鬼火

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評判

鬼火の評価:

4.36/5点 レビュー 22件。 B ランク

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平均点4.36pt

Amazonレビュー一覧

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未読の方はご注意ください

全22件 21〜22 2/2ページ
No.2
(5pt)

・・・さもなければだれも価値がない

2020/11月に読んだ「素晴らしき世界」に続くボッシュ+レネイ・バラード物の第二弾、「鬼火 "The Night Fire"」を読み終えました。
 これから読むであろう多くの読者のためにストーリーの詳細を語ることはできませんが、かつて師と仰いだパートナーが亡くなり、その妻から預かった殺人事件調書についてレネイに協力を求めながら解決しようとするボッシュの第一の事件。また、ボッシュはミッキー・ハラーが担当している上級裁判事殺害事件の調査員としても協力しており、発見されたDNAによって逮捕された男の裁判に立ち会い(それは、とても魅惑的な"Twist"をもった裁判ですが)、その真相を探ろうとするのが第二の事件。一方、バラードは、ホームレスの焼死事件に駆り出され、一旦は事故死で完結したように見えるその事件が或るきっかけによってくるりと変転する第三の事件を追跡します。それら三つの事件が、ロス市警を引退したボッシュと"レイト・ショー"担当刑事、レネイ・バラードの二つの視点からシャープに語られ、それらの事件はそれぞれが独立した物語でありながら、あたかも彼らの頭上に取り付けられたカメラの画像を追っているかのようにシームレスに、有機的に構成され(今回もまた)間然することがない出来栄えに仕上がっていると思います。果たして、かつてのパートナーが残した調書の真実は?判事殺害事件は何者によって引き起こされたのか?焼死事件の真相は?私たちが生きるこの世界に一体どんな価値があると言うの?
 タイトルは、直接的にはバラードが担当する火災事件の火を表しながら、この世界に蔓延る「悪しきもの」の数々を表していますね。それらは、未来永劫消えることのない闇の炎と言っていいでしょう。
 今回、次第に衰えていくボッシュの姿を垣間見ながら、一子相伝、そのスピリットを継承する女性刑事バラードの姿に、この時代のアクチュアルな事象を超えて息づく清廉な魂に心打たれることになりました。古い船の船首像のようにボードの先端にローラを座らせてパドリングするレネイ。"レイト・ショー"担当に居場所を変えたレネイとのいわくつきの間柄でもある殺人課警部・オリバスとの軋轢と因縁。ホテル王と同じ名前を持つ被害者がいて、ある「病」に苦しむボッシュの姿があり、"エンジェルズ・フライト"が過去のボッシュの事件を引き寄せ、ボッシュが娘・マディとアイスクリームを食べに行こうとしながら、引き起こされた「コラテラル・ダメージ」に驚き、映画「シー・オブ・ラブ」のテーマが脳内で奏でられ、とても強気なレネイの頬を流れる一筋の涙に思わず下を向くことになりました。一つの物語の中にこれほどのパズルを盛り込みながら、そのことは、前作でも語られた?ボッシュの哲学的なダイアローグの中に次第に収斂していきます。
 そして、次作へのプレリュードがボッシュSAGAを磐石なものにしながら、エピローグを迎えます。
 「だれもが価値がある。さもなければだれも価値がない」
鬼火(上) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 鬼火(上) (講談社文庫)より
4065239583
No.1
(4pt)

マイケル・コナリーのスター達が勢揃い

ミイケル・コナリーのシリーズのスター達が勢揃い、読まないうちからぞくぞくする!!
鬼火(下) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 鬼火(下) (講談社文庫)より
4065239591