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地獄の楽しみ方
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地獄の楽しみ方の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.30pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全20件 1~20 1/1ページ
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言葉の罠にはまらないために 言葉は人類最大の発明である ◆過去と未来は言葉で作られた 言葉はデジタル、だから不完全 ほか 地獄を楽しむために ら抜き言葉は間違いか 正義の対義語は悪? 神という言葉があらわすものは ほか 京極さんとの言葉をめぐる一問一答 カオスとは、言葉で切り取らなくてはならないものですか? 言霊とはどういうものですか? 言葉は不幸であると思われますか?:言葉は不幸でもあり、幸福でもあります。 ほか | ||||
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中学生向けに講演された?京極氏の講演を文字起こししたものです。 まぁすごい。 ご自身が常にアプデされ続けていて、そこへ経験と知識による判断をされる訳ですから。 これで刺激受けないのなら、それ以上の人物かはたまた向上心が全く無いか、本質を理解する能力が無いのでは。 こういうの読むとテレビ見ているのってなんなんかなって本気で思います。 これは管理職の方が読んだ方がいいのではないかと。 もちろん若い方にも。 そして、今を頑張って生きようとしている年配の方にも。 | ||||
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私としてはとても役に立つ部分が多く、世界認識の解像度を上げてくれました。 ・共同幻想的な言葉のまやかしに自覚的であるとは思っていたのですが、「過去未来」や「勝負」という言葉についても言葉で作られた世界だという認識はなかった。でもそうだよなーと。 ・アンビバレントな感情は理解していたものの、それでさえ捨象された部分が多いということ。感情というのはもっと混沌としており、表現した瞬間に大半がこぼれ落ちるということ。なるほど。 ・日本語はフニャフニャすぎて考えるのに適さないという言説は聞いたことがあったが、逆にフレキシブルであり、汎用性・応用性が高いという話。たしかにそうだなーと。 その他書ききれないですが、いろいろ感じるところありました。おすすめです。 | ||||
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面白かった。 「はじめに」から面白いし、何事も鵜吞みにして妄信しているだけでは役に立たないということは納得。 言葉は人類最大の発明であると共に大きな欠陥があるということも納得。 言葉はデジタルであるということは気が付きもしなかった。 言われてみれば納得した。 発信する方も欠けているし受信する方も自由に解釈できる事も納得できた。 最高なのは「すべての読書は誤読である」のくだりかな。 | ||||
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半日で一気に読める手頃な量。10代向けという制約ゆえ、講師にとっては、準備の負荷が高かろうと思いますが、その分、平易な言葉でエッセンスが得られるので、大人にとっても、とても有用だと感じました。やはり「言葉」を扱うことを生業とする小説家、とりわけ作品世界において、「言葉」(または、言葉が人の心の中に生み出すお化け)をテーマにしているだけあって、京極夏彦ならではの、切り口と切れ味があります。 「言葉はデジタル、だから不完全」 アナログである事象をデジタルである言葉で表現する際、必ず欠落が生じるという指摘は、新鮮かつ含蓄があるなと。 「人は言葉の欠けを勝手に埋める」 言葉の解釈はすべてが誤読であるという指摘で、これも、さもありなん。 「あらゆる争いは言葉の行き違いから生じる」 なるほどその通りだろうなと。 <読了後の感想まとめ> 言葉が不完全であることは避けられないことではあるものの、だからと言って、コミュニケーションにおいて言葉を捨てるわけにはいかないので、発信側としては、その不完全を認識したうえで、語彙を豊かにし、なるべく欠落を埋めることに努める必要があること、受信側としては、欠けた部分を補足する選択肢をなるべく多く想像し、可能性を吟味する必要があること。自戒の意味も込めて、改めて感じました。また、こういうことを自信をもって言える大人は、今日び、貴重な存在だなと思いました。 | ||||
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サクッと読めるのですが、内容は面白いし、考え方が変わるかも知れません。 | ||||
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筆者は、何万字、何十万字という小説を書くにも、一言一句に最新の注意を払う。その地獄のような苦しみを超えて、それでも伝えたい事が伝わりきらない。 この事を受忍した上で、どのように言葉と付き合っていくのか。 高校生向けの特別授業を文字に起こした本作は、分かりやすく、しかし何度も繰り返し心に響く深さを合わせ持つ。高校生と言わず何歳でも読んだ方が良い。できるだけ早く、然も人生の節目に繰り返し読んだ方が良い名著。 | ||||
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届いた現物をみてまず 京極センセイの御本にしては ウスっ!(物理的に) 提示されてた価格からおおよそ予測はしてましたが。 さてはあの世の水木センセイからなにか言ってきたか? と、まあ不遜な想いをよぎらせながら読んでみましたが、 公募した15~19歳の聴講生を相手に弁舌をふるった講義録。 地獄というのも、『悪魔くん千年王国』で 悪魔くんが八大仙人に言って聞かせた "この世の地獄"をいかに楽しく乗り切るか?でした。 かくゆうワタクシめも京極センセイとは同年輩ながら 耳に痛く口には苦いお言葉の数々をタマわってしまいました。 この本の言葉を噛みしめつつ《晩年》という地獄を歩いていこうと思います。 | ||||
