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自転しながら公転する
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自転しながら公転するの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全122件 21~40 2/7ページ
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表紙を見て部屋に飾りたいと思ったので購入しました。 まだ積読していますが、読むのが楽しみです | ||||
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アラサー女性に共感できる部分がたくさんあり、都の思いが伝わりすぎて時に涙し、読後には元気になる小説でした。 都の合理的な正義感やルールを守る性格、寛一の悪事をたくさん働く反面、弱者への思いやりや恩義を重んじる性格が物語全体に散りばめられていて、恋愛には何が正解かなんてないと感じる作品です。 幸せになりたい、連帯が欲しい、彼らのそうした切実な思いは、やっぱり古今東西変わらない人々の願い。 正解のない人生を少しでも、明るく前進させる勇気をもらえました。 | ||||
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"『地球はな、ものすごい勢いで回転しながら太陽のまわりを回っているわけだけど、ただ円を描いて回ってるんじゃなくて、こうスパイラル状に宇宙を駆け抜けてるんだ』"2020年発刊の本書は等身大の女性の姿を描いた著者が最期に遺した長編小説。共感を呼ぶ良作。 個人的には闘病記『無人島のふたり』に次いで手にとりました。 さて、そんな本書は東京のアパレル会社で正社員として働いていたものの、重い更年期障害を抱える母の面倒を見るよう父に乞われて茨城県牛久の実家に戻り。現在はアウトレットモールで曖昧な立場で契約社員として働いている32歳の都(みやこ)が、仕事、恋愛、家族との関係に悩み、ぶつかりながら答えを探して進む姿が丁寧に描かれているわけですが。 著者の本は前述の『無人島のふたり』以外にも何冊か手にとってきましたが。本書の主人公、都も『特にモデルはいない』らしいけど、いかにも『これは私だ』と読み手に自然に感じさせる人物描写、そして母親や『ちょっとした仕掛け』で視点が切り替わるプロローグ、エピローグ(まんまとひっかかりました)と、やはり【巧みな書き手】だな。と感じました。 また、作中でも触れられますが。本書の主人公、そして彼女が出会う"学はなくも蘊蓄好きな"寿司職人の『貫一』が名前の似た主人公たちが出てくる、尾崎紅葉の"お宮を貫一が蹴り飛ばす場面"で有名な代表作『金色夜叉』よろしく、ハラハラドキドキのラプコメ的要素もあって最後まで楽しめました。 20代、30代の女性はもちろん、毎日を頑張っている全ての人にオススメ。 | ||||
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貫一が少女漫画主人公的で、かっこいい!イントロがどういう落ちにつながるのか最後までハラハラさせてくれつつ読者が一番納得いくエンディング、という上手さ! | ||||
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30代の都は、更年期障害で苦しむ母のために実家暮らしに戻り近くのモールで非正規雇用者として働く。なんとなく付き合い始めた彼、貫一は、学歴もお金もない。結婚願望は強くないがこのままこの人と一緒に過ごして未来はあるのか。無自覚にあてにしていた親の家も出なくてはならない。仕事はこのままで良いのか、自分はどうしたいのか。 誰もが持つ自分の中の葛藤、自分勝手な欲深さ、向上心など、ありのままに描いてくれる作家だと思う。それが読者には心の奥を見せつけられようで時には痛い。うまく立ち回っているつもりでも、本当は情けないし、周囲も否定的に見てくることもある。人の多面性を、まっすぐ描く山本文緒さんの世界が昔から大好きだった。最後の長編、素晴らしい本をありがとう。 | ||||
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素晴らしい構成、普通のことを書くことは、きっと難しいのに、それができています。私自身の過去を思い出し、また、子どもたちの今を考えました。 さらには、アウトレットセンターに関わったものとしても、存分の読み応えでした。 | ||||
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プロローグは結婚式の朝。幸せの絶頂期かもしれない。 本文は主人公都と寛一の恋物語。都の気持ちが痛いほど理解できる。寛一はなかなか結婚に踏み切ってくれない。人当たりも良く優しくて料理上手な寛一。私も惚れるなと思った。 母と娘の物語でもある。娘には遠慮がないせいか、やや手厳しい母親。母親には女というより母性を全面に出してほしい娘。なのにいつまでも女性性を忘れない母親。友達に綺麗、若いねと褒められると嬉しいに違いないのだが…ふと古い考えが片隅に残っていることを否定できない。 地球は自転しながら公転している。 「幸せ」になろうとしなくてもいい。地球が回っているのだから幸せも回ってくるのだ。 都と寛一はゴールインしたのだろうか? エピローグですべてが解き明かされる。 | ||||
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プロローグが流石すぎる。ここからどんな展開になるのだろうと思っていましたが、まさかでした。家族、友人、恋人との関わりは楽しい面もあればそうでない面もある。自分自身のことだって十分に理解できないので、人のことなどなおさらだと感じた。全体を通して面白く、時間を忘れて読んでしまった。 | ||||
