■スポンサードリンク
蟬しぐれ
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
蟬しぐれの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.67pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全159件 21~40 2/8ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
さむらいがかたなをふりまわしててきをやっつけた すごかった つよい | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「風の果て」に続けて読んだ藤沢周平さんの長編小説です。藤沢さんベストを挙げる方の殆どの方がベスト5には選ばれてます。ある意味、恋愛小説です。男女の間の心の襞の扱い方は、池波正太郎さんがずっと大人で上手なようにも思います。読んでて途中で既視感に遭遇しました。この小説は人気がありますから、テレビドラマ、映画とそれぞれ一回ずつ作成されてます。既視感ののち、ドラマを観たこと思いだしました。逆さに思えば、ドラマを観たけど原作を読もうとは思わなんだということです。多分に最後のメロドラマのような終わり方によるものです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
少年期から壮年期まで描くコンパクトな一代記。 ある種少年マンガ的な成長物語は、今の中高生が読んでみても結構いけるんじゃないかなという軽さも魅力のひとつ。 終章の再開のシーンは、ただただ美しく儚い。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
人物の心の描写と展開のスピード感、どれも凄く素晴らしくあっという間に読めました。 やっぱり多くの映像作品になっている理由はここにあるのだなと感じました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
自分は時代小説のファンだが、藤沢周平の作品は地味で暗いというイメージがあり、「獄医立花登手控え」シリーズなど一部の作品を除きどちらかといえば敬遠していた。本書も、解説を見ると、悲運と忍苦、哀惜などという言葉が並んでおり、何となく手が出なかったが、ある番組で渡部昇一氏が絶賛しているのを見て、手に取ることした。 ところが実際に読みだしてみると、確かに悲運や忍苦もあるが、主人公の少年藩士牧文四郎が、爽やかに成長していく青春小説であることに驚かされた。また、文四郎が剣士として成長していく過程で描かれる、試合や立ち合いシーンも迫力満点で、こちらも読み応えがある。確かに人生思う通りには生きられないという、ほろ苦さはあるものの、とにかく面白くて最後まで一気に読んでしまったし、読後感もしみじみとしながらも、非常によいものであった。これを機に著者の他の作品も読んでみようと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読み終わったときの感動の余韻は続きます。清廉潔白に生きれば報われるはず、と思わせてくれる、心が温まる傑作。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
藤沢作品の中でも有名な作品、若いころ映画で感動した。これで3回め、ゆっくり再読したい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
これは、同じ藩士の下級武士の家に生まれて、近所だった事もあって幼馴染として育った少年と少女の恋物語だ。幼い頃から一緒に育ち、十代を迎える頃には、お互いに何となく気になる存在になっていた。この少年と少女にとって、お互いは「初恋の人」であったのだ。しかし、まだ幼過ぎて淡い恋心を抱きながらも、それが何だったのか理解できずにいた。そんなある日、少年は尊敬していた父を藩士の職務上のミスを擦り付けられて切腹に追い込まれる。穏やかで平和な家庭ながらも貧しかった少年の家は、更に貧しくなった。少女は少年から引き離され、二人は全く別の人生を歩み出す。 人生の荒波を超えて大人になった少年と少女は、美男美女に成長していた。少女は藩の殿様に仕える身分となり、一方、少年は藩士下級武士としての役目を全うしていた。そんなある日、少年は少女のことを偶然知る。美しい女性に成長したあの少女が殿様の妻になったというのだ。少年は心に鋭い痛みを感じて動揺する。二人の人生はとうの昔に別々の道を歩んでいたのにだ。『会いたい』と何度思ったことか知れない。しかし、もう身分が違い過ぎた。 いつの時代も初恋の人と結ばれる可能性は少ないと言うが、この物語もそうだった。初恋の相手と両想いでいても、叶わない恋がこの世にはあるのだ。20余年もその気持ちを大切に心の中にしまい込んでいた少年は、大人になって再会した時、その気持ちを打ち明けた。そして、少女もまた少年と同じ気持ちでいたことを知る。しかし、もう人生の歯車を止めることは出来ない、どうしようもない身分の差、そして、それぞれに与えられた役目を果たさねばならない。全ては手遅れだった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
藤沢周平は長編より短編、などと書いたが、すぐその誤りを見せつけられた。 解説の中で文芸評論家の秋山駿氏はスタンダールの「赤と黒」を例に出しながら、本作の出だしの部分は、西欧的近代文学の正当な嫡子といった趣であると述べているが、出だしだけでなく、全体のがっちりした構成は、たしかに日本の時代小説というよりも、19世紀のヨーロッパ文学を思わせる。とくにフランス文学で、私はスタンダールよりもバルザックを思い出した。それも抒情味あふれる清新で清潔なバルザックを。 本格長編小説という言葉にふさわしい作品。 表紙のイラスト。 どの場面だったか、いま気がついた。 感慨無量。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
季節感を感じられる小説でした。 読んでいると情景が思い描くことができます。 正しい事を正しく、正義は勝ち、読後気持ちがいい作品でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
