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回天の門
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【この小説が収録されている参考書籍】
回天の門の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.96pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全18件 1~18 1/1ページ
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幕末の人、今まで知らなかった清河八郎の生き様を知ることができた。 | ||||
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今まで知らなかった清河八郎の生き様を知ることができた。 | ||||
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山形県出身の作家 藤沢周平さんの書いた清河八郎の物語です。 最上川近くの清川村出身の清河八郎の波乱万丈な生涯を描いた作品です。攘夷の風が吹き荒れる激動の時代に、同時代人の生き方におさまりきらない型破りな人間像を描き出しています。清河八郎は、学問と剣に生きた志士です。 同郷の作家ならではの土の感触の伝わる作品だと思います。歴史に埋もれた同郷の先人そ蘇らそうという作家の使命感のようなものを感じます。日本史的には、地味な存在の人物を長編で描いているのですが、読者を最後まで、引っ張っていきます。流石だと思いました。評価な星5つとしました。 | ||||
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藤沢周平氏は、郷土愛が強い。小説の舞台しかり、扱う人物しかりである。清河八郎は庄内藩の出、「山師、策士」の評には「誇張と曲解がある」、「草莽の志士だった」ことを、書き記して置きたい、その一心が、あとがきにある。ではそう描かれているか、となると綿密な筆の冴えは見せているものの、達せずとしか読み取れなかった。清河には、良く云えば「草莽の志士」に収まり切らないものがあり、それが身の破滅を招いた、と読んだ。 | ||||
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歴史の再勉強にもなります。 | ||||
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近ごろ藤沢作品にはまっており、その一行一行、一言一句の絞り出すような 叫び声に魅せられてます。基本的に短編の名手ですが、初めて読む長編。しかも 清河八郎。 出身は庄内藩。酒屋の御曹司、跡取り息子。その才能あふれる元司は遊郭に 溺れ、学問に目覚め、武芸に目覚め、その時代は江戸時代末期。黒船の頃。 江戸に学び、江戸で稽古を重ね、目指すは道場を併せた塾を開く。その目標の 時代はやがて安政の大獄に重なり、虎尾の会に連なる、その潮流に元司は清河 八郎として成熟する。 逃亡に逃亡を重ね、同志を失い、愛する妻を失い、八郎が目指したものは 倒幕。そのために八郎が重ねた大ボラと、知略。朝廷も幕府もコケにした 八郎の目の前に広がった横浜の景色。 魁てまたさきがけん死出の山 迷ひはせまじすめろぎの道 くだけてもまたくだけてもよる波は 岩角をしもうちくだくらん 100点x3。 いやー、すごい作品に巡り会えて私はとっても幸せです。 司馬作品でも、何処の作品でも、大ボラふき、ペテン師の代名詞。 私がこれまで知り得なかった清河八郎。その姿を生き生きと、豊かな感情と、 生々しい息遣いが聞こえてくるようです。その知略、その度胸。 浪士団のくだりはこれまで読んできたどの作品よりも胸の高まりを感じました。 その辞世の歌こそが長い長いこの作品の叫びに聞こえました。 お勧めします。 | ||||
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この作家の人情味あふれる小説が好きで、全集を購入していたが、この巻が欠けていたので購入した。だが、この巻に掲載してある「回天の門」は読まないつもりだ。 | ||||
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誤解されている清河八郎を藤沢周平は愛情深く描いている きれいな状態で送られてきた 満足 | ||||
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荘内藩に清河八郎がいたこと・長州や薩摩・土佐藩が描かれることが多く全体像が 見えにくく感じている。 | ||||
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I'm using it very day. It is one of my favorite kichin tools. Automatic LED light is joyful as well as functional, lighting pepper on the surface of foods. I'm plannning to buy another for my girl friend as a present. Thank you. | ||||
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現在は、活字が大きくなり上巻と下巻の2冊に分冊されていますが、 こちらは活字拡大以前の1冊です。 もちろん、現在の上巻と下巻が完全に収録されており欠けているところはありません。 文字は小さく行間は込み合っており、昭和の文庫本ノスタルジー満載です。 ただ、 「世の中の文字は小さくて読めなーい!」とキレやすい方は、現行の上巻、下巻がおすすめです。 | ||||
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文句なく面白かったです、一気に読んでしまいました、藤沢作品はどれも良いです。 | ||||
