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義民が駆ける



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義民が駆けるの評価: 4.14/5点 レビュー 14件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.14pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全10件 1~10 1/1ページ
No.10:
(5pt)

過去にあった事実

流石、藤沢作品と思いました。お若いころの作品なのでしょうが丁寧な時代考証に基にした
作品なので安心して読むことができます。小さな力でも結集すれば大きなことができることの
証のようです。生きている時代の指導者の力量を見定めることの大切さを教えてくれた小説と思いました。
義民が駆ける (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:義民が駆ける (講談社文庫)より
4062639319
No.9:
(4pt)

ありがとうございました。

ありがとうございました。
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4062639319
No.8:
(5pt)

単純な義挙としてではなく

越後長岡への転封を命じられた庄内藩の侍、商人、農民が、それぞれの立場で藩や生活を守ろうとした、天保義民事件を題材にした小説です。
著者ははじめこの義民事件から距離を置いた立場だったそうです。あまりにも美談に仕立て上げられていると感じたからです。
そういう背景もあって、単純な義挙としてではなく、色々な立場の者がそれぞれ自分たちの利益を考えて、ある者は自主的に、ある者は追いつめられて行動して、それが交錯して大きな流れになっていく様子が描かれています。
交錯する立場、複数の正義を語るために、著者は膨大な資料の読み込みを自らに課したことでしょう。
義民が駆ける (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:義民が駆ける (講談社文庫)より
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No.7:
(5pt)

家老水野忠邦の政治改革の為の領地変えだったとは

著者の多くの作品の中でhは、珍しい、歴史大作。序盤が少し読みにくさは、歴史物にはよくある、が、この作品は、面白く、スラスラと読み終えた。
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No.6:
(5pt)

藤沢氏、直木賞受賞2年後に執筆した傑作

映画化してもヒットしそうな、スリリングな展開、熱い展開、感動の展開が満載です。時代小説だからとか古臭いという理由で敬遠していたら損します。時代小説の名作でもありますので多くの人にぜひ読んでもらいたい一作です。(小中学生の読書感想文にも向いていると思います)
 江戸時代、領民が藩主を助けるために事を起こすというのはまず考えられないことでした。それがこの庄内藩では起こったのです。その史実(天保義民事件)を劇的に描いているのが本作です。
 本作のストーリーは、領民の視点からだけでなく、徳川家斉と水野忠邦や鶴ヶ岡城など様々に場面が切り替わり、語られていきます。
義民が駆ける (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:義民が駆ける (講談社文庫)より
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No.5:
(5pt)

価格相応で、配送も問題なし。

いつものことながら、最後まで気持ちよくお取引できました。ただ、マーケットプレース店は配送状況の確認ができないのが残念。
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No.4:
(4pt)

映画化を望む

川越藩の陰謀により、長岡藩、荘内藩の三方国替えが実施されようとするが、もっとも豊かであり、なんの落ち度のない荘内藩にとっては、事実上の左遷であった。

問題人物とされる川越藩主を迎えては一大事と、農民を中心に領民、荘内出身の商人などが立ち上がり、幕命を覆したという話しである。

封建制のもとであるから、いろいろなことがあったには違いないが、代々そこそこの善政を施してきた酒井家に対して領民はそれなりの信頼感を抱いていたのである。「百姓と雖も二君に仕えず」との宣言のもとに行われた一揆であったが、忠義に名を借りた、百姓達の生活不安定化阻止運動でもあり、そのしたたかさ、たくましさが垣間見られて面白い。

ともあれ、江戸時代に幕命に対する大規模な領民の一揆というのは他にないのではないだろうか。

映画化を望む。
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No.3:
(5pt)

政治闘争を士農商の視点で描ききった歴史小説

「酒井左衛門尉忠器儀、酒田港取締り不行届きに付、このたび越後長岡に所替仰せつける。以上。」
三方領地替えとして、荘内藩を長岡に、長岡藩を川越に、川越藩を荘内に移す形で国替えを命ぜられた荘内藩は、水野忠邦の策謀に必死の抵抗を試みる。
同時に領内の農民は荘内藩を守るため、自分たちの生活を守るために義民となって、懲罰を省みず直訴に向かう。
三方領地替えという政治闘争的な表現が難しいものを、藩主や老中といった視点だけでなく、農民や商人という多くの視点からお互いの利害を踏まえて的確に描いている。
史実を題材とした歴史小説で、小説として面白いだけでなく、細部にわたるまで綿密に調べられており、歴史としても非常に勉強になる。
政治的駆け引きという、現在社会においても十二分に通ずるものと考える。
また、歴史を的確に描いているためか歴史的背景が複雑であったり、登場人物が多いため比較的難しい内容となっている。
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No.2:
(5pt)

参考になった

中村彰彦の川越藩士側からみた三方国がえ(北風の軍師たち)に対し 本書は荘内藩の百姓側からとらえた三方国がえである。どちらもかかわりのある徳川家斉!家老の水野!百姓を裁いた矢部、もう一人の奉行はあの有名な遠山の金さん!それなのに…裁きは初めて百姓側の訴えが聞き入れられ幕命がくつがえされる。こんな事があったのである。
「…でがんす」「…さけ」と(山形生まれではないが)なじんできた方言での百姓の言葉を中心に涙で目頭を熱くしながら読んだ。
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No.1:
(4pt)

農民達の前代未聞の行動を通じて化政期の人々を描いた良作

天保十一年、幕府は長岡藩主牧野備前守を川越へ、武蔵野国川越(埼玉県)藩主松平大和守を出羽国庄内へ、庄内藩主酒井忠器を越後国長岡(新潟県)へ領地替えする命を下した。世に言う、三方国替えである。
 この国替えを阻止しようと、庄内藩の百姓達が大挙して江戸に登り、直訴を行うという前代未聞の行動に出た。本書はこの事件を扱った時代小説である。
 水野忠邦を筆頭とする国替えを進める幕閣の人々、酒井忠器を筆頭とする故無くして石高半減の国替えを阻止しようとする庄内藩の武士達、それに、苛烈という新しくやってくるであろう領主の話に不安を抱き、自らの暮らしを守ろうとする庄内の百姓達。また、国替えという大事件に巻き込まれる庄内藩と繋がりのある豪商本間光暉や川越藩のために動こうとする百姓。事件を通じての彼らの思惑や行動を藤沢周平は丹念に描いていく。
 幕府の威信と自らの権力の確立のために国替えを強行しようとする水野忠邦、大名達の反感を盾に賄賂、コネとあらゆる手段を講じて国替えを取り消そうと奔走する庄内藩、そこに彼らがまったく予期しなかった要素として庄内の百姓達の大挙して江戸に昇るという事件が起き、その事件の処分を巡って国替えは急展開を見せる。
 それぞれがそれぞれの思惑と利益のために動き、時に協調し、時に反発する。欲望と自己犠牲が表裏一体としてせめぎ合う中で、処罰覚悟の直訴が行われ、それが歴史を動かしたという確かな人間の生き様とドラマが感じられる良作である。
義民が駆ける (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:義民が駆ける (講談社文庫)より
4062639319

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