少年から青年になろうとする主人公・文四郎が、海坂藩という東北地方?の架空の小藩の中で、自己を確立していく物語です。様々に権謀術数の渦巻く藩内の政争に巻き込まれながらも、刎頸の友二人に助けられて困難と挫折を乗り越えて行きます。 ストーリーもさることながら、情景描写が具体的で素晴らしくすぐに感情移入できるように配慮されています。とくに、田舎育ちの私には。(^_^;) 長編ではありますが、甘酸っぱい詩情に満ちた内容で他の方のレビュー通り、傑作の名に値する小説だと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
何度も読んでいた愛読書でしたが、 いつも図書館から借りて読んでいました。 手元に置いていたくて買いました。 端正ですっきりした文章がいやしになります | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
知り合いの薦めで読んでみましたが時代小説も面白いと思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この作品を原語で読めるというだけで、日本人に生まれた意味がある。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
・映画を見ましたが、初めはともかく中後半はありえないだろうというような話の展開で原作を読んでみたいとは思いませんでした。アマゾンのレビューは何故これほど評価が高いのか理解できません。アマゾンのレビューはプロが書いたのではないかと思われるようなものもあり、それはそれなれに参考になりますが一方ではそれを信じて購入すると何でこんな本を買ったのかと後悔することも多いです。 ・原作は映画とは違っていい作品だと思いました。でも上記のレビューにいろいろと言われる人もいてびっくりしました。よほどの藤沢ファンなのでしょうね。ノーベル賞を待ちわびるハルキストも同類なの位でしょうね。自分が正しく人を許せない、不寛容な社会を表しています。星一つから4つにしときます。最後が今一つ納得できないので。特に、剣げき場面。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
筆者は、主人公の文四郎が好きなんだな、、、と、読み進めながら感じ入った。読んでいると、ひしひしと暖かさが伝わってくる。とても丁寧に描写される季節や自然は、まるで江戸時代に自分自身がとけ込み、文四郎を背後から見ているかのような錯覚すら覚える。時代劇は勧善懲悪のイメージが強いが、本書は予想がつかないストーリーが、最初から最後までバランスよく練り込まれ飽きさせない。しかし時代劇だからだろうか、、、展開の早さに酔うことなく、ゆっくりとストーリーが流れていく。正に名作。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
藤沢作品は初めてでした。 半分以上読んだのになかなか面白くならなかったので、失敗したかなと最初は思いました。 しかしP376あたりからは緊迫感のある展開に夢中になり一気に最後まで読んでしまいました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
さすがに映画化されるだけの事はある作品だと思いました。内容も斬新でよくある時代劇の流れでもなく次は、次はと予測不可能な面白さでした。ただ本書の題名の蝉しぐれってほとんど関係ないやんっておもってしまいました。もっと他に題名がなかったのかな。 まぁいいんだけど本書は人情味のある切ない時代に翻弄される2人の男女のいく末を書いたいい作品だと思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
文章が美しく、論理的だが滑らかで読みやすい。全体に熟練の職人の手になる渋い漆器を見ているような印象。適度に山場があるし、伏線は巧みで、時代小説として内容的にも十分に吟味されている。 自然描写を多く書き込んでいる。山形(海坂藩)の自然の美しさを伝えるとともに、それが主人公・牧文四郎の心理を象徴している。重要な出来事はみな「蝉しぐれ」の頃に起こる。冬の場面がほとんどないせいか、意外にも暗いという感じがしない(かといって明るくもないが)。 味わいの深い作品だ。しかし、世評ほど名作とは思わなかった。 時代小説に必要な要素はほぼ揃っているし、緊張感も保たれているものの、全体に平坦で、劇的な感動というものを感じなかった。少年の成長物語という感想も出なかった。淡々としすぎているように思った。 女性心理の描写は相変わらずうまい。主人公・文四郎と隣家の少女・ふくの時間を超えた思慕は女性読者にとっては至高の恋愛だろう。男性にとってはそう言えないところがつらい。 この作品は本質的に女性向けの恋愛小説で、男の物語ではないと思った。そして著者は長篇よりも短篇向きの作家であるような気がした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
尊敬する大先輩の好きな作家・藤沢周平。 藤沢作品の中でも傑作と言われる本作品をようやく紐解きました。 主人公牧文四郎が、切腹が決まった父助左衛門との最後の会話を親友小和田逸平に語る場面の情景描写あたりから作品に引きこまれました。「…土塀の内側に森のように密集する木々が、風にゆれては日の光を弾いているのが見わたせる。そこから狂ったように鳴き立てる蝉の声が聞こえて来た」。 父の亡骸を一人で運ぶ文四郎に、容赦なく照りつける太陽、突き刺すような冷ややかな視線、浴びせられる揶揄の言葉。私まで、胸が締め付けられるようでした。 牧家の後継ぎとして、10代の少年が背負うにしてはあまりにも重い荷物を、親友の小和田逸平、島崎与之助の助けを借りながら必死に担ぎ、乗越えて行く、下級武士文四郎の姿が描かれています。 この三人の友情が経糸ならば、幼馴染み・ふくとの淡い恋が緯糸でしょうか。 抜群の剣の使い手・文四郎とライバル犬飼兵馬、興津新之丞たちとの勝負の描写には息を飲み、胸が躍りました。 そして、後半「罠 逆転 刺客 蝉しぐれ」は、ページを捲るのがもどかしいほど、気持ちが急きました。 ただ、 「それが出来なかったことを、それがし、生涯の悔いとしております」 「ほんとうに?」 「……」 「うれしい。でも、きっとこういうふうに終るのですね。この世に悔いを持たぬ人などいないでしょうから。はかない世の中…」 文四郎とふくのこの会話が、余りにも唐突のような気がして、ちょっと違和感を覚えました。 また、事件後の二人を説明することなく、謎として残すことの方が、余情残心の趣があるように思えるのです。 この文がなければ、それは、それで、物足りなかったかもしれないのですが…。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!