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幕末を描いた物語に、いわば「端役」として登場することの多い清河八郎。評者もいくつかの小説のどこかで、何度かこの「策謀」の志士に出くわした覚えがある。最もよく出てくるのは(そして本書のハイライトともいうべきは)幕命を受け、江戸にて浪人どもをかき集め、その200人を超える新徴組の猛者たちを京都に送り込み、一夜にして「尊王攘夷」の軍団に仕立て変えようとした策士、アジテーター、煽動家としての清河八郎の姿だろう。 歴史時代小説の大家、藤沢さんは、そんな評価が目立つ清河八郎の生涯を丹念にフォローし、変節漢でも策謀家でもなかったという、この「草莽の志士」の一貫した生き方を描き出そう、とする。安政の大獄と桜田門外の変、騒然とする江戸および京の情勢に、季節感を存分に交えた筆致の重厚な作品でもあり、確かに誤解されがちな清河八郎をめぐる骨太の人物伝になっているようにも思え、その点では「端役」にとどまることの多い荘内藩出身のこの志士の姿を生き生きと再現しているようにもみえた。 しかし、多数の史料にあたり、抑制されたトーンで清河八郎の素顔と生涯を描こうとしても、評者にはやはり「天性の煽動家」としての姿が印象に残ってしまった。藤沢さんの描き方が不十分だったからか、あるいは「山師」めいた部分が清河八郎には隠しようもなくあったためか、その辺りは不分明。ただ、そんな消化不良なところも見受けたため、評点は☆四つにとどめた。 | ||||
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藤沢流幕末小説、従来の藤沢作品とちがって、史実にもとづいての話だからか、やはり、少しよみずらかったが長編を、後半は、さすがグイグイ読ませる。 | ||||
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幕末の志士、清河八郎を主人公にした物語です。 清河八郎には、紹介文で書いているように「変節漢」などという悪評が付きまとっています。しかし藤沢氏はそれに疑問を感じ、清河八郎の生涯を丹念に追っていき、その一貫とした意思と生き様を描いています。 この物語で清河八郎が志士として活動し始めるのは後半に入ってからです。それまでは淡々と時代背景が書かれたり、文武両道塾の開設にむけての八郎の努力が描かれています。この物語の半分は幕末の解説書と言っても過言ではないかもしれません。幕末の志士の活動を、新撰組などの華やかさとは別の角度から知りたいという方にオススメの歴史小説です。 | ||||
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世の中に、こんな分厚い文庫本があるだろうか?否、それがし 見たことありませぬ。 2.5cmの超ど分厚い文庫本。 しかし、これが面白くてどんどん読めちゃうのである。「日本史」が大嫌いな私でも。 まさに、「清河八郎」物語。 幕末から明治、世の中が一変する頃、 官途へ一片の野心さえ持たぬ草莽(そうもう)の志士がいた。 それは、庄内、酒屋の遊郭狂いの跡取りドラ息子。斎藤元司=後の「清河八郎」。 「維新回天」の夢を一途に追うて生きた清冽な男の生涯。 幕末の15年、こんな天下分け目のものすごいことがこの世にあったのか?と素直に驚いた。「清河八郎? 誰?」ってな感じで、聞いた事など全くありませんでしたが、「へー、実在の人物なんだー」と。読んでいくうちに嵌っちゃいました。 昔 学校の「日本史」で習った言葉が次々に出てきました。 大政奉還1867・明治維新、ペリー来航1853、鎖国、アヘン戦争1840、江戸大地震1855などなど、登場人物も続々。思わず昔の年表を引っ張り出し、確認しながら読んだ。 ・「回天」・・時勢を一変させること。衰えた国政を元に返すこと。 ・「志士」・・りっぱな志をもつ人。身を捨てて国事に尽くす人。 こんな初めて聞く言葉も勉強しちゃいました。 しかし、驚くのは、 こんな分厚い本でも、最後までドキドキ・はらはらしたこと。 特に最後の10ページから巻末。 「この本が終わるということは、清河八郎が殺されちゃうってことか?」などと、結末までいくことが嫌になりました。 でも、しかし、凄い人物だ。 山形県にある「清河八郎記念館」に行って見たくなったのはそれがしだけか? ■お薦め度:★★★★★(これは120%面白い本です) | ||||
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「魁がけてまたさきがけん死出の山 迷ひはせまじすめらぎの道」 司馬遼太郎作品をはじめとする多くの幕末小説や歴史ドラマで描かれてきた清河八郎は、正当な評価、少なくとも好意的な評価を受けて描かれたとは言い難い。 マシな描かれ方をしたところで、せいぜい「100年に一人の逸材であるにも関わらず、自身の才能を恃みすぎ、また策謀を用いすぎるために、ついには大きな仕事は出来ない」というところか。 一言で言えば、清河八郎は「イヤなヤツ」だ。 でも、これまで私はどうにも腑に落ちなかった。 何がって、「魁がけて」の辞世が。 どうしてもそんなイヤなヤツの辞世とは思えない。 もちろん、ノリで作った歌がたまたま辞世になってしまっただけとも考えられるけど、上記のイメージ通りの清河ならもっと小難しい、回りくどい、小賢しい歌ばかり作ってそうなものだ。 にも関わらず実際に遺されたのは、清清しさすら感じる直球ド真ん中のわかりやすい歌。 そのギャップをキレイに埋めてくれたのがこの作品でした。 まさに時代を先駆けた男の人生を丹念に、かつ淡々と、それでいて温かく描いています。 彼に対するイメージが180度変わる人もいるかもしれません。 幕末小説が好きな人は必読の一冊ですね。 | ||||
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口先三寸で薩摩藩士達を討幕に持っていき、伏見寺田屋事件を誘発させた男。一転幕府の金で浪士組を募り、それを攘夷の党に染め変えた男。山師、策士、変節漢。そういう世評にたいし、藤沢周平はそれは「誇張と曲解」があるという。「清河八郎の思想的立場は一貫していて、変節のかけらも見出す事は出来ない。」今年、新選組がクローズアップされる中で、清河八郎という男は悪役に回りがちではある。しかし、彼自身が書いた文章と事実を短念に取材したこの小説を読むと、一人の田舎から出た秀才がひどく生真面目に時代と向きあった一生が浮かび上がる。 浪士組の件はこの小説が九割がた終りかけた頃に描かれる。八郎が実際行動に移すのはこの小説の半分近くにかかってからである。桜田門外の変の報を受け「八郎は幕府という大きな機構が、ずしりと音を立てて滑落したのを感じた。」八郎はそれまでは本気で江戸で文武両道の塾を立ち上げるのを目指していたのである。しかし、時代が彼を突き動かした。いわば70年代の全共闘世代に似ている。八郎たち若者ははテロルに走る。倒すべきは幕府。ふがいないのは各攘夷藩主。八郎に時代は人一倍見えていた。しかし、若さが性急な闘いを求めた。いつの時代も同じなのか。 私はこの作品を読みながらしきりに現代のイラクを考えていた。反米テロ(攘夷運動)、幹部の手を離れ若者が自主的に動く(草莽の志士)。清河八郎の人生は悲しかった。 | ||||
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