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ビブリア古書堂の事件手帖III 扉子と虚ろな夢



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ビブリア古書堂の事件手帖III 扉子と虚ろな夢の評価: 4.29/5点 レビュー 34件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.29pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全34件 21~34 2/2ページ
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No.14:
(5pt)

(2022年―第47冊)いよいよシリーズ10作目。

ビブリア古書堂の店主・篠川栞子のもとに樋口佳穂という女性が訪ねてくる。かなり以前に離婚した夫が最近病死し、その膨大な蔵書は古書店を営む義父・杉尾正臣が古書市ですべて売ってしまうつもりだという。だが蔵書を相続する権利があるのは、佳穂が引き取った高1の息子・恭一郎だ。古書市に共同出店する予定の栞子に佳穂は、義父を説得して売却をやめさせてほしいと頼み込む。なぜ杉尾正臣は孫に蔵書をゆずろうとしないのか。
 そして古書市が開催される3日間のうちに、古書をめぐる奇妙な事件が起こる……。
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 このシリーズが始まったのが2011年。早いもので、10年以上の歳月が流れ、これが10作目にあたります。前作『 ビブリア古書堂の事件手帖II ~扉子と空白の時~ 』での時代設定は2028年くらいでしたが、さらに1年が経過して今回は2029年くらいでしょうか。

 3日に渡る古書市で3つの古書にまつわる事件が毎日起こります。映画パンフレット『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』、樋口一葉『通俗書簡文』、夢野久作『ドグラ・マグラ』。私自身、ゴジラの映画はかろうじて幼少期に見た記憶がありますが、一葉も久作も未読です。しかしだからといってこのミステリーを楽しめないということは一切ありません。
 
 佳穂の依頼の背景にあった秘密を知ると、その悲痛さには胸打たれますし、その一方で不気味でとらえどころのない行動を起こす篠川智恵子の不気味さは相変わらずです。この両者がいずれも母として生きるうえで、少し歪んだ思いを抱えていることが妖しく感じられます物語です。

 あとがきによれば、次回作の構想は既に作者の三上延氏の頭の中にあるようです。できることならば、栞子の妹の文香ちゃんを再登場させていただけないものでしょうか。今回の作品では、姿を見せないばかりか、その名に一度として言及されることがありませんでした。既に篠川家は栞子、(五浦)大輔、扉子という核家族で構成されているので、実家を巣立った文香ちゃんには出番がなかなかないのかもしれませんが、長年このシリーズを読みついで来たファンとしては、少々寂しい気がしました。
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*195頁:「応じないないのだから」という誤記がありました。「ない」がひとつ余計です。

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ビブリア古書堂の事件手帖III ~扉子と虚ろな夢~ (メディアワークス文庫)Amazon書評・レビュー:ビブリア古書堂の事件手帖III ~扉子と虚ろな夢~ (メディアワークス文庫)より
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No.13:
(5pt)

いつも安定したおもしろさ

このシリーズ楽しみにしてます。基本翻訳ミステリーばかり読んでいたが、このシリーズにであってから
和物にまいもどり、今回も山田風太郎読んでみょうかな?
内容の展開は扉子ちゃんがお母さんににてきたな。あとはあえて書きません。
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No.12:
(5pt)

いいですね

母親智恵子の目的が垣間見えた巻でしたね。智恵子の壮大な伏線に否応なく巻き込まれる扉子と栞子大輔夫婦そしてそれから新たに登場した......。次巻が楽しみです。
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No.11:
(4pt)

扉子が徐々に存在感を増してきました

楽しく読めました。
夢野久作の「ドグラ・マグラ」を中心に話が展開します。
すぐに引き込まれて短時間で読み終わってしまいます。

篠川栞子、五浦大輔夫妻に加えて、その子供である扉子の存在感が徐々に増してきています。
不気味なのは栞子の母である智恵子の存在です。
今回の作品の中で登場する事件の伏線に智恵子の存在が見え隠れします。
扉子がその影響を受けていくのかが注目されます。

作品の存在を忘れないようなインターバルで次作を出していただければと思います。
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No.10:
(5pt)

一点だけ気になった点が…

今回も素敵な話ばかりでした。
「本のコレクションはその人の外部記憶」という智恵子さんの言葉がすごく共感できました。
ただひとつだけ気になる点がありまして……

妹どこいった?(笑)
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No.9:
(5pt)

三上延著の本は探偵本!!!