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京極夏彦10代限定特別講座を文字起こししたものですが、普段の小説とはまたちがう京極氏を楽しむことができたかなと思います。とはいえ、そこは京極氏ですので話の中には様々な小説を書くために蓄積され、そこから培われた言葉が現れ、講座ではありますが小説の一部を読んでいるような感じもしたりいたします。文字起こしされた文章が嫌いな方にはとっつきにくいと思われるかと思いますが、京極節を堪能してきている方々であればこそ、また楽しめる内容なのかもと思います。特に10代(15~19歳)を対象として話されているのだとは知っていても、なかなかどうして我々(60代)でも難しいかなと思えるところを楽しんでいただければと思います。 | ||||
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あまりにも軽妙であっという間に読めますが、あまりにも軽妙でとんとん拍子に展開していくので、騙されてるんじゃないかと勘繰ってしまいました。 | ||||
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自分の考えていた内容と少し差がありました | ||||
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本作を読んでいると、京極先生がお話しされている声が聞こえてくるようで、その時点でもう面白い。 ページまたぎの文章がなくて、それも面白い。 中身は言わずもがな、とても面白い。 さすが言葉のプロフェッショナルです。 | ||||
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本の帯の文章って編集者が考えるようですが、このように書かれています。「SNS炎上、対人トラブル―すべては言葉の行き違い。語彙を増やして使いこなす技を身につければ、楽しい人生を送ることができます。」と。 →実際に本書を読みましたが、これって著者の言っている事と合致していますかね? だってSNS炎上や対人トラブルが「すべて」ただの言葉の行き違いっておかしいですよね。例えば差別発言なんかは、発言した本人がそう思っている(=実際に差別している)からこそ、そういう風に受け取られ炎上するのであり、すべては言葉次第っていうのはどう考えても変ですよ。 もちろん中には言葉の使い方が悪い(語彙が少ない)せいで誤解を招き、炎上に繋がってしまった例もあるでしょうが、「すべて」ではないはずです。 最初に帯を読んだ時、「この本大丈夫なのかな?」と思いましたが、実際に本文を読むとなかなか為になる内容でした。つまりは帯の文章と本文の内容が若干噛み合っていないという…。 でも、P121で著者は「人は、自分の知っている言葉でしかものごとを考えられないんですよね」とあります。 →これもどうでしょうね?私はそんな事はないと思いますね。人はあくまでも「概念(思いや考え)」が先にあるのであり、人が言葉でできている訳はないからです。『あなたはあなたが使っている言葉でできている』なんていう本も存在しますが、じゃあ言葉の無かった時代の人間は一体どういった存在だったのかという(笑)。 帯はひとまずとして、悪くない内容でした、星4つ。 | ||||
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「言葉を使って楽しく生きていきましょう」そういうお話です。 「世の中は、嫌なことでいっぱいの地獄ですから。~語彙を増やすこと。それを使いこなすわざを身につけること。それを駆使して、自分のやりたくないことをできるだけやらずに済ませる。そういうたくらみを持って、絶対にかなわない夢など追わず、きちんと手の届く目標を持ち、自分の人生に勝ち負けを持ち込まなければ、地獄は意外とたのしい」 言葉に対する並ならない鋭敏さ。言葉に対する信頼と限界を踏まえた、17歳に贈る、処世術。 「それでもつらい時は、本を読みましょう。」 | ||||
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暇な時期になったので久しぶりに読書したら面白かった。 何回も読み返してみたい。 | ||||
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ここまで言葉について書かれているとレビューも書きにくい。 所詮、言葉で書くしかないし。 | ||||
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オリンピックも学校教育制度も、この世から無くなった方がいいと考えている私にとって、京極さんの考え方は欺瞞だらけのものに思えてなりません。「この世は地獄」だと言いながら、スポーツも勉強も本来は楽しいものだと言える京極さんは、恵まれた人ですね。この世は地獄、だから人は子供を産んではならない。これが正解です。 | ||||
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中高生向けに開かれた講演会をテキストに起こしたものなので、京極さんにも拘わらず圧倒的にページ数が少ないです。しかも、妖怪や怪異も無ければ、民俗学がテーマでもありません。コミュニケーションや読書を一例に、「言葉」との向き合い方が纏められています。小学校から読書を管理票で強制されるような時代だったので、全く以て読書がきらいだったのですが、私の場合、自身で考えるのが限界に近付くに従って読書量が増えてきたように思います。誤読だらけだとしても、他人(本の筆者)の頭の中を容易にクラッキング出来る術では無いかと。 | ||||
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『地獄の楽しみ方 17歳の特別教室』は、「言葉」の定義を通して地獄を楽しく生き抜くためのビジネス書です。 「思考:アナログ、言葉:デジタル」のように、アナログをデジタルに変換するため、人に自分の思考を100%伝えることができません。 「人に伝わらない」を回避するには、単純化した言葉を広げていくしかありません。 人生を楽しく生き抜くためにも、17歳以上の方も読んでみてください。 「勝敗=遊び」「愛=執着(ストーカー)」「絆:足かせ」など、地獄を楽しくするためのノウハウが学べます。 語彙を増やし、たくらみを持ち、夢ではなく目標を持ち、勝負を無視すれば、地獄は楽しくなります。 「人生がしんどい」と感じている前山のようなサラリーマンにも必要な考え方です。 | ||||
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私はこの講演に参加させていただいたのですが、とても勉強になりました。『これが大人だぞ!』と見せつけられました。 | ||||
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