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読みやすい文体で、読むのが辛くなるレベルの風景を書く、いつもの山本文緒です。 お亡くなりになってしまったため、新作がよめないのが悲しいですが、そんなこと関係なくこの小説は言い出来でした。 | ||||
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運命の赤い糸に翻弄される、さもありそうな日常描写、ストーリー展開、小説の構成すべてが、面白くて、感動しました。 | ||||
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夜更かしなんて、いつ振りだろう。自分の時間がない中で、一気に読んだのは自分でも驚きであった。 | ||||
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主人公の心の狭さが、リアルな現代の30代の女性の心情が伝わってくる。 | ||||
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導入と結末のドンデン返しはあっと思わせられた。著者最後の長編となったがまだまだ活躍して欲しかった。現代の人の機微が繊細に描かれていて読み応えがあった。 | ||||
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主人公が優柔不断でイライラしながらも、結婚への焦りや仕事への熱意も中途半端なアラサーのモヤモヤに共感しながら読んだ。 読み始めたら止まらなくて一気に読んでしまった。 山本文緒さんの恋愛小説は、ダメ男に惹かれる女ばかりでヤキモキするのだけど、読むのを辞められない魔力がある。面白かったです。 | ||||
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やっと読むことが出来ました。 山本文緒さんが旅立ってから2年。 30代は彼女の本を貪るように読んでいた。 私自身も公私ともに忙しくなって、かつ、彼女もしばらく作品を発表してなかったこともあり、彼女の本から離れていた。 そんな中で聞いた、彼女の訃報。 ショックは大きかった。 それから、彼女の本をまた読むようになった。 改めて素晴らしい作家だと思った。 彼女の肉体は地上からなくなっても、彼女の魂は作品を通して生き続ける。 それでも、60代以降の彼女の作品を読んでみたかったと、悲しい気持になった。 | ||||
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小説を読んで、涙が出てしまってのは初めて(か、あったとしてもかなり久しぶり)かもしれない。 わたしはどうしようもなく、貫一というキャラに心を持っていかれたんだと思う といっても、貫一のようなタイプの男性と現実に知り合ってもおそらく付き合わないし、ましてや結婚なんてできっこないと思ってしまうのはやはりわたしのエゴ なのに、都には貫一を見捨てないでと思いながら読み進んでいたのだから、自分身勝手さに呆れてしまう 貫一のような境遇は、現代社会に溢れているんだと思う。十分な環境と教育に恵まれなかったばっかりに負のループから抜け出せない若者。それらを救う対策を今の政治は何もしてない そして、それはわたしも同じ 自分のことだけで精一杯 自分が守られること、『幸せ』でいられること、それしか考えてない 自分のという人間の狭さを思い知らされました | ||||
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茨城の日常を描く小説です。 普通に生きるOLの悩みと苦悩がリアルに感じられます。 とても面白かったので、もっと読みたいと思う一冊です。 | ||||
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プロローグとエピローグが書き下ろし、と言うことで、その上手さも素晴らしい。何度も何度も涙が出る場面があって、感情の上でも共感できたけれど、その上に社会の変化や日本の現状への鋭い観察眼があって、名作だと思います。 | ||||
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何もかも、こんなにも、なんで1人で頑張らなくちゃいけないんだと途方に暮れる時がある。 自分ばかりが全てに孤軍奮闘してるように感じで惨めになる。 そんな時がある。 山本文緒さんの小説は、そんな生きづらさを感じる心の強烈なカンフル剤。 1人で生きてるわけじゃない。 でも、所詮人間は1人で生まれて1人で旅立つ存在。 あんまり周りを当てにせず、自分に振り当てられた人生にちゃんと向き合いなさいと、まわり込んだエールが届く。 主人公の都。 頑張り屋だけど不平不満だらけ。 一般的な価値観に振り回されて、思ったことを直ぐ口にしてしまう。 対照的な恋人の貫一。 飄々としていて感情的にならない性格。 心が安定していて色んなことが見えている。 勝手に期待して墓穴を掘る都とマイペースな貫一。 この2人が織りなす恋愛物語が本当に斬新で新鮮で面白かった。 山本文緒さんならではの表現力や展開が存分に発揮されていて読み応えがすごかった。 最初から最後まで本当に面白かったです。 | ||||
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以前はよく読んだ、山本文緒さん。久しぶりに面白く一気に読みました。この本を機に過去に遡って読み始めました。一読ありです。 | ||||
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