝶のお話しは自分も似た経験があるので、、、いや今もあるのでとても驚きました。 | ||||
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