ストーリーにのめり込むよ。篠川栞子の長女扉子、本の虫は親譲り。ビブリア古書堂店に持ち込また事件を解決していくが、いつの間にか依頼主の家族と縺れた関係。古書の相続人?樋口恭一郎と古書即売会で出会う。依頼主樋口佳穂の長男である。最後は篠川智恵子(扉子の祖母)と恭一郎との出会いで解決か。後はご自分でお読みください。大型連休前にね・・・・小生12巻全部読みました。10年です。
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No.8:
(3pt)

凝りすぎ!

書き出し‥やはり、うまい!
あっという間に、ひきこまれた!
だが、そのあとがいけない。
構成を凝り過ぎたために、登場人物の心情にも行動にもリアリティが欠けてしまい、冷めてしまった。
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No.7:
(4pt)

理知的な悪女が登場するミステリーは面白い

篠川栞子の母智恵子は娘一家にはことわりもせずに、北鎌倉からそう遠くない片瀬山に書庫つきの邸宅を構え、ハウスキーパーを雇って住んでいる。そしてここを拠点になにやら良からぬ計画をたてている。「黒革の手帖」の原口元子、「すべてがFになる」の真賀田四季など理知的な悪女が登場するミステリーの傑作はありますが、実はそれほど多くありません。栞子はどう言うわけか聖母を目指しはじめ、扉子はまだ頼りない。智恵子さんは高齢ですが、ぜひ頑張ってほしいと思います。
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No.6:
(2pt)

佳穂の気持ちが理解できない

ネタバレになるので省きますが、佳穂の行動の動機が腹落ちしませんでした。
途中まで楽しく読めたのですが、少し期待外れでした。
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No.5:
(5pt)

「ドグラ・マグラ」と言う天下の寄書を取り上げた、納得のビブリオミステリー。

「ドグラ・マグラ」と言う、天下の寄書を取り上げただけでも、本の虫である私にとっては、高評価。その荒唐無稽な内容が、事件の謎を暗示するとは素晴らしく、このシリーズで初めて満点評価としたい。細かい難点はあったとしても、本好きなら納得のビブリオミステリーと思う。
  古書即売会は、私もよく利用したイベントだ。しかし、私の暮らす街では、古本屋が絶滅し、このようなイベントも、過去の物となりつつある。古本の購入も、今やネットショッピングが主流で、このビブリオミステリーが、成立しない未来が来ると思うと、結構感慨深いものがあった。電子書籍じゃ、古書と言う概念もなくなるのだろうか? それとも、骨董品として、一部の好事家にしか、興味を持たれない物となるのか。本書を読み、このシリーズが成立する時代に生きる、幸せを感じるのであった。
ビブリア古書堂の事件手帖III ~扉子と虚ろな夢~ (メディアワークス文庫)Amazon書評・レビュー:ビブリア古書堂の事件手帖III ~扉子と虚ろな夢~ (メディアワークス文庫)より
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No.4:
(5pt)

智恵子はシス卿か…

本好きのジェダイとシスとの戦いの様相を呈してきた感がありますね。
今後智恵子によって
扉子は暗黒面に引き込まれていくのだろうか…
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No.3:
(3pt)

好きなシリーズですが

全体に単調です。
もう少し亡くなった父親の心理を掘り下げて欲しかった。
母親の苦しみももっと描写して欲しかった。
誰視点で読めば良いのかも分かり難かった。
全体的に情緒が浅い印象。このシリーズで好きだったしみじみする感じがない。
推理パートで栞子の解説が短いのも物足りない。
無理してシリーズを続けているような?
ビブリア古書堂の事件手帖III ~扉子と虚ろな夢~ (メディアワークス文庫)Amazon書評・レビュー:ビブリア古書堂の事件手帖III ~扉子と虚ろな夢~ (メディアワークス文庫)より
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No.2:
(4pt)

おばあさんがでてくると

最初は、扉子さん中心にいつものように物語が進行していくけど、最後におばあさんが登場するとなんだか壮大な陰謀物語がこれから展開するような終わり方になってしまったね。
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No.1:
(5pt)

次も楽しみ

今回は夢野久作「ドグラ・マグラ」が中心の巻。
扉子が語る本の話に恭一郎が引き込まれていく様子は、かつての栞子と大輔を見ているようでした。このまま栞子の孫や曾孫や玄孫の代まで続いてほしいシリーズです
ビブリア古書堂の事件手帖III ~扉子と虚ろな夢~ (メディアワークス文庫)Amazon書評・レビュー:ビブリア古書堂の事件手帖III ~扉子と虚ろな夢~ (メディアワークス文庫)より
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