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(短編集)

夜の橋



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【この小説が収録されている参考書籍】
夜の橋 (中公文庫)

夜の橋の評価: 4.17/5点 レビュー 6件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.17pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(4pt)

ありがとうございました

届いています。

文庫のつもりでハードカバーを買ってしまいビックリしました。
自分のミスなんで大丈夫ですけど。
夜の橋 (中公文庫)Amazon書評・レビュー:夜の橋 (中公文庫)より
4122022665
No.3:
(5pt)

たいへん満足しています。

古い本ですが、きれいな状態なのでたいへん満足しています、気持ちよく読むことができます。
夜の橋 (中公文庫)Amazon書評・レビュー:夜の橋 (中公文庫)より
4122022665
No.2:
(5pt)

著者の人間性が全篇ありあり。納得の一冊!

昭和50〜53年、著者49〜51歳の作品。
短篇9篇収録。市井4篇、武家もの3篇 ほか2編。
どれも清清しい、納得の行く良い作品です。中でも特に、「泣くな、けい」、「孫十の逆襲」でしょうか?
藤沢短篇本の中でも、これは全てお薦めの9篇。全ての短篇に著者の人間性が現れています。初期の時とは違う”熟年の優しさ”が見えます。

■「鬼気」:武家もの
向かうところ敵なし、腕に自信を持ち始めた3人の若侍。一見平凡な50代侍の神話は本当なのか? 待ち伏せし暗闇から襲いかかると・・・。「逃げろ、逃げろ!殺される!!!」。この時代の若者のおごり。「侮るな! 御主達とは修羅場の数が違うぞー」。
よく読んでおけ、若竹サラリーmen! さもないと−、斬る! だぁー!

■「夜の橋」:市井もの。
賭博に溺れ、女房とも別れ、すさんだ生活の かんざし職人。それでも義理と人情は生きている。痛い目にあって初めて解かる***の有り難さ。泣けます

■「裏切り」:
それはないんじゃない? 斬らなきゃそれがしの気がすまねえ、「ビシッ!」と斬って欲しかった・・。しかし・・・、いい話です。

■「一夢の敗北」:武家もの
おっ?ここでもまた米沢藩主:上杉治憲と組んで改革に乗りだした奉行:竹俣当網が登場!(「漆の実のみのる国(上)・(下)」)。
うれしいなー、それがしこの本が好きでしたから。今回は、「おー、これはこれは痛快だ!」。こういうの大好きです!! 最後の2P 最高です。

■「冬の足音」:市井もの
「別れて、あたしをかみさんにして?」
「あー・・・、すでにおそし・・」。昔も今も変わらないのは・・・・。辛い!

■「梅薫る」:武家もの
まったく、強く、優しく、潔く、心広く、「これぞ武士!」という、二人の侍。
こういう男になりたいものだ。

■「孫十の逆襲」:
思う存分応援しちゃいました!「行けー! 孫十」。いいなーこういうの。

■「泣くな、けい」:武家もの
けいちゃん 大好きです。ご主人と同じで、それがしも抱きしめてあげたくなりました。
しかし、ちょっと悪いご主人ですが、最後は武士ですね。あっぱれ!こういうのも大好きです。

■「暗い鏡」:市井もの
そうだそうだ、やっちまえ!
夜の橋 (中公文庫)Amazon書評・レビュー:夜の橋 (中公文庫)より
4122022665
No.1:
(5pt)

傑作『孫十の逆襲』

買ったときはそれほど期待していた短編集ではなかった。武家ものあり。江戸市井ものあり。雑多な短編の寄せ集めかと思っていた。しかし途中で「おや…」と思いだした。表題作をしのぐ短編が次ぎから次ぎとでてくる。「そうか…自選傑作時代小説か」慎み深い著者ならでは、本来ならもっと宣伝してしかるべき傑作がこの中には散り置かれているのである。たとえば珍しく史実に材を取りながら、ラストで見事な剣術小説に変貌している『一夢の敗北』、苦いラストと微かな希望も宿した男と女を描く『裏切り』、芯の強い一人の女性の輪郭を描いて見事な『泣くな、けい』、そして私が最も感銘を受けたのは『孫十の逆襲』。ときは戦国時代、野伏せリの襲撃におびえる村人が取った自衛の策とは…。まるで『七人の侍』のような設定ではあるが、ここで村民の取った策は村の中で唯一いくさに出た経験のある孫十に頼ることであった。戦国時代、名のある大将は二万十万という兵を動かす。しかし何の変哲もない逃げまわっているばかりのその中の一人の兵隊を主人公にした小説はあったろうか。今は昔、その兵隊も孫を持つ老人になっている。しかし、この大事、彼は担がれるわけである。その顛末も『七人の侍』に負けないほど面白いが、何の変哲もない一兵士がどこからやってきて、どういう一生を送ったか、描いている点でもこの短編は出色である。孫十はがんばった。
夜の橋 (中公文庫)Amazon書評・レビュー:夜の橋 (中公文庫)より
4122022665

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