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マンモスの抜け殻



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【この小説が収録されている参考書籍】
マンモスの抜け殻

マンモスの抜け殻の評価: 3.73/5点 レビュー 11件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.73pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全8件 1~8 1/1ページ
No.8:
(5pt)

小説を通して介護の現場を学べる

介護に関わるYoutubeでこの本が絶賛されており、気になってKindoleで読ませていただきました。主人公の奥さんの描写がステレオタイプなのが若干気にかかったところでしたが、このような社会派ミステリーのジャンルはあまりないので大変満足。解説に中村淳彦さんが登場されていたのでそれもなるほどと思いました。なぜなら、中村淳彦さんが『新型コロナと貧困女子』(宝島社新書 2020年)でお書きになっていたことを作品を読みながら想起していたからです。この作品で登場する介護士のシングル・マザーの「木村さん」は元キャバクラ嬢で、中村淳彦さんの著書に出てくる女性たちの姿に重なりました。しかも、この「木村さん」は、ブラックな職場の上司の不正を見ながらも、あわてず騒がず自分に有利な条件で職場条件をこの上司にのませ、実にしたたかに立ち回っている。そのしたたかさは、あくまでも「自助」であって、職場の人間と「共助」し合わないという点で、社会的には問題ある行為という面も否めまない。しかし、彼女のその”賢さ”は、ひとえに水商売で否応なく培った人間観察眼に立脚しており、説得力があります。彼女が主人公に語る職場の人物評は、この作品に深みを与えていると思います。
マンモスの抜け殻Amazon書評・レビュー:マンモスの抜け殻より
4163914757
No.7:
(5pt)

皆に読んで欲しい

若干違う部分もありましたが業界の闇の部分を如実に描写され、一気に読んでしまいました。
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No.6:
(5pt)

僥倖

限界集落、老人施設、介護職員、介護の不正、貧困の連鎖、エリート老人の末路等々いまの社会の縮図のような作品。犯人捜しが推理小説のだいご味なのでしょうが、この本は犯人捜し以外の部分がいまの新聞やネットをにぎわす
問題を描いていて、ドキュメンタリーのような映像を見ている感覚になる。最近、面白い本がないと思っていたが、こういう本に出合えたことは、僥倖です。
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No.5:
(4pt)

介護のかたちを考える。

闇が広がる。
介護関連が抱える社会問題に切り込んでいく。
あのころのマンモス団地。
それは老朽化し今や限界集落のごとく。
介護が必要な高齢者はそこに住み続けている。
事件を追い続け、その真相は現代の高齢化社会に一石を投じて。
出口はなかなか見えてこない。
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No.4:
(4pt)

介護事業の行き詰まり

面白いのですが、文字が多く読み進めにくかったです。
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No.3:
(4pt)

介護業界と高齢化社会から見る暗い現実

著者の作品らしい丁寧な取材と緻密な構成で、日本の介護業界の暗澹たる現実に圧倒される。

殺人事件の被害者や、容疑の参考人、刑事が同じ団地の出身という事をベースにストーリーは展開される。
日本の貧困や介護業界について、読み進めるのが辛くなるような力ある筆力で物語を引っ張る。
それだけに途中まで展開される骨太の作風は著者らしさを満喫できる内容であるだけに、ラスト近くの展開の早急さや急に雑になった心情的な面が残念。

被害者が語っていた40年前にあった出来事が必ず条件を受けるという部分の理解不明さや、この団地でなければいけなかった理由の弱さ、施設長についての物足りなさなどが残る。
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No.2:
(4pt)

拘縮から自立へ。意味深な章立て。

初めて著者の作品を読みました。
小説のレビューを書くのも初めてです。
介護福祉士として20年近く有料老人ホームに勤務してきましたが、現場を知る者として、よく取材をされていると感じました。
ヘルパーと利用者の描写がリアルで、男女ともこういう人いるいるとうなづきながら読んでいました。日内変動によって夕方から夜間にかけて不穏になる入居者って本当に結構いるし、施設長がスタッフの面接をして合否判定するシーンとか、新しく採用されたスタッフがどれくらい保ちそうかを冷静に予想する既存のスタッフの冷めた目線とか、わかるーと思います。
それにしても18年前にこの業界に足を踏み入れた時に将来こんなに暗い未来が待っているとは思いもしませんでした。
腰や膝を傷めて、この仕事が好きなのに仕方なく転職していく人はかなり居ます。
人口筋肉等の最新のテクノロジーが一体いつになったら一般の現場に行き渡る世の中が来るのか、現場からはあまりに見えないので最後はファンタジーで終わったのかな?という理由で☆一つ減らしましたが、重厚な読後感がありました。
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4163914757
No.1:
(5pt)

設定の仕掛けにやられた・・・

社会派サスペンス好きな私だが、これ程大きく針を動かされたのは、オリエント急行殺人事件以来。わかったとき、「あーーー」と5秒間唸った。読んで二回目、363頁で涙止まらず。星5。文句ない傑作です。
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4163914757

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