(短編集)
実話奇譚 邪眼
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川名まり子さんの怪談は実話なのでとにかく怖いです。 | ||||
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数多くの怪異体験者への聞き取り取材を行っている怪談ルポライター・川奈まり子氏に依る実録怪談集も、これで何作目になるだろうか…私は嘗ては所謂「現代の実録怪談」は余り読んだ事が無く、どちらかと言うと民間伝承等に興味があっただけなのだが、たまたま同氏の作品を読み、古典的知識の豊富さや伝承に則った分析力に感銘を受けたので、いつも新作を楽しみにしている。 そして最新作の本書も、期待を裏切る事は無かった。 本書に収録されているのは22編。 様々な体験談を集めているだけに非常にヴァラエティに富んだ内容になっており、多くの怪談愛好家を惹き付けるに違いない。 因みに「一夜の宿」は典型的な怪異譚に当て嵌めてみればどう考えても”狐に化かされた”というオチになりそうだが、違う展開に落ち着いた所が却って現実的でもあるし、また「バス旅行」は切迫した状況でありながらも実は”守られていた”という結末に心が温まる…そして「獅子島異聞集」の雉に纏わる話はジンクスや俗信の不思議さを実感出来たようでもあり、「K駅の幽霊」については、現代怪談の臨場感ばかりではなく、昔から言い伝えられる「辻」や峠などに霊が集まり易いと言う伝承が実証されている…更には「クダの匣」は地域に根付く民間伝承を扱っているので正しく川奈氏が本領発揮出来る題材でもあり、特に語り手と住職のやり取りの緊迫感は実に迫力があった。 その一方で「カエル奇談」で語られる内容は、殆どリンチとも言えるような事を平気でやってのけて、それを良しとした過去の体育会系の風潮は幾ら時代が違うとは言え気分が悪くなる程であり、最早怪談以前の問題…と言えるかもしれない。 以上、色々な意味で怖い話が満載だ。 勿論、あくまでも聞き取り調査を主体としている以上、中には多少なりとも話を盛っていたり、歪曲したりという事もあるのかもしれないが、そこは川奈氏ならではの文章力と調査力でカバーしていると思う。 その一方で、時には腑に落ちないような話もあるが、そんな“出来過ぎ”ではない所は如何にも実録と言う感じで、こうした微妙な空気感もまた、良く演出しているのは流石だ。 また次作に期待している。 | ||||
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長編怪談の鯉、クダの匣、滝不動の剣、が特に怖かったです。読むのに気力がいりますが(笑) 長編怪談といえば川奈まり子さんか夜馬裕さんですね。 | ||||
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